超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
リアルの仕事から戻り、ようやく投稿出来ました!
さて、遂に白宇宙さんとのコラボもラストバトル!
ストーム&宗谷コンビ対斬月・ヘルヘイムの戦い、そしてコラボオリジナルフォーム!
お楽しみ下さい!!
~MEGA MAX~
どこまでも続く真っ白な空間、そこは先程までメテオがいた空間。
「..........ぅ.....?」
そこに肩まで髪を伸ばした白い髪の儚き少女.....シンシアが目を覚ました。
目を覚ましたシンシアはここがどこなのかと辺りを見渡す。
「..........っ!」
暫く見渡したシンシアは、何故自分がここにいるのか?と疑問に思い、先程までの出来事を思いだし、身震いをした。
再会を果たし、喜びあった白銀の嵐と自分を狙いに現れた男、シャット・ザ・ハード。
その男から自分を守るべく変身した彼、メテオ・ソルヒート。
そのメテオが使ったあの力.....全てを破壊せんと圧倒的なまでに放つ恐怖と威圧感.....デストロイ.....。
それすらも圧倒し、彼と自分を塵に変えたシャット・ザ・ハードが変身する仮面ライダー.....斬月・極.....。
これまでの事を思い出したシンシアは、自分がどうなるのか、彼は.....メテオはどこに行ったのかと思い、より一層辺りを見渡し、不安げに胸を握り、歩き始めようとした。
『..........見つけたわ』
不意に背後から聞こえた女性の声、シンシアはビクッと体を震わせながら恐る恐る振り向くと、そこには.....。
「.....貴方は..........プラネテューヌの...............違う..........誰..........?」
その姿はネプテューヌが女神化した姿、パープルハートに似ているが、髪色が美しく後ろに流れる金髪で、どこか神秘的な雰囲気を纏わせるような純白の衣の服を着ている。
初めはプラネテューヌの女神であるネプテューヌかと思ったが、見た目、そしてその身に纏う雰囲気が違うと直感的に感じた。
その女性はシンシアを見つめながらゆっくりと口を開く。
『初めまして、嘗て"セサン"という国を収めていた古代女神、シンシア.....私は先代のプラネテューヌの女神、セレーナ.....今は始まりの女神と名乗っているわ.....』
女性.....セレーナはシンシアに優しく微笑みながら彼女を見据える。
「.....っ!.....この、声.....もしかして.....貴方は..........」
シンシアはセレーナの声に聞き覚えがあった。
『こっちに.....来て.....』
『彼に.....貴方の力が必要..........』
彼女がメテオの世界に来る前、何気なくステラの研究室にぶらついていた時に聞いた声。
それはステラが作ったこの世界とは違う次元を繋げる為の機械.....大型次元座標演算処理システムと呼ばれる装置から突然聞こえたもの。
初めは流石のシンシアも疑りはしたが、その後に聞いた言葉により、
その疑りは頭の片隅に消え去ってしまった。
『彼に..........メテオに力を貸して欲しいの.....』
その言葉を聞いた瞬間、シンシアは即座にその装置に触れ、その声から放たれた力によって、導かれた。
ーーー全ては再会を約束した彼.....メテオにもう一度会いたいが為に.....。
その力によって導かれたシンシアは、気付いたらメテオのいる所に倒れていて、彼との再会を果たしたのであった。
「まさか.....貴方は.....」
『そう、貴方をこの世界に導き、彼に会わせたのは..... 私よ』
その声の正体にたどり着いたシンシア、その顔は喜ぶべきなのか、はたまた怒るべきなのか.....わからないといった複雑な顔である。
セレーナはそんな彼女に申し訳ないと言った悲しい顔で彼女を見つめていた。
『...............ごめんなさい』
「..........え?」
ゆっくりと、静かに口を開いたセレーナから放たれた言葉は謝罪、シンシアはその言葉の意味がわからずに首を傾げる。
『貴方の力が必要だったとは言え、貴方をまたダークネスとの戦いに巻き込み、あんな形で彼との再会を果たさせてしまって..........本当に.....ごめんなさい』
顔を俯かせて謝罪の言葉を並べるセレーナ。
シンシアはそんな彼女にクスッと笑いながら顔を俯かせる彼女の手を掴み、微笑む。
「.....気にしてない、貴方のお陰で.....私はまたメテオに会えた.....私に変わるきっかけを作ってくれた彼に、あの人とは違う"温かさ"を与えてくれた彼に.....メテオにまた会えたのは本当に嬉しかった.....から」
『..........ありがとう』
怒る訳でも、悲しむ訳でもない.....ただ感謝の気持ちを伝えるシンシア。
セレーナはそんな彼女にどんな咎めでも受ける気でいた自分に恥ずかしくなりながらも、彼女にそっと、優しく包み込む様に抱きしめる。
「..........貴方も..........暖かい..........なんだか、"お母さん".....みたい.....」
暫くセレーナはシンシアを抱きしめ、離れると彼女がそんなことを言い出し、一瞬キョトンとした顔になるが、すぐに微笑み、また彼女を優しく抱きしめ、優しく彼女の頭を撫でる。
『ふふ.....私も.....女神だから"母親"っていうのはわからないけど.....貴方がそう言うのなら....."お母さん"でもいいかもしれないわね.....』
「..........うん」
初めは驚いたセレーナだが、なぜがそれが嬉しく思い、快く引き受け、シンシアと抱擁を交わしながら彼女の頭を撫でるその姿は.....まるで本物の母親のように見えた。
暫く続いた抱擁、するとセレーナがシンシアから離れ、彼女にそっと手を出す。
『ふふ.....名残惜しいけど、そろそろ行かなきゃ.....ね?』
セレーナの言葉にシンシアは理解出来ずに首を傾げる。
『私が見守るメテオと.....貴方とその仲間達.....そして"魔神"と呼ばれる彼が見守る宗谷の二人を.....一緒に手助けしましょう?』
微笑みをかけるセレーナにシンシアはようやくその意味を理解したのか、彼女の手を掴み、共に歩き出すのであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
バーチャフォレストの草原にて、"白銀の嵐"と"赤き勇者"、そして"冷酷の処刑人"による激しい戦いが繰り広げられていた。
「「はぁぁぁぁぁぁあああああ!!」」
同時に放たれる白銀の脚と赤き剣。
白き異形となった仮面ライダー.....ダークネス四天王の一人であるシャット・ザ・ハードが変身する仮面ライダー斬月・ヘルヘイムに向かって同じタイミングで放たれるメテオが変身する仮面ライダーストームの飛び蹴りと赤剣を上段から振り下ろす宗谷。
「.....小癪な!!」
斬月は左腕に植え付いた触手で二人の攻撃を防ぎ、二人の足下の地面からも触手を出し、二人の首を締め上げ、宙に浮かしてそのまま地面に叩き付ける。
「ぐっ.....!」
叩き付けられた痛みで上手く立ち上がれない宗谷。
しかしストームは立ち上がってすぐに斬月に向かって走りだし、拳、蹴り、チョップを次々と繰り出し、斬月の左腕の触手や、右手に持つメロンディフェンダーに防がれ、反撃されようとも後退することなく、怒濤の攻撃を繰り出す。
すると立て続けに攻撃を受け続けて堪らないと思ったか、後ろに仰け反り始める斬月。
それを好機と見たストームはバッタの脚力を活かし、大きく跳躍して左足を前に突き出す。
「ライダーキック!」
突き出した左足はそのまま斬月に直撃するかと思われたが.....。
「ふん.....キック殺し!」
斬月は左腕の触手を何本も枝分かれするように分け、流星の如くスピードで向かってくるストームに絡ませて捕らえる。
「.....なら.....!」
触手に絡まって身動きが取れないストームは自身の体をきりもみ回転するように捻り、そのまま絡まる触手を振りほどき、そのまま斬月に突っ込む。
「ライダー.....卍(まんじ)キック!」
きりもみ回転によるドリルキックを斬月の胴体に突き刺したストーム。
「.....どけ」
だが斬月はよろめく様子もなく、右手に持ち変えたマンゴーを模したメイス.....マンゴーパニッシャーを持ち上げ、ストームの顔面を殴り飛ばした。
「この.....旧型がぁぁぁぁああああ!!」
「が.....ふ..........っ!」
殴り飛ばされたストームは宗谷の一歩手前の所まで飛ばされる。
すると、宗谷の顔や体に赤い水滴のようなものがこびりついた。
「..........血?」
それは血で、宗谷は自分の目の前で立ち上がろうとするストームを見つめ、その様子に疑問を持った。
「お前.....怪我、してるのか?」
「..........」
宗谷の質問にストームは答える事も、振り向く素振りもなく、目の前にいる斬月に向けて静かに構えるだけである。
「.....そうだ、その男はもう"死に体"も同然.....」
そんな宗谷とストームに斬月は静かに笑いながら口を開く。
「その男は.....我らダークネスによって、機械の体にされてから"10年間"、ずっと戦い続けてきた.....我らダークトゥダークネスが取っ替え引っ替えになあ.....その男は戦いの傷を自身の技術や、あの紫の女神候補生の小娘の技術、そしてこの世界の医療技術で騙し騙しでこれまでなんとか凌いで来たが.....もうそろそろ限界であろう.....」
「..........チッ」
"10年間".....ストームは、メテオはずっと休まずにダークネスとの戦いの日々に身を投じ続け、幾つもの傷を負ってきた.....。
そのツケが今となって来てしまったのか、立ち上がったストームはすぐに膝を付いてしまった。
「だから息の根を止めてやる.....この俺が.....ダークトゥダークネス四天王の一人.....冷酷の処刑人(ブラット・エクスキューショナー)と呼ばれたこのシャット・ザ・ハード様がなぁ.....」
斬月はゆったりと歩きながら右手に無双セイバーを持ち、左腕の枝分かれした触手を気色悪くうねらせて二人に近付いてくる。
「そうは.....させるか!」
《Skill Link! Zerudano Densetu!》
向かってくる斬月に宗谷はブイホから、スキル"ゼルダの伝説"を選択し、赤剣と似た一振りの剣を生成し、二刀流で立ち向かう。
「.....無駄な足掻きを」
そんな宗谷に斬月は鼻で笑いながら左腕の枝分かれした触手で宗谷を攻撃するが、宗谷は二刀流を駆使して向かってくる触手を捌き、さらには何本か切り裂いて徐々に斬月に近づき、左手の剣で斬月に斬りかかるが.....。
「甘いな.....貴様は.....」
「っ!?しまっ.....!!」
斬月は宗谷の後ろの地面から触手を出し、後ろから彼を攻撃する。
宗谷はそれに気付くが、もう遅く、触手がすぐそこまで迫って来るが.....。
「ライダー.....バーストハンマー!」
左手に炎を宿したチョップで宗谷に迫る触手を焼き裂くストームが現れ、さらにストームは斬月の懐までに一気に近付き、斬月の胴体に拳、膝蹴りを入れ、トドメに.....。
「ライダー.....パンチ!」
「ごっ.....あ.....ぁ.....!?」
斬月の顔面に向けて強烈な正拳突きを放って殴り飛ばす。
「ぐっ.....貴様ぁ!!」
「メテオ.....」
「集中しろ宗谷。俺の心配よりも目の前の敵を倒すことに専念しろ」
「.....ああ!」
宗谷の隣でファイティングポーズを取るストームの言葉に、宗谷も強く頷いて構える。
「己ぇ.....!この偽善どもがぁ.....!!貴様らがどう足掻いても全ての全次元世界は我らダークネスに.....大首領ゼ・オ様の手に収まり、メテオ・ソルヒート、天条宗谷.....貴様らは大首領ゼ・オ様の器として捧げられるのだぁ!!」
「来るぞ、宗谷!」
「おう!」
先程の攻撃が聞いたのか、よろめきながらも怒りの雰囲気を纏ってストームと宗谷に向かって走って来る斬月を確認したストームは宗谷に叫び、宗谷もそれに強く頷いて応える。
《Skill Link! Dragon Ball!》
「はぁぁぁあああああ!!」
「うらぁぁぁあああああ!!」
ぶつかり合う、スキル"ドラゴンボール"で一時的な超怪力で強化したパワーで放つ宗谷の赤き拳と、右手に持つドングリを模した小槌、"ドンカチ"で殴りかかる斬月.....お互いに同時のタイミングで放った攻撃がお互いの胸部にぶつかり合う。
「宗谷、下がれ!」
今のダメージが効いてしまったのか、大きくよろめいてしまった宗谷と入れ替わる様に前に出たストームは追撃で繰り出された斬月のドリアンを模した二振りの剣....."ドリノコ"を持つ手を抑えて押し返す。
そして直ぐ様に身を屈めたストームの上を、宗谷がスキル"ストリートファイター"で放たれる強力な回し蹴り、"サイクロン・アサルト"で斬月を蹴り飛ばし、そこにストームが炎を宿した左手を地面に打ち付け、前方から現れる火柱.....ヒートエクスプロージョンで追撃を与える。
「くぬぅ.....!?」
二人のコンビネーション攻撃に思わず後ろに押される斬月。
防御と支援をストームが担い、攻撃を宗谷が中心に行う事で二人は先程まで苦戦していた斬月を相手に互角に持ち込んでいるのである。
(.....まるで俺と"ヴィクトリオン"の時みたいだな.....)
そう、このコンビネーションは嘗てメテオが異世界のゲイムギョウ界に飛ばされた時に共闘した魔神....."ヴィクトリオン・ハート"と行ったコンビネーションであった。
あの時は自分が攻撃に回り、ヴィクトリオンが防御と支援を担ってくれたが今度は自分が、防御と支援とヴィクトリオンの立場に回るなんてな.....ストームは思わず仮面の下でクスッと笑う。
しかしいつまでも笑ってはいられない。
ストームと宗谷、お互いに蓄積されていったダメージを抱え、次に痛烈な一撃を貰えば危ない事に代わりはない状態なのである。
現にストームも宗谷もお互いに息が上がっていて、尚且つ斬月に決定的な一撃を与えられない.....そんな状況にストームと宗谷は思わず仮面の下で苦い顔をする。
「諦めろ.....所詮貴様らでは俺に勝つことも.....ダークネスに抗う事も出来んのだ.....!!」
そんな二人の状態を知ってか知らずか、斬月は勝ち誇る様に高らかと笑う。
だが.....それでも、この二人は.....。
「諦めるか.....!!」
「諦めるもんか.....!!」
もう引くと言う考えを捨て、戦う意思を見せた。
「.....なに?」
斬月は高らかとあげていた笑いを止め、二人を見据える。
その二人の表情は仮面を被っていてわからないが、恐らく自分を強く睨み付けているであろう。
「俺は.....学んだ!このゲイムギョウ界に来て、幾つもの"思い"を!そして異世界にも飛んで知った!決して折れない、折れることのない強い"決意"を!」
前に出て強く叫ぶストーム、彼の脳裏には幾つもの"思い"と"決意"を表した人達の姿が思い浮かんでいた。
ーーー俺の"正義"は俺に決めてもらう!
自分と同じく、体を鋼に変えられ、人ならざるものになっても立ち上がって自分と共にダークネスに抗う"漆黒の騎士団".....。
ーーーもう泣き虫でメテ兄にくっついてばっかりだった頃のあたしじゃないのよ!
あの時死んだと思っていだが、別の次元にて生きていて、己の意思で動き、誰かの為にその手を汚す"音速"の名を持つ自身の妹.....。
ーーー師の意思を継ぎ、2度と繰り返さない為に戦うという.....確固たる"決意"だ!
異世界にて二度の邂逅をし、その中で見せた自身の秘めたる強き信念を掲げて戦う"魔戒騎士".....。
「そして何よりも俺が変わり....."変身"出来たのは.....!!」
ーーーもう、一人で抱え込まないで.....!!もっと私を.....みんなを頼って.....!!
ーーー人の繋がり、"絆のリンク"は何よりも勝る大きな力となる.....
「俺に頼られたいと言うネプテューヌの"思い"と.....ヴィクトリオンから教わった.....何よりも勝る力.....人と人が"繋がる"力.........."絆"だ!!」
自身の拳を握り締め、強く叫ぶストーム。
それを隣で見ていた宗谷は息を飲んだ。
ーーーこれが仮面ライダーの.....メテオの"強さ".....!
仮面ライダーとして、戦士としての"凄み"を間近で見た宗谷は考えた。
ーーーなら俺の"強さ"って、なんだろう.....。
そう考え始めた宗谷は顔を俯かせるが、ストームがこちらに顔を向けて放たれた言葉によりその悩みは吹き飛んだ。
「宗谷、もちろんお前も.....その"絆"の中に入っているさ、だから.....」
ストームは宗谷から目を離さずに言葉を続け、言葉とは別に伝わって来る、強い思いを彼から感じ取りながら宗谷はストームの言葉を一言一句漏らさない様に聞いた。
「..........一緒に、戦おう」
その言葉を聞いた瞬間、宗谷は前に出る。
「"絆"、か.....いいなそれ、なら見せてやろうぜ、"絆"の力ってやつをさ!!」
「.....ああ!!」
お互いにファイティングポーズを取り、目の前に立ち尽くす斬月と戦う姿勢を取った。
『それでこそ.....私が見守る者よ.....』
突如風のように現れる女性、その正体は.....。
「ネプ.....テュー.....ヌ?」
ネプテューヌが女神化した姿、パープルハートに似ているが、金髪で神聖な純白の衣を着た女性.....。
「始まりの.....女神」
始まりの女神こと、セレーナであった。
さらにセレーナの隣には.....。
「.....っ!?シンシア!!」
「え!?なんでシンシアもここにいるの!?」
セレーナと手を繋いで共に歩くシンシアの姿があった。
『今こそ、二人の力を合わせる時よ.....天条宗谷.....』
「え?俺の事を知ってるのか? 」
目の前に現れた謎の女性に自身の事を知られて戸惑い、思わず自分に指を指して言う宗谷に、セレーナは右手からあるものを生成して宗谷に差し出す。
『これを使いなさい....."嵐"の力を』
「これは.....!!」
それは一言で言うなら"クリスタル".....手のひらサイズの透明な"クリスタル"、よく見るとそのクリスタルには"嵐"と書かれた紋章らしきものがあるそれは.....。
「.........."ヒーローメモリー".....」
様々な作品の主人公....."ヒーロー"の力を宿すと言われ、宗谷の世界のゲイムギョウ界に散らばっているものである。
『ふふ.....これは確かにヒーローメモリーだけど、これは私の"力"で生み出した、特別なメモリーよ.....さあ、これを.....使って.....』
始まりの女神が出したヒーローメモリー.....名付けるならば"ストームメモリー"を宗谷に渡す。
宗谷はそのメモリーを、ブイホに収めた.....。
「メテオ.....」
始まりの女神から離れたシンシアはストームと向き合っていた。
そんな彼女にストームはシンシアから顔を反らして口を開いた。
「..........シンシア.....俺は.....またお前を..........」
守れなかった.....ストームは、メテオは嘗て、ファートゥスによって傷付いた彼女を守れなかった時と同じ.....いや、それ以上の罪悪感で彼女と会わせる顔がないと思い、彼女の顔を見れないでいたのである。
今度こそ守ると誓ったのに、また守る事が出来なかった.....ストームは彼女からの暴言も、罵倒も.....咎めを受ける気でいた.....しかし彼女は.....。
「..........ありがとう」
そんなストームの手を握り、感謝した。
「.....え?」
「..........また.....私を、守ろうとしてくれて..........助けてくれて.....ありがとう、メテオ..........」
ストームは彼女の言葉が理解出来なかった。
二度も彼女を守る事が出来なかったのに、彼女は守ってくれてありがとうと言ったのである。
「お、俺は.....俺はお前を..........」
「ううん.....貴方は、私を守って..........くれた.....あの時.....あの白い、仮面の男から.....私を庇って.....くれたから.....」
顔を赤らめながらシンシアはストームに語りかけ、彼の手を握る力を強めた。
「..........そうか.....」
シンシアの.....彼女の言葉を聞いたストームは、どこか救われたかのように、心が軽くなった気がした。
「あ、あのね.....メテオ.....」
「ん?」
赤らめた顔を隠す様に顔を俯かせる彼女にストームは首を傾げながらも彼女を見つめる。
「こ.....これを..........使って..........!」
「これは.....!」
おずおずとシンシアがストームに差し出したのは.....。
「....."スイッチ"」
シンシアの手のひらには"スイッチ"があり、そのスイッチは、全体に赤のカラーリングが施されていて、黄色のカラーで"V"と書かれていた。
「私の....."力"の一部、を宿したスイッチ....."ヴィクトリースイッチ".....使って.....!」
「..........ああ!!」
小さくも、精一杯の声をあげてストームにスイッチを渡すシンシアに、ストームは強く頷き、彼女の手のひらにあるスイッチを受け取った。
「..........頑張、って.....」
「..........ああ、行ってくる」
自分の胸の前に両手を組んで応援してくれるシンシアにストームは彼女の頭に手を置いて優しく撫でた後、彼女に背を向ける。
「..........行ってらっしゃい、メテオ.....」
顔を赤らめ、しかしながらも嬉しそうに彼の背中を見つめる彼女の心に、"なにか"が芽生え始めていた。
「行こうぜ、メテオ」
「ああ.....」
再び並び立つストームと宗谷、二人の手には新たに手にした"力"をそれぞれ持っていた。
《やりましょう、マスター、宗谷さん!》
「ああ、そうだな、デスティニー」
「ああ...............って、そのベルト喋るのか!?」
「..........え?気付かなかったのか?」
何気なくこのコラボで久々に喋るデスティニーに宗谷は驚いた.....というよりもまさかベルトが喋るとは思わずに驚き、ストームのベルト、デスティニーをまじまじと見つめる。
《ドッキリ大成功!!この為にずっと黙っといてよかったあぁぁああああ!!》
「.....あ、そう.....」
久々の相棒のボケにストームは呆れる。
「.....な、なんか.....苦労してんだな、メテオ.....」
「..........わかってくれるか?この気持ち」
変な所で友情が芽生え、鼻がつんとなる気持ちを抑えながらストームと宗谷は目の前に映る白き異形、斬月と向き合う。
「ふん.....貴様達がいかに強くなろうが.....この俺を倒せんぞ.....!」
右目の赤い複眼で二人を睨み付ける斬月、しかしその程度ではこの二人は怯むことはない。
「決着を着けようぜ、シャット」
《Victory!》
ストームはシンシアから受け取ったスイッチ.....ヴィクトリースイッチをベルトのソケットに差し込み.....。
「今度こそ終わらせる.....!!」
《Skill Link!Kamen Rider Storm!》
宗谷はブイホで、始まりの女神から受け取ったヒーローメモリー....."ストームメモリー"を取り込み、新たに現れた"仮面ライダーストーム"のスキルを選択する。
《Victory・ON ♪》
《Skill Arms!ストーム!!白銀の嵐.....腹ぁぁあああ.....括れぇい!》
ストームの鎧は、上半身のダイヤモンドの装甲は、燃え盛る様な深紅の色に変わり、アンダースーツは鮮やかな黄色に変わる。
バッタを模した仮面の額には、Vの字とパソコンの起動マークを合わせた様な特殊なマークが刻まれている。
そしてストームの両手には、宗谷の武器である"赤剣"と"ガンコンシューター"が握られていた。
宗谷の方には、頭上からストームの仮面を模した鋼鉄の鎧が覆い被さり、花開く様に展開し、宗谷の上半身を覆った。
胴体の所にストームの顔が取り付けられ、肩の所にストームの耳の所が付き、ストームの後頭部部分が、宗谷の背中に取り付けられる。
宗谷の全身のアンダースーツはストームを思わせる白銀の色に変わり、仮面は、額の所にいつものマークではなく、"嵐"と刻まれたマークが飾られている。
何よりも特徴的なのは、"ストーム・ソルジャーフォーム"と同じ、左腕の銃剣"エクシア"を筆頭に右腕に付いたリストバンドに内蔵された二本の"ビームサーベル"、両腰に付いた"ロングブレード"、後ろ腰に備わっている"ビームダガーピストル"の全身武装である。
ストームは、後に"勇者"と呼ばれる彼.....天条宗谷の力を宿した特殊形態"ヴィクトリーフォーム"になり。
宗谷は、"白銀の嵐"と呼ばれ、"究極の絶望"となりうるその身に"究極の希望"を宿した仮面ライダー.....ストームの力を宿した特殊スキル....."スキルアームズ""ストームアームズ"となった。
今ここに....."白銀の嵐"と"赤き勇者"の混じりあった二つの力が誕生した。
「おぉぉおおお!!.....なんか、ゴツくなったな.....」
新たな力を手にいれ、姿が変わった自分の姿にそんな感想を述べる宗谷と.....。
「ゲーム機を象った剣と銃..........粋なゲーマーって感じだな、こりゃ.....」
同じくそんな感想を述べながら仮面の下で苦笑いしながら今自分が手にしている赤剣とガンコンシューターを眺めるストーム。
「そんな姿が変わった所で.....!!」
二人の姿が変わった事に一瞬怯む斬月だが、どうせ虚仮脅しだろうとたかをくくって走り出す。
それに気付いたストームと宗谷も、それぞれの武器を構えて走り出した。
「はぁ!せりゃあ!」
先ずは先制と刃を起こしたエクシアと、トンファーのように起こしたビームサーベルで攻撃する宗谷。
彼の攻撃が意外にも早かったのか、防ぐ事も避ける事も出来ずに斬月はその二つの剣に切り刻まれる。
「ふっ!はぁ!」
続いてストームも左手に持つ赤剣の一太刀を浴びせ、右手に持つガンコンシューターで至近距離での銃撃を与え、斬月の鎧からは激しい火花が飛び散る。
「うぉぉぉおおおお!セイ、ハァッ!!」
さらに追撃と、銃形態にしたエクシアで発砲しながら突っ込み、距離が近付いた所で直ぐ様にエクシアの刃を起こしての二連斬りをする宗谷の攻撃に、斬月は堪らずに吹き飛ぶ。
「くっ..........なめるなぁぁぁああああ!!」
起き上がった斬月は激しい怒りの咆哮と共に右手に持ったブドウ龍砲でストームと宗谷の二人に攻撃する。
「.....っ!これで.....!」
宗谷はその攻撃を右肩に付いた盾、Dシールドで防ごうとするが.....。
「おい宗谷、防ぐよりもっといい方法があるぜ?」
「え?」
「そのシールドに飛ぶって念じてみろ」
「こ、こうか?.....おぉ!!浮いたぁ!?」
そこにやって来たストームのアドバイスにより、Dシールドの飛行能力を発動して浮く宗谷、そして宗谷は彼にどうすれば言いかと聞くが.....。
「.....で、ど、どうすればいい?」
「宗谷..........鳥になってこい!」
「へっ?..........うぉぉぉおおおお!?」
ストームは仮面の下で黒い笑みを浮かべ、宙に浮いて戸惑う宗谷の背中を押して空へと飛ばす。
「うぉぉぉおおおおぉぉぉおおおお!?ぉぉぉおおおお!?なんだこれぇぇぇえええええ!?」
無理矢理空に飛ばされ、無茶苦茶な軌道を描きながらも宗谷は縦横無尽に飛び回りながら斬月の銃撃を避け、すれ違い様に何度も左腕のエクシアで切り裂く。
「さて、俺も続くか!」
《やだ、マスター黒~い》
そんな宗谷を見て満足したか、デスティニーからの指摘を無視しながら赤剣を構えて走りだし、斬月に一撃一撃に力を込めた太刀筋の斬撃を浴びせる。
「メテオ!」
「ん?」
「えっと、その剣に付いた奴を操作して.....色んな物を使えるぜ!」
「色んな物.....?こうか?」
そこに宗谷がやって来て、ストームに赤剣に付いた奴.....ブイホを操作するように指示し、ストームも言われた通りに操作して弄る。
《Skill Link!Sword art Online!》
「お?」
するとストームは自身から沸き上がるなにかに気付き、その状態で斬月を赤剣で攻撃する。
すると先程とは違い、より華麗となった太刀筋で斬月を切り裂き、トドメの横一線で斬月を斬り飛ばした。
斬り飛ばされた斬月は体に激しい火花をあげて吹き飛んだ。
「何故だ.....何故、この俺が.....未だに覚醒に至っていないあんな二人に追い詰められる.....っ!」
自身が追い詰められている.....その現実を受け止める事が出来ない斬月はダメージで傷付いた体に鞭を打って立ち上がろうとする。
『だから貴様は甘いのさシャット.....』
「っ!!その声.....まさか貴様.....!!」
そこに突如聞こえた声.....斬月はふと倒れた近くの方の森へと目を向けるとそこには一人の人影があった。
毒々しい赤と黒のドレスを思わせる鎧を纏った女性....その顔は西洋の.兜を思わせる仮面で隠し、チェスのクイーンの駒を思わせるティアラを頭に乗せた血のように赤いツインテールが特徴の女性が木の影から現れたのである。
「貴様は.....!」
『そうさ.....私はお前が知っている.....嘗てマジェコンヌ四天王の座に着いていたお前を蹴落とし、今のお前を作りあげた.....』
「"マジック・ザ・ハード".....ッ!!」
斬月はその目に映る女性....."マジック"を強く睨み付けていた、激しい憎しみ、憎悪の目で.....。
マジックはそんな斬月を鼻で笑い、口を開いた。
『最も.....今は新たに出来た"新・犯罪神"様の僕....."新・犯罪神四天王"の一人、"マジック・ザ・クイーン"と名乗っているがな.....』
「.....それで、俺に何のようだ?」
怒り、憎悪の目を向けたままで睨む斬月に特に怯んだりする様子もなくマジックは妖艶な顔を彼に向ける。
『.....笑いに来たのさ.....あの程度の連中相手に無様な様を晒している嘗て四天王の座を争った貴様の醜態をな.....』
妖艶で、見下し、笑って斬月を見るマジック。
斬月はそんな彼女にブドウ龍砲を向け、叫びあげる。
「黙れ!!貴様さえ.....貴様さえいなければ俺は.....俺はマジェコンヌ四天王の座に着いたままで、あの女神どもを.....葬っていた!!.....それを貴様がぁ!!」
ブドウ龍砲を握る手を強くなり、より一層睨む目を強めて斬月はマジックに銃口を向ける。
『まぁいい.....貴様はあの連中に葬られ、無様に散り、私と新・犯罪神様が作りあげる世界をあの世で指を加えて見ているがいい.....』
そう言ってマジックは斬月に背を向けて森の奥深くへと消えて行った。
「..........おのれ.....おのれマジックぅぅぅううううッッッ!! 」
嘗ての怨敵を前に激しい怒りと憎しみで斬月は天高く叫びをあげるのであった。
そこに斬月を追いかけてやって来たストームと宗谷が現れ、斬月はその怒りと憎しみの目を二人に向けた。
「..........貴様らぁ.....貴様らぁッッ!!」
その激しい怒りと憎しみと共に放たれた衝撃波で、ストームと宗谷の二人を攻撃する。
「やっべ.....!」
「ちっ.....!!」
向かってくる衝撃波にストームは咄嗟に回避行動に出ようとするが、宗谷は舌打ちをしながら前に出てその衝撃波を体全身で受けとめ、そして.....。
「.....うぉぉぉおおおおおおおおおおおおッ!!」
全身を包み込む赤と白銀のオーラを纏い、宗谷は衝撃波を打ち消した。
「.....なにッ!?」
自身にとって最大で、全力で放った衝撃波が打ち消され、激しく動揺する斬月、それを二人は見逃さずにお互いに顔を向き合う。
「決めよう、メテオ!!」
「ああ、終わらせるぞ.....宗谷!!」
これで終わらせる.....そう決めた二人は、それぞれの必殺の一撃の体勢を整えた。
《Limit Break!》
ストームは、ベルトに付いたヴィクトリースイッチを一度抜き、もう一度差し込んで跳躍する。
宗谷はブイホを操作し、フィニッシュスキルアプリをタッチし、同じく跳躍する。
ストームは天高く跳躍し、そして空中で後方宙返り、そして前方宙返りと飛び回る。
その姿はかの伝説の"仮面ライダー1号"を思わせるような動きである。
「勝利.....伝承!!」
そしてストームの体に白銀と赤のオーラが纏わり付き、その状態で左足を斬月へと向け、急降下する。
宗谷は、ストームと同じくらいに天高く跳躍し、右足を斬月へと向けて急降下する、すると、宗谷の両隣に通常形態のストームと、通常形態の宗谷変身態の残像が現れ、その残像が宗谷自身と重なり、彼の右足により赤と白銀のオーラが増し、落下速度が上がる。
「電光ライダー........ヴィクトリーキィィィィィィィィックッッ!!」
「ストームライダーキックッッ!!」
そして放たれる二つの"キック".....。
その二つのキックは、流星の如く宙を駆け、斬月の胸部へと突き刺さった!!
二人の脚が突き刺さり、万歳の如く両手を広げる斬月は悶え苦しむ!!
「ぐっ..........ぬぅあぁぁぁぁああああああああああ!!」
そして二つのキックが斬月を貫き、地面に着地した二人は身を屈め、顔を俯かせる。
「ふ.....ふは.....ふはは.....ふはははは..........」
体を貫かれ、全身に火花が飛び散りながらも何故か笑う斬月。
仕留め損ねたか.....そう思ったストームと宗谷の二人は咄嗟に立ち上がって構えるが.....。
「み、見てるかマジック.....お、俺は無様に散った.....だ、だが、覚えていろよマジック.....お、俺は貴様を.....み、未来永劫まで呪い.....き、貴様と新・犯罪神の野望が.....潰えた時.....俺は.....真っ先に貴様を地獄から笑ってやるぅぅぅぅうううううう!!」
今はこの場にいない、嘗ての怨敵に向けた遺言を最後に、斬月は後ろから地面に大の字に倒れ、爆発する。
こうして.....二つの次元を巻き込み、二人の戦士と一人の少女を狙った"冷酷の処刑人"は、お互いの"絆"によって得た新たな力を使った"白銀の嵐"、メテオ・ソルヒートと、"赤き勇者"、天条宗谷の二人によって倒されたのであった.....。
~MEGA MAX~・fin
久々の投稿で張り切り過ぎた.....。
ちゃんと出来上がっているかな.....(汗
いかがでしたか?
メテオと宗谷、二人の"絆"によって得た.....。
仮面ライダーストーム・ヴィクトリーフォームと宗谷君の"スキルアームズ"の"ストームアームズ"は!
次回、このコラボの最終回!!
次回、『エピローグ~サヨナラの向こう側で~』
感想をお待ちしています!!