超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
借金返済の旅から始まる衝撃の第5章の第2話!
まず始めにラステイションに向かってノワールに会いに行くメテオだが.....。
この章もとことんメテオの不幸っぷりが爆発するので盛大に笑ってください(笑)
第55話 放置プレイって、誰得?
OP ・ Dimension tripper!!!(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION OP)
重厚なる黒の大地、ラステイション.....。
重工業を主産業とし、経済活動が活発で活気に満ち溢れる国.....。
そこに白銀の嵐、メテオ・ソルヒートが降り立ったのだが.....。
「.....なんで俺に着いてきた.....ピーシェ.....」
メテオの乗るバイク.....白と赤のトリコロールが施された彼の専用バイク、テンペストの後部座席に居座る黄色と黒のシマシマな服装の金髪の少女.....ピーシェが何故かいる事に溜め息するメテオ。
「だって.....ねぷてぬもねぷぎあもえみも、ぷるるーとと遊んでぴぃにかまってくれないし、くずまもいつのまにかいなくなってぴぃつまんないもん!だからおでかけするめておうについてきた!」
屈託のない笑顔で答えるピーシェ。そんな彼女の顔が.....借金返済の為に色々とヤバイ感じになっている女神達の元へ行く事になって身も心も窶れている今のメテオには眩しく感じた。
「はぁ.....別に遊びに行く訳じゃないんだけどな.....わかったよ、一緒に行こうか?」
「うん!」
着いてきてしまったものは仕方ないと思ったメテオはこのまま彼女を連れていく事に決め、ピーシェも大喜びする。
そんな彼女の笑顔が今のメテオには癒しとなった。
「さて.....ノワールの言う通りなら、この喫茶店で待ち合わせだな」
「おお!なんかおいしそうなにおいがする!!」
バイクを近くの駐車場に停めてラステイションの街をピーシェが勝手に離れて行かないように彼女と手を繋ぎながら歩くと、事前にノワールとの連絡で決めた待ち合わせ場所の喫茶店に着き、喫茶店から漂う甘い匂いにピーシェは釣られる。
「めておう!ぴぃ、ここにはいりたい!はやくはいろう!!」
「ああ、ちょうどここに入ろうとしてたからそんなに急ぐな」
早く入りたいとせがむピーシェにメテオはやれやれと思いつつも、なんだかんだで嬉しそうな顔で喫茶店の中に入って行くのであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「ふむ、あれがメテオ・ソルヒート.....私と同じダークネス四天王の二人.....ファートゥスとシャットを倒した仮面ライダーであり、大首領ゼ・オ様の器か.....」
ラステイションの街中で人混みに紛れて喫茶店の中に入っていくメテオを離れた所で眺めている男性がいた。
男性は、髪色を黄色に染めた短髪で、貴族を思わせるような赤い服を着ていて、両手に白い薄めの手袋を着けている.....。
そして何よりも目立つのは.....自身の目元を隠す"マスク".....。
一見すると他の一般人からは目立つような服装と雰囲気を纏わせているが、まるで"始めからそこには誰もいない"かのように一般人達は男性には目もくれない.....。
男性はそんなことを気にせず、ずっとメテオを眺めていた。
「果たして彼があの二人に勝てたのは偶然か.....はたまた何かを持っていたか.....それとも一緒に戦っていた仲間が彼より強かったのか.....いずれにせよ興味深いな.....それにしてもあの少女.....」
ぶつぶつと呟く男性は、メテオと手を繋いで一緒に喫茶店に入っていく少女....."ピーシェ"へと目線を移した。
「ふむ.....あれはアノネデスを初めとする女神反対派が探し求めている....."研究素材"ではないか、これは面白い.....」
男性はピーシェを見つめ、口元を不気味に釣り上げる。
「うまく行けばメテオの心を壊し、大首領の器の力を"覚醒"させ、さらにはあの少女を手に入れて女神反対派の連中と共同して仮面ライダー.....いや、神殺しは愚か、女神どもすらも凌駕する最強の改造人間.....いや、最強の改造"女神"が作れるだろう.....」
喫茶店へと入って行ったメテオとピーシェに背を向けて男性は路地裏へと足を運び出した。
「まあ、まずは目的通り.....メテオの心を惑わせよう.....私の"嘘"の力でな.....」
そしてそのまま男性は路地裏へと消えて行くのであった。
「この私.....ダークネス四天王の一人、"嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)"と呼ばれる"ドラグワイト・バグーン"がな.....」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「ご注文はお決まりですか?」
「ああ、俺はこの"プリン・おのれ破壊者味"と"アイスコーヒー・通りすがりの旅人味"のセットを一つ」
「ぴぃはこの"命を惜しまないヨモツヘグリパフェ"と、う~んと....."イチゴジュース・シュシュっとスパーク味"のせっと!!」
「かしこまいりました、では注文の品が来るまでしばしお待ちください」
喫茶店に入ったメテオとピーシェは、約束の時間までまだ時間があったため、ノワールが来るまで時間を潰そうと、メニューからそれぞれ食べたいものを注文し、店員の営業スマイルを受けて暫く待っているのであった。
「はやくこないかな、めておう?」
「気持ちはわからんでもないが、そんなにすぐには来ないぞピーシェ、こうしてのんびり待っているのも楽しみの一つだぞ?」
店から漂う甘い匂いにピーシェは我慢出来ないのか、そわそわし出す。
そんな彼女をメテオは落ち着かせ、頼んだのを食べた後に他になにか頼もうか考えながらのんびりとメニューを眺めながら過ごすのであった。
「お待たせ致しました、こちらがプリン・おのれ破壊者味とアイスコーヒー・通りすがり旅人味のセットと、命を惜しまないヨモツヘグリパフェとイチゴジュース・シュシュっとスパーク味のセットでございます」
「おお~!!おいしそう!!」
「はしゃぐなピーシェ、店の人や他の人に迷惑になるだろ?静かに出来ない子にはパフェとジュースはお預けをするぞ?」
「.....ごめんなさい.....」
目の前にデザートが来たことに大喜びするピーシェだが、ここはお店.....自分達だけでなく他の客や料理等をしてくれる店の人がいるため、大声等をあげるのはマナー違反。
それを彼女に教える為にメテオはわざとらしく怒った顔で彼女に説教をし、取り上げる等と言って彼女に厳しくする。
それが伝わったのか、ピーシェは顔を俯かせ、涙を堪えながら謝る。
しっかりと謝った事を確認したメテオはピーシェの頭を撫でながら誉める。
「わたったならいい.....後、よく謝ったな、自分が悪いことをしたらしっかりと謝る.....大切なのは相手を思いやる気持ちだぞピーシェ.....さあ、食べようか?」
「.....うん!」
満面な笑みを向けるピーシェに満足したメテオは目の前に出されたデザートを彼女と一緒に堪能する。
スプーンですくい、口に入れると.....マゼンタ色でイチゴに近そうな見た目とは裏腹に、バナナのような甘さにレモンの酸っぱさ等が混じり、名前の通り見た目から生まれるイメージを"破壊"され、思わずおのれ!っと叫びたくなるようなプリンに、透明なコップに入った液体を口にすると.....ブラックコーヒーのような苦さにカフェオレのような甘さ等が"通りすがって"行くアイスコーヒーを堪能するメテオ。
同じく透明なグラスに入った黄緑のクリームを口にすると.....まるで命が吸いとられるような感覚に囚われ、しかしながらも何故かそれが癖になり、名前通り"命を惜しまない"冥界の味がするパフェと、透明なコップに入った液体を口にすると.....口の中で"スパーク"するように弾けるイチゴジュースを平らげるピーシェ。
あっという間に食べ終わって満足した顔をする二人であるが.....。
「.....ノワール、まだ来ねぇな.....」
デザートを食べ終わり、時間を見てみるともう約束の時間まであとわずかにも関わらず未だに来ないノワールにメテオは疑問に思うが、何かあったんだろうと自己完結し、とりあえず来るまで待つかとそこで思考を止めて自分の隣で嬉しそうな顔でお腹を擦るピーシェを見つめるのであった。
だが.....。
一時間経過.....。
「まだこないね、めておう」
「そうだな.....」
《まだしばらく待っていましょう》
二時間経過.....。
「なんかおそいね~.....」
「.....だな」
《いくらなんでも掛かり過ぎでは?》
三時間経過.....。
「すぅ..........すぅ..........」
《ピーシェさん、眠ってしまいましたね.....》
「こんだけ時間が経てば仕方ないだろ」
五時間経過.....。
「くぅ..........すぅ..........」
《しりとりはじめ、めだか》
「カリス」
《ストライクウィザード》
「ドリルキック」
《クリムゾンスマッシュ》
「ゆ.....ゆ.....雄輔」
《流石にご自身のお兄さんのお名前を呼び捨てで使うのは失礼では?》
「..........それは俺も思った」
十時間経過.....。
「お客様、そろそろ閉店時間となりますので.....」
「ああ、すいません、店を出ます」
.....結局、ノワールが来ることなく、一日中ラステイションの喫茶店で過ごす事になったメテオは未だに寝ているピーシェを連れて近くのホテルに泊まり、次の日の朝を迎える事になった。
約束の時間から一日と二時間経過.....。
「..........」
《一日立っても来ないとか.....なんなのですかノワールさんは.....》
メテオはピーシェを連れてまたあの喫茶店に来てノワールを待っていたが、それでも彼女が一向に来る気配はなく、顔をしかめて黙り込むメテオと苛立ちを募らせるデスティニー。
「めておう.....ぴぃたいくつ.....」
「.....がまんしろピーシェ、ノワールが来て教会に着いたら存分に遊んでやるから」
.....もう、ここまで来たら仕事放棄してネプテューヌみたいに人の家.....というか教会で遊び呆けてもいいんじゃないか?
約束の時間から一日と四時間が経過し、いい加減にノワールへの怒りが込み上げて来たメテオはいつもはピーシェに駄目な見本と教えているネプテューヌの真似事を教会でやってみようかと考え初め、そろそろ約束の時間から一日と五時間が経過しようとしていた所に.....。
「待たせたわねメテオ」
ようやく待ちに持ったノワールがやって来たが.....何故か一日と五時間を待たせたとは思えない態度をしている彼女にメテオは思わず強く睨み付けてやや当たりが強い口調で喋りだす。
「.....何が待たせただ?こちとらまる一日と五時間も待たされてたんだぞ?なのになんだその態度は?ふざけてんのかノワール.....」
隣にいるピーシェがやや怯えた顔で見ているが、メテオは気にせずにノワールを睨み付けているとノワールははっ?といった感じの顔をする。
「.....何を言ってるの貴方.....?私デスティニーにちょっと仕事で厄介事があるから、今日一日はラステイションの街を見て回って過ごしてって連絡した筈だけど?」
「....................は?」
ノワールからの衝撃的な言葉にメテオは自身の腰に巻き付いた相棒に目を向けると.....。
《...............あ.....今確認しましたが.....確かに連絡......来てました..........》
「..........」
ほらね?と言ったノワールを無視し、そんな肝心な事を伝えなかった相棒にメテオは顔を俯かせて何も言わず、拳を震わせる程に力を込めて握り締める。
「..........メテオ?」
《.....あ、あ~.....ま、マスター..........?》
「めておう、どうしたの?おなかいたいの?」
そんな彼にノワールは不思議に思って顔を覗き、デスティニーは自身のミスでマスターに恥をかかせた事で掛ける言葉も恐る恐るであり、何もわかっていないピーシェは心配そうな顔で彼に駆け寄る。
一分一秒が長く感じる静寂、そして.....。
ーーーデェスティニィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!
.....喫茶店内どころか、ラステイション中に響き渡った嵐の怒号。
その間近にいた黒の女神は驚いて腰を抜かし、黄色の少女はビックリして大泣きしたのは完全な余談である。
第55話・fin
ED ・ ネプテューヌ☆さがして(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION ED)
初っぱなから不幸体質発揮による放置プレイ(笑)
でも原因は相棒(デスティニー)のせい(笑)
いかがでしたか?
次回はようやく始まるプラネテューヌ以外での生活を送るメテオ、そして着いてきたピーシェ、そこでノワールの仕事を手伝いをするが.....。
次回、第56話 渡る世間は不幸ばかり
ノワール「次回も刮目せよ!」
感想をお待ちしています!