超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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お待たせ致しました!

今回もまあ、大変な目に合うメテオ。

しかし、その前に何やら怪しい雲行きが.....。


第56話 渡る世間は不幸ばかり

第56話 渡る世間は不幸ばかり

 

 

OP ・ 流星のビヴロスト(超次元ゲイムネプテューヌOP)

 

 

ラステイションの町外れにある廃墟となった公園。

そこに二人の人影が話し合っていた。

 

『.....それじゃあ、お願いね』

 

『.....ええ、時は一刻も迫ってるもの、悠長に構えている場合じゃないから.....』

 

後ろに美しく流れる金髪に、神秘的な雰囲気を纏わせる純白な衣の服を纏うパープルハートに似た女性、始まりの女神セレーナ。同じく後ろに流れているが、赤髪で、セレーナと同じ神秘的な雰囲気を纏わせる純白な衣を着たブラックハートに似た女性、運命の女神の二人が何かを話し合っていた。

『言っとくけどセレーナ、私は貴方やロー.....栄光の女神のように優しくも甘くもないわ、下手したら彼を叩きのめすかもしれないし最悪、殺してしまうかもしれないわよ?』

 

『構わないわ、貴方程度に殺されるようじゃ、この先の戦いには勝てないたげじゃなく、この世界と.....彼が繋いできた"絆".....あの魔戒騎士の"稜牙"、そして"勇者"として覚醒した"宗谷"、魔神の"ヴィクトリオン"に古代女神の"シンシア"達の世界まで滅びるのは確実、これは全ての次元世界の存亡が掛かった....."賭け"なのだから.....』

 

悲しげに、顔を伏せて言うセレーナ。

そんな彼女につまらないと思ったのか、運命の女神は鼻を鳴らし、彼女に顔を逸らして口を開いた。

 

『貴方らしくもないわ.....これまでも、そしてこれからも"歴代最強"と周りに期待されてた嘗てのプラネテューヌの女神だったにしてはね』

 

『やめてちょうだい.....そんな私を持ってしても.....ゼ・オ相手には"本郷さん"を初めとする"オールライダー"の協力で貴方達を巻き込んで自らの肉体を使って"封印"するのがやっとだったんだから.....』

 

悔やむように目を瞑って顔を逸らすセレーナ。

彼女の脳裏には嘗て肉体を持ち、"仮面ライダー1号"を筆頭にした"オールライダー"と共にダークネス大首領ゼ・オに挑み、全滅寸前にまで追い込まれた記憶が甦っていた。

 

『.....気にしないでちょうだい.....あの時はああするしかなかったんだから.....』

 

運命の女神も、同じく当時の事を思い出したのか、苦い顔をする。

 

『.....だからこそ、今度こそ奴を倒すために.....彼、メテオ・ソルヒートに託したのでしょ?あのゼ・オの器である彼に....."究極の希望"を』

 

苦い顔をしながらも、運命の女神はセレーナの肩に手を置いて話す。

彼女も小さく頷いて答えた。

 

『ええ....."究極の絶望"を宿すゼ・オを倒すには、同じ"究極の絶望"を宿し、そして"究極の希望"の両方も宿した彼と、その"絆"を繋いだあの子達.....いえ、私達の"妹"でなければいけないから.....』

 

『それでも確率は限りなく低い.....それほどまでにゼ・オの力は強大.....最悪は彼と"絆"を繋いだ人達の協力が必要があるかもしれない.....わかってるわよね?』

 

首を横に振りながら悟る運命の女神にセレーナは頷く。

 

『けれども私は信じてる.....メテオと.....私達の"妹"がゼ・オを倒し、全ての次元世界を救う事を.....現に彼と同じ可能性を持つ宗谷だって、自分の世界の存亡を賭けた戦いに勝利した.....今度はこっちの番.....』

 

それでも信じる.....セレーナはそれほどまでにメテオに賭けていて、もう藁にもすがる思いでいた。

そんな彼女に根負けしたのか、運命の女神はため息をしながら降参っと言ったポーズを取った。

 

『貴方がそこまで言うならわかったわ.....なら試させてもらうわよ?貴方とその魔神様がご期待している"嵐"を.....』

 

運命の女神は両手から小さな光を出し、その光が収まると、彼女の右手には小刀のようなものが付随した黒色のバックルが.....左手には"バナナ"が描かれた"錠前"が握られていた。

 

『いつやってもこの思念体になって得た力は凄いわよね?』

 

自分のやった事にぶつぶつと言いながら両手に持つ黒色のバックル....."戦極ドライバー"とバナナが描かれた錠前....."バナナロックシード"を眺める運命の女神。

そんな彼女にセレーナは特に不思議がる事なく答える。

 

『そうね、この体になってからはいつでも"不思議な事を起こせる力"が使えるようになって貴方は"全てのサブライダーに変身"、私は"全ての主役ライダーに変身"出来る能力を得たから.....』

 

『でも、女神だった頃の全盛期程の力は出ないけど.....まあいいわ』

 

自分達の持つ能力の一つを言うセレーナにどこか不満げながらも戦極ドライバーを腰に巻き付け、バナナロックシードを構える運命の女神。

 

 

 

《バナァーナ!》

 

 

 

運命の女神は構えるバナナロックシードを解錠する、すると彼女の頭上からバナナのアーマーが出現し、バナナロックシードをバックルに嵌め込む。

 

 

 

《Look・ON !》

 

 

するとバックルからファンファーレのような音楽がベルトから流れ、運命の女神はバックルに付いている小刀.....カッティングブレードでバナナロックシードを"斬った"。

 

 

 

《カモンッ!バナナアームズ!knight of spear~♪》

 

 

 

頭上にあったバナナのアーマーが彼女を覆い、上半身をバナナを象ったアーマーが展開され、全身に紅いアンダースーツが纏われ、右手には現れたバナナの皮を剥いたような槍....."バナスピアー"が出現する。

 

その姿は、嘗て弱者を虐げる強者を憎み、弱者が虐げられない世界を望み、知恵の実と呼ばれる果実を求める戦いに挑み、最後にライバルであった男に敗れた厳しくも優しく、どこか儚げな力を望む男が変身した"男爵"の名を持つ"仮面ライダー".....その名は"バロン"。

 

『さあ、見せてもらうわよ、貴方が学んで見出だした"絆"って奴を』

 

口調や声色がそのままながらも、ピリピリと伝わってくる"覇気"を纏った運命の女神.....否、バロンはセレーナに背を向けて廃墟となった公園から立ち去るのであった。

 

 

 

『メテオ.....第三の神殺しであるブレイズが目覚め、ダークネス四天王が残り二人となった今、ダークネスとの戦いは想像以上に厳しくなるわ.....強くなりなさい.....私達はその"手助け"をするから.....その為にはまず、貴方が学んで見出だした"絆"を....."否定"させてもらうわ』

 

 

 

誰もいなくなった公園に一人残ったセレーナは彼.....メテオの事を思いつつも、どこか不気味めいた言葉を残し、立ち去るのであった。

 

 

 

 

 

「ふむ.....どうやら彼女達も動き始めたか、嘗ての力を失っていても奴らは女神.....厄介だが、敢えてここは引こう.....君達の方法を利用させてもらう為に.....」

 

 

 

その一部始終の光景を離れた物陰から見ていた存在.....メテオとピーシェがラステイションの街を歩いていた時にそれを眺めていた男性.....ダークネス四天王の一人、ドラグワイト・バグーンがいたことに気付かず.....。

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

小鳥の囀りが聞こえる心地よい朝を迎えたラステイション教会。

昨日相方のデスティニーのせいでノワールと一悶着を起こしたものの、彼女と共に厳しい"お説教"をしてなんとか教会の一室に与えられた部屋で目覚めるメテオ。

 

「なぜ.....」

 

だが、彼は今までにない事態に直面していた。

 

「なぜ.....!」

 

それは朝目覚めて洗顔等を終えて旅の為に持ってきた着替えなどが入ったバックを見て起こった。

 

「なぜ.....!!」

 

メテオは洗顔等を終え、今着ている寝巻き用の白いジャージから、いつも着ている黒Tシャツにフード付きの白いパーカー、ポケットの数が多い特殊な緑のズボンといったいつものスタイルに着替えようとバックを漁ったのたが.....何故かそれらが一切入っておらず、代わりに.....。

 

「なぜ.....!!俺のバックに"執事服"が入っているんだ.....!?」

 

何故かお金持ちのお宅などにいる召し使い.....執事が着る服.....執事服がバックにいっぱい入っているのである。

 

「誰だ.....俺のバックに勝手にこんなものを入れた奴.....!!」

 

メテオはそれに憤慨した、そもそも自分はこういうのは柄じゃないと思っているからである。

だが、肝心の着替えはこれしかなく、探そうにもそろそろノワールが自分とピーシェに朝食を作って用意してくれる時間である.....このままでは間に合わない、やむ得ずメテオは渋々その執事服を着て部屋を出るのであった。

 

 

 

 

 

「あら?来たわねメテオ、ふふ、やっぱり背丈も格好もバッチリ、事前に作って夜中こっそりとバックの中にあった服と取っ替えて良かったわ♪」

 

「.....やっぱりお前の仕業かノワール.....!」

 

教会の食堂にて朝食を作っていたノワール、先に来ていたユニとピーシェ、そして一人の少年?少女?がテーブルに座って待っていて、メテオがやって来た事に気付いたノワールは彼を見て早々にイタズラ成功といった顔で喜んでいるが、メテオからすれば好きでもない執事服を無理矢理に等しい形で着せられ、怒り心頭と言った顔で拳を握り締めていた。

 

「ごめんなさい、なんかメテオって意外と執事服とかが似合いそうと思ってつい.....でもなかなか似合っているわよ?」

 

「.....こっちとしては好きでもない服を着せられて堪ったもんじゃないんだが」

 

「あはは.....ごめんなさいメテオさん.....」

 

「別にユニが謝る事じゃない.....まあ、とりあえずは飯だな」

 

本当はノワールに色々と文句を言ってやりたいメテオだが、座っているユニが申し訳ないと言った顔で謝るため、仕方なく席に座ってノワールの作る朝食を待つのであった。

 

「君が仮面ライダー.....メテオ・ソルヒートさんかい?」

 

「ああ、そうだが.....お前は?」

 

目の前にいたメテオと同じく執事服だが、何故か下が短パンの少年?少女?がメテオに声を掛けてくる。

 

「僕は"神宮司ケイ"、ここラステイションで教祖を勤めている.....まあ、イストワールのような存在だと思ってくれていい、ノワールとユニから君の事は聞いている、まさかあのおとぎ話で伝説の"仮面ライダー"に会えるなんて、光栄だよ」

 

少年?少女?.....神宮司ケイはメテオに自己紹介をし、まるで彼を英雄として崇めるような目で見ている。

 

「よしてくれ、俺は伝説でも英雄でも何でもない、ただ目の前にある"絆"を守るために戦うしがない仮面ライダーだ」

 

そんなケイにメテオは手を振って言う。

 

「それでも、あのリーンボックスのズーネ地区での.....ダークトゥダークネスの四天王ファートゥス・クライムとの戦いで君は女神を救い、さらにはこのゲイムギョウ界では伝説の存在となっている仮面ライダーに変身する事で教会関係者の中では結構有名だよ、ルウィーやリーンボックスでも是非ともうちに来て欲しいって要望が今でも殺到しているよ」

 

「そうか」

 

自分が再び"仮面ライダー"として戦うきっかけとなった戦い、ズーネ地区でのファートゥスとの戦いで有名になった事を知ったメテオは特に喜ぶ様子もなくケイの言葉を聞いていた。

 

「メテオさん、あんまり嬉しそうじゃないですね?」

 

そんなメテオの様子を見てユニは心配そうに彼の顔を覗く。

 

「当たり前だ、俺はただ.....ネプテューヌやノワール達を救いたい、ネプギアやユニ達を守りたい、なにより.....ファートゥスとのケジメを着けたいって気持ちでがむしゃらだったからな.....そんな俺が英雄とかどう言われても.....はっきり言って困る」

 

はっきりと、突っぱねるように言うメテオ。

そこに出来上がった朝食を運んで来るノワールがやって来る。

 

「はいはい、そんな重い話はやめて、朝ご飯にしましょ?」

 

そう言ってノワールがテーブルに朝食を並べるのを皮切りに、メテオ達もせっせと朝食をテーブルに並べて行く。

並び終えて席に着き、テーブルに並んだ朝食を見てみると、意外にもご飯に味噌汁、鮭と言った和食で、ゲイムギョウ界に来る前は日本で暮らしていたメテオとしてはまたこういうのが食べられるんだなと内心嬉しく思い、並べられた朝食に舌鼓するのであった。

 

(ハッキング騒動の時から思ったが、ノワールって本当に家庭的だな、こりゃ将来いい奥さんにされそうだな.....)

 

以前、ラステイションで起きたハッキング騒動でオカマが流した映像にあったあの裁縫をするノワールの姿を朝食を食べながら思い出したメテオはそう思うのであった。

 

 

 

 

「さて、メテオ?早速貴方に頼む仕事だけど.....まずは私の部屋の掃除ね」

 

朝食を食べ終わり、片付けも終わって仕事の時間になった時、ノワールからラステイションで初めてもらう仕事を言われるが、内容が掃除と来てメテオは首を傾げる。

 

「は?なんで掃除なんだ?普通は書類仕事やクエストをこなすとかじゃないのか?」

 

「あら?私に口答えするなんて、貴方はここ(ラステイション)にいる間は私の執事よ?証拠に貴方は今執事の格好をしているじゃない」

 

イタズラっぽい顔をするノワール。メテオは流石にそれを批判する。

 

「おい待て、それはお前が勝手に人の服を取っ替えたから.....」

 

「..........借金返済」

 

「ぐっ!?」

 

ボソッとメテオの本来の目的を呟くノワール、それを聞いたメテオは何も言えなくなり、悔しそうに歯軋りしながら受けるのであった。

 

 

 

そんな苦い思いをして言われた通り掃除用具を持ってノワールの部屋前に来たメテオ。

とりあえず部屋はどんなものかとドアノブに手をかけ、扉をあけて見るが.....。

 

「..........」

 

 

 

ーーーバタンッ

 

 

 

部屋の中を見た瞬間、メテオは静かに扉を閉めた。

 

(うん、ない、ないない、決してない)

 

ノワールの部屋の中を見て何を思ったのか、自分に言い聞かせるように頭を振り、再度、ドアノブに手をかけ、扉を開けて見るが.....。

 

「..........」

 

 

 

ーーーバタンッ

 

 

 

再び扉を静かに閉めるメテオ、そして.....。

 

(いーや、絶対にないって、マジで)

 

再び自分に言い聞かせるメテオ、意を決して三度ドアノブに手にかけ、扉を開けて見るが、部屋の中を見てメテオは絶句した。

 

(なんで.....なんで!)

 

部屋の中には人形サイズから、ぬいぐるみサイズまでの.....。

 

 

 

(なんで.....俺を模した人形がいっぱいあるんだよぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!?)

 

 

 

可愛くデフォルメされたメテオを模した人形....."メっちゃん人形"が部屋いっぱいに埋めつくされていた。

 

(なんだこれ!?なんでほとんど俺の人形があるんだよ!?怖ぇよ!?)

 

一つか二つくらいなら確かにこの人形は可愛く見えるだろう.....だが、こんなに部屋いっぱいに埋めつくす程の数の人形があればむしろそれは恐怖でしかない。

 

「ふふ♪どう?私の部屋?こんなにいっぱいいる"メっちゃん"は?可愛いでしょ?」

 

気配なく、いつの間にか後ろにいるノワールにメテオは驚くがそれ以上に.....。

 

(いや、怖ぇぇええよ!?何これ!?とにかく怖ぇえよ!?)

 

こんなにいっぱい自分を模した人形の数に、メテオは恐怖を感じていた。

 

「ふふ.....これもメっちゃん、こっちもメっちゃん、あっちもメっちゃん、み~んなメっちゃん♪可愛いわ~♪」

 

(何これ呪いの人形!?俺呪われるの!?こいつらと同じ、人形にされるの!?)

 

目にハートマークを浮かべ、手にした1体のメっちゃん人形に頬擦りをするノワール、端から見れば女の子らしくて可愛いらしいが、流石にこの状況ではメテオでなくても誰でも恐怖を感じるであろう.....。

 

《ま、ままままマスター?わ、私、機械なのに無性に寒気がするのですが.....?》

 

(こっちは寒気所じゃねぇよ!?下手したら呪われて人形にされるぞ!?)

 

この部屋と状況に、デスティニーすらも恐怖を感じているが、もう人形に模された哀れな本人、メテオは恐怖所か、命の危機を感じていた。

 

「あれ?どうしたんですかメテオさん?」

 

「こんな所で立ち止まって?」

 

そこにユニとケイがやって来てメテオは助かったと内心そう思うが.....。

 

「あ、ユニ聞いて!メテオったらこのメっちゃん人形の魅力をわかってくれないの!」

 

「ええ!?どうしてですか!?こんなに可愛いのに!?」

 

「.....は?」

 

まさかのユニの反応にメテオは絶望した。

 

「今からピーシェにもその魅力をわかってもらおうと今から取りに言ってるのに.....ちょっとショックです.....」

 

「.....え?まさか.....ユニも.....?」

 

信じられない.....と言うか信じたくない。そんな思いでユニを見つめるメテオだが、それは脆くも崩れ去った。

 

「はい♪私の部屋にもいっぱいありますよ?メっちゃん人形」

 

「..........」

 

 

ブルータス、お前もか。

 

 

ノワールと同じく目にハートマークを浮かべるユニを見てメテオはそう思った。

 

「け、ケイは.....?」

 

まさかと思いながら藁にもすがる思いでメテオはケイに目線を移す。

だが、メテオはこの時気付かなかった.....隣にいるノワールが笑っていたのを.....。

そして、朝食を食べていたときに会話してケイが"女性"だと言う事を忘れていた事に.....。

 

「ああ、もちろん持ってるよ?もちろん、僕の部屋にもたくさんあるさ、メっちゃん人形、可愛いじゃないか」

 

「..........」

 

 

 

ブゥルゥゥゥゥゥゥゥゥタァァァァァァァァァス!?

 

 

 

メテオは絶望した、絶望した!.....大事な事なので二回言ったが、とにかくメテオは絶望した.....メテオはケイをイストワールのようなまともな人だと思っていた.....と言うか、思いたかった。

 

だが、現実は非情だ。

ケイはいつの間にか手に持っていたメっちゃん人形をノワールと同じく目にハートマークを浮かべながら頬擦りをしていて、隣にいるノワールと意気投合している。

 

 

 

これはもう、あれだ.....絶望してファントムが生まれるとか、最後の希望とか、そんなものがへったくれもないと思わされた瞬間であった。

 

 

「..........」

 

《マスター!?気を確かに!?マスタァアッ!?》

 

メテオはその場で膝を着いた.....プラネテューヌの借金を返済するために出たこの旅.....ただえさえ借金を背負わされ、プラネテューヌで見たノワール達から送られたあの"手紙".....。

ノワールでこれなら、脅迫紛いなものを送ってきたブランとベールは.....。

メテオはそれを考えるだけで絶望した。

 

これでまだ最初に訪れた国.....最初でこれなら、他の国は.....。

 

助けを求めようにも肝心のダブルライダーの片割れ(カズマ)は本業に.....妹(絵美)は今回の原因を作った罰でプラネテューヌに居残り.....最後に残った相棒(デスティニー)はこの恐怖で完全に思考停止.....。

 

完全に"詰んだ".....。

 

もう、メテオの心は完封なきまでに折れかかっていた.....。

 

 

 

(稜牙ぁ.....うずめぇ.....マイナァ.....宗谷ぁ.....あっちのイストワールぅ.....ヴィクトリオン.....シンシアぁ.....誰でもいい.....助けてくれぇ.....)

 

 

 

それはもう、来るはずもない異世界で"絆"を繋いできた者達へ助けを求める程に、天井を仰ぎながら.....。

 

 

 

「さあ、メテオ」

 

 

「私達の部屋を」

 

 

「掃除してくれるかな?」

 

 

 

呪いの人形(メっちゃん人形)を手にじりじりと詰め寄ってくるノワール、ユニ、ケイ.....はっきりと言えば恐怖以外何者でもない。

 

「ま、待ってくれノワール、ユニ、ケイ!く、クエスト!せめて、外でやる仕事をくれ!マジでぇ!!」

 

せめて外でやる仕事をしたい、と言うかここには居たくない.....せめてもの思いでメテオは叫ぶのであった.....。

 

 

第56話・fin

 

ED ・ ネプテューヌ☆探して(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION ED)




最初に訪れた国がこんな感じ.....しかも味方が誰もいない.....完全に詰んだメテオ.....哀れです(笑)

誰かこんなメテオに救済を(笑)

次回はどうにかして切り抜け、外で仕事をするメテオ、そこに現れた人物と.....。

次回、第57話 戦慄の"男爵(バロン)"


メテオ「.....次回も刮目せよ.....」←虚ろな目

デスティニー《(((( ;° Д ° ))))》←未だに怯えている


.....じ、次回もお楽しみに.....(汗)

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