超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

69 / 105
気付けばいつの間にかお気に入りが100件、感想が200件越え.....あ、ありがとうございます!!

これからも頑張って行くのでよろしくお願いいたします!

さて、運命の女神事、"フェイト"に"絆"を否定され、"絆の証"を奪われたメテオの前に怪しい影が.....。


第59話 嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)

第59話 嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)

 

OP ・ Stay the Ride Alive(ディケイド&W movie対戦2010 主題歌)

 

バロンとの戦いが終わり、本来の目的だったクエストの目標、オンドゥル草をギルドに納品し、ラスティションの街を歩くメテオ、しかしその顔は決して晴れず、影がかかっていた。

 

「..........」

 

《..........》

 

元々メテオは目付きが悪く、仏面なので、わかりにくいが、今の彼の顔からは、悔しさ、怒り、悲しみと言った感情が混ざりあったような表情をしている、が、知らない人から見ればただ不機嫌そうな顔をしているだけのように見える.....まあ、実際彼は不機嫌なのだが.....。

いつもははっちゃけたりする相棒のベルト、デスティニーも、バロンとの戦いの時に思うことがあるのか、黙りである。

 

「メテオ!」

 

そんな彼に後ろから声を掛ける一人の女性、否、女神がやって来る、ここラスティションを治める黒の女神ノワールである。

 

「.....なんだ、ノワール」

 

「ちょうどシアン達が貴方に頼みたい事があるって、どうしたのよ?」

 

「なんか.....顔が暗いですよメテオさん.....?」

 

また仕事が入った事を知らせようとしたノワールだが、メテオの様子を見て変に思い、首を傾げ、姉のノワールに着いてきたユニもそんな彼の様子に心配そうな顔をする。

 

「..........別に」

 

「別にじゃないわよ、貴方の不機嫌顔がさらに不機嫌になってるわよ?」

 

「何か.....あったんですか?」

 

「..........」

 

なんでもないように振る舞うメテオだが、彼女達にはお見通しのようで、心配そうに声を掛けるが、メテオはうっとおしそうな顔でしかめる。

 

 

 

 

ーーー"過去"にも"破壊の力"にも怯えていた貴方が、人に"絆"や"変身"を語るな!!

 

 

 

 

「..........うるせぇ!!」

 

不意に聞こえてくるバロンの幻聴、思わずメテオは腕を払い、叫ぶ.....そんな彼にノワールは驚き、ユニはビクッと震えた。

 

「.....メテオ」

 

「..........ひぅ.....」

 

そんな彼にノワールは睨み付け、ユニは怯えた目でみ見る。

 

「..........あ.....」

 

やってしまった.....。

 

あのバロンの声がノワールに似ていたとは言え、八つ当たりと言ってもいい位にノワールとユニに強く当たってしまった、メテオはその事に後悔し、二人から目を逸らした。

 

 

 

 

「いけないな.....女性に強く当たるのは」

 

 

 

突然聞こえた声、メテオとノワール、ユニは咄嗟に後ろを振り向いて身構えると、そこには一人の男性がいた。

 

「ふふ.....中々の警戒心を持っているようだな.....」

 

男性は、金髪に目元を隠す仮面を被り、何処か貴族を思わせるような赤い服を着た格好で、警戒して身構える三人に何故か拍手をする。

 

「..........お前は?」

 

警戒を解くことなく、身構えながら代表してメテオが問うと、男性はクククと口元に拳を当てながら笑う。

 

 

 

「私はお前の"父親"だよ、メテオ・ソルヒート」

 

 

 

「なに.....!?」

 

突如放たれた衝撃な発言にメテオは驚き、ノワールとユニは言葉が出なかった、だが男性はそれを見てさらに笑い、腰を落として両手を広げ、挑発めいた態度で言う。

 

「ハハハッ!冗談だよ.....こんな簡単な"嘘"に動揺するなんてな.....まあ、流石に"あの後"に身も心も疲弊している状態では無理もないか.....」

 

「..........ッ!」

 

簡単な"嘘".....そんなものに引っ掛かったメテオを滑稽だと言わんばかりに笑う男性、だが次に開かれた言葉により、自分がバロンとの戦いに敗れ、心身共にやられた所を見られたと言う事に気付き、ただ者ではないと思い、メテオは更に警戒心を強めた。

 

「こちらがそちらの事を知ってるのにそちらがこちらの事を知らないのは流石に不公平だな、私は"嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)"の異名を持つ"ドラグワイト・バグーン".....ダークトゥダークネスの四天王の一人と言えば簡単に理解出来るかな?」

 

「「「!!」」」

 

そんなメテオに知ってか、知らずか、勝手に話を進め、自己紹介をする男性.....ドラグワイト・バグーンは自らダークネス四天王の一人と名乗り、メテオ、ノワール、ユニの三人はより一層警戒心を強めた。

 

「ふむ.....人混みが多い中では、まともな話し合いはしづらいな....."私達以外の人間は消える"」

 

ここでは話をしにくい.....そう思ったバグーンは何かを呟く、すると.....。

 

「ふむ.....これなら話し合いは出来るかな?」

 

「なっ.....!?」

 

 

人に溢れかえっていたラスティションの街から.....。

 

 

「ひ、人が.....!?」

 

 

込みかえる程の多くの人が.....。

 

 

「消えた.....!?」

 

 

"消えた"のである。

 

 

「お前.....何をした?」

 

「話し合いをするのに、人が多くいては邪魔だろう?.....ああ、安心したまえ、ただこの場から人を消して、来ないようにしただけだ、殺したりとかはしていない」

 

「.....何が.....目的なんですか」

 

バグーンのやった行為に戸惑いつつ、ユニはバグーンの目的を聞く。

 

「目的.....か、単刀直入に言わせてもらおう.....メテオ・ソルヒート.....ダークネスに戻らないか?」

 

「何.....?」

 

手を差し伸べて言うバグーンに、メテオは顔をしかめる。

 

「何を言ってるのよ!!メテオが貴方達の所へ戻る訳ないじゃない!!」

 

「どうかな?君はあのバロンに自分が"強み"としていた"絆"を否定され、奪われた.....悔しいと思わないかね?」

 

「..........」

 

バグーンの提案にノワールは批判し、叫ぶが、バグーンは気にすることなく、メテオに問い掛ける。

メテオはそれを黙って見ていた。

 

「ふふ、その顔は図星のようだな?我々ダークネスの元に戻れば、"絆"以上の力が手に入り、更には君が恐れているデストロイの力を解放して上げよう.....そうすればあのバロンに"復讐"が出来、更には君の大切な物を取り返せる.....なんなら私が直接上に言って君をシャットがやられて空席である四天王の席に入れてあげよう.....どうかね?」

 

「ふざけないで!!そんなんでメテオさんがあんた達の元へ行くわけないじゃない!!」

 

メテオの顔を見て図星だと確信したバグーンは更なる提案でメテオを誘惑するが、ユニがそれを否定するように叫びをあげる。

 

「.....君達がどう言おうが決めるのは彼次第だ、引っ込んでもらおうか?"私とメテオ・ソルヒート以外は喋れない"」

 

「んむ!?」

 

「んー!?んんー!!」

 

そんな彼女達に苛ついたか、バグーンは再び何かを呟く、するとノワールとユニの口が、閉じたまま開かなくなり、"喋れなく"なった。

 

「さて、周りが静かになった所で.....どうかね?」

 

「..........」

 

「んんー!んんんーー!!」

 

ノワールとユニがバグーンによって口を封じられ、静かになり、バグーンは再びメテオに問い掛けるが、メテオは何も答えずに黙っている、ノワールはそんな彼を見て必死に訴えるが、口を封じられ、喋れない。

 

 

 

ーーー"弱い奴"がこの世界を救える訳ないじゃない!!

 

 

ーーー絆絆って、馬鹿みたいに言ってるけど.....貴方はその絆で"強くなれた"かしら?

 

 

ーーー貴方は一生ダークネスには勝てないし、あの子達や異世界の彼らの足を引っ張るだけの足手まといね

 

 

ーーー私は貴方を許さないわよ.....!!あの子達を.....私の"妹"を命の危機に晒した事を.....!あんな子を巻き込んで更には救えなかった事に.....!!

 

 

ーーー"過去"にも"破壊の力"にも怯えていた貴方が、人に"絆"や"変身"を語るな!!

 

 

黙り込むメテオの脳裏には、先程バロンから受けたたくさんの罵り、そして突き付けられた"己の弱さ"による出来事の数々.....。

弱いから"絆"等を語るな、そう言われたメテオにはバグーンの提案が甘く、響きが良いものに聞こえていて、自分の心の中で葛藤していた。

 

 

 

「..........俺は.....」

 

 

 

そして彼は答えを出す、己が成そうと思うことに.....。

 

 

 

 

 

 

(駄目.....メテオ、行っちゃ駄目.....!!)

 

ノワールはバグーンによって口を封じられている中、心の中でメテオに訴えた。

自分が想いを寄せる大切な人がダークネスに行って欲しくないと言う思いで.....。

 

(やだ.....メテオがいなくなるのは.....嫌だ.....!!)

 

彼女が思い出すのは、ダークネス四天王ファートゥスと戦ったズーネ地区での出来事。

 

あの時のノワールは、ネプテューヌ達と言う頼りになる仲間たちがいながら、不覚にもファートゥスに敗れ、アンチクリスタルの結界に閉じ込めらていた。

 

そして悔しくも、指を加えて見ているしかなかったメテオとファートゥスの因縁の戦い、初めは、アンチクリスタルに閉じ込められた自分達を見て自分を見失い、暴走したメテオを見て恐怖をしたが、ファートゥスの圧倒的な力を前に敗れたメテオを見てノワールは心臓が止まる思いをした。

 

初めてメテオに会ったのは、友好条約を結んだ時と同時に現れた、ダークトゥダークネスの襲撃、あのときは突如として現れたメテオをダークネスの手先かと疑ったが、メテオと言う人柄に僅かながらに触れ、少しは信用しては良いのではないか?と思っていた。

 

そしてネプテューヌが女神の心得を教えて欲しいとせがんでラスティションにやって来た時、ネプテューヌと一緒にやって来たメテオを見て何故か嬉しく思っていたが、初めは何故なのか.....その時の彼女はわからないでいた。

 

だが、それはその後に引き受けたクエストで起きた、ダークネスの襲撃で確信した。

 

 

 

ーーーなんでお前はなんでも一人で頑張ろうとするんだ!?お前は始めっから一人なのか?違うだろ!!

 

 

 

ダークネスの怪人に追い詰められ、助けに来たメテオを邪険にした時に彼が言った言葉。

今思うと彼も人の事が言えないと思う.....とある空間で彼の過去を覗いたが、彼も誰もダークネスの戦いに巻き込まないように一人傷付き、世界から忌み嫌われても、戦い続けた彼の背中が.....とても悲しく、寂しそうに見えたから.....。

 

ズーネ地区での戦いだってそうだった、彼は過去を振り切り、再び仮面ライダーとして戦った時も、何処か過去を引きずっていたのか、ネプギアやユニと言った仲間がいたにも関わらず、彼はまるで一人で戦っているように見えて仕方がなかった。

 

そして.....彼が.....。

 

 

 

『仮面.....ライダーァァァァアアアアア!!』

 

 

 

ファートゥスとの因縁に蹴りを着け、自分達を救って安心したところで起きた悲劇.....マジェコンヌによる後ろからの不意討ちで背中を貫かれ、瀕死の重傷を負ったメテオに思わず取り乱してしまった自分.....。

 

そしてそんな状態になりながらも変身した彼を、ただ見るだけしかなかった自分.....。

 

マジェコンヌを倒し、力尽きて一度は死んだ彼に何もすることが出来なかった自分.....。

 

辛い.....やるせない.....どうすることも出来ない.....。

 

そんな自分を憎いと思ったのはあの時以来だった。

 

 

 

『大丈夫よノワール、"お姉ちゃん"はちゃんと帰って来るわよ』

 

 

 

昔いて、当時の女神だった"自分の姉"が、この世界どころか、全次元世界を賭けた大きな戦いに自分を置いて行き、"帰らぬ人"となったあの時が、死んでいくメテオの姿と重なった。

 

だから自分は今恐れている.....大切な人が今度こそ、帰らぬ人になるのではないかと思っている事に。

 

何せ自分は.....ノワールは.....彼を.....メテオ・ソルヒートを.....。

 

"改造人間"でも、"仮面ライダー"でも、ましてや"化け物"でもない、ただ一人の"メテオ・ソルヒート"として、想いを寄せているのだから.....。

 

(もう、嫌.....!!メテオが.....大切な人がこれ以上いなくなるのは.....!!)

 

だからこそ彼女は耐えられない、自分の姉がいなくなり、一度は死んでしまった想いを寄せる大切な人が今度こそいなくなる事に.....。

 

(行かないで.....メテオ.....!!)

 

口を封じられ、喋れない今、ノワールはただ、祈るしかなかった。

 

 

 

 

 

 

「さあ、答えは出たかね?」

 

「..........俺は.....」

 

急かすように答えを求めるバグーンに、メテオは顔を俯かせる。

が、すぐに顔を上げ、バグーンを見つめる、その白き瞳は、強く、まっすぐに、そして曇りが一切見当たらなかった。

 

「.....俺は、お前の勧誘を.....」

 

口を封じられ、喋れないノワールとユニ、そして勝ち誇るかのように不敵に笑うバグーンが見つめる中、メテオが出した答えは.....。

 

 

 

 

 

 

「断る」

 

 

 

 

 

 

.....NO.....だった。

 

 

「.....なに?」

 

勧誘を断られ、顔をしかめるバグーン、しかしメテオは恐れる事もなくバグーンを睨み付け、答える。

 

「確かに.....俺はバロンに負け、大切な物を失った.....けどそれは"俺の弱さ"が招いた結果だ、それでどんなに畜生に落ちても、俺はお前らの元へは戻らない」

 

そしてメテオはそのまま顔を後ろにいるノワールとユニに向け、微笑みを掛ける。

 

「それに.....お前らの力を借りなくても、俺はこいつらと一緒に強くなって、立ち上がってみせる」

 

メテオのその顔、その言葉を見て、聞いたノワールとユニは嬉しくなり、笑顔になる。

 

「そして.....俺はちゃんと使いこなして見せる.....今はまだ恐れている.....デストロイの力を」

 

再びバグーンに顔を向け、自分の胸を握り締めるように服を握るメテオ、その決意は強く、本物であった。

そんな彼を見てバグーンは残念そうな顔をした。

 

「.....そうか、私は君を救いたいだけだと言うのに.....」

 

「例えそうだとしても、お前らダークネスの力は借りない!俺は、俺自身の意思と力で、デストロイの力を解放する!!」

 

強く叫び、己を戦士へと変える構えを.....。

 

今度こそ見出だす為に、本当の"絆"を、そして.....。

 

 

 

 

本当の"変身"を

 

 

 

 

「ライダー..........変身ッ!!」

 

凄ましい風と共に姿を変え、ストームへと変身し、左手をスナップさせて腰を低く落とす.....ストームが戦闘開始時にやる彼独特の構え。

 

そして放つ台詞は、相手に、そして自分にも向けた.....。

 

 

 

「さあ、腹ぁ括れよ!」

 

 

 

"覚悟の言葉"である。

 

 

 

「.....いいだろう、見せてやる....."嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)"と呼ばれた私の力を.....」

 

覚悟を決め、構えるストームに並び立つノワールとユニを見据え、バグーンも同じく構えるのであった。

 

 

第59話・fin

 

ED ・ Unlimited Drive(仮面ライダードライブ タイプトライドロン テーマソング)




メテオとノワールの心情を描いて見ましたが、いかがでしたか?

次回は本当の覚悟を決めたメテオとノワール、ユニの三人が、四天王の一人、ドラグワイト・バグーンに挑む!!

次回、第60話 沈む者、動き出す者

ストーム「次回も刮目せよ!」

感想をお待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。