超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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遂に仮面ライダーゴーストが始まったそうですが自分はリアルの仕事のせいで見てません(涙)
話の内容が気になって仕方ありませんよ本当に(涙)

前回、ゲハバーンを手にいれたメテオとブランは犯人から指定された場所にやって来るが.....。


第67話 偽る者

 

第67話 偽る者

 

OP ・ power to terror(仮面ライダーオーズ プトティラコンボ テーマソング)

 

 

 

ギャザリング城で魔剣ゲハバーンを手にいれたメテオとブラン。

二人はロムとラム、そしてピーシェを拐った誘拐犯に指定された、ルウィーの街外れにある廃工場にやって来た。

中は外で見た外見と同じように廃れていて、何か物を作っていた機械なども酷く錆が目立つくらいに汚れていた。

時間帯はもう夜、外と同じようにこの工場の中も暗いはずなのだが、何故か電気がついていて、しかしながら、人気がないことにより不気味さを漂らせている。

 

「ロム.....!ラム.....!どこにいるの.....!?二人を.....二人を返してちょうだい.....!!」

 

そんな中ブランは自身の妹二人が心配で、叫びを上げる。しかし何も返事はなく、ただ虚しく彼女の声が工場の中に響くだけである。

ブランの隣にいるメテオは、彼女よりも少し前に出て声を張り上げる。

 

「おい!約束通り、俺とブランで魔剣ゲハバーンを持ってやって来たぞ!姿くらい見せたらどうだ!!」

 

声が工場内に虚しく響いて数秒、するとカツ...コツ...と小さく足音がどこからか少しずつ聞こえ始め、メテオとブランは周囲を見渡し始める。

徐々にこちらに近付いてくる足音、ブランは唯一工場の明かりが当たっていない方向に目を向け、じっと見つめる。

するとその方向から足音が聞こえてくる事がわかり、ブランは後ろで周囲を見渡すメテオの肩を叩いてその方向に顔を向かせる。

そしてその方向から、足から明かりが当たり始め、徐々に姿が露になっていく.....が、その現れた姿の人物にメテオは目を見開いた。

 

「お前は.....!」

 

その人物の姿は、短い金髪で、目元を隠す仮面を付け、どこかの貴族を思わせるような赤い格好をした人物.....それはダークトゥダークネス四天王の一人であり、ラステイションで倒せはしなかったものの、ノワールと共に撃退した.....。

 

 

 

 

 

「ドラグワイト.....バグーン..........!!」

 

 

 

 

"嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)"、ドラグワイト・バグーンであった。

 

「ふむ、数日振り.....と言えばいいかな?ちゃんと約束通りにゲハバーンを二人で持ってきてくれたようだな」

 

数日振りに会い、そして要求通りに動いてくれた事に顎に手を当てて微笑するバグーン。

メテオは拳を握り締め、白い瞳を見せながらバグーンを睨み付けた。

 

「またお前かホラ貝.....!今度はロムとラム、そしてピーシェを拐って.....こんな剣を持ってくるように要求して、なにが目的だ!」

 

1度は自分を殺した男、さらに妹のような存在である3人を誘拐し、魔剣とよばれし物を持ってくるように要求するバグーンを前にメテオは叫ぶ、バグーンはそんな彼を特に気にすることもなく、冷静に、落ち着いた声で口を開いた。

 

「何、"女神殺し"と呼ばれた魔剣をこの目で見たかったのと、邪魔な存在である女神や君を誘い込もうと思ってな」

 

バグーンの目的.....それはダークトゥダークネスの全次元世界の征服を幾度となく邪魔をする仮面ライダーであるメテオと女神のブランを誘い込む事と、"女神殺し"と呼ばれる魔剣ゲハバーンを一目見る為だと言い張る。

 

その為にロム、ラム、ピーシェを拐ったのか.....!

その事にメテオとブランは静かに怒りを募らせる。

 

「まあ、その他にも気になった事があるのでな.....君達は信じるか?」

 

そんな二人の怒りを知ってか知らずか、バグーンはメテオの左手に握られているゲハバーンに指を差したまま見つめ、衝撃的な事を言い放った。

 

 

 

「そのゲハバーンの最初の犠牲者が実は、"女神ではなく先代のストーム"だったと言う事を」

 

 

 

女神殺しの異名を持つゲハバーンの最初の犠牲者が女神ではない。

バグーンから告げられた爆弾発言にメテオとブランは驚きを隠せなかった。

 

ゲハバーンは女神と、倒すべき相手である犯罪神以外の命.....それもメテオが変身する仮面ライダー.....ストームの先代、神殺しの戦士ストームの命を一番最初に奪った?

 

言葉を失い、唖然とした顔をするメテオとブランにバグーンは笑う。

 

「ふふ、驚くのも無理もない.....何せそれは言い伝えなどにも残されていない"ゲイムギョウ界の負の歴史"だからな」

 

「.....どう.....いう、事だ.....?」

 

以前このゲイムギョウ界に現れた仮面ライダーの事を調べる為にプラネテューヌの書庫を読み漁った事があり、仮面ライダー以外にも様々な歴史を読んだことがあるメテオと、日頃から読書が好きで様々な本を読んだことがあるブランでさえも知り得ない"ゲイムギョウ界の負の歴史".....言葉を詰まらせながらもメテオはバグーンに聞いた。

 

「それは君が変身する仮面ライダー.....ストーム、もっと言えば神殺しと女神が大いに関係している.....私も多くは知ってる訳ではないが、せっかくだから話そうか」

 

ズボンのポケットに両手を突っ込ませながらメテオとブランの周囲をゆっくりと歩き始めるバグーンは語り始めた。

 

「嘗て、当時犯罪神を名乗っていたゼ・オ様が神殺しと初代女神達に倒されて1年後に起きた事だ.....」

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

それはある日突然として起きた出来事。

 

 

 

『ストーム.....お前を殺す』

 

プラネテューヌに家を構えていた神殺しの戦士ストームの家に入ってきて突然言いはなってきた同じ神殺しの戦士ブレイズの言葉から始まった。

 

 

 

 

ーーーストーム、ゲイムギョウ界、強いては全次元世界にとって"最大にして最悪の悲劇"が、

 

 

 

『いきなり何を言ってるんだブレイズ?殺すってお前なぁ.....』

 

 

 

初めは質の悪い冗談か何かと思ってストームは呆れた顔をするが、目の前にブレイズの拳が迫ってきた事によりそれが本当だと思い知らされた。

 

 

 

『やめろブレイズ!俺がお前に何をしたって言うんだ!?』

 

 

 

ギリギリながらもなんとか回避し続けるストームはなんとかやめさせようと説得するが、拳を振り抜いた状態で動きをピタリと止め、ストームを睨み付けるブレイズの言葉により、ストームは大きく絶望を受け始める。

 

 

 

『何をした.....?とぼけるな!この"全次元の破壊者"!!ゼ・オの力を宿した"化け物"が!!その力でお前はこの世界を.....全次元世界を破壊するつもりなんだろ!!』

 

 

"全次元の破壊者"、"化け物".....いずれもストームにとっては全く心当たりがなかった。

それもその筈、彼はゼ・オの力を宿しながらもいつも誰かの為に、人々、そして仲間たちを守る為に使っていたのだ。

その事は共に戦い続けてきたブレイズも知っているはずなのに、まるで"その事を知らないような口振り"でストームを罵倒し始めたのである。

 

 

 

『お前何を言ってるんだ?俺がそんなことをするわけがないって、共に戦ってきた仲間であるお前が一番知ってるはずだろ?』

 

 

 

何かがおかしい.....ストームはそう思いながらもブレイズに共に戦ってきたこれまでの事を話すが、次に彼から告げられる衝撃的な発言により、ストームの中でこれまで築き上げてきた"何か"が音を立てて崩れて行く。

 

 

 

『なんだそれは?"俺はお前と共に戦った事なんてあるわけないだろ"』

 

 

 

共に戦った記憶がない、まるで、初めからそんなことがなかった事にされたかのように、平然と言いのけたブレイズにストームは大きく絶望したのである。

 

そして、ブレイズをなんとか退けたストームに待ち受けていたのはより大きな"絶望"であった。

 

 

 

『ストームを殺せ!!』

 

 

『奴は"悪魔"だ!!この世界だけじゃなく、全次元世界を破壊する"破壊者"だ!!』

 

 

『あいつの存在は許されない!あいつはゼ・オの力を持っている!!あいつを殺さない限り全次元の平和は訪れないんだ!!』

 

 

 

そこには嘗て自分を慕ってくれた多くの人々、そしてゼ・オを倒す旅の最中で出会った多くの戦士達。

 

 

『....."ウルトラマン"....."ガンダム"....."プリキュア"....."牙狼".....みんな、どうして.....!?』

 

 

宇宙人の身でありながらも愛する地球を守るべく宇宙からの侵略者と戦う"光の巨人"、戦争を止めるために様々な信念を掲げる"機動戦士"、か弱き少女の身でありながら大いなる闇と戦う"光の戦士"、闇に蔓延び、闇に蠢く怪物と戦う狼を象った黄金の"魔戒騎士"。

その戦士達を筆頭に異世界からも幾つもの戦士達が叫びを上げる。

 

 

 

ーーー全ては"全次元の破壊者ストームを殺す"為

 

 

 

彼らもまた、神殺しや初代女神達と同じくストームと"絆"を繋いだ者達、しかしそのその彼らも.....ストームと繋いだ絆が"初めからなかった事にされていた"。

初めは目を疑うストームだが、やがて顔を俯かせたかと思うと顔を上げる。

その目を"血のように赤く染め上げて"。

 

 

 

『.....上等だ、ならなってやるさ』

 

 

 

ーーー全次元の破壊者に!!

 

 

 

信じられない、信じたくないと思っていたストームだが、この現状に受け入れるしかなく、覚悟を決めて使う.....犯罪神ゼ・オの力の一端である究極の破壊を.....。

 

 

 

『来るなら来い.....俺は"嵐".....目に映るもの全てを"破壊"する.....ただそれだけに生まれてきた"風"だ..........もう躊躇いはない、全てを破壊してやる.....お前らの望み通りな!!』

 

 

 

全ては彼らの望みを叶えるため.....ストームはデストロイの力を使って戦士達が群がる場所へと走っていった。

 

 

 

ーーーその身に大きな"絶望"を背負って.....。

 

 

 

空が暗雲に包まれたゲイムギョウ界。

 

戦士達の望み通り、全次元世界を破壊する為にその場にいた戦士達を皆殺しにした彼の前に現れる。

 

 

 

 

嘗て共にゼ・オを倒す為に絆を紡ぎあげた、神殺しの戦士達、そしてとある女神を除く初代女神達が、

 

 

 

そして、そんな彼らすらも、自身が一番嫌っていた.....犯罪神ゼ・オの力を使ったストームの前になすすべもなく、"全滅した"。

 

ストームの足下には、嘗て共に戦った仲間達の死体が転がっていた。

 

だが、

 

 

 

 

『ふ.....ふふ..........ふは、ふはははははははははははははははははははは!!』

 

 

 

 

 

そこに悲しみはなく、ただ言葉に表しようのない"快楽"だけであり、ストームは狂ったかのように笑い、天を仰いだ。

 

 

 

 

もう、嘗て絆を繋いできた者達に"裏切られ"、共に戦ってきた仲間からも"裏切られた"彼には何も残されてはいない、そこにはただこれまで築き上げてきたものを自らの手で"破壊"したという事実、そして....."喜び"しかなかった.....。

 

 

 

『ストーム..........』

 

 

そんな彼の前に一人の"女神"が現れた.....唯一彼に残された"互いに愛し合った最愛の女神"が、

 

『.........."うずめ"か.....お前も.....こいつらと一緒に俺を殺しに来たんだろ?俺を全次元の破壊者として.....』

 

 

彼、ストームの最愛の女神.....唯一神殺しの戦士と他の初代女神達と共に行動しなかった初代プラネテューヌの女神"オレンジハート"こと"天王星うずめ"。

狂った笑いを上げるストームを悲しい目で見つめる彼女に見向きもせずに彼は冷たく言い張った、しかし彼女は首を横に振り、そして彼女は驚くべき事をストームに言ったのである。

 

 

 

 

『もうやめようストーム、"うずめやみんなと一緒に"ゼ・オを倒した"仲間"の貴方と、うずめは戦いたくないよ.....』

 

 

 

 

"一緒に戦った"、"仲間".....突然として自分の事を忘れて殺しにかかって来た仲間達に絶望していたストームにとって、うずめの発言に驚いた。

どうせ彼女も自分の事を忘れているだろうと思っていた、しかし彼女は覚えていた、共にゼ・オを倒し、互いに愛し合った自分の事を、

 

 

『.....お前は、覚えてるのか?俺の事を.....?』

 

 

『うん.....でもなんかおぼろ気程度なの、まるで誰かに"ストームの記憶を無理矢理消されてる"みたいな感じで.....』

 

 

『そう、か.....』

 

 

彼女の言葉によってストームは自然と嬉しく思えてしまった、みんなが自分の事を忘れてる中、彼女は自分の事を覚えてくれていた事に.....。

だが、同時に怒りを感じた、うずめの言う無理矢理記憶を消す何者かに、だがストームはそれを調べようなどとしようとはしなかった.....手遅れであるから、例えその何者かを突き止めたとしてももう誰も戻っては来ないから、みんな自分の手で殺してしまったから.....。

 

 

 

ーーーだったら"やり直そう"、この力で

 

 

ストームは自分の左手を見つめる.....自分にはそれが出来る程の力を持っているから.....。

 

 

 

 

破壊と創造の光"ビッグバン"

 

 

 

1度全ての次元世界を"破壊"し、新たな次元世界を"創造"する究極の光。

ゼ・オの力、デストロイの力を持つ今のストームにはそれが可能であるから。

 

 

 

 

『.....なら、やり直さないとな、全てを』

 

 

『.....え?』

 

 

『ビッグバンを使って、全てをやり直さないと.....もう一度あの頃に戻るために.....』

 

 

『.....駄目.....そんなの駄目だよストーム!!そんなことをしても何も戻らないよ!ただ全てが一から戻った所で、あの頃にはもう戻らないよ!!』

 

 

『なら、他にどうすればいいんだよ!?俺はみんなをころした!!殺しちまったんだよ!!今更この現状をどうしろってんだよ!?うずめ、お前も俺を邪魔するって言うんなら.....』

 

 

『!?そ、それは.....またゼ・オみたいな奴が来てもいいようにみんなで作った聖剣....."ゲハバーン".....!?』

 

 

 

何がなんでも彼を止めようとするうずめにストームはあるものを左手から呼び出した。

聖剣と名を持ちながらも不気味な雰囲気を漂わす紫の刀身.....後に"女神殺し"と呼ばれ、聖剣から魔剣へと変わって未来から言い伝えられる剣"ゲハバーン"。

 

 

『俺はやるぞうずめ.....何がなんでも、あの頃に戻るために.....ビッグバンを!!』

 

 

ゲハバーンの剣先をうずめに向け、宣言をするストーム。

うずめもまた自身の武器であるメガホンらしきものを呼び出し構える、だがその顔は.....泣いているように見えた。

 

 

そんな彼女の涙の訴えも虚しく、ストームは聞く耳も持たず、遂にはうずめを殺さんと、ゲハバーンを上段に上げ、真っ直ぐに振り下ろした。

 

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

 

内心躊躇い、迷いながらも真っ直ぐに振り下ろされたゲハバーン、そのままうずめを切り裂くと思われたが.....。

 

 

 

 

『もう、やめてぇぇぇぇぇぇえええええええ!!』

 

 

 

 

最後の抵抗と言わんばかりに涙を流しながらもストームに体当たりをしたうずめ。

まだ振り下ろす動作の途中であったストームは避ける事が出来ずに食らい、その衝撃でゲハバーンを手放す。

 

 

『うずめ.....お前ぇ.....!!』

 

 

咄嗟の反撃を食らって仰向けに倒れるストームは上半身だけを起き上がらせ、先に立ち上がったうずめを睨み付ける.....が、彼女がいつの間にか手にしている武器を見てストームは驚愕した。

 

 

 

 

『お前.....いつの間にゲハバーンを.....!?』

 

 

『う..........うぅ.....!!』

 

 

 

彼女の手には、先程の体当たりでストームが手放したゲハバーンが握られていた、ゲハバーンを手にしたうずめは涙を流し、全身を震わせながらもゲハバーンの剣先を仰向けに倒れるストームに向け、そして.....。

 

 

 

 

 

『うぅ..........うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!』

 

 

 

 

ーーードスッ

 

 

 

 

彼女はゲハバーンを.....ストームの腹部に突き刺したのである。

 

 

『ガッ!?..........ァア.....ァ..........!?』

 

 

『.....ごめんね、ごめんねストーム..........』

 

 

彼を突き刺したゲハバーンから手を離さずに涙を流しながら何度も謝る彼女の顔を最後に、ストームはそこで意識を失った。

 

 

 

 

 

ーーーこれが後に記録され、すぐさまに消去された"ゲイムギョウ界の負の歴史".....。

 

 

 

ーーーストームは後に、"ゲイムギョウ界、そして全次元世界を救い、滅ぼそうとした悪魔"と一時言い伝えられ、後に"存在そのものを消去された"。

 

 

だが何かの手違いか、ストームには、一種の"呪い"と言う形で言い残された。

 

 

 

 

 

ーーーストームの力を宿す者は、"やがて世界に嫌われる"という"呪い"が.....。

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

「..........これが、先代のストームとゲハバーンに纏わる、ゲイムギョウ界の負の歴史だ」

 

全てを語り終え、そこで歩みを止めるバグーン。

ブランは驚きのあまりにか、開いた口が塞がらない、だがメテオは顔を俯かせ、自身の胸を握り締めた。

 

(ストームの"呪い".....やがて世界に嫌われる.....)

 

バグーンの語った言葉の中にあった....."ストームの呪い"、その力を持つメテオはその事に内心恐怖を抱いていた。

 

(だとしたら俺は.....いずれネプテューヌ達から忘れられ、みんな俺を殺しに.....?それも異世界で絆を繋いだ.....宗谷、イストワール、ヴィクトリオン、稜牙、うずめ、そしてシンシアからも.....?だったら俺が今.....いや、今までやって来たことは全部.....)

 

無駄じゃないか?そんなナーバスな状態になるメテオ。

これまで幾つもの絆を繋いだみんなが自分の事を忘れて、自分を"破壊者"として殺しにかかってきたら.....自分も先代のストームのようになってしまうのでは?そう思うとメテオは負の念に押し潰されそうな気持ちになる。

 

「さて、長い昔話をしたところで.....わかっだろう?」

 

それに気付いてか、メテオに目を向けるバグーン。

 

「君がいくら頑張ったところで、結局は先代のストームのように全てに裏切られて無駄に終わる.....だから、戻って来ないかダークネスに?」

 

先代のストームの話を聞いてさぞかし悩んでると踏んだバグーンは、ラステイションの時のようにメテオを再び勧誘する。

 

「ダークネスに戻って来れば、君は誰からも裏切られない、むしろ.....忘れられもしない.....こちらには君の力の元であるゼ・オ様がいるのだからな.....」

 

「..........」

 

「.....メテオ..........」

 

顔を俯かせて何も言わないメテオをブランは心配そうな顔で見つめる。

ただえさえメテオはダークネスに対抗するための貴重な戦力であり、それ以上にブランにとっては大切な仲間である。

その彼が先代のストームの話を聞いてダークネスに戻る事になれば.....そう思うだけで彼女は胸が締め付けられるような思いに囚われる。

 

「さあ、どうするメテオ・ソルヒート?」

 

勝ち誇るような笑みを向けて手を差しのべるバグーン、まるでメテオが出す答えをわかっているかのように。

 

一分一秒が酷く長く感じるような静寂、するとメテオは顔を上げたかと思うと突然屈伸をしたり、両手両足をぶらぶらとさせてまるで準備運動し始める。

彼の謎の行動にブランとバグーンは首を傾げた。

 

 

 

「.....言いたい事はそれだけかホラ貝?」

 

 

 

前屈をして腰を伸ばすように上半身を反らす運動をしながら口を開くメテオ、その口調はとても落ち着いていて、先程の先代のストームの話で動揺してる様子もなかった。

 

「.....何?」

 

「やめとけホラ貝、お前の"嘘"を聞いてやるほど、俺はお人好しなんかじゃねぇよ」

 

「「!?」」

 

顔をしかめるバグーンにメテオはキッパリと言い放ち、ブランとバグーンは驚いた。

 

「先代のストームだがなんだか知らねぇが、俺は俺だ.....まだ見えない未来の事をどうこう言われてもハッキリと言って困る」

 

見えない、不確定な未来の事を言われても困る、ゴキゴキと首を鳴らしながらメテオはそう言いながらバグーンを見据える。

 

「前に言ったはずだぜバグーン?俺は何がなんでもダークネスの力は借りないってな.....例え俺がそうなったとしても後悔はしない.....だって、何があっても"絆は消えない"って、信じてるからな」

 

何があっても決して築いた絆は消えない.....そう信じているメテオにとって、先代のストーム、そしてバグーンの勧誘はどうでもよかったのだ。

ブランは嬉しい顔で胸を撫で下ろし、バグーンは悔しそうに歯噛みする。

 

「.....なるほどな.....どうやら君の心を折るには、その絆とやらを潰さなければならないようだな.....」

 

「やってみろ、俺の嵐で全部吹き飛ばしてやるぜ?」

 

拳と拳を打ち付けて挑発めいた発言をするメテオを睨み付けながらも、バグーンは不敵に笑い始め、懐からあるものを取り出した。

 

「.....これを見ても、それが言えるかな?」

 

「.....戦極ドライバーか、お前もシャットみたいにライダーになるのか?」

 

それは黒い長方形の物体に、小さな刀のような物が飾られているバックル.....戦極ドライバーであり、メテオは特に動揺する事はないが、以前倒したバグーンと同じ四天王の一人であるシャット・ザ・ハードのように来るのかと思うが、バグーン笑った。

 

 

 

 

「残念だが、変身するのは私ではない.....君の隣にいる女神だ」

 

 

 

「..........は?」

 

「何を言って.....」

 

バグーンの謎の発言にメテオとブランは首を傾げる。

だが二人.....特にメテオは忘れていた、バグーンがそれを可能とすることに.....。

 

 

 

 

「"これを使って変身し、メテオ・ソルヒートを殺せ"」

 

 

 

 

「..........な!?」

 

「なっ!?ブラン!?..........っ!!そうか!!」

 

ぶつぶつとバグーンが何かを呟いた瞬間、バグーンの手にあったドライバーがいつの間にかブランの腰に巻かれてあり、ブランは驚き、メテオも初めは驚くが、その理由に気付き、しまったと思う。

 

そう、それはバグーンの能力"嘘を現実にする"力.....バグーンはその力で無理矢理ブランにベルトを付けさせ、さらには.....。

 

「ぐ、あ.....!?か、体が.....勝手に.....!?」

 

「ブラ.....!?それは.....!?」

 

ブランの体が本人の意思に背いて動き、勝手に変身しようとする、さらにその変身のさいにブランの手に彼女が持っている変身アイテム"ロックシード"を見てメテオは驚愕した。

 

 

 

 

《ヨモツヘグリ.....》

 

 

 

ブランの手にあり、開錠した南京錠型の変身アイテム、ロックシード.....その絵にかかれていたのは決して口にしてはならない"冥界の果実"。

 

 

 

 

《ロック・オン!》

 

 

 

 

体が勝手に動くブランはそのロックシードをベルトに嵌め込み、セット。

そしてバックルに付いている小さな刀.....カッティングブレードでロックシードを斬った。

 

 

 

 

《ハイーッ!》

 

 

 

 

そして解き放たれる禁断とも言える"冥界の果実"の力.....。

 

 

 

 

 

《ヨモツヘグリアームズ.....冥・界、ヨミ.....ヨミ.....ヨミ.....》

 

 

 

 

 

ブランの頭から覆い被さる鋼鉄の物体、ブランの体が不気味さを漂わせるような赤色のアンダースーツに包まれ、花開くように展開する鋼鉄の物体が上半身を覆う。

冥界に存在すると言われる禁断の果実、その力を宿した最強にして最悪の仮面ライダー.....。

 

 

 

 

"仮面ライダー龍玄・ヨモツヘグリアームズ"がブランに纏わりつき、メテオの前に姿を現した。

 

 

 

 

「さあ、どうするメテオ・ソルヒート?君が信じる絆とやらで、私の嘘を破り、彼女を助ける事が出来るかな?」

 

 

第67話・fin

 

ED ・Break the scale(仮面ライダーバトライドウォーⅡ OP)




やってしまった.....別にブランを黒ミッチみたいにした訳でもないのにやってしまった、ヨモツヘグリを出してしまった.....。

だが後悔はしていない!!

最近スマホのアプリ『仮面ライダーストームヒーローズ』にはまり気味のソルヒート、お陰で投稿が進まない進まない(笑)
ストームガチャをやってゼロノスやブレイドがやたらダブるのが悩みですが.....。

さて、次回はバグーンの卑怯な手によりブランと戦ってしまうことになったメテオ!
彼女を傷付けずに済ませるにはどうしたらいいのかわからずそして.....。

第68話 非情か?最善か?メテオの選択

メテオ「次回も刮目せよ!」

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