超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
さてさて、前回バグーンの卑怯な手によって仮面ライダー龍玄・ヨモツヘグリアームズにされたブラン、メテオは果たしてどうするのか?
第68話 非情か?最善か?メテオの選択
OP ・ Song 4u(テイルズオブエクシリア2 OP)
「見せてもらおうか.....絆の力とやらでこの状況をどう打破するのかを.....」
「う.....ぐっ.....あぁ.....!!」
「ブラン.....!!」
先代のストームの話を聞いてもなお、バグーンの勧誘を断ったメテオ、しかしそれによってバグーンは嘘の能力を使ってブランを仮面ライダーに変身させてしまった。
決して口にしてはならない"冥界の果実"の力を.....。
「ぐっ.....う.....ぁぁぁあああ!!」
「.....!?うおぁ!?」
ブランが変身する仮面ライダー.....龍玄・ヨモツヘグリアームズは、使用者に絶大的な力を与える代わりにその命を削る危険なものである。
現に今のブランはその命を削られてもがき苦しみ、しかしながらもバグーンによって操られ、本人の意思関係なくその絶大的な力でまだ変身していない生身のメテオに右手に持つブドウを模したハンドガン、ブドウ龍砲で攻撃する。
ブドウ龍砲から放たれた弾丸はメテオの足下に着弾し、そこから幾つもの爆発を起こす、その爆発によって後ろへと吹き飛び、メテオは地面に転がる。
「バグーン!くそ.....あのホラ貝が.....!」
なんとか立ち上がり、高みの見物をするバグーンを睨むが、再び放たれる紫の弾丸によってメテオは最小限の動きで回避しながら苦虫を潰した顔で彼に毒を吐く。
《マスター!このままでは危険です!せめて変身だけでも!!(`Δ´)》
「駄目だデスティニー!それじゃブランを..........ッ!!」
なんとか回避してるとはいえ、このままだと危険と判断したデスティニーはメテオに変身するように促すが、メテオはそれを断ろうとするが、目の前にキウイを模した刃が付いた輪っか、キウイ撃輪が迫ってきて咄嗟に匍匐前進のように地面に倒れる事で避ける。
「どうしたのかな?変身をして倒せば済む話であろう?.....まぁ、君にそれが出来るのであればな」
操られて攻撃をするブランに手も足も出ずに回避に徹しているメテオを見てバグーンは挑発染みた言葉で笑い飛ばす。
「あいつ.....ッ!!」
「うぐ.....うぁぁあああ!!」
《マスター!!》
「ぬわぁ!?」
そんなバグーンに歯軋りをして睨むメテオだが、すぐさまにデスティニーからの警告に前を見ると手に先端に刃が付いた杖状の武器、ダウを呼び出してつき出すブランの姿が見え、咄嗟に横に跳ぶ事でなんとか回避に成功する。
「.....一体どうすれば.....」
着地し、悩み出すメテオ。
正直この状況は最悪である、目の前には操られ、さらには命を削れていくブラン、そしてこの工場のどこかで捕まっているロムとラム、ピーシェの存在、下手な動きをすれば彼女達に危害が加わる可能性があり、だからってこのまま時間が立つのを待てばブランの命が危ない。
さらにはずっとブランの攻撃を回避し続ければ体力が底を尽き、自身の身も危うくなる。
何か手はないか.....メテオがそう考えてる時、
「ぐ.....!メテ.....オ.....!」
「ブラン!?」
操られ、命を削られてもがき苦しむブランがメテオを呼んだ。
「.....わた.....し..........を....."殺して".....!!」
「何.....!?」
「わた.....し.....を.....殺..........して.....ロムと.....ラム.....を.....助け..........て.....!」
「何を言ってるんだブラン!」
《あの子達には姉である貴方が必要なのですよ!?馬鹿な事を言わないで下さい!!》
「で.....も.....!.....このままじゃ.....貴方も私も.....死ぬ.....!だから..........メテオ.....!お願..........い!!」
「..........」
ロムとラム、ピーシェを助ける為に自分を殺して欲しい、そう願うブラン。
命を削ら、操られてもなお、ブランは妹達の事を思い続けるその事に、メテオは黙り込み、顔を俯かせた。
《マスター.....》
「メテオ..........早く.....!」
そうしてる中でも、操られてメテオを攻撃するブラン、デスティニーはどうするのかと黙ってマスターのメテオを見守る。
「ああ.....わかった」
《マスター!?》
「ほう?討つのか?女神を?仲間を?」
顔を上げて決意したメテオにデスティニーは驚き、バグーンも一瞬だが驚き、すぐに見下すように笑う。
「..........ライダー.....」
そうしてる間にも、メテオは変身するべく、左腕を内側に振りかぶり、すぐに反対側に動かして同時に右腕を交差させるように持っていく。
「..........変身!!」
そして叫び、右腕を腰に当てて左腕を右斜め上に伸ばし、最後に両腕を腰の辺りで広げるポーズを取って姿を変える。
《Soldier from》
「ふぁっ!!」
「がぁ!!」
仮面ライダーストームに変身完了したストームはすぐに全身武装のソルジャーフォームになり、左腕に付いたエクシアの刃を起こしてダウを振りかぶって来るブランの攻撃を受け止める。
「ぐ.....ぎ..........ッ!!ぁぁぁああああああ!!」
「ぐぁ!!」
だが、ヨモツヘグリアームズのパワーに負け、押し飛ばされるストーム。
だが、すぐさまに立ち上がり、両腰に付いている.....ラステイションでシアンから貰った新装備である2本の剣を引き抜き、ブランへ突貫する。
「すりゃぁ!ぜぁっ!!」
「がぐっ!?あぁぁ.....!」
先ずは左手に持つ桃色の刀身が特徴の一振りの西洋の剣"フォトンスライサー"でブランの胴体を斜め上の一閃、次に右手に持つ黄色い刀身が特徴の刀"ディバイドエッジ"で胴体に横一閃する。
この素早いニ連斬りを食らったブランは一瞬怯むものの、すぐさまに態勢を立て直してダウを振り下ろすが、それをストームはフォトンスライサーとディバイドエッジの2本を交差させて受け止める。
それを見たバグーンはまたヨモツヘグリのパワーに負けるであろうと笑うが.....。
「ふっ!はぁ!!」
「ッ!?ぎぁ!!」
「ッ!?なんだと.....?」
今度はストームがパワーで勝ったのか、ダウを押し返してディバイドエッジでがら空きになったブランの胴体に再び横一閃で斬る。
「.....使えるな、シアンから貰った....."ディバイドエッジ(半減の刃)"は」
そう、ストームがヨモツヘグリのパワーに勝てたのは右手に持つディバイドエッジにあった。
ディバイドエッジ.....意味を表すと"半減の刃".....つまり斬った相手の力を半減させる能力を持っているのである。
その代わりに攻撃力の方はストームが持つ武器の中では最弱だが、斬れば斬るほど斬られた相手は力が半減していくと言う恐ろしい仕様である。
だが、これを初めて使った相手が操られているとは言え、仲間のブランであることにストームは仮面の下で歯噛みする。
ストームがそんな気持ちであり、力も先程のディバイドエッジで半減されているのを知らずか、それでも向かってくるブランにストームは気を引き締めて迎え撃つ。
「うあぁぁぁぁぁあああああ!!」
「ブラン!.....くっ!」
今度は両手にキウイ撃輪を構えて攻撃するブラン、ストームはフォトンスライサーとディバイドエッジで再び防ぐぎ、また押し返す。
これじゃいたちごっこだ.....!!
変身してもなお、ブランを助けることを諦めてはいなかったストームはこの現状に苦虫を潰した顔をし、遂に決意をする。
「.....ブラン、悪く思うなよ.....」
フォトンスライサー、ディバイドエッジを両腰に納め、ファイターフォームに戻るストーム、バグーンはまさかと言う顔をした、なぜなら.....。
ストームのオレンジの複眼が、血のように赤く染まっているのだからである。
《Destroy from.....Awakening take off》
全身に血管のように紅いラインが浮かび上がり、口元のクラッシャーが左右に展開して中の放熱板のようなフェイスプレートが現れ、そこから蒸気を噴き出す.....。
ストーム・デストロイフォームへと変身したのである。
「.....何を考えてる.....?」
ここで究極の破壊と言われるデストロイの力を使うストームにバグーンは疑問を持つ、ストームはそんなことをお構いなしにブランへと血に飢えた獣の如きスピードで走り出す。
「ブラァァァァァァァアアアアアアアアン!!」
「う、く.....ぁぁぁぁぁああああああ!!」
デストロイフォームとなったストームが接近するなか、ブランはヨモツヘグリによって苦しみ、胸を抑えて膝を着いていた。
そこにストームがブランにショルダータックルを胴体にぶつけ、ブランは悲鳴を上げて吹き飛ぶ。
「く、ぅあ.....あぁ.....ぉぉぉぉぉおおおおお!!」
吹き飛び、地面に転がり、止まったところで立ち上がったブランは再びダウを召喚して走り出す。
それを見たストームも同じく走りだし、互いに距離を近付ける。
「「だぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!」」
そしてお互いに距離が縮まった所でストームは左パンチを放ち、ブランはダウを横に振って、互いにぶつかる。
一度の激突で終わることなく、二度三度も互いに攻撃してはその攻撃にぶつかる、凄ましい互角の勝負を繰り広げる。
《ヨモツヘグリ・スカッシュ!》
だが、それが終わりを告げるように、お互いにバックステップを踏んで距離を取り、ブランはダウの先端に紫のエネルギーを溜め込む。
《Exceed charge》
そしてストームもエクシアを召喚して刃を起こし、咄嗟にコード入力しといたビームダガーピストルをエクシアに取り付け、エクシアの刀身に白と紅が混じったエネルギーを溜め込み、時空烈斬ライダースラッシュを放つ準備をする。
それを静かに見守るバグーン、一分一秒が長く感じる静寂、そして.....、
「「.....はぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!」」
どちらかともなく、同じタイミングで駆け出す両者。
ダウを構えて大きく跳躍するブラン、そのままストームの心臓部位目掛けて落下する。
そしてストームも、白と紅の混じったエネルギーを宿したエクシアを振る.....、
事なく、エクシアを投げ捨て、両手を広げた。
「..........え?」
「なに!?」
これにはブランだけでなく、バグーンも驚いた。
だが、既に落下するブランは止めることは出来ず.....、
ーーードスッ
そのままダウの先端の刃が、ストームの心臓部位に突き刺さった。
「が..........ふ.....!!」
「.....ど、どう.....して.....?」
突き刺さったダウはストームを貫く事はなかったが、深々と彼の心臓部位に刺さっていて、誰が見ても致命傷であった。
何故こんなことをしたのか?
ブランはそれが全く理解出来ず、ダウを握る両手を振るわせる。
致命傷を負ったためか、ストームの変身が解け、メテオに戻る。
メテオの口からには帯たたしいくらいの血が溢れ、ダウが突き刺さった所にも、血が止まることを知らずに流れ出る。
「ごふっ!?.....当たり.....前.....だろ?.....俺達は.....仲間.....なんだから.....」
「でも、でも私は操られていたとは言え、貴方に刃を.....!!」
そんな状態にも関わらず、メテオは笑い、その顔をブランに向けていた。
「んなの.....気に.....すんな.....よ.....」
「気にするわよ!!だって、だって私は貴方に殺して貰うように言ったのに.....私は!!」
「おい.....おい.....冗談..........言う.....なよ.....お前が.....死ん.....だら..........誰が、ロムと.....ラムを.....助けん.....だよ..........お前は.....あいつら、の.....姉.....だろ?」
「そうだけど.....そうだけど!!」
流れる血がとどまる事を知らず、溢れだし、立つこともままならない状態になり、メテオは倒れそうになるが、ブランが彼を支え、ゆっくりと地面に寝かせる。
「ハハ.....デス.....トロイ.....で、ある.....程度理性を消したら.....なんか閃くかな.....って思って.....やって、みたけど.....やっぱり駄目だった.....な.....」
「もういい.....もう喋らないで!!」
「ブラン..........」
ブランが涙を流して必死に訴えるなか、メテオは未だに彼女の腰に巻き付かれているベルトに手を掛け、そして.....。
ーーーパキンッ
「もう.....大丈夫だから.....」
最後の力と言わんばかりにベルトをロックシードごと握り潰すように破壊し、未だに龍玄・黄泉であったブランは変身が解除され、元に戻る。
その事にバグーンは驚愕するが、それを最後にメテオは.....。
「悪い.....後は.....任せた.....ぜ.....?」
そこで眠りについた。
「メテオ?メテオ!?メテオ!!」
いくら体を揺さぶっても起きない彼に、ブランは普段の彼女らしからぬ張り上げた声で叫んだ。
「.....ふん、女神を助ける為に自分を犠牲にしたか.....先代のストームと同様に哀れな結末を迎えたようだな」
メテオとブラン、二人の戦いを一部始終見ていたバグーンはまるで最後の最後でつまらない余興を見たと言うような、そんな顔で見つめていた。
「.....まぁ、何がともあれ、約束だった彼女達を解放しようか.....」
バグーンがフィンガースナップを決めると、工場の暗闇の奥から、水色の帽子とコートを着た少女とピンクの帽子とコートを着た少女が現れた。
「.....ロム.....ラム.....」
「約束通り、彼女達は返そう」
ロムとラム、二人を出してバグーンは興味が失せたような顔でブランに背を向けるが、ブランはあることに疑問に思った。
「.....待って、ピーシェは.....?あの子も返しなさいよ.....!!」
そう、ロムとラムと一緒に誘拐された筈のピーシェが返されないのである。
バグーンは顔だけをブランに向けた。
「残念だが、彼女は君達に返す訳にはいかない、彼女は我らダークネスの方で預からせて貰おう」
「.....何よそれ、ピーシェも返しなさいよ!約束が違うじゃな.....ロム、ラム?」
ピーシェだけが返されない、約束が違う事にブランは批判し、バグーンに食って掛かろうとするが、突然目の前に妹のロムとラムが立ち塞がる。
すると二人は何故か女神ホワイトシスターに変身してブランに襲いかかってきた。
「ちょ、やめて二人とも!貴方、二人にも何かしたの!?」
「ああ、軽くこちらの方で洗脳をかけておいた、しばらくそこで姉妹仲良く戯れているがいい.....」
「何よそれ.....約束が全く守られていないじゃない!!」
次々と魔法を放ってくる二人の攻撃を避けながらブランは約束を破ったバグーンを睨み付ける。
だがバグーンは再びブランに背を向けて歩き出した。
「破っただと?別に"そのまま返す"などと一言も言ってはいない、しっかりとそちらに返した.....それに.....」
一旦歩みを止め、間をあけたバグーンは再びブランに顔を向けた。
その顔は不気味で、かつ狂気に染みたような笑みで.....、
「約束だと?そんなものをダークネスが守ってどうするんだ?」
冷たく、馬鹿にするように、言い放ったバグーンは絶望に染まりきった顔をするブランを見て満足そうに笑い、その場を立ち去ろうとしたが、頭上から降ってくる何かに気付き、大きく後ろへ跳んだ。
先程バグーンがいた場所に落下した何かは、地面に着地してゆっくりと立ち上がり、その姿を晒した。
「ふざけないでよ.....この外道」
白い装甲と白いライダースーツに身を包み、腰にバイクのエンジンを模したベルトを巻き、首に白と赤のストライプ色のスカーフをなびかせ、バイクのレーサーを連想させる仮面を被った"音速"の名を持つ戦士。
「あんたみたいな奴に、前フリはいらない、速効マッハで撲滅してあげるわ」
仮面ライダーマッハ、海相 絵美が酷く冷たい声でバグーンにゼンリンシューターの銃口を向けた。
第68話・fin
OP ・ full throttle (仮面ライダードライブ 挿入歌)
.....なんか、メテオって、死ぬことに定番があるような.....(自分でやっておいて)。
いかがでしたか?
次回はマッハとバグーンが激突!そして二人の間にとんでもない因縁が!!
次回 第69話 全ての"敵討ち"
マッハ「次回も刮目せよ!」
感想をお待ちしています!