超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
因縁が明らかになり、デットヒートになってバグーンに突撃する絵美と、洗脳されたロムとラムの前に現れたカズマと鉄拳ちゃん!
だが事態は意外な方向へと.....。
第70話 大丈夫だから.....
OP ・ Song 4u(テイルズオブエクシリア2OP)
もうすぐ日が落ち夕暮れとなるルウィー街外れにある廃工場、その場所にて激しい戦いが繰り広げられていた。
「ハァァァァァァアアアアアア!!」
右手にゼンリンシューターを持ち、それを持って闘争本能に満ちた獣の如き怒りの叫びを上げ、荒々しく振り回す右肩と胸部にタイヤが付いた赤と白の装甲を纏う仮面ライダー、デットヒートマッハと.....。
「ハッハッハッハ!"君の周囲が爆発する"!!」
相手を馬鹿にするような笑いを上げ、自身の能力を持ってマッハに攻撃する赤い貴族の格好をし、目元を隠す仮面を被ったダークネス四天王、ドラグワイト・バグーン。
彼が起こした爆発の煙が晴れると、そこからゼンリンシューターを構えて突撃するマッハが現れる。
バグーンは慌てることなく、次の行動を起こした。
「ふっ.....具現せよ、血晶の槍!"ブラッドスピア"!」
呪文らしきものを唱えると、バグーンの手から血のように赤く、水晶のように透き通った槍が現れ、ゼンリンシューターの前輪部分を振り下ろすマッハの攻撃を防いだ。
「あんたは.....あんたはぁ.....!!あたしが殺す!!」
「.....ふむ、だいぶ頭に血がのぼっているな.....そんなんで良いのかな?」
「何ぃ.....!?」
「裁け、血晶の針、"ブラッドニードル"!!」
ゼンリンシューターの前輪部分とブラッドスピアの柄の部分でぶつかり合う二人、するとバグーンが挑発めいた発言をしながら再び呪文を唱えると、マッハの後ろから、複数の赤い魔方陣が現れ、そこから複数の血のように赤く水晶のように透き通った針が顔を覗かせていた。
「ッ!?くっ!!」
それに気付いたマッハは横へ飛び、魔方陣から現れた針を回避する。
「こんのぉ!!」
今度は距離をとり、ゼンリンシューターから数発、光弾を放つマッハ。
接近戦が駄目なら遠距離戦でと思い、選んだ選択だが、それはむしろ悪手らしく、バグーンはニヤッと口元を不気味に吊り上げた。
「いかんな....."その弾は消える"」
放たれた光弾はバグーンを目の前にして消え、今度はお返しにとバグーンは詠唱を唱える。
「穿て....."ブラッドソード"!!」
唱え終えたバグーンの背後から、血のように赤い魔方陣が出現し、そこから血のように赤い剣が無数に飛び出し、マッハに襲いかかる。
「ッ!?.....あああああぁぁぁぁぁああ!!」
《シグナルバイク!シグナルコウカン!カクサーン!!》
避けられないと判断したマッハは苛立ちながらもベルトのパネルからシフトデットヒートを取り外し、再び青いミニチュアサイズのバイク、シグナルカクサーンをセットする。
セットし終えたマッハはゼンリンシューターから光弾を放ち、同時にブーストイグナイターを叩く。
《カクサーン!!》
放たれた光弾は拡散光弾となり、バグーンが放ったブラッドソードとぶつかって爆発を起こした。
ーーーピクリッ
少し離れた所で倒れているメテオが微かに動いた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
一方、マッハとバグーンの二人から離れた所でも激しい戦いが繰り広げられていた。
《Magunam from》
「だらぁぁぁぁぁああああああ!!」
バグーンによって洗脳され、襲いかかるロムとラムのホワイトシスター、二人は炎、氷、風、雷の魔法を持って眼前に映る二人組、仮面ライダーナイツと鉄拳の二人を攻撃していた。
ロムが放った炎の魔法とラムが放った氷の魔法を射撃特化形態、マグナムフォームになったナイツが両手に持つ2丁拳銃、ベータとシグマを持って激しい連射で撃ち落とす。
「へゃあ~!」
そこに好機と見た鉄拳が二人に接近し、気の抜けた声を上げて殴りかかる。
「「.....ッ!!」」
それに気付いたロムとラムは咄嗟に氷の壁を作り、彼女の攻撃を防ぎ、距離を取るために後退する。
「させっかんなろぉ!!」
そうはさせまいとナイツは二人に発砲してそれを許さない。
ナイツの放った弾丸は二人に当たる事はなかったものの、その場から動かさないように足止めすることに成功し、氷の壁をぶち破いた鉄拳が二人にボディブローを入れ、ダメージを与えた。
ーーーピクリッ
すると再び倒れているメテオが微かに動いた。
「..........?」
その事に倒れているメテオを抱き抱えるブランは何事かと思い、首を傾げた。
だがメテオは静かに眠っているので気のせいだと思い、ブランは再びナイツと鉄拳の二人の戦いの様子に顔を向ける。
鉄拳から手痛い一撃を貰ったロムとラムは後ろへ大きく仰け反り、殴られた腹部を抑える。
《Hammer from》
「ロムちゃん!ラムちゃん!ちと痛いけど我慢しろよ!!」
そこに追撃とハンマーフォームとなったナイツが大きく跳躍し、ラム目掛けてハンマー、落雷を振り下ろす。
「.....ッ!?」
「.....ッ!!」
目の前にナイツが振り下ろしたハンマーが迫っていることに気付き、恐怖で怯えるラムだが、そこにロムが間に入って杖で防ぐ.....が、単純なパワーの違いと、重力が加わったハンマーの重みによってパワー負けし、二人は吹き飛ぶ。
ーーーピクリッ
するとまた倒れているメテオが微かに動いた。
「ッ!?.....メテオ?」
それに気付いたブランはやはり気のせいじゃないと思い、死んだと思われているメテオが生きてるのではないかと疑問に思う。
だがそうしている間にも、ナイツと鉄拳、ロムとラムの戦いが終わろうとしていた。
《Normal from》
「こいつでしまいにするぜロムちゃん、ラムちゃん!!」
「ちょっと痛いけど.....我慢してね!」
ハンマーフォームから標準形態、ノーマルフォームに戻ったナイツと鉄拳の二人は並び立ち、共に駆け出す。
「ぉぉぉぉぉおおおお!!」
ナイツは自身の"影に潜り"、姿を消した。
「はああぁぁぁぁ.....」
鉄拳は跳躍し、右足をロムとラムに向けて流星の如きスピードで急降下する。
「シャドーダイブ!!」
「へゃあ~!」
次にナイツが現れたのはロムとラム、二人の"影"で、飛び出した時には既に二人に目掛けて右足を向けていた。
自身の"影"から相手の"影"に移動して飛び出すと同時に飛び蹴りをするナイツの必殺技"シャドーダイブ"である。
「「..........ッ!!」」
上からには鉄拳の飛び蹴りが、下からにはナイツのシャドーダイブが、操られているとはいえ、ロムとラムに対してあまりにもやり過ぎるナイツと鉄拳の同時攻撃に二人は涙ぐみながら目を瞑った。
だが.....、
「え..........!?」
それは誰が呟いたか、そこにロムとラムの姿はなく、攻撃が不発に終わって着地したナイツと鉄拳の二人は辺りを見渡すと、とある一ヶ所にあるものが目に写った。
「大丈夫だから.....もう大丈夫だからな、ロム、ラム」
ナイツと鉄拳の攻撃に恐怖したのか、気を失い、女神化が解けたロムとラムを地面にそっと寝かし、二人の頭を優しく撫でる茶髪の癖っ毛の男。
本来なら離れた所でブランに介抱されていたはずで、"死んだと思われていた人物"がそこに立っていた。
「もういいぜカズマ.....これ以上はやり過ぎだ」
ロムとラムを地面に寝かせる為にしゃがんでいたその人物は立ち上がり、呆気を取られて棒立ちするナイツと鉄拳の二人に目を向けた。
「.....メテオ.....!?」
その人物とは、先程バグーンによってヨモツヘグリの力で操られていたブランを助けるべく自らを犠牲にして致命傷を負っていたメテオだった。
メテオはそのまま歩き出し、呆然とするナイツと鉄拳の間を通り抜け、二人と同じく呆然としているブランの前に立った。
「メテ.....オ.....?」
呆然としながらもなんとか声を掛けるブランにメテオは彼女の前にしゃがみ、彼女の肩に優しく手を置いた。
「気にするなブラン、お前は何も悪くない、だから.....大丈夫だ」
「.....え?」
突然と掛けられた言葉に驚くブランを他所に、メテオは彼女に優しい微笑みを見せたあと、すぐに真剣な顔になって別の方向に目を向ける。
そこには怒りに身を任せて戦うマッハの姿があった。
「.....後は任せろ」
ブランだけに聞こえるように小さく呟いたメテオはそのまま迷いのない歩みでバグーンと戦うマッハの元へ向かった。
その時、彼のパーカーのポケットから小さな光が出ているようにブランは見えた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「ハハハハッ!!どうした、もう終わりか!疲れが見えて来ているぞ!!」
「.....ッ!!黙れぇ!!」
離れた所でそんなことが起きている事を知らないマッハとバグーンの二人の戦いは過激さを増して行き、廃工場の壁に幾つもの傷跡をつけて行く。
デットヒートによる激しい負担によって大きく疲弊しながらもマッハはゼンリンシューターを時には振り回し、時には光弾を撃ったりと暴れ回るが、そんな攻撃を恐れ足りずか、バグーンは避け、防ぐ素振りも見せずに笑う。
だが.....、
「ハハハハ.....ぐっ!?」
「..........え?」
突如バグーンの横から現れ、彼を殴り飛ばす者が現れる事によってバグーンの笑いは止まった。
「ぐっ.....誰だ.....!?」
「え.....えぇ!?.....あ、あ.....ぁ.....」
突如殴り飛ばされ、バグーンはその方向に顔を向けると、そこにいる人物に信じられないと言った顔で驚愕し、マッハも何が起きたかわからなく、その方向に顔を向けると、そこにいる人物に仮面の下で嬉し涙を流す。
「大丈夫か、絵美?」
「メテ兄!!」
そこにいる人物とはメテオで、バグーンを殴り飛ばしたメテオはマッハに安否を聞くと、マッハは嬉しさのあまりにメテオに抱き付いた。
「メテ兄.....メテ兄ぃ.....!!よかった.....!!」
「.....心配かけてごめんな、絵美.....兄ちゃん失格だな」
「そんなことない!そんなことないよメテ兄!!」
嬉しそうに抱き付く妹にメテオは申し訳ないと言った顔で謝るが、マッハは首を左右に振る。
だが、マッハは彼の"目"を見て驚愕した。
「ッ!.....メテ兄.....その"目".....!?」
「.....ああ、これか?なんか目覚めたらこうなってた」
メテオの目.....瞳の色が白い瞳から、"血のように赤い瞳の色"に変わっていて、メテオ自身もわからないと言った顔をする。
「ふ、ふふふ.....そうか、その"目"!!」
するとバグーンが笑いながら立ち上がった。
「近いぞ.....もう、"目覚め"は近いぞ!」
「.....どういう事だ?」
バグーンの言う"目覚め".....どういう事か気になり、マッハを庇うように前に出たメテオが問う。
「力だよ!お前の中に眠る神の力.....いや、それ以上の....."神をも殺す"力!ゼ・オ様の力の目覚めが近いんだよ!!」
ゼ・オの力.....神をも殺す力.....メテオ、そしてストームの中に眠る力の目覚めが近い.....そう叫ぶバグーンだがメテオは特に興味なさげな顔でバグーンを見つめた。
「そうか、ならもうすぐお前らを倒せる程の力が手に入るってことか.....」
「出来るわけがない!!その体!!その力!!神の全てに貴様が耐えられる訳がない!!」
笑いに笑うバグーン、だがメテオは決して揺らぐことなく不敵な笑みを浮かべた。
「へぇ、その時はその時だ、今は.....」
「加勢するぜメテオ!!」
そしてメテオはパーカーのポケットから微かに光るスイッチ、フュージョンスイッチを取りだし、同時に女神化したブラン、ホワイトハートが加勢する為に現れた。
「お前を、ぶっ潰す!!」
《White》
それを見越したかのようにメテオはベルトに付いている紫、黒、白、緑の4色のボタンの内、白のボタンを押し、同じくベルトに付いているスイッチを入れるソケットにフュージョンスイッチを差し込んだ。
《Fusion》
「え!?ちょ!?なんだこれ!?」
そしてブランは白く光る球体になり、驚くがそれに気にせずメテオはそのまま続けた。
「変身!!」
《Fusion ・ON♪》
掛け声と共に白く光る球体と化したブランがメテオの体に入り込み、メテオの体に変化が起こる。
まず始めに仮面ライダーストームとなり、そこからさらに変化が起こった。
ストームの複眼がホワイトハートの瞳の色と同じく赤くなり、紺色だった下半身の下地が上半身の白いアンダースーツと同じ白色になり、背中にホワイトハートと同じ飛行ユニットが取り付けられる。
そして最後に、両腕に白い"左右に分かれた盾"が取り付けられた。
これが、ホワイトハートことブランと女神融合を果たしたストームの姿。
"仮面ライダーストーム・ホワイトフォーム"である。
「さぁ、腹ぁ括れよブラン?」
『な、なんだか知らねぇけど.....ああ!やってやるぜ!!』
自身の拳と拳をぶつけながら自身の中にいるブランに声を掛けるストーム、ブランは突然の事に何がなんだかとわからないと混乱するが、気合いを入れた。
「.....またあの力か.....」
その姿を見てバグーンは前にラステイションでの苦い経験を思い出し、ギリッと歯軋りをする。
「『さあ!見せてやるぜ!!超ド級のパワーってやつをなあ!!』」
そんなバグーンを他所にストームは左手からホワイトハートの武器である戦斧"ホワイトアックス"を呼び出し、それを持ってバグーンに向け、ブランと共に大きく啖呵を切った。
第70話・fin
ED ・ cosmic mind(仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツ テーマソング)with メテオ&ブラン(宮野 真守&阿澄 佳奈)
ふぅ.....実はメテオは生きていたんです!そう簡単にはくたばりませんよ!!
いかがでしたか?
次回はホワイトフォームとなったストームが大暴れ!!
次回、第71話 白の絆(ホワイト・ビヴロスト)
ストームW(ホワイト)「『次回も刮目しやがれ!!』」
感想お待ちしています!!