超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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今週ゴーストやらなくてか~な~り!テンションが下がっているソルヒートです.....。

バグーンを撃退することに成功したメテオ達、本来の目的である借金返済の為に再び仕事に戻ることになるのだがここでブランからある提案が.....。



第72話 未来を担う事

 

第72話 未来を担う事

 

OP ・ Missing piece(仮面ライダーウィザード インフィニティースタイル テーマソング)

 

 

 

ーーーメテオ.....

 

 

 

ーーーメテオォ.....

 

 

 

やめてくれ.....。

 

 

 

ーーーなんで.....なんで俺達に剣を向けるんだ.....

 

 

 

わからない.....わからねぇよ.....!

 

 

 

ーーーねぇ、どうしてメテオ.....?

 

 

 

やめろ.....!

 

 

 

ーーーどうしてあたし達を殺すの、メテ兄.....?

 

 

 

やめてくれ.....!!

 

 

 

ーーーねぇ、なんで?

 

 

 

頼むから.....

 

 

 

 

 

 

 

ーーーなんで俺達(私達)を殺したの、メテオ?

 

 

 

 

 

 

もう、やめてくれぇぇぇぇえええええッッッ!!

 

 

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

 

「.....ッッッ!」

 

悪夢のような映像を見せられ、跳び跳ねるように目覚めたメテオ、その身体には滝のように冷や汗が流れていて、着ている服がびっしょりと濡れてしまっている。

目覚めたメテオは辺りを見渡すとそこは最後に意識を失った夜のルウィーの雪原.....ではなく、もう朝を迎えたルウィーの教会の一室であり、メテオは先ほどまでその一室にあるベットの上で寝ていたのである。

 

「..........そうか、俺は.....」

 

彼が最後に意識を失った出来事.....ロムとラム、ピーシェを誘拐したダークネス四天王、バグーンを撃退し、変身を解いた直後に起きたあの頭が焼けるような激痛.....。

なんとも言葉に表現し難いくらいの痛みに苦しみ、何度も吐血をしたのを最後に自分は意識を失って倒れたのを思い出したメテオはとりあえず起きようとベットから立ち上がり、部屋を出た。

 

「それにしても.....」

 

嫌なものを見たと言う顔をするメテオの脳裏に思い出すのは先ほど見たあの"夢".....。

 

仮面ライダーストーム.....それもデストロイフォームに変身してカズマ、絵美、ネプテューヌ達、さらには異世界で絆を繋いだ戦友、稜牙、宗谷、そしてシンシアを"この手で殺す夢"を見てしまったメテオはどこか目覚めが悪かった。

 

そんな筈はないと頭の中で否定しようにもあまりにも現実味があり、自分の中に心当たりのある"力"があることでどこか納得してしまっている事もあって質が悪いと頭を掻いた。

 

そんな現実が起きてほしくないと心の中でそう願って。

 

ルウィー教会の食堂と思わしき場所についたメテオはそう言えば時間を確認していなかったと思ってふと食堂の壁に掛かっている時計に目を向けると、時間はまだ9時を少し過ぎた辺りで、メテオは折角来たから朝食を取ろうと思い、食堂の配色員に声を掛けて食事を貰って適当なテーブルに座ると、向かい側のテーブルで絵美とロムとラムが何か言い争ってい、一緒に座っているカズマがげんなりとした顔をしているのが見え、何事かと思い、三人の会話に耳を傾けた。

 

「だ~か~ら~!ろっちゃん、らっちゃんわかってないなぁ!目玉焼きにはソースだよ!ソース!」

 

「.....違うもん.....目玉焼きには醤油だって、お姉ちゃん言ってたもん.....!(ぷんぷん)」

 

「そっちこそわかってないじゃない絵美ちゃん!目玉焼きには醤油が王道に決まってるじゃない!!」

 

三人のテーブルの真ん中には皿に盛られた目玉焼きがぽつんと置かれてあり、どうやら絵美、ロム、ラムの三人は目玉焼きにかけるのはソースか醤油かの話で争っているようだがその横では.....。

 

「あの.....絵美ちゃん、ロムちゃん、ラムちゃん?なんでも良いけど俺の目玉焼きにソースと醤油を交互にぶっかけるのはやめてくれないかな.....?」

 

目の前にある目玉焼きが言い争う三人によって散々なまでにソースと醤油を交互にかけられまくってとんでもないダークマターが出来上がっており、これから食べようとしていた自分の目玉焼きのひどい様に涙をホロリと流すカズマの姿があり、メテオは心の中で御愁傷様と合掌した。

 

だが流石に見かねてか、メテオは絵美達のいるテーブルまで歩み寄り、三人の言い争いに混ざる。

 

「なにやってんだよお前ら.....」

 

「あ、メテ兄!?大丈夫なの!?」

 

「メ、メテオ!?おま、いつの間に!?」

 

意識を失うまで吐血をしたメテオが起きていた事に絵美とカズマは驚き、ロムとラムも口には出なかったが、その顔は驚いていた。

そんな四人にメテオは呆れた顔をするものの、先ほどの言い争いの事について聞いてみた。

 

「ついさっき起きたんだよ、それで.....何をやってんだ?」

 

「あ、聞いてよメテ兄!この三人が目玉焼きには醤油だって!醤油は邪道だよね!?」

 

「って、おいおい!?俺も醤油派に含まれてるのかよ!?」

 

「とーぜんでしょ!目玉焼きには醤油が王道じゃない、メテオお兄ちゃんだってそう思うでしょ?」

 

「残念でした~!メテ兄はいつも目玉焼きにはソースをかけていることを孤児院で一緒に暮らしてたあたしは知ってるんだよ~!」

 

「.....メテオお兄ちゃん、そうなの.....?(うるうる)」

 

絵美を初めとしてロムとラムがメテオに問い詰めるように詰め寄り、三人共彼に期待の眼差しを向けてくる。

 

.....若干一名、とばっちりを食らってはいるが.....。

 

メテオはそんな三人(四人?)に溜め息を吐き、ふと目に映った目玉焼きを徐に自分の手前まで持っていく。

 

「あ!?それ俺の目玉焼き!!」

 

.....なんかどこぞの漆黒の騎士団が何かを言ってるのを気にせずに。

 

「.....残念だがお前ら、俺はソース派でも醤油派でもない、俺は.....」

 

《.....あ、マスター.....流石にそれは.....(-_-;)》

 

絵美とロムとラムの期待を裏切るかのように否定しながらメテオはパーカーの懐から"白い粉"が入った袋を取りだし、それを見たデスティニーはやめるように促すが全く聞く耳を持たずにその袋に入った白い粉を目玉焼きにかけて自慢気な顔で、どや顔で言い放った。

 

 

 

 

 

 

「目玉焼きには"砂糖"をかける派だ」

 

 

 

 

 

メテオが目玉焼きにかけている白い粉.....それは"砂糖"であり、彼は砂糖を目玉焼きが見えなくなり、山が出来上がるくらいまでにたっぷりとかけたのである。

 

「「「..........はぁぁぁぁぁああああああ!?」」」

 

まあ、当然のように絵美とラム、そしてその目玉焼きの持ち主であるカズマは絶叫した。

 

「え?ちょ、え!?メテ兄砂糖.....え?ソース.....じゃなくて砂糖ぉ!?」

 

「な、なによそれ!?ある意味ソースよりも邪道じゃない!!これもう、"邪道・オブ・邪道"じゃないの!?」

 

「メテオおま、何してくれてんだよ俺の目玉焼きに!?しかもこれ、山のように砂糖をぶっかけやがって!?これもうただの砂糖の塊だろうがぁ!?」

 

「甘党ギョウ界の甘味の探求者(スィーツ・シーカー)を舐めるなよ?」

 

「いや、舐めてもいねぇし!?誰もそんなことを言ってねぇよ!?」

 

《良い子は絶対に真似しないようにしてくださいね(-_-;)》

 

山のように盛った砂糖の塊とした目玉焼きに当然と言えようこの周りの反応にメテオはさも当然と言わんばかりに大きく胸を張ってどや顔をする。

.....デスティニーの言うとおり、皆さんは決して真似しないように.....。

 

「.....何をやってるのよ貴方は.....」

 

そこにやたらひきつった顔でメテオを見るブランが現れ、いつの間にか始まったこの"目玉焼きには何をかけるべきか?"の討論は終わりを迎えるのであった。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

「孤児院の訪問.....?」

 

「ええ」

 

ブランが現れた事により普通に朝食を食べるメテオ達、カズマはようやくまともに食事にありつけると涙を流しながら食べている。

 

因みに先ほどのメテオとブランの会話は仕事の内容であり、話によるとその孤児院はルウィーの街外れの一角にあるそうだ。

 

「週一に顔を出すのが私の日課で.....今日はその日なの.....」

 

「.....そうか」

 

「.....メテオ、無理なら別に強制はしないわ.....孤児院って聞いて、貴方と絵美が過ごした孤児院の事を思い出してしまうかもしれないから.....」

 

孤児院.....嘗てメテオと絵美も元の世界で過ごしていた"家"。

だが、それはもうダークネスの襲撃によって滅んでしまい、さらにその襲撃した犯人が先日撃退したバグーンという事を知っているメテオは暗い顔をし、その理由を知っているブランは申し訳ないと言った顔で断ろうかと思うが.....。

 

「いや、行くぜ.....この世界にも、そう言った場所があるなら.....何かしてやれる事をしてやれないとな.....」

 

「メテオ.....」

 

顔は微笑んでいるが、どこか儚げな雰囲気を出す彼にブランは何も言えなくなり、静かに頷いた。

 

「.....そうね、どんなに頑張っても手が届かない事もあるわ.....それでも私は、この国の人々の為に尽くす事しか出来ない.....貴方達仮面ライダーのように強くはなれないから.....」

 

「それは違うぞブラン」

 

「.....え?」

 

どこか自虐めいた事を言うブランにメテオは首を左右に振って否定する。

 

「仮面ライダーだろうと女神だろうと関係ない、時には頑張っても手が届かない時はある.....それでも、お前はこの国の人々の為に必死に頑張っているじゃねぇか、必死に手を伸ばして、助けを求める声の元に駆け付けて.....それこそ、仮面ライダーである俺達には出来ない事だ」

 

「そーそー!だから堂々と胸を張って良いんだよブラ姉!」

 

「メテオ.....絵美.....」

 

暗い表情をするブランにメテオは励ましの言葉をかけ、そこに絵美も兄のメテオの後ろにのし掛かるようにしながら現れて同じく励ましの言葉をかけるた、それを聞いたブランの表情は僅かにだが明るくなったように感じた。

 

「それにな.....」

 

「.....っ!?」

 

突然立ち上がったメテオはブランの横まで来て彼女の頭に優しくぽんっと手を置き、優しく撫でながら微笑む。

 

「あの時.....前にロムとラムが誘拐された事件であのクソチビに言ってやっただろ?"こいつは誰よりも苦しい思い、辛い思いを一人で抱え、背負って来た筈だ"って.....お前もそうだがネプテューヌ達他の女神もみんなそうだ、たった一人で国を背負い、国の為、人々の為って色々と頑張って来たんだ、仮面ライダーである俺達にも、ダークネスの連中にも理解が及ばないくらいに.....だから一緒に背負ってやるよ、その"重み"を.....」

 

「.....だからあの時こう言ったの?....."ブランやネプテューヌ達が今までやって来た事をお前達が罪だと言うなら.....俺が全部背負ってやる!!"って.....」

 

「そうだ」

 

以前、ルウィーに訪れた時に起きた誘拐事件.....ロムとラムが拐われた直後にブランに襲ったあの自称"幼年幼女の味方"と言った少女と一緒にいたダークネスの怪人にメテオが言い放った事を思い出してブランは思わず笑う。

 

何を言ってるのだろうかこの人は.....彼の方が苦しくて、辛くて、それこそ誰の理解にも及ばない"重み"を一人で背負って来たと言うのに.....。

 

嘗てリーンボックスで起きたあの"狂乱の大罪人"と呼ばれたダークネス四天王との戦いでメテオの過去を覗いたブランはその事に思わず苦笑してしまう。

 

「..........?」

 

「.....はっは~ん?」

 

なぜブランがそんなに笑うのかをわかっていないメテオは首を傾げ、絵美は面白いものを見つけたと言った感じでイタズラっぽく笑う。

 

「.....ふふ、その時には頼りにさせてもらうわ、仮面ライダーさん?」

 

「.....あ、ああ、任せろ?」

 

そう笑顔を浮かべるブランに釈然としないながらもメテオは絵美と共にカズマに声を掛けて孤児院へ向かう準備をするのであった。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「お邪魔するわ」

 

「ブラン様!ようこそお越しになられました!」

 

教会を出て数十分、テンペストの後部座席に乗せたブランの案内のもと、それぞれのバイクで孤児院に到着したメテオ達に孤児院の園長先生と思わしき女性が出迎えた。

 

「あの、ブラン様.....こちらの方々は?」

 

「彼らは左から、メテオ・ソルヒート、その妹の海相絵美、そして.....屑、カズマ・カスミよ、彼らは訳あって私の教会で仕事の手伝いをさせてもらってるの」

 

「俺はメテオ・ソルヒートだ、よろしく頼む」

 

「あたしは海相絵美です!よろしくお願いします!」

 

「.....今ブラン様、俺の事を屑マって言いかけたよな.....?あ、どうも、ジャーナリストで料理人のカズマ・カスミだ、よろしく!」

 

ブランの後ろにいるメテオ達の事に気になった園長先生が問うと、ブランが彼らの紹介をし、メテオ達もそれに続いて自己紹介をする。

 

「..........ん?」

 

するとどこからか視線を感じ、メテオは後ろを振り向くと、そこには5、6人程の子供達がこちらをじっと見つめていることに気付く。

そしてその子達と目が合うと全員駆け寄って来た。

 

「わ~!ブラン様だ~!」

 

「一緒にいるお兄ちゃん達もブラン様と一緒に遊ぼ!」

 

「そこのお姉ちゃん、絵本読んで!」

 

「おっ?」

 

「わ~!こんなに子供達がいっぱい!」

 

「ブラン様人気者だな」

 

「こら!ブラン様達が困っているでしょう!.....順番にね?」

 

「「「はーい!」」」

 

駆け寄ったや否や、元気いっぱいにやって来る子供達。

メテオはそれを微笑ましく思い、絵美も目を輝かせ、カズマは女神であるブランの人気の様に苦笑する。

 

「申し訳ございません、何分、ブラン様が来ることを楽しみにしていたので.....」

 

「あ~!この人達変わった"ベルト"をしてる!」

 

「ひょっとして"仮面ライダー"!?」

 

園長先生がメテオ達に頭を下げて謝っていると、一人の子供がメテオ達のしている"ベルト"を見て指を指し、もう一人の子供が"仮面ライダー"ではないかと騒ぎ、他の子供達も騒いでメテオ達に駆け寄る。

 

「ねぇ、お兄ちゃん達"仮面ライダー"なの!?」

 

「ああ、そうだが?」

 

「そうなんだ!?凄~い!!」

 

「ねぇ、変身して!変身して!」

 

「オッケー!いいよ!」

 

「ちゃんと見とけよ坊主?」

 

その指摘に以前なら"仮面ライダー"への変身に恐怖していたがその恐怖を振り切り、今は女神と共にゲイムギョウ界を守る戦士としているメテオは特に隠す事なく答え、変身を見せて欲しいとせがむ子供達に絵美とカズマが了承する。

 

「離れて見てろよ?」

 

「「「「「はーい!!」」」」」

 

子供達一人一人に優しく頭を撫でながら微笑んで離れてるようにメテオが促すと、子供達は元気いっぱいに返事をして離れる。

それを確認したメテオは両隣に立つカズマと絵美に顔を向け、互いに頷く。

 

そして.....、

 

 

 

「ライダー...............変身!!」

 

 

 

「こふぉぉぉ..........変.....身!!」

 

 

 

 

《シグナルバイク!》

 

「レッツ..........変身♪」

 

《ライダー!マッハ!!》

 

 

それぞれの変身ポーズを構え、変身をするライダー三人組。

子供達、そして園長先生とブランは目を輝かせて見た。

 

「これが、俺が変身する仮面ライダー、仮面ライダーストームだ」

 

「そしてこいつが俺が変身する仮面ライダーナイツだぜ!」

 

「そしてあたしが追跡、撲滅、世界も次元もぜ・ん・ぶ越えていずれもマッハな仮面ライダー、マッハだよ!」

 

「「「「「わぁぁぁぁああああ!!仮面ライダーだ!!」」」」」

 

それぞれ変身し終えて紹介するストーム、ナイツ、マッハの三人に子供達は大喜びにはしゃいだ。

 

このゲイムギョウ界において仮面ライダーの存在はお伽話に出るくらいに有名であり、女神に続いて伝説の存在となっている為、子供でなくても大人も大喜びとなっている。

 

そして仮面ライダーのお披露目が終わり、変身を解いた三人はそれぞれ子供達と遊び始める。

 

「メテオお兄ちゃん!次はチョコケーキ作ってよ!」

 

「食べ終わったら一緒にサッカーやろうよ!」

 

「お?いいぜ、待ってろよ?」

 

メテオは子供達におやつをせがまれたり、遊びにせがまれたりと大忙しだが、そこは孤児院の最年長者、慌てる事なくひとつひとつこなしながら子供達と心行くまで遊び尽くす。

 

「絵美お姉ちゃん、今度はこっちの絵本読んで?」

 

「お姉ちゃん!今度はこっちと遊んでよ!」

 

「わわ!ちょっと待て!順番に!順番にお願い!」

 

絵美も子供達に振り回され気味ながらもその顔は心から楽しんでおり、精一杯に遊び尽くす。

 

「カズマお兄ちゃん、この本なに?」

 

「おぉそれは俺が持ってきた奴でなぁ.....これは後に迎える男として必須になる..........」

 

「子供に何を教えようとしてんだテメェエエエエエエエ!!」

 

「この馬鹿野郎がぁぁぁぁぁあああああ!!」

 

「しょぇぇぇぇぇぇぇええええええ!?」

 

カズマの方は.....本当に子供になんて事を教えようとしてんだろうか、大人が読む.....『不健全な本』を持ってきて子供に読ませようとしていたのでそれにいち早く気付いたブランとメテオによる鉄拳制裁で撃沈した。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

夕方を迎えるルウィーの孤児院、メテオ達は子供達と別れを告げる事になった。

 

「ブラン様!そして仮面ライダーの皆さん!今日は本当にありがとうございました!」

 

「私も楽しかったわ.....また来させてもらうわね.....」

 

「それは是非とも.....ふふ」

 

「あれを見たらそれは笑うわよね」

 

園長先生がブランに頭を下げてお礼を言うが、ふと目を向けた先にあるものを見て笑い、ブランもそれに釣られて笑う。

 

 

 

「メテオお兄ちゃん!俺達の"お母さん"になってよ!」

 

「ああ、いい....."お母さん"!?」

 

別れを惜しんでか、子供達はメテオに"お母さん"になって欲しいとせがむが、メテオからすれば男なのに何故に"お母さん"と言われたのかわからずに驚く。

 

.....まあ、子供達と遊びつつおやつを作ったり等をする姿を見れば案外そう思ってしまうのも仕方ない気がするが.....。

 

「絵美お姉ちゃん、行っちゃやだぁ!!」

 

「そ、そんなことを言わないでね?また来るから」

 

最初から最後まで子供達に振り回されっぱなしだった絵美だが、別れを惜しんで泣き出す子供の姿を見て慌て出す。

なんだかんだで絵美は子供達に好かれていて、絵美自身も満更でもなく楽しんでいたから仕方ないことである。

 

だが、この男だけは.....。

 

「カズマお兄ちゃん、あっちいってよ」

 

「ブラン様が近付いちゃ駄目だって.....」

 

「酷くね!?いや、確かにメテオや絵美ちゃんと比べたら対した事はやっていないけど.....それでも酷いよ!?」

 

子供達から汚いものを見るような目で見られるカズマの心のライフは0を振り切ってマイナスまで行っていて、今にも泣き出しそうな顔になる。

 

「皆さん、本当にありがとうございます!また機会があればまたここに来てください!」

 

「もちろんそうさせてもらうぜ?仮面ライダーは子供達の"夢"と"希望"を守る戦士だからな?」

 

そう言ってメテオはブラン達を連れてバイクの方へ向かい、乗り込んで頭を下げる園長先生と手を振る子供達に手を振り返しながら去るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「..........なあ、ブラン」

 

「どうしたの?」

 

ルウィー教会へ帰る道中、メテオは後部座席に座るブランに声を掛けた。

 

「俺は負けねえ.....ダークネスとの戦いにも、ストームの呪いにも、そして.....俺自身の"運命"にも」

 

「..........ええ」

 

自身を改造人間にし、全次元世界の征服を目論むダークトゥダークネスとの戦い、そしてやがて世界に嫌われると言う呪いを持つストームの呪い。

そしてまだこれから振りかかるであろう"己の運命"。

 

それら全てに負けないと宣言をするメテオにブランは何も言わずに彼を抱き締める血からを強めた。

 

「でもあまり一人で背負わないで.....」

 

「うん?」

 

「ネプテューヌ達が前に貴方に言ったように.....貴方は一人じゃないから.....辛かったら、私達を頼ってね?.....正直私達女神じゃ頼りないかもしれないけど.....少しでも貴方を支えたいと思っているから.....」

 

「..........それだけでも十分だよ」

 

強く、しかしながらも優しく後ろから抱き締める彼女に、メテオは小さくお礼を言った。

 

その言葉を聞いて嬉しく思ったブランは、頬を赤くさせながらそっと、彼の背中に頭を預けて微笑むのであった。

 

 

 

"白銀の嵐"の背中を優しく抱き締める"白の女神"、彼女は静かに彼を支え、そしていつか.....自分が秘めるこの"想い"を打ち明けるその時まで.....。

 

 

 

第72話・fin

 

ED ・ just the Biginning (仮面ライダーウィザード 挿入歌)




ん~、ほとんどギャグ路線に走ってしまったかな?

いかがでしたか?

次回、舞台はルウィーからリーンボックスへ!

次回、第73話 何かあったらちゃんと事前に話そう、隠さずに

ブラン「.....次回も刮目せよ」

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