超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
と言う訳でしばらくは感想に返事を返せませんが終わり次第に全ての感想に返事を送ります!
さて!前回遂に本気の姿を現したバグーンことブラッド・ニードル!
メテオは早速フュージョンフォームで蹴散らそうとするが.....。
第76話 残酷なる"親子"
OP ・ 流星のビヴロスト(超次元ゲイムネプテューヌOP)
R-18アイランド敷地内、ヒワイキキビーチの浜辺にて、向かい合うように互いに睨む存在。
神殺しの力を宿し、絶望神ゼ・オの力の一旦を持つ白銀の嵐、メテオ・ソルヒート。その隣に立つ三つ編みのツインテールを揺らす紫髪をした水色の美しき瞳を持つ紫の女神、ネプテューヌことパープルハート。
その二人の眼に映るのはこれまで何度もメテオの前に立ち塞がった"嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)".....ドラグワイト・バグーンが変身する怪人"ブラッド・ニードル"。
ブラッド・ニードルは槍のように両手に構える1本の"針"をメテオとネプテューヌの二人にゆっくりと向ける。
「では.....行くぞ!」
砂辺の上を走り抜けて二人に突撃するニードル。
メテオとネプテューヌは左右に二手に別れて避ける。
「ふっ!」
《マスター!エクシアをコールしました!何とか隙を作って変身を!》
先ずはメテオが生身の状態で左手に取り付けた銃と剣が一体化した銃剣エクシアによる銃撃でニードルに光弾を放つ。
それを読んでいたかのようにニードルは跳躍するが、待ち構えていたかのように飛行していたネプテューヌがニードルの横腹に蹴りを放ち、地面に叩き落とす。
「生身の状態でも多少なりのダメージを一気に与える!」
《《burst mode》》
そこに追撃とメテオは両手にビームダガーピストルを2丁構え、地面に落下してきたニードルに向けて小さな光弾を乱れ撃つように乱射し、直ぐ様にビームダガーピストルを上空へ放り投げて両手にビームサーベルを2本に持ち変えた状態で切り裂く。
「まだだ!」
これで終わらないと言わんばかりにビームサーベルを投げ捨て、今度はフォトンスライサーとディバイトエッジを両手に持ち、回るような回転斬りでニードルの横を通り抜け、立ち止まった所で武器を捨てて上空に放り投げたビームダガーピストルの2丁をキャッチしての射撃。
「これで終わらせる.....!」
《Look・ON!Destiny charge!》
ビームダガーピストルを捨てて、銃形態にしたエクシアを構えて照準し、トドメとしてデスティニーバスターによる砲撃を放つメテオの生身の状態での"超必殺技(エクゼドライブ)"。
「"アサルティング・ワルツ"!!」
2丁のビームダガーピストルによる射撃に始まり、ビームサーベル、フォトンスライサー、ディバイトエッジ、と言った無数の武器を駆使した怒濤の連続攻撃、トドメに銃形態後にエクシアから放たれる砲撃、これらの武器を使いこなすメテオだからこそ出来る芸当。
超必殺技(エクゼドライブ)、"アサルティング・ワルツ"がニードルに振りかかる。
「メテオ!」
《マスター、今です!》
「ああ!ライダー.......変身!」
トドメに放った砲撃、デスティニーバスターでニードルがいた場所に激しい砂埃が起きる中、ネプテューヌとデスティニーに促されてメテオは構えを取り、仮面ライダーストームへと変身してファイティングポーズを取る。
無論、これはあの程度でバグーンもといニードルが倒せると思えないと言う警戒から取った行動である。
身構えるストームの隣に立つようにネプテューヌも剣を構えてニードルがいると思われる、未だに立ち込める煙に向けて身構えた。
「..........やるな」
その読み通りニードルは倒れてなく、少しダメージを負った程度か、体に少し傷が付いていた。
「まあ.....当然か」
倒すつもりで放った生身の状態での超必殺技、しかしニードルには大したダメージには至っていない、だがストームはそれをわかっていたため大したショックは受けていなかった。
「メテ兄!」
「何があったんだよ!?」
そこに先程のメテオの攻撃で起きた爆発を聞き付けて絵美を初めとしてカズマは他の女神達がやって来る.....が、
「ちょっとカズマ近寄らないで.....汚いから」
「すげえ爆発が起きて来てみれば.....後カズマは離れろ.....汚ねぇから」
「ダークネスの怪人ですか.....後カズマさんは離れてくれません?.....汚いので」
「今度はハリネズミの怪人.....ですか、後カズマさんは汚いから近寄らないで下さい」
「カズくん寄らないでよ~.....ばっちぃ~.....」
「.....あの、皆さん?状況が状況なので言わないで下さいお願いします!?」
先程の失禁の事を引きずっているのか、嫌そうな顔でカズマから距離を取る女神達、お陰でカズマの心のライフは戦う前からゼロで涙眼になってしまっている。
やたら緊張感のない彼女達にストームとネプテューヌはニードルを睨んだまま思わず溜め息を吐いてしまうが気を引き締める。
「もう一人の裏切り者カズマ・カスミと盗人の少女、そして他の女神達が来たか.....」
「.....っ!その声.....あんたね!」
「またお前か嘘つき野郎ぉ.....ピーシェちゃんを返しやがれ!!」
そんな彼女達に気付いたニードルが呟くと、声でその正体に気付いた絵美とカズマか噛み付くように食って掛かるが、ニードルはどうでもいいかのようにフッと軽く笑ってストームとネプテューヌを睨み付ける。
「いくら数を揃えて来ても我は負ける訳にはいかん.....!なんとしてでも貴様らを血祭りに上げ、器をゼ・オ様に捧げなければならんのだからな!」
「..........そうかよ、なら」
「.....?メッちゃん.....?」
背水の陣の勢いでいるニードルに対してストームは興味なさ気な態度を取りながらグリーンハートの隣に立ち、フュージョンスイッチをニードルに見せ付けるように取り出す。
「こちとらいい加減、見飽きてんだよホラ貝.....速攻で終わらせる」
《Green》
ニードルを見据えつつ、ストームはバックルの横にある緑のボタンを押し、フュージョンスイッチを反対側にあるソケットに差し込む。
《Fusion》
「え?なんですのこれは!?」
《Fusion・ON♪》
緑に光る球体と化したベールの戸惑いを無視し、ストームは叫びを上げる。
「来い!ベール姉さん!」
そのままベールが変化した球体はストームの胸の中に入り込み、ストームの体に変化が起きる。
複眼がグリーンハートと同じ紫の瞳に変わり、胸部の装甲が緑色へと輝き始め、上下のアンダースーツはグリーンハートのプロセッサユニットを連想させる白へと変わり、背中にグリーンハートの飛行ユニットが取り付けられ、最後に何処からか降って来たグリーンハートの槍"グリーンスピアー"が左手に持たれる事で変化が終わった。
これがストームがグリーンハートとの女神融合を果たした姿、"仮面ライダーストーム・グリーンフォーム"である。
「さあ、参りましょうか?"ベールお姉様"」
『わ、私がメ、メッちゃんの体の中に入り込んで、メッちゃんの口調が私と同じようになってさ、さらには私の事を"お姉様"と.....し、幸せですわ.....♪』
グリーンフォームとなったストームはグリーンハートと同じ口調へと変わり、ベールは驚きつつも、自分の事を"お姉様"と呼ぶストームに昇天しながらトリップする。
「..........ベールお姉様が変にトリップしたのは放っておいて.....さあ、覚悟はよろしいですか?」
自分の中でトリップするベールを放っておき、ストームはグリーンスピアーをニードルに向ける。
「これまで黒の女神や白の女神.....そして報告で聞いた話で紫の女神と融合を果たしたんだ.....今さら驚きはせん」
「そうですか.....それはそれで残念な気がします.....ね!」
報告でネプテューヌ、そしてこの目で見たノワールやブランとの女神融合をしたのを知っているニードルはベールとの女神融合が出来る事に予測が出来ていた為、特に驚く様子もなく、ストームもその事に残念がるが、今は戦闘中と気持ちを切り換えてニードルへとグリーンスピアーを構えて突撃する。
「レイニーナトラピュラ!」
「ブラッド・ソード!」
突撃したストームはベールの神速の槍術"レイニーナトラピュラ"で高速の連続突きを繰り出すが、ニードルは後ろへ後退しつつ背後に血のように赤く染まった魔方陣を出現させ、そこから無数の赤いエネルギー状の剣を射出して牽制と距離を取る。
「ならば!」
(かかった!)
神速の如き連続突きで全てのブラッド・ソードを叩き落としたストームはニードルに向かって踏み込むように前に足を出すと、ニードルはそれを読んでいたかのようにニヤッと口元を歪ます。
その証拠にストームの背後に赤い魔方陣が出現していてそこから無数の赤いエネルギー状の剣が顔を覗かせていた。
「後ろががら空きだ!!」
かかったと言わんばかりにその魔方陣から無数の剣を射出させるニードル、だがストームは踏み出した足を支点にクルリと方向転換して飛んでくる無数の剣と向き合う。
「スターライトマシンガン!!」
「なんだと.....!?」
そしてストームはその剣に対して超高速の連続蹴りを放ち、全て打ち落とす。
裏を呼んだつもりでいたニードルはその事に驚きを隠せない。
「ボサッとしてんじゃねぇよ!」
「あたし達もいるんだから!」
《ゼンリン!》
「がっ!?」
そこに援護でやって来たカズマが変身する仮面ライダーナイツのパンチと絵美が変身する仮面ライダーマッハが持つゼンリンシューターの前輪部分のタイヤが驚きで硬直するニードルの背中を殴り飛ばす。
「ボルケーノダイブ!」
「ツェアシュテールング!」
殴り飛ばされたニードルの先に待ち構えていたノワールとブランのW攻撃まで食らい、さらに吹き飛ぶ。
「パンツァーブレイド!」
「え~い!」
そこにだめ押しと言わんばかりにネプギアとプルルートのW攻撃も加わり、ニードルは盛大に地面に叩き付けられる。
「くっ!おのれ.....ッ!?」
「食らいなさい.....」
何とか立ち上がったニードルが上空を見上げるとそこには巨大なエネルギー状の剣が聳え立っていた。
「32式エクスブレイド!」
その正体はネプテューヌが生み出したシェアの力の塊.....エクスブレイドであり、巨大な剣のエネルギー体は容赦なくニードルへと落下していった。
流石にこれには溜まったものではないと思ったニードルは唱える.....自身の能力"嘘を現実に変える"力を.....。
「"私の動きが速くなる"!!」
その瞬間、ニードルの姿が消え、遅れてエクスブレイドが着弾する。
それを確認したネプテューヌは驚きつつも身構える。
「一体何処.....にッ!?」
周囲を警戒するネプテューヌだが、次の瞬間横から衝撃が自分の体に起き、吹き飛ぶ。
「お姉ちゃ.....うわっ!?」
「おい、どうし.....たッ!?」
「ほえ~!?一体なんな.....の!?」
それに連鎖するようにネプギア、ナイツ、プルルートまでもが体に強い衝撃が走って吹き飛ぶ。
それを見たノワールとブラン、マッハは戸惑い、慌て始める。
だが、一人.....ストームだけは妙に落ち着いていた。
「一体何が!?」
「あいつは何処に行ったんだ!?」
「こうなったらカクサーンで炙り出すしか.....」
「待ちなさい絵美.....」
『こうして神経を研ぎ澄ませれば.....』
ストームはその場で静かに立ち尽くし、神経を研ぎ澄まさせる。
そして、何処からか聞こえた音に反応し、その方向に振り向きと同時に.....。
「『..........そこ! 』」
一見何も無いと思われる場所へとグリーンスピアーを投げる。
するとどうだろうか.....投げたグリーンスピアーは"何か"に突き刺さるような音を立ててその場に停止する。
その理由は.....、
「ぐぅ.....!?」
先程の呪文を唱え、高速移動で動き回っていたニードルの腹部へとグリーンスピアーが突き刺さったからであった。
「あんな所に!?」
「よく当てれたねメテ兄、ベル姉!」
「まあね」
『"音を頼り"に槍を投げたので当然ですわ』
驚くノワールとマッハにストームとベールはさも当然にと言いのける。
そう、このグリーンフォームの能力とは、仮面ライダークウガ・ペガサスフォームの如く研ぎ澄まされた"感覚"。
いかに相手が速く動いたり姿を消そうと、鋭い"五感"で確実に相手を捕らえるものである。
「ぬう.....だが良いのか?貴様は自ら武器を手放したと言うのに.....」
腹部に刺さったグリーンスピアーを乱暴に投げ捨て、腹部を抑えつつ苦し紛れな事を言い出すニードルだが、ストームとベールは慌てる事もなく平然とした態度を取る。
「別に?」
『何も槍だけしか持っていないなんて、誰も言っておりませんわよ?』
「は.....?」
そんな二人の態度に奇しく思ったニードルだが、突然背後から衝撃が走り、その態度の理由がわかる事になった。
「なんだこれは.....?」
それは一言で言うなら"羽根"、緑色の無数の"羽根"がニードルの前に浮かび上がっていた。
「面白い武器でしょう?」
『このフォームの専用武器、"リューンピット".....狙った獲物を逃がさず捕らえますわよ?』
ニードルの前に映る"羽根"の正体.....グリーンフォームの専用武器、"リューンピット"。
ストームやベールの意のままに動き、敵を確実に捕らえる遠隔操作型の武器である。
「では、そろそろフィナーレをかけましょうか?」
『そうですわね、私もメッちゃんもそろそろこのフォームを維持するのがきつくなりましたので』
そう言ってストームがフィンガースナップを鳴らすとリューンピット達がニードルの周りを囲み始める。
そしてストームはベルトに差し込んだスイッチを一旦抜き、もう一度差し込む。
《Limit Break!》
「ッ!?うぐ!」
ベルトから電子音が流れると同時にリューンピット達がニードルに向けて一斉に襲い掛かり、何度もその体を切り裂いて行く。
「『美しく散りなさい』」
そう言ってストームがもう一度フィンガースナップを鳴らした瞬間、リューンピット達が一ヶ所に集まり、一個の塊となった状態でニードルに向かって突然する。
「『グリューン・フィナーレ!』」
「ぐご.....が.....!?」
塊と化したリューンピットはニードルを貫いた。
これが、縦横無尽にリューンピットが敵を切り裂き、トドメに一個の塊となったピットが敵を貫くグリーンフォームの必殺技、"グリューン・フィナーレ"である。
必殺技が決まり、ニードルを倒したと思われたが.....。
「..........まだだ!!」
「『ッ!!』」
ニードルはまだ倒れることなく踏み留まって耐える、これにはストームもベールも驚きを隠せない。
「まだあれに耐えるって言うの!?」
「.....本当にしつこい奴.....!!」
ノワールも同じだったのか驚き、思わずマッハも仮面の下で苦い表情を浮かべる。
『メッちゃん.....そろそろ変身が.....』
「くっ!」
おまけにフュージョンフォームの活動限界時間が来て元のストームの姿に戻ってしまう。
「.....参ったな、仕止め切れなかったか」
「悔しい.....話ですこと.....!」
女神融合が解け、焦りを見せるストームとベール。
因みにベールは女神融合の代償で発情状態であるが、状況が状況なので必死に堪えている。
「ふ.....ふふ.....惜しかっ.....た.....な.....!」
そんな彼らを見てニードルは笑うが、先程のダメージがダメージで立つのがやや厳しい状態である。
だがそれも.....、
「"我の傷が癒える"」
自身の能力で元通りとなってしまう。
この状況にストーム達は苦い表情を浮かんでしまう。
「..........?」
ふと海の方に目を向けたストームは何かがいるのに気付いてそちらの方に注視する。
するとそれに気付いたニードルも海の方へ目線を向け、その何かに気付いき、そして.....笑った。
「ふ、ふふ.....!どうやら運はこちらに傾いたようだな.....!」
「はぁ?どういうこった.....?」
ニードルの謎の笑いにナイツは首を傾げるが、ニードルの目線に釣られて目を海の方へ向けて何かがいるのに気付いた。
そしてマッハや女神達も海の方へ目を向け、その存在に気付いた。
「..........メテオ.....」
その海から現れた存在.....後ろへと美しく流れる銀髪に申し訳程度に着た白のワンピースをした女性。
その女性はストームを見て嬉しそうな顔でストームを.....メテオの名を呼ぶ。
「..........ッ!!」
それを見たストーム、メテオは頭に電撃が走るような衝撃に襲われ、驚いた。
メテオはその女性の事を知っていた.....否、"思い出したのだ"。
「メテ兄、知り合い?」
女性がメテオの事を呼んだので知り合いか何かかと思ったマッハは棒のように立ち尽くすストームに声を掛けるが全く反応を示さない。
「やっと来たか.....メテオ・ソルヒートを"絶望させる切り札"が」
一方でニードルは何やら思わせ振りな事を言い出し静かに笑っていた。
そんなことを知らずに、ストーム.....否、メテオはその女性をこう呼んだ。
「.........."母さん".....?」
それに対して女性も静かに微笑んで言った。
「ええ、メテオ.....私の愛しの"息子".....」
"母さん"、"息子".....二人のこの言葉にナイツ達は二人はどういう関係かを知り、驚いた。
メテオの瞳の色は"白"、方や女性の瞳の色も同じく"白".....。
そして何より女性の微笑むその顔は、何処かメテオにそっくりなのである。
まさかの.....まさかの状況での....."親子"の再会の瞬間であった。
その事にナイツ達は信じられないと言った顔で驚いた。
「嘘.....でしょ.....?」
「あの人が.....メテ兄の....."お母さん".....!?」
驚くノワールとマッハのようやく出た言葉。
他のみんなも信じられずに女性を見る。
だがストームだけは違った.....。
あまりにも一致しているのである.....無くした7歳までの自分の記憶の中に微かに残る"母親との記憶"に。
「間違いない.....あの顔.....あの声.....あの微笑み.....間違いないく俺の....."母さん".....」
「会いたかった.....会いたかったわ.....メテオ.....」
よたよたと、一歩一歩弱々しながらもゆっくりと女性に近づくストーム、対して女性もよっぽど彼に会いたかったのか、ゆっくりとストームの元へと歩む。
「本当に.....母さん.....なんだよな.....?」
「ええ、そうよ.....本当に会いたかったわメテオ.....」
恐る恐るながらもストームが訪ねると女性は微笑んだまま頷く。
そして二人の距離が縮まり、お互いに抱き合うまでに近付いて来た。
ストームは、メテオは忘れていたものの、ようやく思い出して出会えた女性.....母親との再会に感極まり、甘える子供のように抱き着こうとした。
その女性の顔が憎しみに.....憎悪に染まった顔へと急変貌したことに気付かずに.....。
ーーードスッ
「..........え?」
「本当に会いたかったわメテオ.........."殺したいくらいにね"」
突如として腹部に走る"傷み"、ストームはゆっくりと自分の腹部へと顔を向けると.....。
自分の母親の手が自分の腹部に突き刺さっていた。
「な.....んで.....?」
「なんで?決まってるじゃない、"貴方が堪らなく憎い"からよ」
そう告げる女性はストームの腹部に突き刺した手を引き抜く。
ストームは腹部を抑えながら後退し、咄嗟に後ろから来ていたネプテューヌとノワールの二人に抱えられる。
「貴方.....!」
「なんて事をするのよ!自分の息子何でしょ!?何で!?」
ネプテューヌとノワールはストームを抱えつつ女性を睨み付ける。
すると彼女は顔を歪め、笑う.....悪魔を思わせるように、恐ろしい程までに。
「だから言ってんでしょ?メテオが"憎い"って?」
「どうして!!」
「そいつのせいで私は"死んだようなものだから"ね」
ネプテューヌの叫びに答える女性にノワールが驚いた。
メテオのせいで"死んだ"?
その言葉の意味がわからず、ネプテューヌも同じ事を思ったのか、戸惑う。
そんな彼女達に女性は溜め息を吐きながら答える。
「そいつは産まれた瞬間から既に"ストームになる運命だったからよ"」
「え?」
「その事を知ったダークネスがまだ幼かったそいつを狙いに襲って来て、"私と旦那を殺した".....ご理解出来ましたか~?」
馬鹿にするように答えを教えた女性だが、ネプテューヌとノワールはさらに混乱し始めた。
メテオは産まれた時から"ストームになる宿命"だった?
何故そうなったのか、誰がそれを決めたのか、考えても答えは出ず、混乱する一方であった。
「ふざけんなこの野郎ぉ!!」
「メテ兄に謝れ!!」
そこに憤慨し、ソードフォームになったナイツとデッドヒートになったマッハが女性をそれぞれの武器で攻撃しようとするが、間に入るようにニードルが現れて槍のように持つ針で防がれてしまう。
「テメッ.....!!」
「邪魔しないで!!」
「生憎だが.....この女性を殺らせる訳にはいかんからな」
ニードルからの妨害にさらに怒るナイツとマッハだが、ニードルは涼しい顔でその怒りを流す。
そしてニードルは女性へと目を向けながらナイツとマッハにしか聞こえない声で語った。
「彼女が言った事は全て事実、そして彼女を殺した我々は殺した彼女を何かに利用出来ないかを考え、そして.....」
ーーー"偽りの感情"を与えて蘇生させたのだよ
「偽りの.....」
「感情.....だと!?」
後退してニードルと距離を取るナイツとマッハは彼の言葉にどういう事か問いただす。
「彼女は例え自分の命を犠牲にしても自分の息子を守ろうと必死になるくらいに彼に深い愛情を与えていたからな.....それを利用してその愛情を真逆の憎悪へと変えてやったのだよ.....私直々にな.....」
「あんたは.....あんたはどこまで.....!!」
「精根腐ってやがんだテメェ!!」
《キュウニ、バースト!デッドヒート!!》
《ソマハ~ノ♪ソマハーノ・フィーバー!!》
あまりにも非道、あまりにも外道な行為をするニードルに対して二人は遂に怒りが頂点に達し、ナイツはソマハーノフォームに、マッハはブーストイグナイターを叩き、デッドヒート・バーストモードへと姿を変えた。
「メテオ.....」
「キャハハハハ♪そんな"屑息子"を大事にしちゃって.....馬っ鹿じゃないのそこの紫の女神さん?キャハ♪」
「ッ!貴方って人は!!」
ナイツとマッハが怒りを爆発させてニードルと戦っている一方、まさかの母親からの憎悪によるショックで変身が解け、虚ろな瞳をして彼女を見つめるメテオをネプテューヌが抱き抱えていて、それに対して女性は自分の息子に対して"屑"呼ばわりをし、ノワールは激怒して剣を構える。
「何?やるの?やるのかしら?きゃー、暴力反~対♪」
「ッ!貴方はメテオさんの母親なんですよね!どうして自分の子供を屑なんて言えるんですか!!」
そこにネプギアも参戦し、ふざけた態度を取る女性に怒りを見せる。
遅れてベールもやって来て何か言いたげな表情をするが、気にせずに女性はつまらないと言った表情で語る。
「はぁ?だから言ってるでしょ?そいつのせいで私は殺されたようなものなんだから」
「でも!」
「ウザいんですけど?自分が死ぬ原因を作った"馬鹿"になんで愛情なんて持たなきゃ行けないんですか?」
「..........もう、貴方には母親の名を語る資格はありませんわ!!」
あまりにも食って掛かるネプギアをうざったらしく思った女性がそう言った瞬間、遂にベールまでもが怒りを爆発させて女性に攻撃をする。
だが.....、
「あらぁ~?この程度ぉ~?」
「そ、そんな.....!?」
ベールの突き出した槍は....."指2本で止められていた"。
「私ぃ~.....蘇生される際に怪人の力を入れられちゃったから、この程度どうってこと無いわよ?」
「くっ!」
見かけに寄らない力に驚きつつも、ベールは咄嗟に槍を引き、女性から距離を取る。
「来ないんですか~?だったらこっちから行きますよ~?.....答えは聞かないけどね!!」
怪人の力を宿し、さらにはニードルとは違う威圧感に圧されて動かないノワール、ベール、ネプギアに痺れを切らした女性は両手をゴキゴキと鳴らしながらゆっくりと歩き始めるのであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「.....みんな..........」
ノワール、ベール、ネプギアがメテオの母親と名乗る女性と、ナイツ、マッハ、ブラン、プルルートがニードルと戦う中、離れた所でメテオを介抱するネプテューヌは全員の身を案じていた。
「ネプテューヌ.....」
突然、虚ろな瞳をしたまま口を開かなかったメテオが彼女を呼び、ネプテューヌは驚きつつも、彼に顔を向ける。
「どうしたの、メテオ?」
「俺.....が..........産まれたせいで母さんは.....父さんは死んだんだよな?」
「..........そう.....らしい.....わね」
「なら.....さ.....」
ーーー俺は産まれて来なければよかったのか?
虚ろな瞳で、遠く、何処かへ消えてしまいそうな儚い声で呟いたメテオの言葉.....。
自分が産まれたせいで父と母は死に、そして孤児院のみんなも自分のせいで死んで、元の世界の仲間も自分が犯した"過ち"のせいで死んだ。
だから今度は自分のせいでネプテューヌ達や異世界の仲間も死ぬんじゃないか?
遠回しにそう言ってるように感じ取れるメテオの言葉にネプテューヌは首を横に振った。
「負けないで」
「ネプテューヌ.....?」
「言った筈よメテオ、辛い時や悲しい時は.....側にいてあげるって」
虚ろな瞳をし、儚く暗い彼に対してネプテューヌは強く言った。
そしてネプテューヌは先程彼と交わした事を口に出した。
「....."約束"」
「え.....?」
「さっき誓ったばかりでしょ?"共に支えあって、共に運命を.....審判を越える"って"約束".....忘れた訳じゃないわよね?」
「..........ッ!!」
そう、どんな苦難、どんな苦しみ、どんな"運命"にも共に支えあって乗り越えるという"約束".....。
母親との再会と向けられた憎悪で思わず忘れかけていた事にメテオは気付き、瞳の輝きを取り戻した。
「.....そうだった.....そうだったよなネプテューヌ.....俺は.....俺達は乗り越える.....!乗り越えて見せる!」
立ち上がり、強く断言したメテオ、すると彼のベルトが光だし、そこから光が出てくる。
光は、メテオとネプテューヌの二人の周りを旋回し、そしてそのままゆっくりと、ネプテューヌの手に乗っかった。
「ッ!これは.....」
光が消え、ネプテューヌの手に残ったのは.....。
「....."究極の希望"」
"E"と書かれた黄金の"鍵".....嘗て死んだメテオを生き返らせるという奇跡を起こし、そしてシャット・ザ・ハードとの戦いで閉じ込められたメテオが脱出する際に使った謎の多き存在。
"エスペランキー"がネプテューヌの手に残された。
第76話・fin
ED ・ song 4U(テイルズオブエクシリア2 ED)
何とか出したかったメテオの生身の状態での超必殺技(エクゼドライブ)!
次回はようやく、ようやくメテオの.....ストームのデストロイ、そして(一部だけど)神殺しの力の覚醒じゃああああああ!!
と言うわけで次回!
第77話 破壊の覚醒~Perfect Destroy~
デスティニー《次回もご刮目下さい(^_^)》
感想をお待ちしています!!