超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
大体短めに取って3、4話程書こうかなって思います!
まず始めに今回はとある切っ掛けでメテオに弟子志願をする新オリキャラを登場します!
個性豊かでフリーダムなメテオ達とはまた違った癖のある個性を持つ新オリキャラに刮目せよ!
ちなみに時期的には第5章が終わり、今やっている白宇宙さんとのコラボが起きる前の出来事って設定です!
第79話 嵐の弟子志願!?信じた道を行く者
第79話 嵐の弟子志願!?信じた道を行く者
OP ・ dimension tripper !!! (超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION OP)
「俺に用がある客?」
「ええ、そう言ってるわよ」
昼真っ盛りのプラネテューヌ教会、プラネタワーの屋上にあるテラスにて、いつものように備え付けられたベンチに寝そべって昼寝をしようとしていたメテオに告げられる来客の存在。
普通ならこの国の女神であるネプテューヌやその妹であるネプギア、もしくは教祖であるイストワールの方に来客は来るはずなのに今回は何故か自分に用があると言う事に首を傾げる彼にアイエフは溜め息混じりにそう告げた。
「なんなら、直接会いに行きたいって言ってるくらいよ?」
「.....なんなんだそいつ?」
アイエフはその来客に出会ったらしく、その時の熱心さにやられているのか、どこか疲れた顔をしている。
メテオにとっては折角のんびりと昼寝が出来ると思っていた所をその来客によって邪魔されてしまってる為、やや不機嫌な様子である。
「とにかく、会いに行ってくれないかしら?このままじゃそのお客さん、ここまで強行突破してきそうだから」
「そこまでかよ?.....面倒だけど行くしかないか」
心底疲弊したアイエフの言葉にメテオはようやく重い腰を上げ、その来客が待つ下へと降りて行った。
「全く.....珍しい物好きよね.....まさか.....」
「メテオに"弟子入り"したいだなんて.....」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
プラネタワーの中にあるエレベーターを使って、屋上から一階まで降りたメテオはそのまま来客が待ってると思われる教会の受付まで足を進めて行く。
「.....?」
「ですから.....今お呼び致してますのでしばらくお待ちを.....」
「だ~か~ら~!待てないんですよ!今すぐにでも俺は会いたいんですよ!そのメテオ・ソルヒートさんに!!」
受付の方が何やら騒がしい事にメテオは気付き、そちらに顔を向けると、噂の来客と思われる白いフードを被った人物が受付の人と言い争い、その隣で見馴れた薄い桃色髪と茶髪の少女の二人が困り果てている姿が見えた。
「何があったんだネプギア、絵美?」
「あ、メテオさん」
「メテ兄、実はね.....」
見馴れた少女二人、ネプギアと絵美の方へメテオは歩み寄り、二人に何が起きてるのか状況を訪ねようとすると、メテオと言う名が耳に入ったのか、来客と思わしき人物が彼の方に顔を向けた。
「あ、貴方は.....!」
「.....?俺になんか用があるのか?」
すると来客と思わしき人物はメテオに飛び掛かるように近付きメテオは思わず身構えるが、目の前に迫った所で来客と思わしき人物は止まって勢い良く頭を下げた。
「あの!俺を.....俺を!」
「貴方の"弟子"にしてください!!」
「....................は?」
突然の弟子入りの懇願。
いきなりの事にメテオは驚き、思わず間の抜けたすっとんきょうな声を上げてしまった。
「.....ちょっと待ってくれ...何だって?」
「俺!貴方の強さに憧れて、それで.....弟子になりたいと思いました!!」
「OK待とうか、まずお前は何者だ?」
見ず知らずの相手にいきなりの弟子志願にメテオは戸惑いつつも、冷静を保って何とか名前などを聞き出そうとする。
すると来客と思わしき人物も名前も名乗らずに弟子志願をしたことが非常識だったと気付いたのか、大慌てな様子で被っていた白いフードを取ってその顔を見せ、自己紹介をする。
「あ.....す、すみません!名を名乗らずにいきなり弟子になりたいなんて言い出して!俺.....いや、自分はソル.....ソル・ドゥミナスって言います!」
頭を下げて自己紹介をする.....煌めくような金髪にアクアマリンのように透き通った水色の瞳をした少年"ソル・ドゥミナス"。
メテオはそんな彼を宥めながら話を聞くことにした。
「落ち着け、そう何度も頭を下げるなよ.....一応聞くが、なんで俺なんかに憧れたんだ?」
「は、はい!えっと、怪人に襲われていた所をメテオさんに助けてもらって、目の前でメテオさんの戦う姿を見て.....憧れたんです.....覚えていますか?ラステイションにて学生が爆弾をばら蒔く怪人に襲われた事件の事を?」
「ああ、つい最近だから.....待てよ?ひょっとしてお前.....」
「はい!あの時に貴方に助けてもらった学生の中の一人にいました!」
「.....あの時か!」
ようやく思い出したように叫ぶメテオ。
果たして彼はこの少年、ソルとどういった出会いをしたのか?
それは一週間前にラステイションで起きた事件にまで遡る。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
工業技術が盛んなラステイション、その国にある工業会社のビルにて事件が起きた。
「か、怪人だ!ダークトゥダークネスの怪人が現れたぁ!!」
"クロスボーン・カンパニー"、ここラステイションではそこそこ有名な部類に入る武器、兵器を3割、電気器具類を7割を製造する大きくも小さくもない中型企業の会社。
その会社にダークネスの怪人が攻め込んで来てしまったのである。
しかも運が悪い事に、今日は近くの工業学校の学生達が工業見学と言う事で来ていて、その学生達も同じくダークネスの怪人の襲撃に巻き込まれてしまったのである。
.....だが、本当に運が悪かったのはある意味怪人の方かもしれない、何故なら.....。
「うおりゃあぁぁぁぁぁああああ!!」
「こんにゃろぉぉぉぉおおおお!!」
クロスボーン・カンパニーを襲撃していた怪人2体を背後から飛び蹴りで蹴り飛ばす二つの影.....。
「誰だぁ!!人が気分良く"オーズパフェ・欲望の味"を食ってるときに爆弾ぶん投げて喫茶店をぶっ壊した馬鹿野郎はぁ!!」
「お陰で頼んでいた"トマトパフェ"を食い損ねただろうがぁ!!」
いきなりの奇襲に驚く怪人達をよそに私情を吐き散らしながら暴れる二つの影.....メテオとカズマは非常に荒ぶっていた。
たまたまバイクでドライブしていたメテオはラステイションを訪れ、そこで本業の仕事を終わらしたばかりのカズマと出会い、ちょうどお昼頃だったので近くの喫茶店で昼食を取り、ついでにデザートを頼んで満喫していた所、ダークネスの襲撃に巻き込まれ、片や食べていたデザートを台無しにされ、片や頼んでいたデザートが来ないままと完全な私利私欲な理由で怒りの細胞がトップギアとなっているのである。
「あら、メテオ?どうしてここに?」
「カズマさんは仕事でここにいるのは知っていたけど.....メテオさんは連絡ぐれれば迎えに行きましたよ?」
そこにダークネスの襲撃と連絡が入って駆けつけてきたこの国の女神、ノワールとユニが現れ、怪人相手に生身で暴れる二人を発見する。
「ノワールとユニか?ちょっと手伝ってくれ、こいつらにスイーツの素晴らしさを教えようと思ってな」
「怪人相手に何を教育しようとしてんのよ貴方?」
「トマトの怨みじゃあ!トマトの怨みじゃあ!」
「カズマさん!?トマトを投げたら逆にカズマさんがトマトを粗末にしているように見えますよ!?」
黒姉妹の二人が来たことに気付くメテオだが、何故か怪人達を全員正座させてどこから持ってきたのか、黒板を使って学校の授業の如くスイーツの素晴らしさを怪人達に教育していて、カズマはカズマでトマトの怨みと叫んでおきながらダンボールに山のように詰まったトマトを怪人達に投げ付けていると言う謎の光景にノワールは顔をひきつらせ、ユニはツッコミを入れる。
《Look ON!Destiny・Charge!》
「全員、破門!!」
「「「「「グゲェェェェェェ!?」」 」」」
「.....納涼!!」
「グギュッ!?」
「「..........」」
何故かメテオは正座していた怪人達に容赦ないデスティニーバスターを理不尽な叫びを上げて放ち、カズマは本当にどこから、どうやって持ってきたのか不明な人間の頭と同じくらいの大きさのトマトで怪人の頭を思いっきり叩き付ける。
そんな光景に二人は呆然とした顔で見てるしかなかった。
「甘いものと.....」
「トマトを.....」
「「粗末にするなよ!」」
「「.....意味わからない!!」」
最後にかっこよく決め台詞っぽいのを言うメテオとカズマだが、本当に良くわからない.....思わずノワールとユニはツッコミを入れてしまう。
だが、そんなふざけた空間をぶち壊す者が現れる。
「ッ!?きゃあ!?」
「ユニ!?」
「うお!?あぶね!?」
「.....え?なんでみんな俺の後ろへ逃げ...ごぶらぁっ!?」
突如何処からか飛んでくる爆撃。
ユニは咄嗟に身を屈め、ノワールは横へ跳び、カズマは横へ転がる。
だが、何故かみんなメテオの後ろへ逃げていて、その事に彼も奇妙に思っていると、真正面から爆撃が飛んできてもろに食らってしまう。
「一体何!?」
「何処からの攻撃だよ!」
「私の国でこれ以上好き勝手はさせないわ!」
「なあ、その前に俺が犠牲になった事はいかに.....?」
《安心と信頼の不幸体質ですねマスター(^_^)》
爆撃が止み、立ち上がったカズマ達は周囲を探る.....犠牲となったメテオの呟きを無視して。
すると爆撃によって立ち込めた煙から一体の怪人が姿を現した。
「俺はダークトゥダークネスの幹部、ボム男爵!仮面ライダー、女神!俺と勝負をしろ!」
全身に手榴弾やダイナマイトと言った爆弾を体に巻き付けた異形、ボム男爵は彼らに勝負を申し込むと同時に両手に持っていたダイナマイトを投げる。
「チッ!」
「わわわ!」
「こんなもの!」
「皆さん無視ですかそうですか.....って、また俺ぇ!!?」
投げ付けられたダイナマイトを避けるべく、カズマ、ユニ、ノワールはそれぞれ別れる形で回避するものの、ぶつぶつと呟いていたメテオは反応が遅れてしまい、再び犠牲となった。
「野郎ぉ.....ドンパチと爆弾を投げてきやがって!」
「やっちゃいましょうカズマさん!」
回避先で合流したカズマとユニはボム男爵を睨みつつ、これ以上被害が出ないうちに倒そうと決意し、カズマは変身ポーズを取り、ユニはシェアクリスタルを自分の胸の前に掲げる。
「やってくれるわね.....ほら、メテオもいつまでも倒れてないでさっさと変身する!」
「..........解せぬ」
《遺憾の意とはこう言う事を言うんですかね、マスター?》
同じく回避したノワールは爆撃を受け、うつ伏せで地面に突っ伏すメテオと合流し、反撃に出ようといつまでも倒れてるメテオを怒鳴り付け、自分の胸の前にシェアクリスタルを掲げる。
散々な目に逢い、おまけに味方に怒鳴り付けられると言う事に遺憾なメテオは渋々と立ち上がりながら変身ポーズを取る。
「ライダー.....変身!」
「変.....身!」
「はあぁぁぁ.....アクセスッ!」
「アクセスッ!」
そしてそれぞれが姿を変え、メテオは仮面ライダーストームに、カズマは仮面ライダーナイツに、ノワールはブラックハートに、ユニはブラックシスターへと変身を遂げ、ストームとナイツは拳を握り、ノワールとユニはそれぞれの武器を構える。
「.....行くぞ!」
それを確認したボム男爵は手榴弾を投げるが.....。
《Soldier from》
「ふっ!」
「させないわよ!」
咄嗟にソルジャーフォームになり、銃形態にしたストームとユニの大型銃X・M・Bで全て撃ち落とされる。
「ぬりゃ!」
「遅いわ!」
そこにナイツとノワールがボム男爵に向かって突撃し、ナイツは右足を彼に向けた飛び蹴りで、ノワールは右手に持つ大剣で攻撃をする。
「ぬぅ!」
「今更幹部クラス如きで俺達を倒せると思うなよ!」
《Fighter from》
怯むボム男爵にストームはその隙を見逃さず、彼に接近して掴み、頭上に持ち上げてコマのように回す。
「ライダー.....きりもみシュートッ!!」
凄まじいコマ回しの勢いで敵を投げ飛ばす"ライダーきりもみシュート"で投げ飛ばされたボム男爵は遥か上空にまで飛ばされ、空中で爆散した。
「ふぅ.....ん?」
ボム男爵を倒した事を確認し、胸を撫で下ろしたストームだが、ふと何かに気付き、急いだ様子で走って行った。
「シュシュシュシュ.....」
「う、うわあぁぁぁ来るな!来るなよ!」
ボム男爵の爆撃で崩れた瓦礫の山の中、蠍のような怪人に追い込まれる煌めくような金髪とアクアマリンのように透き通った水色の瞳をした少年。
どうやらストーム達の奇襲から逃れた怪人は、たまたま逃げ遅れていたこの少年を見つけ、殺そうとしていた。
だが、それは叶わぬ夢.....。
「ライダーキックッ!」
ボム男爵を倒し、ここに気づいたストームが横からライダーキックで怪人を蹴り飛ばし、少年を救うからである。
そんな哀れな蠍の怪人はそのまま吹き飛んで爆撃して行った。
「.....無事か?」
「は、はい!あ、あの.....貴方は?」
「.....仮面ライダー、女神と共にこの世界を守るしがねぇ戦士だよ」
「仮面.....ライダー.....」
ストームは少年に近寄り、安否を聞いて無事な事に安堵し、肩の力を抜くと、少年から何者を聞かれ、特に隠すこともないと思った彼は答え、ゆっくりと全身を脱力させて変身を解き、メテオに戻った。
「いつどこで怪人が現れるかわからないから気を付けろよ?じゃあな.....」
「待ってください!名前を.....貴方の名前を教えてください!」
背を向け、ダークネスに対する注意換気をして立ち去ろうとするメテオに少年は名前を訪ねて来る。
メテオはその場に立ち止まって少年に背を向けたまま少し深呼吸をし.....。
「メテオ.....メテオ・ソルヒートだ」
自身の名前を告げて立ち去るのであった。
これが、メテオと少年、ソルとのファーストコンタクトであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「いやぁ~、やっと会えましたよメテオさんに!これ程嬉しい事なんてありませんから!」
「..........」
回想が終わり、こうしてまたメテオに会えた事に心から喜ぶソル。
だが反対にメテオは後悔しているように顔を手で覆っていた。
なんであの時変身を解いたんだろ俺.....。
あの時は何気なく変身を解いてしまったが、今思えば普通は変身したままで立ち去るべきだった。
そう後悔してももう後の祭り、こうしてソルが自分を追いかけて教会にやって来てしまったのだから。
「.....で?こうして俺の所にやって来た理由が?」
「俺を弟子にしてください!!」
「.....いや、意味わからねぇよ!」
そして来た理由が自分に弟子入りしたいと意味がわからない。
まあ、改めてお礼が言いたいと言われてもメテオとしてはそれはそれで困るが.....。
「お願いします!」
理由は不明だが、何がなんでも弟子入りしたいと必死に頭を下げるソル。
そんな彼を見てメテオは疑問をぶつけてみた。
「.....なんでそうまでして俺の弟子になりたがる?強さか?だったら他に当たれ、別に俺の弟子なんぞにならなくても強くなれるからな」
どうしてもソルが自分の弟子になりたい理由.....その意図が不明で、メテオは探ってみたいと思い、かまを掛けてみる。
するとソルは徐に頭を上げ、真剣な眼差しをメテオに向けた。
「.....貴方の言う通り俺は強くなりたい、でもただの強さじゃありません.....強い自分、新しい"自分"に変わって少なくても.....目の前にいる人達を守れるような自分に....."変わりたい"んです」
「..........」
ーーー"変身"、だよメテオ。
ソルの言う"新しい自分に変わる".....その言葉を聞いたメテオは嘗て元の世界で過ごした"兄の一人"の言葉を思い出した。
「..........」
「メテ兄?」
その言葉を思い出して思いふけていると、心配した絵美に声を掛けられ、メテオはハッとなる。
何を思ったのか、メテオはソルに背を向けて立ち去ろうとする。
「え!?ちょ、メテオさん!」
「メテオさん、結局この人はどうするんですか?」
突然の行動にソルは驚き、ネプギアも不安げな声を上げる。
少し歩いた所でメテオはその歩みを止め、彼らに背中を向けたままこう告げた。
「悪いが俺は"弟子"を取るつもりはない」
「ッ!!」
その言葉を聞いてソルは駄目だったかと唇を噛んで顔を俯かせる。
「けど.....」
「....."弟"なら取る」
「.....え?」
"弟子"は取らないが、"弟"なら取る.....この言葉の意味がわからず、ソルは首を傾げてしまう。
「お前、親は?」
「え?あ.....いないです、俺が10歳の頃に二人とも病で.....それからは自分で何とかやりくりして生きて来ました」
「そうか.....なら、好都合だ」
「あの.....メテオさん?好都合って、どういう.....」
「ソル、俺の"弟"になるか?」
「.....えぇ!?」
弟子入りに来たつもりがまさかの"弟".....予想外な事にソルは驚き、ネプギアと絵美も唖然とした顔をする。
「い、いいんですか!?お、俺.....メテオさんの"弟"になっていいんですか!?」
「構わねぇよ、その代わりに.....今日からここで暮らせ」
「え、ええええぇぇぇぇぇ!?」
"弟"になる次はまさかの教会に移住。あまりにも破格な出来事にソルは開いた口が塞がらない。
「そう言う訳だ、よろしくなソル?」
「は、はい!」
そう告げたメテオは彼に背中を向けたまま手を軽く振って立ち去るのであった。
「よかったね、ソル君?」
「う~ん、ソルって、確かあたしより歳上だよね?だったら....."ソル兄"?」
そんな彼の背中を見つめるソルにネプギアと絵美が駆け寄り、ネプギアは労いの言葉を掛け、絵美は新たに増えた"兄"に戸惑いつつも、何と呼ぼうか考えると乗り気である。
「い、良いのかな?俺、メテオさんの弟子になるだけでも贅沢かもしれないって思っていたのに"弟"だなんて.....」
「いいんだよ!メテ兄がああ言うんだもん、お言葉に甘えてなっちゃえばいいんだよ!」
「そ、それはそうだけどさ.....」
驚きと困惑で悩むソルの肩に絵美は手を置いて微笑みを掛ける。
こうして、メテオに新たな"弟"、ソル・ドゥミナスが加わるのであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「驚いたわね、あんたが弟子じゃなくて"弟"としてあの子を迎え入れるなんてね」
「.....アイエフか」
教会の渡り廊下を歩くメテオを待ち構えていたかのように柱に寄りかかって腕を組むアイエフは先程の出来事に関しての事を口にした。
「どういう気回しよ?あんたの性格なら頑なに断ると思っていたのに」
「まあ、あいつがただの強さを求めるような奴だったら俺は断っていた」
「じゃあ、どうして?」
「.........."似てる"んだよ」
アイエフの横を通り過ぎ、そのまま歩いていたメテオは立ち止まり、彼女にそう告げた。
"似てる".....その言葉にアイエフはわからずに首を傾げるが少し考えてその意味がわかり、ハッとなってメテオの顔を見つめる。
「まさか.....」
「ああ、あいつは.....」
「嘗ての"俺自身"に似てる」
嘗ての自分.....それはメテオがこのゲイムギョウ界に来る前、自分が犯した罪を背負ってしまい、その過去に恐れ、どうすればいいか、自分がどうであるか迷い、心の中で苦しんでいた"あの頃"の自分自身。
ソルと出会い、彼の目、そして言葉を聞いたメテオは嘗ての自分と重なったのである。
だからだろうか.....。
「だから俺は.....あいつに"弟"になるか、なんて言ったんだろうな.....」
「メテオ.....」
「ま、イストワールには悪いがこの教会に住む奴が増える事になる.....責任も、あいつの面倒も俺が見てやるよ」
自分が言った言葉に疑問を持っていたのか、まるでその意味がわかったかのように自分に言い聞かせたメテオはアイエフにそう告げ、止めていた歩みを再び動かして立ち去ろうとする。
「大丈夫よ」
そんな彼にアイエフは顔を動かさずに言葉を掛けた。
「同じ迷いを持ったあんたがそうやって今を歩んでいるから、きっとあの子も.....あんたが切っ掛けで前へ進んで行くわ」
「.....だと、いいな」
そう告げたメテオは手を振ってそのまま廊下の奥へと消えて行く。
顔を動かさず、目だけを動かして見つめるアイエフの瞳には、それが嬉しそうに見えた。
(きっと、"シンシア"も.....俺が切っ掛けで前へ進んでくれてるかな?)
一人、廊下を歩くメテオは嘗て異世界で出会い、自分と似た境遇を持つ少女の事を思い馳せる.....あの時彼女に言った自分の言葉で、前へ進んでくれている事を願って。
だからこそ彼は決めた。
ソルも.....自分やあの少女と同じように、自分が"信じた道を行く"ように導こうと.....。
第79話・fin
ED ・ ネプテューヌ☆さがして(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION ED)
何となく.....本当に何となく思い付いた番外編、いかがでしたか?
因みにこれが新キャラ、メテオの"弟"となったソルの設定です!
ソル・ドゥミナス
年齢18歳
真面目で根性強いが、天然ボケが多い。
容姿:金髪にアクアマリンのように透き通った水色の瞳をし、あどけなさが残る中性的な顔付き。
服装:白いフードが付いた灰色のパーカーの上に黒いベスト、紫のジーパンを履き、首に金色のペンダントを掛けている。
ラステイションの工業学校の学生だったが、とある事件でメテオに助けられて憧れ、弟子志願する。
結果はメテオの"弟"という形になり、戸惑うが、これはこれで良かったかもしれないと思っている。
両親はソルが10歳の頃に病で亡くなり、一人暮らしで生活していた。お金の方はバイトで遣り繰りしていた。
そのお陰か、メテオ程ではないが、主夫スキルが非常に高い。
因みに甘党で、メテオと絵美、そしてネプテューヌとは気が合い、四人で"甘党同盟"を結成する。
こんな感じですね!
因みにソルは"今は"、仮面ライダーになる予定はありません。
唐突に始まる番外編、現在執筆中の外伝と平行して送ります!
さて、次回はとある人達がダークネスの怪人が放った攻撃によって"幼稚化"し、メテオがパパとして奮闘するコメディ回!
次回、第80話 メテオパパ奮闘記!?これが孤児院年長者の実力だ!
ソル「次回から俺も登場させてもらいます!次回も刮目せよ!」
感想をお待ちしています!!