超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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大変長らくお待たせいたしました!!(土下座!

前回の更新から1ヶ月過ぎての投稿という事態…本当にすいません!!

さて、今回はパパとなってしまったメテオが子供ネプテューヌ達の為に大奮闘!
そしてネプテューヌ達を子供にした怪人へのお仕置き!!



第81話 メテオパパ奮闘記!?これが孤児院年長者の実力だ!《後編》

 

第81話 メテオパパ奮闘記!?これが孤児院年長者の実力だ!《後編》

 

OP ・ dimension tripper !!! (超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION OP)

 

 

「さて、服の仕立ては完了したな」

 

《相変わらず凄い手際の良さですよね本当に…(ー_ー;)》

 

まさかの生身での"クロックアップ"を披露し、見た目も頭脳も子供と化したネプテューヌ、ネプギア、プルルート、アイエフの四人の服を仕立て終えたメテオは一息を吐き、彼女達をチラリと見やる。

デスティニーはそんなマスターであるメテオの凄さに感服していた。

 

「……パパ」

 

「ん?どうしたネプギア?」

 

すると子供化したパープルシスターことネプギアがメテオのズボンを引っ張り、甘えたがるような目で見つめて来た。

 

「……これ…」

 

「…絵本?」

 

気になった彼が目を向けるとそこにはお姫様が王子様に恋をすると言うよくある子供向けの絵本を持ったネプギアがモジモジとした様子でこちらを見ていた。

 

「ひょっとして読んで欲しいのか?」

 

「……ぅ…」

 

ひょっとしたらこうして欲しいのか?と思った事をメテオが言うと彼女は小さくコクりと頷いた。

 

「……わかったよ、そこのソファーに座って一緒に読もうか?」

 

「うん!」

 

そんなネプギアに彼は優しく微笑み、彼女の頭を撫でて近くにあるソファーへと手を引いて連れて行って座り、彼女を自身の膝の上に座らせて絵本を広げる。

 

正直な話、メテオからすればネプギアからの甘えは嬉しかった。

 

普段の彼女は真面目で、人に甘えるのが苦手で、いつもはピーシェやロムとラム、ネプギアと同じくらいな筈のユニや絵美までもメテオに甘える中、唯一ネプギアだけが彼に甘えることなく一歩引いた所で見ていたりしていた。

 

 

 

ーーーみんなの"お兄さん"的な存在であるメテオに負担を掛けないように……。

 

 

 

ーーーみんなから真面目でしっかり者なイメージと持たれてるのを気にして……。

 

 

 

ーーーいつもみんなの為に日夜ダークネスの怪人と戦うメテオにこれ以上の世話にならないように……。

 

 

 

ネプギアはいつも甘えたいという自身の心を押し殺して我慢していた。

 

孤児院の時からみんなのお兄さんをやっていたメテオからすれば別に彼女達の相手をするのは特に苦でもなく、むしろ大いに歓迎だし、たくさん甘えて来て欲しいと思っている。

逆に甘えて来ないネプギアを見て寂しく感じていたし、自分を押し殺す彼女を心配していた。

 

怪人にやられて子供になってしまったとはいえ、彼女から来たこの甘えにメテオは無償に嬉しかった。

 

「それじゃあ読むぞ?…むかしむかしとある国の王国のお城にお姫様がいたした…」

 

「…………(ワクワク」

 

そんなネプギアからのお誘いに応えるようにメテオは彼女を自分の膝の上に乗せたまま絵本を読み上げる。

ネプギアはそれを楽しむように目を輝かせて絵本を見て、彼の語りに耳を傾けるのであった。

 

 

 

 

「……良かったね、ぎっちゃん」

 

その様子を少し離れた所で絵美は微笑ましく見ていた。

 

血は繋がっていないとはいえ、メテオの妹であり、ネプギアの友人である彼女もまた、兄に甘えない彼女を心配していたのである。

 

「う~ん、これでまたメテ兄の妹弟の輪が広がっちゃっうかな?…まあ、あたしとしてはむしろ嬉しいけどね!」

 

そう言う絵美、以前のソルの弟子入り志願で新たに兄弟が増え、彼女もまた、メテオとは違う兄が出来た事に特に不満はなく、むしろ嬉しい事であった。

 

 

 

 

ーーー兄弟みんな仲良く!

 

 

 

これが当時メテオと絵美が暮らしていた孤児院の方針であり、メテオと絵美もまた、その方針に従ってそこに暮らしていたみんなと仲良くし、多少の喧嘩はあれど、決して笑顔が絶えることのない楽しく、暖かいその時のメテオと絵美の居場所であった。

 

 

 

 

ーーーみんなが笑顔で溢れる!楽しく、眩しいみんなの"太陽"でありたい!!

 

 

 

 

その孤児院を建て、その場所に"太陽"と命名した孤児院経営者であるメテオの祖父が語った言葉。

その言葉通りみんなが"太陽"のように暖かく、眩しい笑顔で溢れたいと決めた彼が決めた孤児院の名前の由来。

 

その名前通りメテオも絵美も、他の子供たちと同様に眩しい笑顔に満ちて毎日を楽しく生きていた。

 

それ故に……。

 

 

 

「終わらせなきゃね」

 

 

 

自分達の居場所であった孤児院を滅ぼし、子供達や経営者であったメテオの祖父と祖母を殺し、メテオを誘拐した残虐非道な組織、ダークトゥダークネスとの戦いを……。

 

 

ーーー繰り返す訳にはいかない……。

 

 

ーーーあの悲劇を味わうのは自分達だけでいい……。

 

 

ーーーもう誰も…居場所も大切なみんなを失わせる訳にはいかない……。

 

 

ーーーその為に自分はこの"力(マッハドライバー)"を手に入れたようなものだから……。

 

 

いつの間にか自身の腰に巻き付けたベルトに手を当ててそう決心をした絵美。

 

 

 

ーーー2度と繰り返すもんか、絶対に!

 

 

 

あの時居場所を無くし、一人途方に暮れて泣いたあの時…。

 

気付いたら見知らぬ場所に飛ばされ、当時まだ見知らぬ人だったプルルートに助けられ、彼女を始めとする多くの人達に助けられたあの時…。

 

そして嘗て自分の居場所を壊し、大切な兄と自分を引き裂いたダークネスがまた現れ、また自分の居場所が壊されようとして怯えていたあの時の自分…。

 

怯え、泣いていた自分に"勇気"を教えてくれた何よりも大切な"友達(プルルート)"…。

 

その彼女の思いに応えたいと怪人が持っていたベルトを盗み、彼女達を助けたいと決めたあの時の自分…。

 

 

失ったものがあれば得たものもある……絵美はその得たもの、そして失ったものの為に前を向き、進もうと新たに心に決めた。

 

 

(それに……)

 

 

ふと思い出したかのように絵美はパーカーのポケットから1つのシフトカーを取り出す。

 

 

 

 

(……"ヒーくん")

 

 

 

 

白と紫の2色に彩られたシフトカー…"シフトヴァルキリー"を見つめる絵美は以前出会った"はぐれ魔神"の事を思い馳せる。

 

 

 

 

ーーー人は努力次第で、何処までも強くなれる。続く限り進化していくことが出来る

……それが、人間の一番の魅力だ。

 

 

 

 

"弱さを受け入れ、強さへと進化させて行く"、この言葉を教えてくれた彼の事を思い出す絵美は自然と笑みを溢す。

 

嘗てこの世界にやって来た"赤い勇者"と"司書"とは違う形で出会い、友達となった彼……絵美はその事を思い出して顔が赤くなって行く。

 

(今はまだもっと強くならなきゃ!これはまだ使う時じゃないよね!)

 

首をぶんぶんと左右に振り、赤くなった顔を元に戻してシフトヴァルキリーをしまう。

 

いざとなればこの力を使う事が出来るが、今はまだ使えていないデッドヒートの制御に専念をする……心の中でそう決めてる絵美はまだこの"力(シフトヴァルキリー)"を使うつもりはなかった。

 

 

 

「ねぇ~」

 

「ん?どったのプルちゃん?」

 

すると子供化したアイリスハートことプルルートが絵美のスカートを引っ張り、呼び掛けてきた。

 

「遊ぼうよ~♪」

 

そう言うプルルートの手には熊のぬいぐるみと犬のぬいぐるみが持たれており、絵美と遊びたいとせがみ始めた。

 

「うん、いいよ!遊ぼ!プルちゃん!」

 

「うん~♪」

 

彼女の誘いに頷き微笑む絵美、いつもなら怖いアイリスハートとなっているプルルートだが、子供になってる彼女は子供らしく無邪気で愛らしい笑みを絵美に見せてくる。

 

 

 

 

「……こうしてお姫様と王子様は仲良くお城で暮らしましたとさ、お仕舞い」

 

「わあぁぁぁぁ……(ぱあぁぁ…」

 

一方、絵本を読み終えたメテオは静かに本を閉じ、ネプギアの頭を撫でてやる。

ネプギアは絵本の内容が良かったのか、それともメテオの語りが良かったのか、はたまた両方なのかはわからないが、とても物語に引き込まれたかのように目を輝かせ、嬉しそうな顔をする。

メテオはそんな彼女に嬉しく思い、笑みを溢す。

 

「どうだったネプギア?面白かったか?」

 

「うん!」

 

彼の問いに満面の笑顔で頷くネプギア。

それを見たメテオは満足そうに微笑む。

 

 

 

「「む~……」」

 

 

 

「……?」

 

すると何処から聞こえてくる二つのうねり声。

 

気になったメテオはそちらへ目を向けるとそこには頬を膨らませて羨ましそうにこちらを見る子供化したパープルハートことネプテューヌと同じく子供化したアイエフだった。

 

「どうした二人とも?」

 

「どうしたもなにもじゃないわよ!」

 

「ねぷぎあばっかりパパにかまってもらってずるい!」

 

「ひぅ……」

 

様子を聞くとアイエフとネプテューヌはプンスカと怒り出し、こちらを睨んで来る。

お陰でネプギアがすっかりと怯えてしまい、メテオの後ろに隠れてしまう。

 

「まあ、落ち着けよネプテューヌ、アイエフ」

 

溜め息を溢しながらも見かねたメテオは二人を嗜める。

 

すると何を考えたのか、片膝を床につけて両手を広げて……。

 

 

 

 

「おいで、ネプテューヌ、アイエフ」

 

 

 

普段の彼からは決して見られない父性溢れる優しい微笑みでネプテューヌとアイエフを呼んだ。

 

「「ッ!!」」

 

するとネプテューヌとアイエフの二人は何かに惹かれたのか、勢いよくメテオの胸元に飛び付いた。

 

「よしよし」

 

胸元に飛び付いた二人をメテオは優しく抱き止め、まるで我が子を愛する父親のように、愛しく抱き締める。

 

「……」

 

その様子をポカンと見つめるネプギア、するとメテオはそんな彼女へと目を向けて……。

 

 

 

「ネプギアも…来るか?」

 

 

 

「ッ!!」

 

その言葉にネプギアも跳び跳ねるようにメテオに抱き着いた。

 

「……いい子だ」

 

メテオもそんな彼女にも優しい微笑みを見せ、優しく抱き締める。

 

そこの姿はいつものぶっきらぼうで、悪ぶった口調で、相手に仏頂面で見つめ、日夜怪人と戦う"白銀の嵐"としてでの姿はなく……愛する我が子を抱き締め、微笑みを見せる"父親"の姿が見えた。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

みなさんどうも!ソル・ドゥミナスです!

 

今俺はカズマさんと一緒に子供になったネプテューヌ姉さん達の相手をしてくれてるメテオ兄さんと絵美ちゃんの代わりにあの怪人の行方を探るべく情報収拾をしてるのですが…。

 

 

 

「お?あんなところに可愛子ちゃん!写真一枚一枚っと♪」

 

 

 

……ご覧のようにカズマさんがあちこちにいる女性にカメラを向けているため一行に進みません。

 

「ちょっと!何勝手に写真を撮ってるのよ貴方!!」

 

「やべっ!?逃げるぞソル!!」

 

「……へ?うわぁ!?」

 

その為に女性の人に見つかっては逃げてを繰り返して…正直もうプラネテューヌの街を歩くのが気まずくなりますよ本当に…。

これじゃあ情報収集どころかまともに人と話せませんよ…メテオ兄さん、俺はどうすればいいんですか?

 

「カズマさん…こんな事をしてないで早く情報を集めましようよ…もうかれこれ二時間も経ってるし、未だに情報を集めていないんですから…」

 

「んだとソル!わかってねぇなお前はぁ…街に歩く美女にカメラを向ける…これがいかに素晴らしい"ロマン"なのかお前にわからねぇのか!?」

 

 

 

 

一生わかりたくもないです。

 

 

 

何でこう…カズマさんは不真面目なのかなぁ……戦いの時は誰より一番に突っ込んで道を切り開く斬り込み隊長的な感じでカッコいいのに…普段もお喋りで場を盛り上げたりしてくれる面白い人だと思っていたのに…一緒にいて疲れますよ本当。

 

メテオ兄さんはあまり多く喋らない、どちらかと言えば寡黙に近い感じであんな目付きだから取っ付きにくい感じですけど実際に話してみればそうでもなくて、不器用だけど絵美ちゃんやネプギアさん、ネプテューヌ姉さんといった色んな人に優しい人で戦いになればリーダーシップを出して周りを見て、状況に合わせた戦い方をしてみんなとの連携から一人での戦いをこなす凄い人。

 

絵美ちゃんは常に笑顔を絶やさず、とても明るい子で突然あの子の兄さんとなって戸惑う俺にもなついてくれて優しい子だし、戦いになれば見掛けによらずの身体能力でアクロバットな動きで敵を翻弄しつつスピーディに敵を蹴散らすトリッキーな子。

 

「それに比べて俺はな……」

 

最近メテオ兄さんやネプテューヌ姉さん、アイエフさんに付きっきりで指導してもらってるけどまだまだ未熟な半端者…そりゃ何年も戦ってきたあの人達と比べたら仕方ないけど、間近で見るとなぁ……。

 

 

 

「……はぁ…」

 

「んお?どうしたんよ青年よ?何を悩んでんだ?……ひょっとして思春…」

 

「間違ってもそれはないので安心してください、と言うか黙ってください」

 

 

 

…あぁ、なんだかお腹が痛くなってきた……。

 

イストワール様、最近じゃメテオ兄さんも医務室の常連でいつもコンパさんに専用の胃薬を貰ってるらしいからなぁ…その内俺も貰うことになるかも…。

 

「おほ♪また可愛い子発見♪」

 

…またカメラを向け始めたよこの人…いい加減怪人の情報を聞きに行きたいのに…こんな大人になりたくない。

 

俺も今18歳でもうすぐ大人になるけど…出来ればカズマさんのような大人に絶対になりたくない。

 

だからと言ってメテオ兄さんのような大人になりたいかと言えば…別にそうでもない。

 

……だって毎日のように医務室に行ってコンパさんから満面の笑みで専用の胃薬を渡されたくない…うん、こんな大人にもなりたくない。

 

…え?じゃあメテオ兄さんの事を尊敬していないのかって?…それとこれは違うよ流石に。

 

「どうしょう……ん?」

 

いつまでも情報収集に行こうとしないカズマさんに頭を悩ませていると突然聞こえてくる悲鳴……まさか!

 

「……どうやらお出ましのようだなソル?」

 

さっきから女性にカメラを向けていたカズマさんもその騒ぎを聞き付け、向けていたカメラを下ろしてそちらへ目を向けていた、その目はまさに戦いへ赴く戦士のように…って貴方何だかんだ言ってちゃんと耳は周囲に向けていたんですね。

 

「行くぜソル!」

 

「はい!」

 

カズマさんはそう言って騒ぎがする方へと走りだし、俺もその後に続く。

 

 

……出来ればいつもそんな感じでいてほしいよと心の中で思いながら。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「ゲヒヒ…さぁ襲え皆の者!我らダークネスの名の下に!」

 

『ギィーーーッ!!』

 

プラネテューヌの街の大通りにて胸元にドクロのマークが刻まれた黒いフードに身を包む戦闘員を引き連れて暴れだす全身に人面を纏う異形…ダークネスの怪人、"ヒュートル"が戦闘員達にそう告げ、戦闘員達も右腕を真上にビシッと上げて独特な敬礼をして答える。

 

「さぁ、出てこい仮面ライダー、女神よ!俺のこの"若返りビーム"を浴びさせてどんどん若返らせ、最終的には赤ん坊にさせて捻り潰してやるぅ…」

 

ヒュートルはゲヒヒと下品な笑いを上げて呟く。

 

そう、ネプテューヌ達が子供になったのは、このヒュートルが放つ"若返りビーム"を浴びてしまったからである。

 

ヒュートルはこのビームを使い、彼らを赤ん坊にまで若返らせて潰そうと目論んでいたのである。

 

「さぁ!仮面ライダーか女神が現れるまで存分に暴れるがいい!」

 

『ギィーーーッ!!』

 

 

 

「ギィーーーーッ!!」

 

「ぎ、ギィーーーーッ!!」

 

 

 

「……ん?」

 

『ギィ?』

 

ふと紛れた聞き覚えのない叫びにヒュートルのみならず、他の戦闘員達も疑問に思い、その叫びが聞こえた方に目を向けると……。

 

 

 

「あ、ど~もダークネスの怪人さん」

 

「ちょっ!?呑気にしてる場合じゃないですよカズマさん!」

 

 

 

戦闘員達の群れに紛れたカズマとソルの姿があった。

 

「んぬぉ!?まさかこんな所で現れるとは!?」

 

「こういうパターンもたまには取り入れてみたら面白いかなって…」

 

「だからってこんな敵のど真ん中で堂々と!?」

 

まさか堂々と戦闘員達の中に紛れてるとは思わず、ヒュートルは驚き、カズマは呑気な事を言い出して慌てるソルと口論になり始める。

 

「ここであったが100年目……ここで蹴散らしてくれようぞ仮面ライダー!」

 

『ギィーーーーッ!!』

 

 

「…いや、あんたらとは初対面だろ?」

 

「どうでもいいですよ!?来ましたよ!」

 

戦闘員達に指示を出し、襲いかかってくるダークネスの怪人達だが、カズマは未だに呑気な事を言い出し、ソルは慌てる。

 

だが……。

 

 

 

「どらぁぁぁぁああああ!!」

 

 

飛び掛かってくる戦闘員に我真っ先にとカズマは蹴り飛ばし、さらには後ろからくる戦闘員の腕を掴んで一本背負いのように投げ飛ばし、他の戦闘員にぶつける。

 

 

 

「うぉぉぉぉおおおおお!!」

 

 

 

ソルもソルで先程の慌てようはどこに行ったのか、両手から籠手をコールして戦闘員の1体を殴り飛ばし、直ぐ様に近くの戦闘員にタックルして突き飛ばしてその後ろにいた戦闘員を蹴り飛ばす。

 

「行くぞぉぉぉぉおおおおお!!」

 

さらには倒れた戦闘員の両足を掴み、勢いよくぶん回す、プロレス技で言う"ジャイアントスイング"で他の戦闘員を巻き込む。

 

「やるねぇ、ソルのお坊ちゃん?」

 

「伊達にメテオ兄さん達に鍛えられていませんから!」

 

「へっ、上等よ!……オルァ!」

 

互いに背中合わせになって合流し、カズマは涼しい顔で呑気な事を言うとソルは敵から目を離す事もなく、真剣な眼差しで答える。

それを聞いて満足したカズマは助走なしでのドロップキックを正面から突っ込んでくる戦闘員に放ち、受け身を取って直ぐに立ち上がり、次々と戦闘員達を殴り飛ばして行く。

 

「…俺も負けてられない!」

 

それを見たソルは触発され、正面にいる戦闘員に蹴りを放って怯ませて前のめりにさせ、その戦闘員を踏み台にするかのように背中を踏んづけて跳躍し、戦闘員達の群れに飛び掛かった。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

「ふん!なかなかやるな!だがこれで…!」

 

その様子を離れて見ていたヒュートルは彼らにネプテューヌ達を子供にさせた若返りビームを放とうとするが……。

 

「……ん?」

 

突然何処からか聞こえてくる二つのバイクのエンジン音…やがてそれはどんどんこちらへ近付いて行き…。

 

 

 

「ライダー……ブレェェェェェェイク!!」

 

 

「ゴファガッ!?」

 

 

 

その内のバイクの一台がヒュートルへとまっすぐに突っ込んで行き、バイクの前輪タイヤを持ち上げてヒュートルを突き飛ばす!

 

バイクに轢かれたヒュートルは地面に何度かバウンドした後、ゴロゴロと地面の上を転がる。

 

 

 

「無事かソル!カズマぁ!俺の弟に怪我なんぞさせていねぇよな!?」

 

 

 

その正体はメテオが変身した仮面ライダーストームであり、ストームは専用バイク、テンペストに跨がって次々と戦闘員達を轢いて行く。

 

 

 

「わ~!パパすご~い♪」

 

 

「はやいはやい♪」

 

 

 

そのストームの後ろには子供になっているネプテューヌとネプギアがバイクに跨がっており、次々と戦闘員を弾き飛ばすストームの姿に大はしゃぎする。

 

 

 

「メテ兄!ネプ姉とぎっちゃんを乗せてる事を忘れちゃ駄目だからね!」

 

 

 

遅れてやって来たもう一台の白いバイク…ライドマッハーに跨がる絵美が変身しる仮面ライダーマッハも現れ、その後ろに子供になってるプルルートとアイエフもそこにいた。

 

「わかってる、直ぐに片付ける」

 

ある程度戦闘員を蹴散らし、広くて安全な場所を確保したストームはネプテューヌとネプギアを乗せたままバイクから降り、ファイティングポーズを構える。

 

「ライダー…チョップ!チョォォォォップ!!」

 

降りて真っ先に戦闘員の群れに突っ込んだストームは手刀の形にした左手を振り下ろし、次々と戦闘員達を斬り刻んで行く。

 

 

 

「まったくもう!せっかく子供になったプルちゃん達と遊んでいたのにあんた達は!」

 

同じくマッハもプルルートとアイエフをバイクに乗せたまま降り、ゼンリンシューターを構えて走り出す。

 

《ゼンリン!》

 

「はぁぁぁぁああ!」

 

ゼンリンシューターの前輪部分…ゼンリンストライカーを回してエネルギーを溜め、戦闘員の一体に下から上へと振り上げて打ち上げ、追いかけるように跳躍して飛び蹴りでその下にいる戦闘員達もろとも蹴り飛ばす。

 

 

「こいつぁ…負けてられねぇな!よし!」

 

ストームとマッハの奮闘ぶりにカズマはその場で変身の構えをする。

 

 

 

「こふぉぉぉ……変身!」

 

 

独特な呼吸法からの変身ポーズをして仮面ライダーナイツに変身し、ナイツは変身する事で得た更なる力で戦闘員を殴り、蹴り、さらには持ち上げて投げ飛ばす等の豪快なパワーファイトで倒して行く。

 

 

 

「おのれ仮面ライダー…実に忌々しい!」

 

 

 

先程ストームにバイクで轢き飛ばされ、何とか立ち上がったヒュートルはその光景に忌々しく思い、彼らを睨みつける。

 

「パパ~頑張れ~♪」

 

「やっちゃいなさいパパ!」

 

「いけいけ~♪」

 

「パパ…頑張って……!」

 

その様子をバイクから降りて応援するネプテューヌ達。

 

すると……。

 

「ねぷっ……?」

 

「ほえ?」

 

「あにこれ?」

 

「う……?」

 

次第にネプテューヌ達の体が光だし、彼女達の体が徐々に大きくなり、そして……。

 

 

「……あらぁ~?」

 

 

「体が元に……?」

 

 

「戻りました…」

 

 

「……そのようね」

 

 

元の体の大きさに戻り、口調も何もかもが元通りに戻った。

 

「あ……まずっ!?」

 

《どうやらあのビームは…時間が経てば元に戻るようになるようですね?( ̄~ ̄)》

 

「そのようだ……な!」

 

その一連の光景にヒュートルは慌てだし、デスティニーの言葉にストームは頷きながら首を絞めていた戦闘員の首をへし折る。

 

「行けるか、ネプテューヌ?」

 

「ええ、当然よ」

 

元に戻ったネプテューヌ達の元に駆け寄り、声をかけるストームに自分の体の様子を確かめながらネプテューヌは頷いた。

 

「やりましょうメテオさん!」

 

「やるか、ネプギア?」

 

「はい!」

 

そこに同じく元に戻ったネプギアがやって来てストームに呼び掛け、彼も彼女が何をしたいのかを理解し、フォームチェンジをする体勢になる。

 

 

 

《soldier from》

 

 

「「チェインリンク・オン!」」

 

 

 

全身武装形態、ソルジャーフォームになったストームはネプギアと共に掛け声をかけ、自身が新たに手に入れた力"チェインリンク"を使ってネプギアと繋がる。

 

「行くぜ?M・P・B・L!!」

 

チェインリンクで繋がったストームはエクシアを戦闘員の群れに向けて照準し、まっすぐに放たれる桃色の光線…パープルシスターの技、"M・P・B・L"を放ち、直線上にいる戦闘員を蹴散らし…。

 

「行きます!エレクトロファイヤー!!」

 

同じくチェインリンクで繋がったパープルシスターことネプギアは戦闘員の群れに飛び込み、右手に宿した電撃を地面に放って周囲に電撃を飛ばして戦闘員を豪快に吹き飛ばす。

 

「一気に畳み掛けるぞネプギア!」

 

「はい!」

 

「「リンク・ドライブ!」」

 

そこに追撃を掛けんとストームはネプギアを呼び、共に放つ強力な技を出す為に共に掛け声を合わせる。

 

 

「行きましょうメテオさん!」

 

「ああ!」

 

ネプギアがチラリとストームを見やり、ストームもまたそれに頷き、ネプギアは銃剣MPBLをストームは銃剣エクシアを構えて正面にいる戦闘員達に照準する。

 

「これが私達の……」

 

「全力全開!!」

 

《Look ON!》

 

お互いの銃剣の銃口から溜め込まれる光のエネルギー、やがてそれが大きくなって集束された瞬間放たれる……。

 

 

 

「「プラネティック・サイクロン!!」」

 

 

《Destiny・charge!》

 

 

 

二つの砲撃……。

 

同時に放たれたそれは次第に混ざりあって"渦"を巻き、正面に群がる戦闘員達を飲み込んだ。

 

渦を作り上げた二つの砲撃が止むとそこにいた戦闘員達は皆消し飛び、大きく地面を削った後以外は何も残らずに消し飛んだ。

 

「馬鹿な……!?」

 

その光景に驚くヒュートルをよそにストームはネプギアとのチェインリンクを解除し、ネプテューヌの傍に駆け寄る。

 

「終わらせるぞネプテューヌ!」

 

「ええ!」

 

残るはヒュートルただ一人…ストームはフュージョンスイッチを取りだし、ネプテューヌに見せる。

 

「よくも私達を子供にさせたわね…」

 

「その怒りを倍して返してやるぜ?」

 

《People!》

 

《Fusion!》

 

 

《Fusion・ON♪》

 

「『やられたらやり返す…倍返しだ!』」

 

ベルトの横にある紫のボタンを押し、反対側にあるソケットにフュージョンスイッチを入れたストームは紫の光球と化したネプテューヌと同化し、ストーム・パープルへと変身する。

 

『私にやらせてちょうだいメテオ』

 

「わかった」

 

《change…Venus!》

 

「さあ、行くわよ!」

 

直ぐ様意識をネプテューヌにしたストームは専用武器、パープルソードを構えて走りだし、ヒュートルにその刃を振り下ろす。

 

斜め上から振り下ろされた刃は動揺して動けないヒュートルを切り裂き、続けざまに振るわれた横一線の斬撃も彼の腹部を横一線に切り裂いた。

 

「決めるわ…」

 

『即席に考えた俺とネプテューヌの混合剣技!』

 

「『ソードアーツ・コンビネーション!』」

 

とどめにヒュートルの懐へと入り込んだストームはパープルソードを下から上への斜め斬りからその後に続くような下から上への蹴り上げ、横一線からの回し蹴り、上から下への振り下ろしてからの踵落とし、フィニッシュに跳躍と同時の切り上げからの飛び蹴りを放つこのフォームの必殺技"ソードアーツ・コンビネーション"でヒュートルを蹴り飛ばし、ビルの壁に叩きつけられたヒュートルは叫ぶ間もなく爆発して逝った。

 

かくして、ネプテューヌ達が子供になり、メテオがパパとなってしまった珍騒動は幕を閉じたのであった。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

その日の夜、プラネテューヌ教会

 

 

 

 

「……なぁ、いつまでそうしてるんだよネプテューヌ、アイエフ?…いい加減にこっちで飯を食えよ?」

 

「「嫌だ!」」

 

無事ネプテューヌ達が元に戻り、怪人を倒したその夜、子供だった時の記憶が残っていたのか、ネプテューヌとアイエフは恥ずかしそうに赤面をして部屋の隅っこで細々と食事を取り、メテオがいくら声を掛けても嫌だの一点張りでみんなと一緒に食事を取ろうとしない。

 

この事にメテオは頭を悩まし始めた。

 

「…どうしたもんか……ネプギアとプルルートは普通にこっちで飯を食ってるのに…」

 

何故こうも違うんだ?

 

元に戻ってからのネプテューヌとアイエフとは違い、ネプギアとプルルートは普通にみんなと食事を食べてるのにあの二人は一行に一緒に食べようとしない。

 

……そこまで恥ずかしいもんかね?

 

疑問に思うメテオは仕方なしとそのまま食事を取る事にしたのだが……。

 

「……なんか絵美とプルルート…近くないか?」

 

「え?そう?」

 

「ほぇ~?そんなことないよメっくん~」

 

「……そうか」

 

何故か絵美とプルルートの二人が仲凄ましく近い距離で食事をしていて、その事にメテオが指摘すると二人は揃って気のせいだと言う。

 

 

……まあ、いいか。

 

 

特に気にすることでもないと判断したメテオはそう決めつけ、再び食事を取ろうとするが……。

 

「…なぁ、ネプギア?」

 

「はい?」

 

「……近いんだけど?」

 

「そうですか?」

 

今度はネプギアが自分との距離が近く、もう少しで肩と肩がくっつきそうな距離で食事を取っているのである。

 

「いいじゃねぇかメテオ、別にネプギアちゃんと近くったってよ?なぁソル?」

 

「え?まあ、そうですね、メテオ兄さんとネプギアさん、前から兄妹のように仲がいいなと思ってたから別に…」

 

「……そうか」

 

カズマとソルからそう言われ、釈然としないながらも納得するメテオだが……。

 

「えへへ…メテオさん♪」

 

「……やっぱり近くね?」

 

思いっきりメテオにくっつくように近づくネプギアにそう呟くのであった。

 

 

 

 

ーーー紫の妹は秘める。

 

 

ーーーいつか、嵐のように前へ進む彼を"兄"と呼んでみたいと……。

 

 

ーーー今はまだ秘める。

 

 

ーーー嵐の彼の"妹"になりたいその想いを……。

 

 

第81話・fin

 

ED ・ ネプテューヌ☆さがして(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION ED)




ふぅ……久々の投稿、やりきったぜぇ……。

いかがでしたか?

まだもう少し続く番外編、まだまだお付き合いください!

次回はメテオが女装!?一体何が!?

第82話 人助けはいいが、何でも引き受けるものではない

ネプギア「次回も刮目してください!」

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