超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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そろそろ発売されますね、仮面ライダーバトライドウォー創生!
自分はVitaしか持っていませんけどね!(ドヤッ!

メテオ「…なら買えよ」

うるさい!買ったとしても仕事の関係とかで時間がないんだよ!だったら手頃に出来るVitaがてっとり早いんだよ!(*`Д´)

メテオ「…ネプテューヌVⅡ買ってないのにか?」

…………。

…サー、本編始メマショー。

メテオ「おい!」

因みにこれが番外編のラスト!ですが戦闘描写はありません!


第82話 人助けはいいが、何でも引き受けるものではない

 

第82話 人助けするのはいかが、何でも引き受けるものではない

 

OP ・dimension tripper !!!(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION OP)

 

 

 

プラネテューヌの街中に紛れ込む小さな喫茶店。

 

全国チェーン店のファミレスから、一般人ではなかなか踏み込めない高級レストランまで並ぶ街中の大通りに紛れる小さな子洒落た喫茶店。

店の外観は木製で作られたようなものであるが、店内に入れば決して広いとは言えないが、クラシックな曲が流れ、内装はそこそこ洒落た感じである。

 

外観のせいか、つい見逃しやすいようなこの喫茶店はこの街ではそこそこ有名な名で売れており、まさに隠れた名店である。

 

店の名は"喫茶 μ's"…女神の名を持つその店はこの国を治める女神、ネプテューヌも密かに訪れる事で密かに有名である。

 

 

そしてもう一つ、ある人物が常連として訪れる事で有名である。

 

 

 

「ブレンドコーヒーを一つ、ショートケーキとセットで」

 

今日も静かに開店し、客を待つかのようにクラシックの音楽が流れるこの店に静かに入りったや否や、席に座ってもないのにこの店のマスターを見て注文をする男性客。

 

 

 

 

「いらっしゃいませ、いつものセットですね?すぐに用意しますよ……

 

 

 

 

 

メテオさん」

 

 

 

 

 

白髪が入り交じったオールバックの髪にフレームなしの眼鏡を掛け、いかにも気優しそうな雰囲気を持つ中年の男性、この喫茶μ'sのマスターは彼の突然の注文に嫌な顔一つもせずにそう告げると男性客……白銀の嵐の異名を持つ仮面ライダーに変身する男、メテオはカウンターの一番奥…マスターと向かい合う席に静かに座る。

 

「今日は随分とお早いご来店で?」

 

「ああ、今日は仕事が少なくて早く終わったからな…何となくこの店のケーキとコーヒーが恋しくなって来た」

 

「それはありがとうございます」

 

注文を受け、コーヒーの準備をし、ケーキのスポンジに生クリームをつけるマスターとそう他愛もない会話をするメテオ、マスターも作業に手を動かしながらも常連である彼との会話に嗜みつつもケーキを仕上げる。

 

「どうぞ、ショートケーキとブレンドコーヒーのセットです」

 

「いつもありがとな、マスター」

 

「いえいえ、あの有名な仮面ライダーである貴方にこうして毎日のように来てもらえる事は何よりも嬉しい事ですから」

 

「恐縮だよ」

 

注文したケーキとコーヒーが出来上がり、メテオの前に出すマスター。

そんな彼にメテオは感謝の言葉を述べるとマスターは微笑む。

 

それにしても何故彼はメテオが仮面ライダーである事を知ってるのか?

 

それもその筈、あのリーンボックスで起きたズーネ地区での戦い……ダークトゥダークネスが本格的に動きだし、その頭の一角を担うダークネス四天王の一人、ファートゥスとこのゲイムギョウ界を支配しようと目論んだ魔女、マジェコンヌがネプテューヌを始めとする女神達を捕らえ、その妹であるネプギア達と激闘を繰り広げ、その最中にメテオが仮面ライダーとして再び戦うことを決心したあの事件がゲイムギョウ界中でスクープとなり、記事やニュースとして取り上げられた事によりメテオも女神であるネプテューヌ達と同じ有名な存在となっているのである。

 

…因みにその記事を取り上げたのはカズマであり、後にそれを知ったメテオに殴られたのは言うまでもない。

 

更に余談だが、あの事件以降、密かに女性の間でメテオのファンクラブが出来てる事は本人は知らない。

中性な顔付きの割りに目付きが若干ながらも鋭く、ぶっきらぼうな性格に悪ぶった口調をするメテオだが、逆に女性には受けが良かったらしく、人気らしい……当の本人は鈍感な為、気付いていないが…。

 

「……にしても…」

 

ケーキとコーヒーに舌鼓を打ち、堪能するメテオはふと店の周りを見渡すと、ある事に気付く。

 

「最近、客が来なくないか?」

 

「…………」

 

密かながらも有名である店にしてはあまりにも客が来てない…その事にメテオがマスターに聞くと、彼は顔を俯かせてしまった。

 

「…どうしたんだ?」

 

「……実は…」

 

その様子に心配するメテオにマスターは顔を上げ、思いきって相談する。

 

「……身の危険?」

 

「ええ、何でも…最近、ダークネスが街によく攻め込んで来るではないですか、それで街の人々はそれに恐怖を感じて家から出なかったり、他の国へ逃げたりしてしまってるんです……中にはダークネスが来るのはこの国に仮面ライダー…メテオさんがいるからだと言い掛かりをつけてくる連中もいます…」

 

「…………」

 

「全く……そのダークネスを倒して私達の身の安全と平和を守ってるのは誰だと思ってるんでしょうか、その連中が言い掛かる仮面ライダーであるメテオさんやこの国の女神であるネプテューヌ様であるのに……!私は無性に腹が立って仕方ありませんよ本当に!」

 

最近この店…いや、この大通りの店に客足が少ない理由……それはダークトゥダークネスがこの街、この国に攻撃してくる事に恐怖を感じ、怯えてるからだと言うマスター、中には…やれダークネスの天敵である仮面ライダー、メテオがいるせいだとかこの国の女神であるネプテューヌがしっかりしてないからだと言い掛かりをつけてくる者もいるからとの事。

そんな自分達を守ってくれてるのは誰だ?他でもないその仮面ライダーと女神であるだろうと思ってるマスターはその事に無性に腹立たせている。

 

その話を聞いてメテオは顔を俯かせて考え込む。

 

 

 

ーーーこんな世界に"守る価値"はあるのだろうか?

 

 

 

それはこの世界、ゲイムギョウ界に来る前…元の世界にいた時からずっと思っていた事。

助けた自分を"化け物"と罵って侮蔑する人々。

 

仮面ライダーがいるから世界は平和にならないと言い掛かりをつけてくる人々。

 

そんな人々を見てメテオはそんなことにずっと疑問を持ち、今まで考えていた。

ネプテューヌ達と出会い、再び仮面ライダーとして戦うことを誓ってからはそれが薄れていってたが、こうして改めて言われる事によってまたその気持ちが芽生えてしまったのである。

 

「……メテオさん?」

 

「ん?なんだ?」

 

「このままではダークトゥダークネスのせいで貴方や女神様達のイメージが悪くなる一方ですし、何より…この店も潰れてしまいます、何とかなりませんか?」

 

「何とか……ねぇ」

 

マスターにそう言われ、考え込むメテオ。

 

自分達のイメージアップをしつつ、この店、いや…この大通りの店に客を呼び戻したい…その為にはどうすればいいのか、メテオは両腕を組んで考え込んだ。

 

 

 

ーーー秋葉と言えば"メイド"だよメテオ!

 

 

 

その時、元の世界で世話になった一人の"兄"と共に出掛けた事を思い出した。

 

その兄…仮面ライダー龍騎に変身する男、"城戸 真司"と共に遊びに出掛けた事がある。

その時にどこかいい喫茶店が良いかを聞いた時に彼に言われた言葉である。

 

 

……まあ、その出掛けた場所が単にオタクの聖地と言われた秋葉原っと言う事だけかもしれなかったが……。

 

まさかあの時の記憶がこんな所で役立つとは思わなかったが、提案としてメテオはマスターに言ってみる事にした。

 

「……この店を…メイド喫茶にしてみたらどうだ?」

 

「……まさかメテオさん、そういう趣味があるんじゃ…」

 

「違う、単に知り合いにそう言うのを好む奴がいたとこを思い出して何となく提案しただけだ」

 

唖然とした表情で言うマスターに否定の言葉を言うメテオ。

マスターはその提案をどうしようか、顎に手を当てて考え込み、少しすると顎に当てた手を下ろして頷いた。

 

「女神様達がメイドとして客を呼び込むですか…良いですね、それで行ってみましょう!」

 

こうして、喫茶 μ's…否、この大通りの店に客を呼び戻しす為に女神達がメイドとして客寄せをする計画が行われる事になった。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「わ~!可愛い~♪」

 

「…ねぇ、プルちゃん、どこか変じゃないよね?」

 

「どこにもないよ~、凄く可愛いよ絵美ちゃん~♪」

 

「こ、こんな格好で客寄せ…ですか…」

 

「まさかメテオからこんな提案が来るなんて……」

 

「このフリルのスカートが凄く可愛いです~♪」

 

次の日、ネプテューヌ達を説得し、早速喫茶 μ'sにてメイド服を着込むネプテューヌ、絵美、プルルート、ネプギア、アイエフ、コンパの6人。

その様子をメテオとマスター、そしてソルが見ていた。

 

「……着込ませたのはいいが、あいつら接待なんて出来るか?」

 

「まあ、女神であるネプテューヌ様、その妹であるネプギア様、そして仮面ライダーである絵美さんがいるんです、客寄せとしては効果が大きいですよ」

 

「ほぇ~……」

 

今さらながら彼女達に接待が出来るかどうかを確認することを忘れたことに不安を覚えるメテオにマスターがそう言い、ソルは彼女達の様子に呆然としていた。

 

「…まあ、なるようになるか…後は店の準備を…」

 

「ねぇ、メテオ"も"着ないの?」

 

「…………は?」

 

ネプテューヌ達が服を着終え、開店の為に準備をしようとしたメテオだったが、ネプテューヌからの発言に硬直した。

 

 

 

ーーー俺"も"……?何、俺も着るの?メイド服を?

 

 

 

男である自分がメイド服を着るなんて誰得?なんて思いながらメテオは恐る恐るネプテューヌを見ると、そこには……。

 

 

 

「ほら、メテオの分の"メイド服"もあるよ?」

 

 

 

そこには"いい笑顔"でメイド服を持つネプテューヌの姿があり、ご丁寧にそのメイド服には"メテオ専用"と書かれたタグが付いていた。

 

「……ちょっと待て、何で俺も着るんだよ、野郎がメイド服なんぞ着て誰が喜ぶ?」

 

 

『私(あたし)達(です/ですぅ)!!』

 

 

 

「いや、お前らかよ!?そもそも何で俺も着る前提に用意されてあるんだよ!しかもそれ……"ミニスカート"のメイド服じゃねぇかよ!」

 

何で自分もメイド服を着なければならないのか、自分はケーキとかコーヒーを作る裏方に徹するつもりだったのに……しかもよりにもよってその用意されたメイド服がネプテューヌ達の着るロングタイプのスカートのメイド服であるに対し、彼に用意されたメイド服は何故かスカートの丈が膝辺りまでしかないと短い"ミニスカート"タイプのメイド服であった。

 

「そもそもこのメイド服を用意したの誰だよ!」

 

「え?ノワ姉」

 

「メテオさんのメイド服をカメラに納めるって条件を用意したら喜んでこの服と私達の服を用意してくれたんですよ?」

 

(…ノワールぅぅぅぅぅうううううううう!!)

 

そう言う絵美とネプギアの妹二人組の言葉にメテオはこの場にいない、ラステイションの黒女神を恨むのであった。

 

「さあ、メテオ?」

 

「この服を着なさい?」

 

「とっても可愛いんですから~♪」

 

「メっくんのメイド服…見てみたいな~♪」

 

「ま、待て!俺は絶対に着ないぞ!?そんなの誰が着る……おい、離せ絵美!ネプギア!」

 

まるで獲物を狙うかのような顔でメイド服をちらつかせるネプテューヌ、ニヤニヤと黒い笑みを浮かべるアイエフ、笑顔なのに何故か怖いコンパ、のほほんとしてるのに雰囲気がやたら不気味なプルルートに迫られ、後退りするメテオだが、絵美とネプギアに両腕を掴まれて逃げ場をなくす。

 

「あたしはメテ兄のメイド服、いいと思うな~♪」

 

「そんな期待の眼差しを向けないでくれるか絵美!?」

 

「…………」

 

「黙って何か言ってくれないかネプギア!?」

 

ワクワクと期待の眼差しを向ける絵美、無言でつぶらな瞳を向けてくるネプギア。

そんな彼女達を見てメテオは叫ばずにいられなかった。

 

「そ、そうだ!ソル!!」

 

そこでメテオは弟のソルに助けようと彼に目を向けるが……。

 

 

 

 

 

「ソル、わかってるわよね……?」

 

「うふふ♪ソルくん?」

 

「……ごめんなさいメテオ兄さん、俺には無理です」

 

 

 

 

首筋にアイエフのカタールが、後頭部にコンパの注射器を向けられ、降参と言わんばかりに両手を上げるソルは無情にもそう兄に告げるのであった。

 

 

 

「……ちくしょぉぉぉぉぉおおおおおおお!?」

 

 

 

「さぁ、メテオ……これを着て?」

 

「ま、待て!待ってくれネプテューヌ!せめて…せめて自分で着させてくれぇぇぇぇぇええええええ!!」

 

八方塞がりなメテオにネプテューヌは獲物を捕らえたかのような目でメイド服を掲げる。

メテオはせめて自分で着たいと懇願するが、当然聞き入れてもらえず……。

 

 

 

 

 

ーーー ……アァーーーーーーーーーーーーッ!?

 

 

 

 

小さな喫茶店に嵐の悲鳴が木霊するのであった……。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

数十分後……。

 

 

 

 

『ふぉぉぉぉぉおおおおおおお!!』

 

 

メイド服を着込み、店の準備をしていたネプテューヌ達が目を輝かせ、歓喜するその視線の先には……。

 

 

 

 

「……一思いに誰か"私"を殺して…」

 

 

 

後ろまで流れるようにウェーブし、肩までかかった茶髪に、目付きが若干鋭いながらもキリッとした表情をし、膝辺りまで丈が短いスカートをしたメイド服を着込む大人の"女性"の姿があった。

その"女性"は恥ずかしそうに顔を俯かせて目を瞑り、頬を赤らめながら、右手を腰に当ててうっとおしそうに左手で髪を後ろに払う。

 

「凄い…凄いよ!まさかここまで似合ってるなんてね、"メテオ"!」

 

「……死にたい…」

 

そうネプテューヌに絶賛される大人の"女性"……"メテオ"は嬉しさを微塵も感じず、むしろ恥ずかしすぎて顔を真っ赤にする。

 

「にしても、バッチリと"女性声"になってるじゃない?」

 

そう言うアイエフ…そう、今のメテオの口調だけでなく、声まで完全に"女性"となっているのである。

 

「私とソルくんで試作した"ボイスチェンジャー"がこんな所で役立てて嬉しいです!」

 

「あはは……」

 

「……はぁ」

 

その理由は今メテオが首にぶら下げてるペンダント…ネプギアとソルが合同で作った"ボイスチェンジャー"にあり、そのお陰でメテオの声は今、女性そのものである。

因みに口調の方はネプテューヌとコンパによって無理矢理矯正させれたものによるようだ。

その出来映えにネプギアは喜び、ソルは苦笑、メテオはため息を吐くのであった。

 

「う~ん…名前がメテオのままじゃまだ男っぽいから…」

 

「ぽいんしゃなくて俺…私は男よ…」

 

「……"メルト"…"メルト"でどう?」

 

「聞いてないし……」

 

するとネプテューヌから突然の提案により、この姿の間、メテオは女性として"メルト"と名乗る羽目になった。

こうして突然としてメイド喫茶となった喫茶 μ'sは開店し、街歩く人々に呼び掛けをすることになったのである。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!喫茶 μ'sへようこそ!お席の方へご案内致します!」

 

店が開店し、アイエフとコンパが外で街歩く人々に呼び込みをし、店内でネプテューヌ、ネプギア、絵美、プルルート、そしてメテオもといメルトがウェイターと役割分担をし、マスターとソルが裏方で仕込みをすることとなった。

 

「いらっしゃいませ~!ご注文はいかが致しますか~?」

 

「いらっしゃいませ~♪」

 

店に入ってきた客をネプギアが席へ促し、絵美とプルルートが注文を聞きに行き、ネプテューヌは……。

 

「お待たせ致しました~!こちら特製オムライスでーす!」

 

出来上がった料理等を運ぶ役に回ってそれぞれ仕事をこなしているが、この男もとい、この女は……。

 

 

 

「……注文の品よ」

 

 

 

もの凄い無愛想に黙々と品を客に出し、何も言わずに立ち去るメルト……。

 

「ちょっとちょっとメルトちゃん!?何やってんの!」

 

「何って……仕事よ」

 

「そうじゃなくて!何でそんな無愛想にやってるの!」

 

それに見かねたネプテューヌがぷんすかと怒ってメルトに説教をするが、メルトもとい、メテオからすれば何故に好きでもなくメイド服を着せられ、更には声まで女性にされなければならないのかと、内心かなり不機嫌なのである。

 

「そんなんで出されたお客さんは喜ばないよ!もっと真剣にやって!」

 

「だったら…このメイド服を脱がせて普通にやらせてよ…」

 

「それは無理」

 

「何でよ!?」

 

「だって…スッゴく似合ってるんだよ?だから愛想よくやれば可愛いし、カッコいいと思うよ?」

 

「はぁ!?なにそれ意味わからない!?」

 

つぶらな瞳で言うネプテューヌにそう叫ばずにはいられないメルト、だが、ネプテューヌの言う言葉によって本気を出さずにはいられなくなる。

 

「それに……メテ…メルトちゃんが頑張らないと、この店が潰れるかもしれないんだよ?」

 

「……ヴェ!?」

 

いつも常連として来て気に入っていたこの喫茶店がなくなる……メルト…メテオにとっては非常に困る話であり、ネプテューヌ自身も、密かに御用達としてこの店がなくなるのは嫌であった。

「…わかったよ、わかったわよ!ならやってやろうじゃない!」

 

そんなネプテューヌの気持ちを汲んだのか、メルトは遂にやる気をだし、早足でネプギアの元へと歩み始めた。

 

「…?メルトさん?」

 

突然自分の隣に立つメルトに戸惑うネプギアだが、メルトは目を瞑り、深呼吸をした後、その閉じた瞳を開け、勢いよく声を発した。

 

 

 

「いらっしゃい♪喫茶 μ'sへようこそ、今席へ案内するわよ♪」

 

 

入ってきた客にウィンクし、空いてる席へ促し……。

 

 

 

「ご注文は決まった?なら言ってみて♪」

 

 

注文が決まった客の元へ行き、微笑んだ顔でオーダーを聞き…。

 

 

 

 

「はい、注文の特製オムライスよ、ゆっくりしていってね♪」

 

 

 

注文の品を客の所まで持って行き、客へウィンクしながらその品を優雅に置き…。

 

 

 

「合計で1980クレジッドね、まいど♪また来てね♪」

 

 

 

 

お会計をする客にウィンクしつつ、優しい笑みを見せる。

 

客を席への案内からレジの会計まですべてをこなすメルトの姿はまさに…"大人の女性"そのものであり、"お姉さん"のような客への対応である。

 

 

 

 

「「「………ぽかーん…」」」

 

 

 

「ほぇ~…メルちゃん凄~い」

 

 

 

 

その様子をぽかんとした顔で見つめるネプテューヌ、ネプギア、絵美の3人と驚いた表情をするプルルート。

先程までの無愛想さが嘘のように変貌し、それまで来ていた客もその様子に驚いていた。

 

 

「ほら、あんた達もぼけっと見てないで、お客さんを接待するわよ♪」

 

 

「「「「は、はい!」」」」

 

 

 

そんな彼女達にメルトがウィンクしながら言うと、彼女達はハッとなって返事をし、客もぼけっとしてたのか、ハッとなる。

その時メルトを除く全員は思った。

 

 

 

 

 

ーーー凄く…頼りになる"お姉さん"だ…。

 

 

 

 

 

 

 

「…ふぅ……」

 

昼過ぎ、客足が減り、休憩をもらったメルトは休憩室にてパイプ椅子に座り、一息を吐いていた。

 

「凄いねメルちゃん、かなり手慣れた感じだね~」

 

「プルルート…別に、ただこの店が潰れて欲しくなくて、やけを起こしただけよ」

 

「おお~、雰囲気がツンデレだ~!」

 

「……ヴェェ!?」

 

そこに同じく休憩が入ったプルルートがやって来てメルトを賞賛するが、メルトは大したことないと言うと、"ツンデレ"と指摘をされ、変な声を上げてしまう。

 

「なんか~、メっくんとしての普段の姿も"頼れるお兄さん"って、感じだったけど~、こっちのメルちゃんとしては"頼れるお姉さん"って感じだね~」

 

「…そう…かしら?あんまりそう意識した事はないんだけど…」

 

プルルートの絶賛にメルトは照れくさそうに髪を弄る…因みに言っておくが、この肩までかかった髪はウィッグ…所謂カツラである。

 

「うん~!メルちゃん、なんか"カッコいいお姉さん"みたいだよ~」

 

「…ああもう!休憩終わり!…行ってくるわ」

 

あまりものプルルートのベタ褒めに耐えられなくなったのか、パイプ椅子から立ち上がってズガスガと早足で休憩室から出て行くのであった。

 

 

 

 

「…そんなに照れなくても~…メルちゃん…ううん、メっくんは本当にカッコいいと思うのにな~」

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「……は~!終わった~!」

 

日が暮れる夕方、無事に終わり、店を閉めたネプテューヌはう~んと背伸びをする。

 

「皆さん、今日は本当にありがとうございました」

 

「いいよいいよ!困った時にはまた呼んでよマスター!すぐにマッハで駆けつけちゃうんだから!」

 

喫茶店のマスターもメルト…メテオ達の助けにより、無事に終えた事に礼を言い、絵美は嬉しそうにする。

 

「何とか終わったわね…」

 

「はい!でもとっても楽しかったです♪」

 

「はは…そりゃ良かったな……」

 

初めは不安を感じていたアイエフも何事もなく店の手伝いを終えた事に一安心し、コンパは本当に楽しかったらしく、終始笑顔でいた。

そんな彼女に酷く疲れた顔でウィッグと首に付いたボイスチェンジャーを外して言うメルト…否、メテオ。

 

「スッゴく楽しかった~♪」

 

「はい!私も…こんな体験が出来て楽しかったです!」

 

「何とか終わりましたね!」

 

プルルートとネプギアもまた、この体験に楽しさを感じたのか、笑顔でいて、ソルも終始裏方に徹していたが、とても楽しんでいたようである。

 

「にしてもメルトちゃん…メテオがあんなにはっちゃけていて驚いたよ」

 

「はっちゃけてねぇよ、むしろやけくそだったよ…」

 

メイドとして働いていた時の事を思い出して笑うネプテューヌにクタクタな顔でメテオはそう言って睨むが、よっぽど疲れたのか、顔にいつもの覇気がなかった。

 

「今度はユニちゃん達も一緒にやりたいな~」

 

「いいねぎっちゃん!その時はノワ姉達も誘おうよ!」

 

「あ、だったら俺もまたやってみたいな!」

 

今度またやるときにはここにはいない女神や女神候補生達も誘おうとしたり、またやりたいと言い出すネプギアと絵美、ソルの妹弟組。

 

「う~ん…だったら今度はいーすんも誘ってみる?」

 

「あ~!ねぷちゃんそれ面白そ~!」

 

ならイストワールも誘ってみようかと話し出すネプテューヌとプルルートの二人。

 

「私は…パスね、柄じゃないもの」

 

「え~!あいちゃんもやるですー!メイドさんのお洋服を着てたあいちゃん、スッゴく可愛いかったですー!」

 

だったらと、自分は断ろうとするアイエフにそれを引き留めるコンパ…。

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

そんな彼女達を微笑ましく見てメテオは思う。

 

 

 

ーーーこの世界には"守る価値"はあるのかわからない……。

 

 

 

 

ーーーでも彼女達のこの"笑顔"は守る価値はあるんじゃないか?

 

 

 

 

 

(そう思わないか?"宗谷"、"巧"、"稜牙"、そして…"シンシア")

 

 

 

 

嘗てこの世界で出会った異世界の"赤い勇者"、異世界で出会った"神の後継者"、"魔導騎士"、そして異世界とこの世界で2度の出会いを果たした"少女"にそう思いながら……。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

あのメイドとしてのお手伝いから数日後。

 

「一目惚れ……?」

 

「おう」

 

プラネテューヌ教会のメテオの部屋にてやって来た漆黒の騎士団の異名を持つ仮面ライダーに変身する男、カズマから告げられた言葉…メテオはいきなりこいつ何言ってんだ?という顔で見つめる。

 

「プラネテューヌのとある喫茶店でさ~、一日だけメイドさんがやって来たらしいよなぁ?」

 

「ああ」

 

やって来たも何も、自分が提案して、自分もメイドとしていたが、とは口には出さずにカズマの言葉に頷くメテオ、するとカズマはジャケットの内ポケットからある写真を出した。

 

「実はこの写真を見て、この子に一目惚れしちゃったんだよねぇ…」

 

「ん?………はぁ!?」

 

カズマから渡された写真を見てメテオは驚愕した。

 

何故なら………。

 

 

 

 

女装してメイド服を着た…"メルト"としての自分がウィンクをしてるポーズが映されていたから…。

 

 

 

 

「………ッッ!?」

 

「いや~、このキリッとした顔付きにそぐわないこのウィンクをしてのスマイル!そしてこのポーズに俺は見事にハートを撃ち抜かれちまってな~♪」

 

デレ~とした顔で言うカズマだが、それはメテオの耳に届いていなかった。

何せ無理矢理女装をさせられ、メイド服も着せられてやけっぱちになっていた自分が写真に撮られているのだから……黒歴史も良いところである。

 

「だからこのプラネテューヌに居着いて詳しいだろうお前にこの子の事を聞こうと……」

 

「…………れろ」

 

「……は?」

 

 

 

 

 

「……忘れろ!」

 

 

 

 

 

突然メテオがエクシアを取りだし、その刃を向けられる事にカズマは驚いた。

 

「ちょっ!?メテオおまっ!突然どうし……」

 

 

 

 

「……忘れなれないなら俺が(物理で)忘れさせてやるよ」

 

 

 

 

ドスの聞いた低い声で戸惑うカズマに言い放つメテオ。

そんな彼にカズマは慌て始める。

 

「え!?ちょ、待て!お前一体どうし…」

 

「問答無用だぁぁぁぁあああああ!!」

 

そんな彼に容赦なくエクシアの刃を振り下ろすメテオ。

そして……。

 

 

 

 

 

 

ーーーいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!?

 

 

 

 

 

 

 

突如の理不尽に、騎士団の悲鳴がプラネテューヌ教会に虚しく木霊するのであった……。

 

 

 

 

第82話・fin

 

ED ・ ネプテューヌ☆さがして(超次元ゲイムネプテューヌTHE ANIMATION ED)

 

 

番外編 日常描いても良いじゃない!番外編だもの!~終~





まさかのラストがメテオの女装(笑)

いかがでしたか?

まだまだ本編には入りません!白宇宙さんとのコラボが終わるまで!
それまでは"嵐の外伝"の方をゆっくりと執筆しようと思います(笑)

それでは皆さん、また!

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