超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

99 / 105
まだ5月だと言うのにこの夏並みの暑さ…ヤダー……。

さてさて、今回は日常的な感じでコメディ全開にやりたいと思いますが!
……後半にシリアス的な感じのものを入れますので悪しからず……。


TIME 4 ~悪意の行き先~

 

TIME 4 ~悪意の行き先~

 

 

 

 

「……それでは、説明をします」

 

遂にここ、プラネテューヌの教会にて果たされた白銀の嵐メテオ・ソルヒート、赤き勇者天条宗谷、はぐれ魔神ヒロムの3人。

何故この3人がここに集う事になったのか?

 

その経緯をメテオの世界のイストワールが説明をし始める。

 

「何者か……それは恐らくダークトゥダークネスによるものだと思われますが、今この世界と天条宗谷さん達の世界、ヒロムさん達の世界の三つの世界が融合し、何らかの方法でそれぞれの世界の"時"が"止まって"しまいました…」

 

彼女の説明の最中、ソルとネプギアがモニターを引っ張り出し、映像を写し込む。

そのモニターに写し出されたのは、この世界のプラネテューヌを初めとしてラステイション、ルウィー、リーンボックス、ゲイムギョウ界の4国各地にてまるでその場に凍り付いたかのように"止まっている人々"の姿があった。

 

「どうなってんだよこれ……」

 

「人々だけでなく、モンスターや宙に舞っている枯れ葉、風に揺れてる木や波まで……」

 

彼女の説明を聞きつつ、モニターを凝視するヒロムと宗谷の世界のイストワールはこの事態に驚きを隠せず、思わず呟いてしまう。

 

「そして同時に、このプラネテューヌに活発な動きを見せるダークトゥダークネスの怪人達……」

 

「あの人達は自分達を"改造されし悪魔達(カスタム・デビルズ)"って名乗っています」

 

「…改造されし悪魔達(カスタム・デビルズ)……」

 

次に映像に流されたのは、今彼らがいるこの世界のプラネテューヌに現れた2体の"改造魔人"、鋼の将軍(メタル・ジェネラル)岩の長(ボス・ストーン)が街で暴れ、戦ってるネプギアとソル、そして駆け付けたマッハ、別の所で女神化したネプテューヌとプルルート、そして同じく駆け付けたストームを苦戦させている所であった。

それを見た宗谷は改めて改造魔人とそれを束ねるダークトゥダークネスと言う組織の恐ろしさを痛感した。

 

「世界の融合と停止、狙っていたかのように現れたダークトゥダークネスの新たな戦力……皆さんにはこれらの対応をしつつ、解決に導いて欲しいのです」

 

説明を終え、モニターを写す為に暗くしていた部屋の明かりをソルが付けたのを見計らい、イストワールは宗谷、ヒロム、宗谷の世界のイストワールを見やり、頭を下げる。

 

「確かにな、俺の世界まで巻き込まれたんだ、流石にこの事態を無視する事なんて出来ないからな」

 

「それに別世界のと言えども、他ならぬいーすんの頼みだ、断る訳ないよ」

 

「こんな大きな事態を流石のメテオさん達でも厳しいと思います、私達も力になります」

 

「皆さん……ありがとうございます!」

 

それを聞いたヒロム、宗谷、宗谷の世界のイストワールは快く引き受け、この世界のイストワールは喜んだ。

 

「……ただ、なんでこの話し合いにメテオや絵美ちゃん、ネプ子にぷるるんはいないんだ?」

 

「それは………」

 

ふとこの場にメテオ、絵美、ネプテューヌ、プルルートの四人がいないことに疑問に思ったヒロムがイストワールに訪ねると、彼女は下げていた頭を上げ、表情を曇らせる。

 

何かあったのか?ヒロムと宗谷と宗谷の世界のイストワールが不思議そうに彼女を見つめていると……。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーやったー!また一番!!

 

 

 

ーーーほぇー!?ネプちゃん強い~!

 

 

 

 

ーーーウソダドンドコドーーーーン!?

 

 

 

 

ーーーおのれネプ姉ぇぇぇぇぇええええええ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…今隣の部屋でババ抜きをしてるからですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

……隣の部屋から先程話題に出た四人の声が聴こえ、イストワールは血涙と激しい吐血をしつつ床を何度も叩いた。

 

 

 

………いや、こんな時になにしてんのよ…。

 

 

 

ヒロムと宗谷と宗谷の世界のイストワールは思わずそう思うのであった……。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「なにしてんだよお前ら!?」

 

血涙と吐血をするこの世界のイストワールをソルとネプギア、宗谷の世界のイストワールに任せ、隣の部屋に来た宗谷とヒロムはババ抜きをして遊ぶメテオ達に説教をしていた。

 

「団結の強化だよ♪」

 

「いけしゃあしゃあとよく言うなネプテューヌ!?」

 

「おいおい落ち着けよ宗谷……禿げるぞ?」

 

「うるせぇシスコン天パ!!」

 

そんな彼らの説教をのらりくらりと避わすネプテューヌとメテオに宗谷は今にもはちけれんばかりに青筋を立てる。

 

「まぁまぁ、カルタでもやって落ち着こうよ二人とも~!」

 

絵美はそんな彼を落ち着かせようとするのか、パーカーの懐からカルタを取り出すが……。

 

 

 

 

『"へ"んたい!近寄るな屑マ!』

 

 

『"カ"ズマはイケメン気取りのど変態』

 

 

『"い"つものように制裁を受ける屑マ』

 

 

 

 

「このカルタ、スッゴく楽しいよ~?」

 

(カズマぁぁぁぁぁぁああああああ!!お前知らない所でイジメを受けてるぞぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!?)

 

……そのカルタが全部、今ここにはいないカズマへと向けた暴言ばかりで新手のイジメなのか?と錯覚を受けるような内容に思わずヒロムは心の中でそう叫んだ。

 

「いいよねこのカルタ」

 

「再生紙で出来たカルタだもんね~♪」

 

「エコで自然に優しい♪」

 

「そこ!?良いところそこなの!?」

 

しかも何故か再生紙で出来ている事に褒める絵美とプルルートに流石に我慢出来ずにヒロムはツッコミを入れてしまう。

 

……なんなんだ?このカオスは?

 

「お前ら今どういう状況かわかってんのか!?」

 

「わかってるって!……えっと、なんだっけ?」

 

「馬鹿、あれだよ……メンデルとグレーデルが宇宙戦争を勃発し始めたって話だよ」

 

「違ぇよ!?誰だよメンデルとグレーデルって!?」

 

あの手この手でふざけるメテオとネプテューヌに宗谷が叫ぶが、やっぱりのらりくらりと二人がふざけ始め、彼は頭を抱え出す。

 

「……まあ、三つの世界が融合しようが世界の時が止まろうが、バタバタしてもしょうがねぇだろ?」

 

「うん、取り合えず今はやれることをしないとね?」

 

「え?あ、ああ……そうだよな」

 

だが、急に雰囲気を変え、真剣な表情で話始めるメテオとネプテューヌの二人に宗谷は一瞬戸惑い、頷く……。

 

 

 

 

「ダークトゥダークネスに改造魔人……相手にとって不足はねぇぜ」

 

「そうだね!」

 

 

 

 

「……ならその両手に持ってる"ポップコーン"と"ジュース"はなんなんだよぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!?お前らが不足じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

………が、これから映画でも見に行くかのような状態の締まらない二人に宗谷の叫びが響くのであった。

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「悪かったって二人とも」

 

「本当に悪いと思ってんのかよお前……」

 

「頼むからしっかりしてくれよメテオ……」

 

あれから数十分、ようやくふざけるのをやめたメテオは宗谷とヒロムを自身の部屋に招き入れる。

ベットを初めとし、作業用の机、月刊甘極と表記された月刊誌や自身のスイーツレシピを書き貯めた本がズラリと整頓されて入れられてる本棚にソファーと小さな丸テーブル、小さな冷蔵庫に壁に貼られたカレンダー。後は何かを作るのか、色んな機械が並べられた作業台と対した物が置かれていないメテオの部屋をソファーに座って二人は見渡す。

 

「……なんて言うか……特に代わり映えのない部屋だな」

 

「悪かったなヒロム、いつも毎日整理整頓、掃除はしてるからな、余計な物は余り置かねぇんだよ」

 

「……見かけによらずしっかりとしてんだなメテオって…」

 

「殴られたいか宗谷?」

 

人の部屋を見渡してそう言う二人にメテオはイラッとし、拳を握るが、特に反論をするまでもないと思ってその拳を引っ込める。

 

「そういやメテオ、なんでここに来たときにお前……カズマを医務室に運んだんだ?それも慌てた様子で……あいつ何処か怪我したのか?」

 

「………」

 

「……メテオ?」

 

ふと、着いてきてこの教会に来たときに彼が自身のバイクの後ろに乗せていたカズマを急いだ様子で医務室へと運んでいた事を思い出して聞く宗谷。

すると彼は表情を暗くし、顔を俯かせて黙り込む、その事にヒロムは疑問に思った。

 

「……あいつは…死んだよ」

 

「なっ!?」

 

「カズマが!?なんで!?どうして!!」

 

重く開かれたメテオの口から告げられた言葉にヒロムは驚き、宗谷は信じられないと言った顔で問い詰める。

 

「……わからない、ただ"あの戦い"が終わってこの世界に帰ってきた時にあいつが倒れて、見てみたら……あいつのベルトが壊れていたんだ」

 

「ベルトが……?」

 

「俺やカズマ、ダークネスの改造人間にとってベルトは……"心臓"に値する部分なんだ…そのベルトが壊されたら…それは当然、"死"を意味する」

 

「そんな………」

 

ベルトが壊れる=死と言う事実に宗谷は衝撃を受け、ヒロムは"あの戦い"が終わってみんなそれぞれの世界に帰ろうという別れ際に感じた"違和感"の正体に納得したのか、顔を強ばらせる。

 

「……でも大丈夫だ」

 

「え………?」

 

「今俺とネプギアとソル……ああ、さっきお前らが話し合いで会った金髪の奴な?でベルトの再生を試みてるんだ、後もう少しで直りそうなんだよ」

 

「……?ベルトを直せば生き返るもんなのかよ?」

 

メテオの言葉にヒロムはふと疑問に思い、訪ねると彼は小さく頷いて答える。

 

「その確証はある、現に俺も1度ベルトを壊されて死んだ経験があるからな」

 

《以前、ラステイションでダークネス四天王の一人との戦いで壊された事がありますからね(・∀・)》

 

「その時にシアンってラステイションの工場に務める奴にベルトの修復……もとい一新してもらったからな」

 

「……あ、だからお前ベルトが初めて会った時と"あの戦い"で会った時とベルトが違うのか」

 

《お陰で生まれ変わった気分ですよ宗谷さん(-ω-)》

 

そう告げるメテオと生き生きするそのベルトのデスティニー。

実は世界が現在の状態になる状況、その前に"あの戦い"が起きる以前、この世界のラステイションでメテオ達の前に現れたダークネス四天王の一人、"嘘つきな探求者(ライアー・シーカー)"との戦いで1度ベルトを壊され、死んだ経験がある彼は仲間達によって蘇生もとい再改造の手術を受け、こうして生きてるのである。

それを聞いた宗谷は開いた口が塞がらず、同じく聞いていたヒロムはそれによってある答えに行き着く。

 

「……まさか、カズマもお前が受けたのと同じようにベルトを一新させて復活させるのか?」

 

「正解だヒロム、ちょうどその為の素材もあったから可能なんだ」

 

「カズマ……」

 

ヒロムの言葉に頷くメテオ。宗谷は異世界ながらも共に戦う仲間であり、友達でもある彼の身を案じる。

 

「心配するな宗谷、カズマは絶対に俺が生き返らせてやる」

 

「………だが、いいのか?」

 

「なにがだよヒロム?」

 

「詳しくはわからないが……ブレイズ…いや、"達馬"が言ってた"審判"って奴は神殺し達による殺し合いなんだろ?…お前もカズマもその神殺し……結局どっちかがまた死ぬことに…」

 

「おいヒロム!!」

 

「いいんだよ宗谷」

 

ヒロムの言葉に宗谷が反論する為に叫ぼうとすると、メテオがそれを遮った。

宗谷とヒロムの二人はそんなメテオに顔を向け、じっと見つめる。

 

「確かに俺とカズマは"審判"の宿命で殺し合う運命なのかもしれない……でも今は一緒に戦う仲間だ、先の事に怯えているより、今の為に俺はあいつを生き返らせたい、そうなった時はそうなった時だ」

 

「でも……」

 

「………」

 

先の事より今の為に…そう告げるメテオに宗谷は不安気な様子で彼を見つめ、ヒロムは何も言わずに宗谷と同じく彼を見つめる。

 

「近い未来で俺とあいつは殺し合うかもしれない……それは決して変えることの出来ない運命ってことも……でも俺はそんな事よりも"今"の為に俺はあいつと一緒に戦いたい、俺は……例え未来が変える事が出来なくても、見過ごせない"今"を救う為に戦いたいんだ…きっとそれが……その未来を変えられると信じてな」

 

"未来よりも見過ごす事が出来ない今"…それを守るためにメテオは戦うと彼らに思いを告げた。

それを聞いた二人は何も言えなくなり、部屋に気まずい空気が流れる。

 

だが、突然…バンッ!と部屋の扉が開かれる事によりその空気が壊れる。

 

 

 

 

「そ、そ……宗谷さぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああん!?」

 

 

 

 

 

「ど、どうしたんだよいーすん!?」

 

扉を壊れるのではないかと思うくらいの勢いで開け、酷く慌てた様子で部屋に入ってきたのは宗谷にとってかけがえのない大切で、愛する人である彼の世界のイストワールであった。

彼女の様子に宗谷も一緒に慌てだし、何があったのかを訪ねる。ヒロムもまた、彼女の様子がただ事ではないと思い、彼と一緒に訪ねる。

 

「落ち着けいーすん、何があったんだ?」

 

「ね、ねねねねねネプテューヌさんが……ネプテューヌさんが…!」

 

「っ!?ネプテューヌがどうしたんだ!!」

 

慌てるイストワールの言葉の中にネプテューヌが入っており、それを聞いたメテオも思わず立ち上がって彼女を問い詰める。

 

「ね、ネプテューヌさんが、ネプテューヌさんが……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「料理をしているんです!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「………は?」」

 

「……んだよ、そんな事かよ大袈裟な……ネプテューヌも普通に料理できるんだぜ?何を驚いているんだか…」

 

ネプテューヌが料理をしている…。

 

彼女の口から告げられたその言葉に宗谷とヒロムは豆鉄砲でも食らったかのような顔でポカーンとし、その事を知っているメテオとしては別に当たり前と思っている事の為、大袈裟だなと溜め息着いて再び椅子に座った。

 

「「……ハァァァァァァァァアアアアアアアア!?」」

 

「うおっ!?ビックリした!?」

 

「嘘だろ!?あのネプテューヌが!?」

 

「ネプ子が料理!?何の冗談だいーすん!?」

 

「ほ、本当なんです!この目で見てしまったんです!!」

 

「は?何を言ってんだお前ら?」

 

「ゆ、夢だ……こんなの悪い夢だ!!」

 

「て、天変地異……いや、全次元世界が終わるぞ!?」

 

「こんなの……ありえません!!」

 

「失礼だなお前ら!?なんかネプテューヌに恨みでもあるのか!?あいつ料理だけでなく、仕事も掃除も普通にやるぞ!?」

 

「「「嘘だッッッ!!」」」

 

「嘘ついてどうすんだよ!?」

 

信じられない、信じる事の出来ない衝撃にパニックを起こす3人にひたすらツッコミを入れまくるメテオだが、3人は決して信じようとせず顔を青ざめる。

 

「……ね、ネプテューヌに変装した誰かとか?」

 

「……もうダメだぁ……お仕舞いだぁ……何が終わったのか知らんけども……」

 

「……ほ、本当にあれはネプテューヌさんなのでしょうか…?」

 

「………どうすりゃいいんだよこれ…」

 

《放っときましょうマスター(・ω・)》

 

「お前もお前で酷いな……」

 

どうしたもんだか……と頭を抱えるメテオ。

彼は知らないが、宗谷達とヒロムの中の彼女のイメージでは、いつも仕事も家事も掃除もせず、だらけて遊んでばかりのグータラな姿しかなく、ネプテューヌが家事、仕事、掃除、どれも完璧にこなす姿が到底想像出来ないのである。

 

「おーい!もうお昼ご飯が出来たよ?早くしないと、ご飯が冷めちゃうよ?」

 

「「「アイェェェェェェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエエ!?」」」

 

「ねぷっ!?」

 

そこに噂をすればと、エプロンを着け、片手におたまを持つネプテューヌが部屋に入ってきて、3人は悲鳴とも言えるような妙な叫びを上げる。

 

「お?ネプテューヌ、もう出来たのか?じゃあ行くぞお前ら……どうした?」

 

「「「………ぽかーん……」」」

 

「………なにこれ?」

 

「……どうしたもんだか」

 

声に反応せず、ただその場に硬直してポカンとする3人にメテオは溜め息を吐くのであった。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「あ、やっと来たわね」

 

「みんなしておっそーい!」

 

「あたし~、もうお腹ペコペコ~…」

 

「ごめんごめん、なんかこの人達が鳩の豆鉄砲でも食らったかのような顔して動かないからさ~」

 

「「「………………」」」(ぽかーん…

 

「……本当にどうしたんですか皆さん…?」

 

「知らねぇよソル……俺が聞きてぇくらいだ」

 

遅れてやって来たメテオ達にアイエフが気付き、絵美は頬を膨らまし、プルルートは今すぐにでも食べたいと言った様子で自身のお腹を擦る。

その事にネプテューヌは謝り、メテオとソルは放心状態になってる宗谷、宗谷の世界のイストワール、ヒロムの3人に頭を悩ます。あのあと、未だに硬直して動かない3人に見かねたメテオとネプテューヌはソルに助けを求め、なんとかリビングへと連れ出して席へと着かせ、ようやく現在に至ることになった。

 

テーブルの上には、ウィンナー、キャベツ、人参に玉ねぎ、ブロッコリーをコンソメスープに入れて暖めたポトフと、きらびやかに白く光る白米を持ったご飯がそれぞれの席に並べられ、テーブルの中央にはこんがりと焼かれ、非常に香ばしい匂いを放つしょうが焼きが置かれていた。

 

「今日はポトフとしょうが焼きか?」

 

「後はフルーツをふんだんに入れたフルーツパスタもあるから」

 

「お?いいな、大好物だ」

 

「ふふ……メテオにそう言われると嬉しいな♪」

 

「「「………………」」」(ぽかーん…

 

目の前に並ぶ料理を前に頬を綻ばせるメテオにネプテューヌは最近彼が好物となっている献立も用意してあることを告げ、彼はさらに頬を緩ませる。

そんな夫婦のような仲良さげな会話をする二人に3人は未だに放心状態から立ち直れない。

 

「んじゃみんな、食べよ?」

 

「ああ、いただきます」

 

「いただきます!」

 

「いっただきまーす!」

 

「「「い、いただきます……」」」

 

ネプテューヌの掛け声にメテオは両手を合わせていただきますを告げ、ソルと絵美も同じようにいただきますをして食べ始める。3人もまた、衝撃は抜けていないものの、遅れていただきますをして料理にありつけた。

 

「「「………………ッ!!」」」

 

「……ん?宗谷?ヒロム?」

 

「ねぷっ?おっきいーすん?」

 

宗谷とヒロムはしょうが焼きに、イストワールはポトフを一口食べた途端にまた硬直し、それに気付いたメテオとネプテューヌが声を掛けると………。

 

「………おいしい…」

 

「なんだよ……なんだよこの味……」

 

「………すげぇ温かくて、安心するような……今まで食べたことがないくらいにうまい……」

 

「「な、泣いてる!?」」

 

……突然、涙を流し…天を仰ぐように上向いて言うイストワール、宗谷、ヒロムの3人。

そんな3人にメテオとネプテューヌは驚いてしまう。

 

「なんだよ……なんだよこのうまさ…」

 

「うまいだけじゃなくて……優しく、体…いや、心そのものを包み込むような温かいこの味は……」

 

「ひ、ヒロム?そ、宗谷?」

 

「ひっぐ…!ネ"プ"テ"ュ"ーヌ"さ"ん"!…わ"た"し"……女性のプライドが…!」

 

「な、なんかごめんねおっきいーすん!?お願いだから泣かないで!?」

 

言葉に言い表しようのない優しい美味しさにヒロムと宗谷は涙を流しながらも一口一口をしっかりと味わい、宗谷の世界のイストワールは女性のプライドを還付なきまでへし折られ、しかしながらその美味しさに絶賛して涙を流す。

 

「「「「「「ごちそうさま~♪」」」」」」

 

「さぁーて、お片付けお片付け♪」

 

「あ、皿洗いはやっとくよ」

 

「それじゃあ、私は調査の方に戻るわね」

 

「では私は戻ってカズマさんの蘇生の続きを!」

 

「あたし~、眠くなったから寝るね~♪」

 

「じゃあ私はカズマさんの様子を見てくるです」

 

「あ、ちょ、お前ら!?然り気無くこの状況から逃げようとすんな!」

 

そんな彼らを他所に食べ終えた絵美、ソル、アイエフ、ネプギア、プルルート、コンパはそれぞれ別れて行き、助けを求めるメテオを無視する。

 

「うめぇよ……うめぇよ…!」

 

「もうこちらのネプテューヌさんと交代させてください~!」

 

「くっ!涙が…涙が止まらねぇ…!」

 

「お、落ち着いてみんな!?カムバーーーーーーーック!!」

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

何処かの世界にある地下と思われしき場所。

そこには大きな"戦闘機"と思われる物がたたずんでおり、その戦闘機の元へ歩み寄る一人の影。

 

『……目覚めたか?』

 

「ええ、お陰で……この俺を作って頂き誠に感謝しております…………"ゼ・オ様"」

 

すると突然、脳内に響いてくる……ダークトゥダークネスの首領ゼ・オの声にその人影は感謝の言葉を述べるが、その言葉に心が籠っていない。

 

『ようやく……ようやく…始まる……』

 

「はい、ゼ・オ様の真なる計画……"創造の審判"による神殺し同士による殺し合いが……」

 

『もうこの全次元に"残された期限は半年"…』

 

「この誰も望まない、望むことがなかった……"誰もがこんなはずではな結末"を迎える世界を"破壊"する為の戦いが……」

 

『神々、そして人間が自ら作って起きながら招いたこの全ての現状…』

 

「そして神々が身勝手に造り出した"創造の審判"…」

 

『その裏に隠された"真なる罰"…』

 

「その為に我ら神殺しの犠牲は必須……」

 

『行けい……今こそ、審判と我を生み出し、今なお怠慢と傲慢を振る舞う神々、そして人間どもに我とキ・オの怒りを見せしめるのだ…』

 

「は!必ずや…果たして見せましょう……この、"四人目の神殺し"…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"仮面ライダーフリーズ"が……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼ・オの命令に従い、その戦闘機に乗り込む人影……否、"仮面の戦士"。

 

 

ヘラクレスオオカブトを模した仮面を被り、その漆黒に染まった複眼を戦闘機ないの操縦パネルへと向け、首に巻かれたマフラーを揺らし、青と水色の防弾チョッキのようなアーマーを纏うコンバットスーツに身を包んだ体で戦闘機を操縦し出す。

 

「……さぁ、これからが楽しくなる…覚悟するがいいメテオ・ソルヒート、カズマ・カスミ、そして……"次世代の魔神"天条宗谷、"はぐれ守護魔神"ヒロム……」

 

戦闘機の先端に付いたプロペラが回りだした瞬間、その戦士……フリーズは漆黒の複眼をまっすぐへと向けた。

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「………………」

 

停止したプラネテューヌの街に一人佇む一人の男性。

逆立った髪と身に羽織る茶色いジャケットを揺らし、片手に持つ"ドーナツ"を頬張り、もう片方の手に持つ"マヨネーズ"を掛け、またドーナツを頬張る。

 

「……やっと見つけたぜ、"あいつ"がいるこの世界を……」

 

男性はドーナツを頬張り、またマヨネーズを掛けるの繰り返しをしながら一人呟く。

 

「待ってろ、まだ早まんじゃねぇぞ……お前にあの戦いをさせる訳には行かねぇ……」

 

ドーナツを食べ終え、手に付いたドーナツの油や、マヨネーズを舐め、ゆっくりと歩き出す。

 

「最悪でも、お前をこの世界から出ていかせて俺達の元へ連れ帰ってやる……お前にあんな悲劇の被害者にはさせねぇからな」

 

誰かを探し求め、街をさ迷う男性の顔は強い決意に満ち溢れ、それを表すかのように左手の中指に嵌められた"指輪"が一瞬光る。

 

「待ってろよ"メテオ"、お前を……"セレーナ"ちゃん達や"巧"の二の舞には絶対にさせねぇ…!」

 

……もし、ここにあの特撮、それも仮面ライダーが好きな宗谷とヒロムがここにいたら声を高らかに喜んで男性の名を叫んでいただろう……。

 

 

 

 

 

 

"古の魔法使い"、"仮面ライダービースト"

 

 

 

 

 

 

"仁藤 攻介"と……。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「おーい、ネプテューヌ~……お前に頼みたい事が……って、いねぇし」

 

場面はメテオ達がいるプラネテューヌ教会に戻り、食事を終え、ネプテューヌに用事があったメテオは彼女の部屋に入り、中を見渡すが、彼女どころか一緒にこの部屋で寝るネプギアや絵美もいないことに彼は肩を落とす。因みに宗谷達異世界組は未だにネプテューヌの料理の美味しさの衝撃で涙をながしながら満面の笑みでリビングに居座っている。

 

「……おかしいな、部屋にいねぇならテラスの方か……ん?」

 

いないことに困り果て、頭を掻いて部屋を出ようとしたメテオだが、ネプテューヌのベットの上にポツンと置かれてる古ぼけた本が目に入り、立ち止まる。

 

「……珍しいな、あいつがこんな古ぼけた本を持ってるなんて…それとも古い仕事の書類か何かか?」

 

《マスター、女の子の部屋を物色するような事はやめた方が……》

 

「……まあ、それもそうなんだがデスティニー……どうしても気になってな…」

 

デスティニーからの注意を受け、悪いとは思いつつもメテオはその本を手に取り、パラパラとページを捲る。

 

 

 

『○月×日 今日もお仕事!いつも誉めてくれるお姉ちゃんの為に頑張らないと!それが終わればお姉ちゃんとの剣のお稽古!少しでも強くなってお姉ちゃんを安心させて、そして誉められないとね!』

 

 

 

適当にページを捲っていると、ネプテューヌの直筆と思われる文字が見え、内容を見てみるとそれは日記なようで、内容も実に微笑ましいと思えるような頑張りようだ。

 

「……そういや、あいつお姉さんがいるって言ってたな…」

 

《内容もそのお姉さんの為に頑張っている様子が伺えますね(^_^)》

 

「だな、他の所も見てみるとそのお姉さんの為にずっとあいつは頑張っているようだしな」

 

大好きなお姉さんの為に頑張るその時のネプテューヌに微笑むメテオはページを捲って次々と日記を見る。

 

どれもこれも内容がお姉さんに誉められる為に奮闘する事ばかりで、よっぽどそのお姉さんが好きなんだなとメテオはそう思い、また微笑む。

 

だが……。

 

 

 

 

 

『○月×日 今日、お姉ちゃんが亡くなった……なんなに笑顔で、いつも私を誉めてたお姉ちゃんが……歴代女神最強って言われてたあのお姉ちゃんが……約束…したのに……絶対に…帰ってくるって約束したのに…嘘つき……お姉ちゃんの嘘つき、嘘つき!』

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

《…これは……》

 

ふと見つけてしまった一ページ……それは彼女の姉が帰らぬ人となり、その彼女に帰ってくるとの約束が破られた事に憤慨している様子の日記が書かれているものであった。

 

その事に衝撃を受けるメテオ。だが彼は後に後悔する事になる。

 

 

 

この日記を、読まなければよかったと……。

 

 

 

『○月×日 お姉ちゃんが亡くなって、女神候補生だった私は女神になって、このプラネテューヌを治める事になった……同じくして他の国の女神達も亡くなった影響でノワールやブラン、ベールまでもが私と同じ女神になった……もうお姉ちゃんはいない、ノワールもブランもベールも、私より遅く生まれてまだ幼い……私が、私がなんとかしなくちゃいけないんだ!』

 

 

 

 

 

《…ネプテューヌがそのまま女神に着いたんですね…》

 

「……つか、ネプテューヌって、ノワールやブラン、ベール姉さんよりも生まれたのが早いんだな…」

 

意外な事実に驚きつつも、メテオはまたページを捲る。

 

 

 

 

『○月×日 今日も失敗しちゃった……ここ最近、仕事で失敗ばかりしちゃってる……お姉ちゃんならこんなこと、一年に一回あるかないかぐらいなのに…私は週に一回は必ず失敗する……国民のみんなからの批判も、失望の声も段々募って来ちゃってる……確かに私はお姉ちゃんと比べたら仕事は全然出来ない…まだ覚えていない仕事だってたくさんある……でもみんなそんなこと知らない、知ったこっちゃないって感じで私を罵倒してくる……』

 

 

 

 

 

「………ッ!!」

 

《酷い……なんて事を…!!》

 

突然の女神に就任してからのこの有り様、まだ不慣れな事が多い当時のネプテューヌに対する人々の罵倒。

いくら先代が出来てもその後に続くものも同じとは限らないのに、容赦なきネプテューヌへの失望の数々。

メテオは無意識のうちに本を持つ手が強まり、デスティニーは憤慨する。

 

 

 

 

『○月×日 どうしよう……私、"出来損ない"って言われちゃった…"さっさと世代交代しろ"とも……仕事の忙しさに追われるなか、嫌がらせのように書類に混じって"ネプテューヌは出来損ない"、"期待したのが馬鹿だった"って書いた紙を入れてくる人々からの嫌がらせ……まだ私と比べて幼いノワールやブラン、ベールの面倒も評価されず、むしろ"でしゃばるな!"等と言ってくる始末……ねぇ、私は一体どうすればいいの?誰か教えてよ……』

 

 

 

 

「なんなんだよ……なんなんだよこれ…!!」

 

《教会の人達は……イストワールさんは助けなかったんですか!……こんなにも傷付いたネプテューヌさんに…気付いてあげられなかったのですか!》

 

ページを捲れば捲るほど溢れ出てくるネプテューヌに対する人々からの嫌がらせや罵倒、侮蔑の毎日。

まだ自分よりも幼く、未熟なノワール達の為に奮闘する様子も見てみぬ振りをされる。

徐々に込み上げてくる怒り、その時まだゲイムギョウ界に来てなく、その存在すらも知らなかったメテオはこのやるせない気持ちに苛立ちを募らせる。

 

 

 

 

『○月×日 …恐れてた事が起きちゃった……国から徐々に人がいなくなって、信仰の力も無くなって来てる……いつもはお姉ちゃんと一緒に誉めてくれたいーすんもどうすればいいかわからずに頭を悩ませて、教会の人達からは……"お前のせいでこうなった"とか、"先代ならこんなことにはならなかった"って言ってきた……駄目なんだ…私じゃお姉ちゃんのようにも……国を治める事も出来ない駄目な女神なんだ……もう嫌だ…苦しい……息をしてるのも辛い…助けて……誰か助けて……助けて……お姉ちゃん…!』

 

 

 

 

「…………」

 

《ネプテューヌさん……》

 

どうやら今読んでいるページが最後らしく、読み終えたメテオは顔をしかめながら本を閉じる。

 

「……ふざけんなよ…!やれ先代がよかったとか…下らねぇ過去にすがりやがって…!大好きな姉さんがいなくなって、いきなり女神になって戸惑うあいつにこんな仕打ちをしやがって……!!」

 

《……マスター……気持ちはわかります、ですがこれはもう過去の事、私達にはどうする事もできません》

 

「どうする事もできない?そんなことねぇだろ!!あいつは今でも心の奥に深い傷を負ってる!だったら少しでもそれをどうにかしてやんねえと駄目だろ!!」

 

《それはそうですが……》

 

「……俺はあいつに救われた…何度も!過去に怯えて、色んな事から目を背けていた俺を!」

 

《…………》

 

「今こうして俺がここにいられるのはあいつのお陰なんだ!だから今度は俺が!あいつを救う番なんだ!!」

 

やけに必死に彼女を救おうとするメテオ、それに対してデスティニーは何も言わずに黙り込む。

 

すると……。

 

 

 

 

 

「メテ……オ……?」

 

 

 

 

不意に後ろから声が聞こえ、メテオは振り向くと……。

 

 

 

 

 

「…ネプ……テューヌ…」

 

 

 

「なんで…なんでその本を持ってるの……!?」

 

 

 

 

 

驚愕の表情を浮かべ、怯えるような目で彼を見るネプテューヌの姿があった。

 

 

TIME 4 ~fin~




……ふっ、遂に明かすことが出来たうちのハイスペックねぷねぷの"暗い過去"……いかがでしたか?(黒笑

次回はシリアスとバトルに入り、遂に降臨する……"四人目の神殺し"!!

次回も見逃すな!!

感想をお待ちしています!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。