Grand Theft Archive:Kivotos   作:火焔茸

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お久しぶりです、環境の変化でリアルが多忙なのは相変わらずなのですが…本当にお待たせしております。
申し訳ねえ…作者なのにトレバーの行動が読めないの何とかしたいです


戦後処理

「"あぁクソ、頭が…痛い"」

 

カイザーへの立ち入り捜査のため強行突入してから3日。

俺はアステカスのヤク倉庫のごとく積み上げられた、大量の書類と格闘していた。

 

「取り逃したからってあんな事するからですよ…まったく」

「"いやソレは別に関係ねえ、書類仕事で近くばっかり見てるせいだ。"」

 

呆れた様子で呟くユウカに俺は過去を思い返した。

 


 

「連邦捜査部だ!武器を捨てて手を挙げろ!」

 

ドアを蹴り破って突入したアタシの声に反応した奴は誰一人居なかった。部屋は無人だった。

奇襲の可能性を考え、二挺の愛銃を油断なく構える。

一歩、一歩、愛銃を繋ぐ鉄鎖の金属音を鳴らしながら部屋の隅々までクリアリングしていく。

 

「…クソ、もぬけの殻じゃねえか。おい先生!本当にここが役員フロアなんだよな!?」

«"まさか無人なんて言わねえよな?"»

「ならスッカラカンとでも言えばいいか?」

«"クソ、どうなってんだ…何だって?"»

 

確認のため通信を入れれば、先生が何かを掴んだのか向こう側が慌ただしくなる。

 

«"ネル、屋上に向かえ!あのクソどもヘリで逃げる気だ!"»

「…ッ、分かった!」

 

屋上へ向かえ。

 

可能な限り手早く片付けたつもりだったが、今回は向こうさんが一手早かったらしい。

アタシは全速力で屋上へと駆け上がり、エレベーターをガン無視して非常階段へ。

3段飛ばしでダッシュした勢いのまま、屋上へと続くドアにヤクザキックをお見舞いして蹴り破る。

だが一歩遅かった、既にヘリは離陸しちまってた。

 

「クッソ…待ちやがれ!」

 

咄嗟に愛銃をフルオートでぶっ放すが、距離が遠すぎてどうにもならねぇ。

 

虚しく空を切る弾幕に歯噛みしながら、アタシは通信を入れ直した。

 

「悪い先生、一歩遅かった…」

≪クソ…!まぁ良い、良くやった。片っ端から証拠になりそうな物を頂くとしよう。≫

 


 

「"Ahhhhhhhhhhhhhhh!!"」

「ちょっ、先生!?落ち着いてください!」

 

務めて平静を装いながら通信を切った俺は、抑えていた怒りに任せて壁に何度も頭突きを喰らわせた。

慌てて止めに入ったユウカの腕もお構いなしに何度も、何度も。

 

「"Fxxk!Fxxxxxxk!!!!逃げ足だけは一人前の[放送禁止用語]どもが!"」

 

目の前のコンクリートが赤く染まっている気がしたが、収まらねえ怒りをブチ撒ける方が俺には重要だ。

そうして何度目かの打撃を試みようとした時。

 

「"次…こそは………あれ?"」

「先生!?トレバー先生!!」

 


 

次に目が覚めた時にはシャーレの医務室だった。

聞いた話によれば脳震盪と出血性ショックで丸一日寝込んじまったらしい。

 

「本当に心配したんですからね!?」

「"すまん…ユウカ"」

 

涙目で本気の説教をするユウカに、俺は平謝りしかできなかった。

しかも俺がベッドでくたばり損ねている間に、接収したカイザーのデータや裏文書なんかの精査・整理までしてくれたらしく、それを聞いた後で2度目の謝罪をするハメになった。

 


 

「それで…どうなんですか?戦果の方は」

「"あぁ…財務室と行政室にも相談して、どんな処分を下せそうか打ち合わせてるところだ。

あと防衛室から「やりすぎだ」とか「違法捜査の恐れがある」とか死ぬほど苦情が入ってる…ったく、せっかくクソどもにお灸を据えてきてやったんだから感謝して欲しいぐらいだがな。"」

「連邦生徒会の腰が重いのは今に始まったことじゃありませんから…はぁ……」

「ユウカも苦労してんな…」

 

二人揃ってため息をつきながら、改めて書類の処理に勤しむのだった。

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