Grand Theft Archive:Kivotos   作:火焔茸

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ずいぶん間が開いてしまいましたが、続きでございます。
今回もまだTは大人しいです。


ブリッツ・プレイ・パート2

逃走中の散発的な射撃はあったものの、反撃らしい反撃も無く奴らの拠点と思しき廃墟が見えてきた。

拠点の人員にも俺たちが追っている事は伝わっているのか完全武装・臨戦態勢で待ち構えていた。

 

「"よし、作戦通り行くぞ。"」

 

生徒たちにそう伝えると、4人は走行中の車から飛び降りて展開していった。

作戦といっても『車で突っ込んで、最大火力で叩く。』ってだけだが。

俺はグレネードのピンを抜き、タイミングを見計らってダッシュボードに放り込む。

 

ヘルメット団の拠点 に突っ込め。

 

「"花火の時間だ、クソッタレ!"」

 

そのまま加速し、飛び降りる。

無人の車だけが拠点へと突っ込んで、そのまま爆ぜた。

何人か巻き込めたらしく爆風で宙を舞うのが見えた…が、大半は無事。まぁ想定内だ。

 

「敵襲だ!撃て、撃てぇええ!!」

 

リーダー格であろう赤いヘルメットの女が叫ぶと、銃弾の雨が俺に浴びせかけられる。

面白いほどに予想通りの動きをしてくれるな、そのまま体を晒して撃ってろ。

俺は瓦礫の陰に隠れてやり過ごし、インカムで4人に指示する。

 

「"俺に夢中で隠れるのを忘れてやがるな、マヌケどもに喰らわせてやれ。"」

≪≪≪≪了解!≫≫≫≫

 

返事と同時、手加減抜きの最大火力が叩きこまれる。

俺を撃つのに夢中だったヘルメット団は、その無防備に晒した身体を次々と撃ち抜かれていく。

 

「"まだまだ標的を提供してくださるようだ、遠慮なく射撃訓練といこうぜ!"」

≪ん、戦闘というより作業≫

≪間違えて先生を撃たないように、それだけは注意しましょう~≫

≪って、ノノミ先輩それ大丈夫?バレル赤くなってきてるけど≫

≪うへ、おじさんも後輩をトリガーハッピーに育てた覚えはないよー?≫

 

無線越しに聞こえる会話も順調そうだな、特に問題は起きてないらしい。

とはいえ退屈すぎて我慢できなくなってきたので、多少の被弾は覚悟で俺も銃撃戦に参加する。

数分もすれば銃声も止んで、シロコから無線が入った。

 

≪先生、見える範囲の敵は片付いたよ。≫

「"よし、建物内に突入だ。隠れてる奴も見つけ出して無力化するぞ。"」

≪ん、了解。≫

 

俺も周囲を警戒しながら遮蔽を出て、内部に踏み込んだ。

案の定、中で数人待ち伏せてやがった…が、想定できてりゃ反応すんのは簡単。ショットガンを頭にブチ込んで黙らせる。

合流してきた4人に大ケガが無いのを確認してから、改めて残党狩りを任せる。

 

「先生、なにしてるの?」

 

伸びて動かなくなったヘルメットにダブルタップをお見舞いしながら、シロコが首を傾げた。

 

「"装備を剥いでる、アビドスを襲えないようにな。これなら殺さずに戦力を奪えるだろ?"」

「なるほどー、経済的な攻撃かぁ。大人の発想だねぇ。」

「"ご明察。ホシノは理解が早いな。『自称・おじさん』はガキの背伸びじゃないらしい。"」

「うへへ、お誉めにあずかり光栄だよ。」

 

さて…弾薬とか爆弾は使い道があるとして、銃はそんなに要らねえな。

T.P.I.(トレバー・フィリップス工業)で他社製品の研究に回すと考えても、各種10挺あれば十分だろう。

トラックに積めるだけ積んで、残りは一か所に集めて爆破処理だ。

 

あとは…アレもトランクに積んどくか。




ついに拙作も評価・感想をいただくようになり、じわじわとモチベに効いてきております。
苦笑を禁じ得ないほどの遅筆ではございますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

次回あたりから、透明感の無い展開が待ち受けている予定です。
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