ガンダムSEED 〜守るための戦い〜   作:てこの原理こそ最強

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第五十一話

 

 

ジブラルタル基地に入港したミネルバ。そしてすぐさまシンとアスランへデュランダル議長からの招集があった

 

シンとアスランが通されたのはとある格納庫。そこにデュランダル議長と偽物のラクス・クラインであるミーア・キャンベルがいた

 

「お久しぶりです議長」

 

「先日のメッセージ、感動しました!」

 

「ありがとう。私も君達の活躍は聞いているよ。いろいろあったがよく頑張ってくれた」

 

「ありがとうございます!」

 

「アスラーン!」

 

議長に挨拶を済ませるとミーアがアスランに抱きついた

 

「お元気でしたか?会いたかったですわ!」

 

「お、お久しぶりです...」

 

アスランの中では既に以前のような気持ちをデュランダル議長にもミーアにも抱いてはいなかった。そのため挨拶もたどたどしくなってしまう

 

「もう知っていると思うが事態を見かねて私はとんでもないことを始めてしまってね」

 

「いえ!とんでもないなんてそんな!」

 

「ありがとう。話したいことはいろいろあるが、まずは見てくれたまえ」

 

少し薄暗かった格納庫が一気に明るくなる。そして2人の前に2機の新型モビルスーツの姿が露わとなった

 

「<ZGMF-X42S デスティニー><ZGMF-X666S レジェンド>。どちらも従来の物をはるかに上回る性能を持った最新鋭の機体だ」

 

「これが...」

 

「詳細は後ほど見てもらうが、おそらくはこれがこれからの戦いの主役となるだろう」

 

「議長...」

 

「君達の新しい機体だよ」

 

「ッ!」

 

「俺の、新しい機体...」

 

「うん」

 

「...」

 

デュランダル議長から新しい専用機と言われ目を輝かせるシンと議長を不審な目で見るアスラン。実に対照的だった

 

「デスティニーはどの性能もインパルスを凌ぐ。そしてレジェンドは新時代のドラグーンシステムを搭載している。どちらも工廠が不休で作り上げた自信作だ」

 

「そんな物を俺に...」

 

「気に入ったかね?」

 

「はい!」

 

「デスティニーには特に君が乗ることを想定して調整を行っている。インパルスの戦闘データを元にしてね」

 

「あぁ...」

 

「君の操作の癖、特にスピードはどうやら常人よりもはるかに上回るようだからね。君の力はすごいものだ。特にこの所はますます」

 

「い、いえ!光栄です!」

 

「インパルスでは機体の限界にイラつくこともあったと思うがこれならもうそんなことはない。私が保証しよう」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

シンは議長が自分のために新型モビルスーツをこしらえてくれたことに喜びを存分に出していた

 

「そしてレジェンドが君の新しい機体となるが、どうかなアスラン。ドラグーンシステム。君なら十分扱えると思っているのだが」

 

「...。これは、これからロゴスと戦っていくためにということですか?」

 

自分とは違いまったく喜ぶような気配がないアスランを見てシンは困惑する

 

「戦争をなくすためにロゴスと戦うと議長はおっしゃいました」

 

「あぁ。戦いを終わらせるために戦うというのも矛盾した困った話だがな。だが仕方がないだろう?彼らは言葉を聞かないのだから」

 

「...」

 

「ならば戦うしかなくなる」

 

「ならばなぜ彼らを?」

 

「ん?」

 

「ではなぜアークエンジェルを討てとご命令されたのですか...」

 

「ッ!あんたまだ!」

 

「アスラン...」

 

「あの艦は確かに不用意に戦局を混乱させたかもしれません。ですがその意志は私達と同じでした。なぜ議長は、彼らとは話す機会すら作らないまま討てと命令されたのですか?」

 

「では私も聞くが、なぜ彼らは私達のところへ来なかった?」

 

「は...?」

 

「思いが同じなら彼らの方からこちらへ来てくれてもよかったはずだ。私の声は届いていたはずなのだから。グラディス艦長だって戦闘前には投降を呼びかけたというじゃないか」

 

「平時の話し合いと、投降した後の話し合いでは状況が違ってきます」

 

「なるほど。だが機会がなかったわけではあるまい?」

 

「それは、議長が一番よくご存じなのではないですか...?」

 

「ん?」

 

アスランはデュランダル議長へ物申しつつミーアに目を向ける

 

「ラクスだってこうして共に戦おうとしてくれているのにね」

 

「議長...」

 

「もうやめろよアスラン!」

 

「君の憤りはわからないでもない。なぜこんなことに...なぜ世界は願ったように動かないのか...と。実に腹立たしいものだ。だが言ってみればそれが今の世界ということだ」

 

「何を...」

 

「今の世界は我らは誰もが本当の自分を知らず、その力も役割も知らずただと時々に翻弄されて生きている。アークエンジェル。いや、君の友人、キラ・ヤマトくんに限って言っても、な...」

 

「あなたが、キラの何を知ってると言うのです...」

 

「そうだな...彼は実に不幸だったと気の毒に思ってるよ」

 

「不幸?」

 

「あれだけの資質、力だ。彼は本来"戦士"なのだ。モビルスーツで戦わせたら当代彼に敵う者はないと言うほどの腕。なのにそれを誰1人、彼自身でさえ知らず、知らぬが故にそう育たず、そう生きずただ時代に翻弄されて生きてしまった。そしてユニティのパイロット」

 

「...」

 

「彼とて同じさ。力があるにもかかわらずその使い方を教わらず、ただ生きてしまった。そんな彼ら、オーブの国家元首をさらい戦場に出ては好き勝手に敵を撃つ。こんなことのどこに意味があると言うのかね?」

 

「彼らの行動には何の意味もない、と...?」

 

「以前強すぎる力は新たな争いと呼ぶと言ったのはオーブの姫だ。私はザフト軍最高責任者としてあんな訳のわからない強大な力をただ野放しにしておくことはできない。だから討てと命じたのだ」

 

アスランはデュランダル議長の話を特に力が篭ることもなく脱力した状態で聞いていた

 

「本当に不憫だった彼らは。もっと早く自分を知っていたら君達のようにその力と役割を知り、それを活かせる場所で生きられたら彼ら自身も悩み苦しむことなく、その力は讃えられて幸福に生きられただろうに」

 

「幸福...?で、ありますか?」

 

「そうだよ。人は自分を知り精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番の幸せだろう?」

 

「あ、はい」

 

「この戦争が終わったら、私はぜひともそんな世界を創りたいと思っている。誰もがみな幸福に生きられる世界となればもう戦争など起きはしないだろう。夢のようなことだがね」

 

「いえ!素晴らしいと思います!」

 

「ふっ。必ず実現してみせるさ。そのためにも君達にも今を頑張ってほしい」

 

「はい!」

 

「なるほど。わかりました...」

 

議長の素晴らしいお言葉を聞いたシンは元気よく返事をした。しかしアスランは、何か思うところがあるようにシンと同じように喜びを感じることはできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、ジブラルタルには雨が降っていた。雨音が響く中アスランは用意された部屋にて議長の言葉とキラやレオの言葉を繰り返し思い出していた

 

(はっ...俺はいつまで経ってもバカだな...)

 

心の中で自分のことを非難していると部屋の扉をノックされた

 

「アスラン?あ、やっぱりここにいた!ダメよ!こんなところで油を売ってる場合じゃないわ!」

 

「えっ?」

 

「こんなことしてたら本当に議長に疑われちゃう!」

 

「は?いや何を言って...」

 

「あのシンって子はずっと新型機のところにいるのよ!でもアスランがこんなことしてちゃ。だからあなたも早く!」

 

「ちょっと待て。疑うって何をだ」

 

「あなたはダメだって。ほらこれ」

 

「これは...」

 

部屋に入ってきたミーアから渡されたのは以前ディオキアの街でキラ達と会った時の写真だった

 

「あのレイって子が議長と話してて。その時()()()()()()()()って議長が!だから早くそんなことないって議長にアピールしないと!」

 

「なるほど。最初から議長は...」

 

そこへまた扉がノックされた

 

『ミネルバ所属、特務隊アスラン・ザラ。保安部の者です。少しお聞きしたいことがあるのですが』

 

「さすが議長。行動が早い」

 

「え...?」

 

『アスラン・ザラ。開けてください』

 

「あいつにはわかってたんだな。まったく...俺はなんて無駄な時間を」

 

アスランはいままで自分を気遣ってくれていた者の顔を思い浮かべながら不敵に笑った。そんなアスランを心配そうに見つめていたミーアだったのだが、突然アスランが窓をぶち破り外へ出た。窓が割れる音を聞いた保安局の者達は鍵を撃ち壊し無理矢理部屋に入ってきた

 

「キャッ!」

 

「クソッ!悪あがきを!」

 

「探せ!」

 

「うおっ!?」

 

逃げ出したアスランを追うべく窓から出た保安部の3人。しかし最後の1人が出たタイミングで窓の上に隠れていたアスランが飛び降り様に蹴りを入れて気絶させる。そして他の2人も殴り飛ばした

 

「さぁ!」

 

「え...」

 

「早く!」

 

アスランは銃を奪いミーアに手を差し出す。困惑するミーアだったがアスランの手を取り一緒に外へ出た

 

「ちょっと待って!アスラン!」

 

「どうした?」

 

「どうして!」

 

ミーアにはアスランがどうして逃げるのか理解できなかった。地上へ降りるための階段の途中でミーアは立ち止まる

 

「議長は自分の認めた役割を果たす者にしか用はない」

 

「え!?」

 

「彼に都合のいいラクス。そしてモビルスーツパイロットとしての俺。だが君だってずっとそうしていられるわけはない!そうなれば君だって消される!」

 

「そ、んな...」

 

「だから一緒に行くんだ!」

 

「私は...私はラクスよ!」

 

「ミーア!」

 

「違う!私はラクスなの!ラクスがいい!」

 

「ミーア...」

 

ミーアはさらに困惑した。しかし議長を悪く言うアスランの言葉を信じられないミーアは引っ張られるアスランの手を振り払った

 

「役割だっていいじゃない!ちゃんとやってれば!そういう生き方だっていいじゃない!」

 

「君...」

 

「だからアスランも、ねっ..?」

 

ミーアは一緒に議長のところに戻ろうと意味を込めて手を差し出す。しかしアスランはこれを取らず。そこへ複数の足音が聞こえる

 

「ミーア!」

 

「ッ...!」

 

今度はアスランが一緒に来るようにミーアへ手を差し出す。しかしミーアもこの手を取らなかった。アスランは悔しいのか差し伸べた手を固く握り締めその場を走り去った

 

「うっ...うぅぅ...!!」

 

アスランが去る足音を聴きながらミーアはその場に座り込み涙を流す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保安部はどんどんと増員されていった。その中アスランは逃げ回りとある部屋に入った

 

「あ、アスランさん!?」

 

「どうしてここに!?」

 

「しーっ!悪い。外に出たいだけなんだ。頼むから静かにしてくれ」

 

部屋にはメイリンとマユがおりいきなり入ってきたアスランに驚く。すると部屋の扉がノックされた

 

『保安部だ。部屋の中を確認させてもらいたい』

 

「ドアを開けたら俺に脅されてたと言え」

 

「え...」

 

「アスランさんもしかして...こっちへ!メイリンさんも!」

 

「なっ!」

 

マユは何かを察したのかアスランとメイリンの腕を掴んで脱衣所に入れた

 

『おい!いないのか!』

 

「はーい!」

 

マユは音が聴こえるほど勢いよくシャワーだしバスタオルを一枚取って脱衣所のドアを閉めた。そして自分は急いで服を脱ぎ下着の上からバスタオルを巻いて部屋のドアを開けた

 

「あ...」

 

「ちょっ!マユ!?なんて格好してんのアンタは!」

 

「あ、ルナさん。だってお風呂上がって髪乾かしてたらドアをドンドン叩くんだもん。それにすごく急かしてきて」

 

偶然通りかかったルナマリアがマユを隠そうと保安部の男達とマユの間に入り、マユの話を聞いて保安部の連中に睨みをきかす

 

「この音って、もしかしてメイリン?」

 

「うん。今お風呂中」

 

『お姉ちゃん?何か用?』

 

メイリンもマユに合わせて脱衣所の中からルナマリアに声をかける

 

「ううん何でもない。マユも早く服来なさい!それにいったい何の騒ぎなのよこれは!」

 

「い、いえ...」

 

さすがにアスラン脱走のことを議長の許可も得ずに話すことはできなかったのか、保安部の男達はその場を離れていった

 

難が去って緊張の糸が切れたマユはゆっくりと床にへたり込む。そこへドアが閉まる音を確認したアスランが脱衣所から出てマユにバスローブをかけた

 

「マユちゃん大丈夫...?」

 

「う、うん...なんとか...」

 

「ありがとう。でもなぜ...?」

 

「わかりません...でも、アスランさんは悪い人だと思えなかったから...」

 

「そうか。ありがとう」

 

「ま、待って!」

 

アスランは匿ってくれた2人のためにもこれ以上迷惑をかけられないと思い速やかに部屋から出ようするがその足をマユが掴んだ

 

「このまま出ていってもすぐ見つかっちゃいます。でもメイリンさんなら!」

 

「え...?」

 

「お願いメイリンさん!理由はわからないけど、このままアスランさんが捕まっちゃったら...」

 

同じミネルバに搭乗する歳の近い友達。そんな彼女が必死にアスランを逃そうとしている。いけないことかもしれないが、友達の悲しい顔を見てられなかったメイリンはイスに座りパソコンを立ち上げた

 

「基地のホストに侵入して何処かで警報を出せればカモフラージュになるかもしれません」

 

メイリンはハッキングや情報操作技術に長けているため軍のサーバーにアクセスすることなど造作もなかった

 

そしてメイリンの言う通り遠くの方で警報が鳴った

 

「ありがとメイリンさん。行きましょうアスランさん!」

 

「えっ。あ、あぁ...」

 

「待って!私も行く!」

 

「...。わかった。車回すね」

 

「うん!」

 

マユは先に車庫に向かう。そしてメイリンの案内でアスランは雨の中外に出た

 

「君まで、どうして...」

 

「私もバカじゃありませんから。最初は軍の命令だからって思ってました。でも敵を討つことが本当に平和の繋がるのかわからなくなっちゃって...」

 

「...」

 

「それに、アスランさんはきっと戻るべきなんです。私達と一緒じゃない、マユちゃんがいつも話してくれたユニティのパイロットの方のところに」

 

「そうか」

 

路地裏にマユが車を回しアスランとメイリンはすぐさま飛び乗った。マユは車を出し雨の中車を飛ばしモビルスーツが収容されている地区に向かった

 

「今軍の目は警報の鳴った港に向いています。今なら」

 

「行ってくださいアスランさん」

 

「だが、君達が...」

 

「...。もし会えたらユニティのパイロットの人に伝えてください。助けてくれてありがとう、って」

 

「マユ...ッ!?伏せろ!」

 

モビルスーツの前まで案内されたアスランはライトの下に人影を見てメイリンとマユを押し倒し機材の背後に身を隠した

 

「やっぱり逃げるんですか!」

 

「レイ!」

 

「俺は許しませんよ。ギルを裏切るなんてこと!」

 

「「キャーッ!!」」

 

「やめろレイ!2人は!」

 

人影の正体はレイ。保安部と共にアスランを捜索中にたまたま車を運転するマユの姿を見かけ疑問に思い追いかけてきたのだ

 

そんなレイはマユとメイリンがいるにもかかわらず問答無用でライフル撃ち続けてくる。怯える2人を見兼ねたアスランはレイの発砲が止まった一瞬の隙に飛び出しレイの持っていた銃を撃ち落とす

 

「来い2人とも!」

 

「「ッ!」」

 

アスランは2人を招き一緒にその場にあったグフ・イグナイテッドに入った

 

「ごめん!でもこのままじゃ君達も!」

 

「「...」」

 

おそらくマユもメイリンも最初から自分達がどんな罪に問われるかわかっていたのだろう。アスランの言葉に全力で首を振る

 

「でも、どうするんですか...?」

 

「アークエンジェルを探す!」

 

「えっ!?でもあの艦は...」

 

「沈んじゃいないさ。あのとき、レオが守っていたんだ」

 

「レオ...?」

 

「レオ・シュヴァルグラン。ユニティのパイロットだ」

 

「レオ・シュヴァルグラン、さん...」

 

稲光が光る悪天候の中アスランは機体を進ます。しかし時がそう進まないで追手がやってきた。デスティニーにレジェンドだ

 

デスティニーに乗るシンはマユとメイリンが乗ってるのを知ってか知らずか構いなしにライフルを撃ってくる

 

「やめろシン!お前も踊らされている!」

 

『え...』

 

『その手は通じない。見苦しいですよアスラン』

 

「クッ!レイか!捕まれ!」

 

「ウッ!」

 

「キャッ!」

 

アスランはビームガンで何とか反撃を試みるがレジェンドのビームシールドに簡単に阻まれる。機体の性能が違いすぎる

 

『逃げるな!降伏して基地に戻れ!』

 

「シン!えぇい!」

 

しかし機体の性能で劣っていようとアスランはパイロットとして超一流。ヒートロッドをデスティニーのライフルに巻きつけ電流を流し爆破させた

 

「やめろ!俺はこのまま殺されるつもりはない!」

 

『なにを!』

 

「聞けシン!議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」

 

『アスラン!』

 

アスランの話を止めようとしているのかレイがアスランに砲撃する。だがアスランは回避しながら言葉を続けた

 

「だが彼らの言葉はやがて世界の全てを殺す!」

 

『えっ...』

 

「え...」

 

「そんな...」

 

アスランの言葉にシンだけでなくマユとメイリンも驚愕し言葉につまった

 

「俺はそれを!」

 

『聞くなシン。アスランは錯乱している』

 

「ふざけるな!」

 

『彼の戯言に惑わされるなシン!』

 

「シン!どうしても撃つと言うなら、せめてメイリンとマユを降ろさせろ!彼女達は!」

 

『彼女達は既にあなたと同罪だ。その存在に意味はない』

 

「「え...!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『この世に意味のない存在などあるものか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘中にどこからともなく男の声。どこからの言葉かわからない。ただその言葉と同時に上空から大型のビームが撃ち下ろされた

 

『なんだ!?』

 

『新手...?こんな時に!』

 

「今の声は...」

 

困惑するシンやレイに対してアスランにはその声に聞き覚えがあった。その声の主を思い出していると機体に電文が送り込まれた

 

 

 

 

『飛沫に紛れて海へ。近くにオーブの船。そしてアークエンジェルへ』

 

 

 

 

3人が読み終えるタイミングちょうどで先ほどよりも大きなビームが海めがけて撃ち下ろされた。その光とそれによる大きな水飛沫でシンとレイは視界を塞がれる。そして飛沫が収まった時には、2人の目の前からアスランの機体の姿が消えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"レオ"か...」

 

「レオって、さっき言ってた...」

 

「あぁ。間違いない」

 

「アスランさん、文に続きが...」

 

「ん?」

 

メイリンが指差す先ほど送られてきた電文には続きがあった

 

 

『マユ・アスカ。メイリン・ホーク。我が友アスランを助けてくれて感謝する。近いうちに会えたとき、改めて感謝の言葉を伝えさせてくれ』

 

 

「ふっ、律儀なやつだ」

 

「いい人ですね」

 

「うん。文字だけでも優しい人ってわかります」

 

自分達を助けてくれた正体がレオだと確信したアスランやレオとはまだ会ったこともないはずのマユやメイリンも気持ちを穏やかすることができた。そして3人は機体を海底に潜ませオーブ軍との接触を待った

 

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