ガンダムSEED 〜守るための戦い〜   作:てこの原理こそ最強

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第六十二話

 

 

「街に出るなんて本当に久しぶりですわ」

 

「どれくらいぶりくらいなんですか?」

 

「そうですわね。もう何ヶ月になるでしょうか」

 

「えっ、そんなにですか!?」

 

今日はいよいよお出かけの日。レオとラクスはもちろんのこと護衛としてアスランとニコル、そしてレオが誘っていたマユとメイリン。そしてステラとなかなかに大所帯となってしまった

 

「海底に宇宙と大移動だったからな、ラクスは」

 

「移動頻度で言えばレオの方が多いのではなくて?」

 

「違いないな」

 

「「ッ!?」」

 

全員いつもの軍服などではなく久しぶりの私服に着替えている。初めてレオの私服姿を見たメイリンとマユはそのかっこよさに思わず見惚れてしまった

 

「本当にいいのか?」

 

「アスランとニコルがいれば安心だろ」

 

「はぁ...」

 

レオが今回の護衛をアスランに話をしてからずっとアスランは今の状況でラクスが外に出るのは危険だと反対してきていた

 

「ニコルも今日はよろしくな」

 

「はい!」

 

「それにしても雰囲気変わるなニコル」

 

「そ、そうですか?」

 

「あぁ。似合ってる」

 

「ッ!あ、ありがとうございます...」

 

大体オーブの作業服かパイロットスーツ姿のニコルしか見てこなかったレオは黒のスキニーパンツと白のTシャツの上にカーキ色のブルゾンを羽織り、キャスケットを被ったニコルを新鮮に思った

 

「れ、レオさん。私はどう、ですか...?」

 

「私も!」

 

デニム生地ショートパンツのコンビネゾンに落ち着いたブラウンのアウターを合わせているメイリンと白のミニスカートにピンク色のニット素材のトップスを着たマユがレオに感想を求める

 

「初めて2人の私服姿を見たけど、2人とも似合ってるよ」

 

「そうですか...!」

 

「ありがとうございます...!」

 

「ふふっ、お2人とも可愛らしいですわね」

 

「そうだな」

 

「お兄ちゃん。ステラは?」

 

「もちろんステラも可愛いよ。なんたって俺とラクスが時間をかけて選んだからな」

 

「そうですわね。とてもよくお似合いですわよ」

 

「それならよかった」

 

レオとラクスが昨晩1時間近くかけて選んだステラの服。スカート部分が白の水色のレースワンピース。腰部には薄い紫のベルトと首元にはレオが巻いてくれたベルトと同じのスカーフでコーデされている

 

「悩んだ甲斐がありましたわね」

 

「そうだな。じゃあ行こうか」

 

「えぇ」

 

いつもより大型の車に乗り込む面々。運転はレオが受けおい助手席にはアスラン。他はそれぞれ後部座席に座った

 

「じゃあ行ってきますねマリューさん」

 

『気をつけていってらっしゃい』

 

「はい。お土産買ってきます」

 

『気にしないでいいわよ。楽しんでらっしゃい』

 

「ありがとうございます」

 

ブリッジにいるマリューに一報告げてから出発した

 

 

 

 

 

 

アクセサリーショップや服屋を楽しく回っている女性陣。その姿をレオとアスランは見守っていた

 

「そんな怒るなってアスラン」

 

「別に怒っちゃいない。呆れてるだけだ」

 

「それでは同じことだろう」

 

「だってお前...ラクスは...」

 

「はい?」

 

「なんでもない。ほら、ステラが呼んでるぞ」

 

「あら」

 

少し離れた場所で待っているにも関わらずアスランがつい口に出してしまった自分の名前に反応するラクス。しかしレオがすぐさま気にしないよう伝える

 

「確かに危ないかもしれないがラクスにも普通の女の子みたいに楽しい時間を味合わせてかったんだ。わかってくれ」

 

「もう何度も聞いたさ。だが...」

 

「念の為に護衛をお願いしてなんだが、気を張りすぎるなよアスラン」

 

「なにを今更...」

 

やはり反対なようすのアスラン。ただ楽しそうな彼女達を見てもうノーすら言えないのもまた事実だった

 

「レオ。試着をするので少し見てもらえますか?」

 

「もちろんだ」

 

とある服屋さんに入った一向。そこでもレオは離れた場所で待つつもりだったのだがラクスから手を引かれ試着室の前で待機した

 

「これはどうですか?」

 

「わぁ〜」

 

「いいね」

 

まず着替えたのは紫のタイトワンピース。元々スタイルがいいためより細く感じる

 

「こっちはどうですか?」

 

「はわ〜」

 

次は黒のミニスカートワンピースに赤のジャケットを合わせたコーデ

 

「こっちもいいと思うぞ」

 

「どうでもいいみたいですわね...」

 

「レオくん...さすがにもう少し...」

 

「違うぞラクス。ぶっちゃけラクスに似合わない服なんてないと思うし可愛いとか綺麗とかそんな簡単な言葉で済ませられないし。なんならあまりにも似合いすぎて言葉を失ってたまである。でもあえて言葉を選ぶとしてらさっきのワンピースはラクスのスタイルにマッチしててさらにラクスの魅力が増してる。今のやつはラクスの細い足がスラーっと伸びてて目が行ってしまうし黒に赤というのも普段ふわふわしたラクスとのギャップで新しい感じがしていい。許されるならこのお店にある服全部でラクスをコーディネートさせてほしい」

 

「そ、そこまで言われてしまうと照れてしまいますわね...」

 

普段はレオ耐性があるラクスなのだがあまりの褒め攻撃に珍しく頬を赤くして恥ずかしがっている

 

「大丈夫。照れたラクスも素晴らしい。写真撮っていいか?」

 

「ッ!今はダメですわ!」

 

ラクスは勢いよく試着室のカーテンを閉めた

 

「お前...」

 

「ん?どうしたアスラン。そんな呆れた顔をして」

 

「文字通り呆れてるんだ。よくもこんな公共の場で...」

 

「ラクスが素晴らしいってことに場所とか関係あるか?」

 

「はぁ...」

 

レオがとんだラクスバカで頭を抱えるアスラン

 

「お兄ちゃん。ステラの選んでほしい」

 

「お、任せろステラ。最高に似合うもの選んでやる」

 

「ん」

 

「はぁ...」

 

加えてとんだ妹バカでもあったレオにさらに大きいため息を出すアスラン

 

「あの、レオさん。私達が選んだのも見てもらっていいですか?」

 

「ん?俺でいいなら」

 

「レオさんがいいんです!」

 

「わ、わかった」

 

「レオくん!僕のもいいですか!?」

 

「お、おう」

 

ステラの服を探しに行こうとしたレオの服を引っ張って止めるメイリン。他にもマユとニコルも自分の選んだ服をレオに見てもらおうと試着室に入った

 

「ごめんなステラ。後でもいいか?」

 

「ステラは大丈夫。みんな気合い入ってる」

 

「みたいだな。好きなものを買えばいいのに」

 

「はぁ...」

 

「さっきからどうしたんだよアスラン」

 

「レオお前...ラクスと妹以外にはアホになるのどうにかならないのか...」

 

「なんだと貴様...」

 

アスランから大変不名誉な言いぐさをされるレオだったがおそらくアスランのように思う人間は他にもいることだろう。レオは気づいていないだけで

 

『ハロー!ハロー!エクスキューズミー!ユーアンダースタン!』

 

『ハロ?』

 

「あら?」

 

「これはミーアの!」

 

着替えを終えて出てきたラクスの元にラクスの持つハロと同型の真っ赤なハロが近づいてきた。アスランだけはそれが誰のものかわかっているようだった

 

「なんか咥えてるな」

 

ハロは「ラクス様へ」と書かれた紙を加えていた。ラクスがその紙を取り裏面を見るとそこには「助けて!殺される!」という言葉と地図が描かれていた

 

「すっごいうさんくさい...」

 

「あぁ。だが放ってもおけない。クソッ!それも見越してか!」

 

「この子がか?」

 

「あぁ。ミーア・キャンベル。議長のラクスだ」

 

「...。みんな悪い、緊急事態だ。試着はまたにして出てきてほしい」

 

『えっ!?』

 

『わかりました!』

 

『すぐ着替えます!』

 

レオはミーアの名前を聞いてすぐさま試着で着替え中のニコル達に声をかける

 

「お前はラクス達とすぐに艦へ戻れ」

 

「あ?」

 

「いやすぐ応援を呼ぶ!どこが狙いかわからない...」

 

「いいえアスラン。わたくしも参りますわ」

 

「はぁ!?ちょっと待てラクス!」

 

「この方が呼んでいるのはわたくしです」

 

「だが!それが罠だって!」

 

「いずれ、ちゃんとお話ししなければならないと思っていましたわ。この方と」

 

「ッ!レオ!お前からラクスを説得しろ!」

 

「わたくしはお会いしたいですわ、彼女に」

 

「なっ!?」

 

「わかった。どちらにしろ艦には連絡しよう。ことと次第によってはアスランの言う通り応援が必要になるかもしれないし」

 

「お前!」

 

「大丈夫だアスラン。罠だってわかってるならそれなりに警戒もできる。それにこういうときのためにお前やニコルにお願いしてたんだ。それになんなら、もう動いてくれてるかもしれない」

 

「お、お前というやつは...」

 

ラクスにもそうだがまたレオに呆れかえるアスラン。ため息に加え頭をがっくりと落とす

 

「ありがとう、レオ」

 

「大丈夫。ラクスは俺が守る」

 

「えぇ。信じていますわ」

 

それからニコル達が着替えが終わってレオ達は指定された場所に向かった

 

 

 

 

 

そこはちょっとした屋外コンサート会場にようになっており、ステージとそれを中心に半円を描くように観客席が並んでいた

 

「...」

 

ステージすぐの観客席にミーアは1人座っていた

 

「ミーア...」

 

「アスラン!?」

 

ステージ奥の建物の中からミーアを見つけたアスランは声をかける。ラクスを呼んだはずなのに、しかもアスランは死んだと報告を受けていたミーアはアスランがいることに相当驚いた

 

「アスラン!あなた生きて!」

 

「動くな」

 

「ッ!?アスラン...」

 

近づいてこようとするミーアに向かって銃を突きつけるアスラン

 

「メッセージは受け取った。だがこれが最後だミーア。だから来た」

 

「アスラン...」

 

「少し待ってもらえますか?アスラン」

 

アスランの背後からラクスと銃を構えて全方位を警戒するニコルとメイリン。そして銃など持たずラクスの隣に立つレオが出てきた。さすがにステラを一緒に連れてくることはできなかったためマユにお願いして先に戻ってもらった

 

「ラクス、様...」

 

「はじめましてミーアさん」

 

「あ...」

 

「お手紙には"助けて"とありました。"殺される"とも。ならわたくしと一緒に参りましょう」

 

「おいラクス。それは...」

 

ミーアに一緒に行こうと誘うラクスに難しい顔をしながら異を唱えようとするレオ。しかしラクスの笑顔を見てその先は言えなくなってしまう

 

「あ、あれは私よ!私だわ!」

 

「ミーア!」

 

いざラクスが目の前に現れて今までの自分がしてきたことやデュランダル議長の言葉がフラッシュバックし自暴自棄気味になってしまうミーア

 

「落ち着けミーア!大丈夫だから!」

 

「わ、私がラクスだわ!だってそうでしょ!?声も顔も同じなんだもの!私がラクスで、なにが悪いの!」

 

完全に自暴自棄になってしまったミーアは拳銃を構えた。しかしアスランがこれを冷静に対処。その拳銃を撃ち落とした

 

「もうやめろミーア!」

 

「名が欲しいのなら差し上げますわ。ですが、いくら同じ顔、同じ声、同じ姿だとしてもあなたとわたくしは違う人間なのです。それはどうあっても変えられません」

 

「...」

 

ミーアはラクスの言葉を聞いて崩れ落ちるように地面に跪いた

 

「ミーア・キャンベル。本当はわかっていたんじゃないのか?」

 

「な、にを...」

 

「いくらラクスになり替わろうとしても、ラクス自身になんかなれないことは、お前自身が一番わかってたんじゃないのか?」

 

「ッ!!」

 

図星だった。ミーア自身途中からわかっていた。最初は議長の言われた通り本物のラクスを演じていたのだが事実から目を背けてここ最近を生きてきた。レオにそんな図星をつかれたミーアは目を見開いてレオ達を見上げた

 

「お前はどこまで行ってもミーア・キャンベルでしかない。自分は自分以外にはどう足掻いてもなれないんだ。お前はラクスにはなれないし、俺だってアスランにはなれない。どれだけ憧れや尊敬の念があったとしてもな」

 

「...」

 

「でも、だからわたくしも、あなたも、ここにいるのでしょう?」

 

「あぁ...」

 

「だから出会えるのでしょう?人と、そして自分に」

 

「う、うぅぅ...!」

 

「あなたの夢はあなたのものですわ。そのために歌ってください。人の夢は、その人ではない人に使われてはならないんです」

 

レオと、そしてラクスの言葉はミーアにとっては今までやってきたことを否定されるものだった。しかしこれに対してミーアはなにも反論できなかった

 

「レオくん!!」

 

「ッ!ラクス!」

 

突然のニコルの叫び声。レオは反射的にラクスを引き寄せる

 

「ッ!?チッ!」

 

さっきまでラクスがいた場所の地面に銃弾で窪みができた

 

「アスラン!」

 

「ミーア!」

 

「こっちへ!」

 

レオがラクスを、アスランがミーアの手を引き建物の物陰に隠れた

 

「無事か!?」

 

「問題ない!」

 

「来ますよアスラン!」

 

「ッ!」

 

隠れているのに止まない銃弾の嵐。ニコルが必死に応戦している

 

「何人だ!知ってるか!」

 

「わかんない!サラしか!」

 

「チッ!」

 

おそらくミーアは囮。この襲撃の全体像は聞かされていないのだろう

 

「ニコル!ここは頼んだぞ!」

 

「えっ!ちょっ!アスラン!」

 

一瞬銃撃が止んだ隙にアスランは外へ走り出した。それを見た敵はアスランへ発砲。しかしアスランはこれをジャンプで回避。観客席にまで辿り着き敵1人を撃ち抜いた

 

「なぁニコル。あいつっていつもあんな危なっかしいのか?」

 

「軍に入ってからはそこまででもなかったんですけどね。訓練学校のときは割と...」

 

「なるほどな。納得だ」

 

「アスランさんって本当に同じ人間ですか...?さっきもいとも簡単に拳銃撃ち落としてましたし...」

 

「おそらくな...」

 

アスランの動きに驚きよりもむしろ同じ人間なのか疑わしく思っているメイリン。レオはそんなメイリンに確実に自分達と同じと言えないことに若干の申し訳なさはなんとか感じていた

 

「うぅぅ!!」

 

「ミーアさん」

 

「え...」

 

「大丈夫ですわ。ねっ?」

 

蹲って怯えているミーアに優しく声をかけるラクス

 

「安心しろ。多分そろそろ終わる」

 

「なにを...」

 

『うわっ!』

 

『なんだ!?』

 

『別動隊だと!?』

 

しゃがんでいるミーアとラクスには見えない敵の状況。しかし声だけは聞こえる。なぜか襲ってきているはずの敵がやられているように聞こえる

 

「これはいったい...」

 

「もう少し早く動いてほしかったかな」

 

「仕方ありません。敵に見つからないように動いてましたから」

 

そもそもを知らないメイリンは敵が次々と無力化されていく光景を見て驚いているが、レオとニコルはようやくといった感じで安堵した

 

「ッ!ニコル!」

 

「大丈夫です!」

 

視界の片隅に回り込んできた敵を捕らえたレオがニコルの名前を呼ぶが、ニコルもわかっていたようにすぐさま迎撃した

 

「さすが」

 

「これでも射撃の成績はよかったんですよ?アスランほどではありませんが」

 

「ありゃ人間じゃないから大丈夫だ」

 

「あ、やっぱり...」

 

「納得しちゃいます...」

 

さっきまではまだ人間の領域にいたアスランだがついにメイリンの認識では人間の領域から出てしまったらしい

 

そして敵が完全に沈黙したのを確認してレオ達は外に出た

 

「遅くなってしまって申し訳ありません。これで敵の排除は完了かと思います」

 

「ありがとうございました」

 

「隊長からの指示でしたので。では我々は念のため警戒を続けます」

 

「よろしくお願いします」

 

「ご苦労様です」

 

レオ達を助けてくれたニコルの部隊の1人がレオ達の元に近づき報告する。そしてすぐまた警戒のため配置に戻った

 

「レオ」

 

「おつかれアスラン。怪我はないか?」

 

「あぁ」

 

「やっぱりどうかしてるな...」

 

「ん?」

 

「いや、なんでもない」

 

あの銃撃戦の中単騎で出て行ったのにかすり傷ひとつないアスランにいろんな意味で顔をしかめるレオ

 

「これはお前が?」

 

「あぁ。ラクスが外に出るから念のためニコルに頼んでおいたんだ。まさかここまでのことになるなんて思ってもなかったがな」

 

「そうか。ありがとうニコル」

 

「いえ。みなさんにお怪我がなくてよかったです」

 

「メイリンもごめんな。こんなことに巻き込んでしまって」

 

「い、いえ!」

 

「すまない。ん?」

 

そこへアークエンジェルからアカツキが到着。あまりに遅い到着だった

 

『無事か?坊主ども』

 

「えぇ。とりあえずラクス達をアークエンジェルへお願いします」

 

『あぁ。ほら、お姫様方』

 

ステージ上に降り立ったアカツキに乗るムウ。そしてラクス達の回収を頼まれているため機体の手を降ろした

 

「ほら、ミーアも」

 

「あっ...ッ!危ない!!」

 

「クッ!」

 

先にラクスを乗せ次にミーアを乗せようとアスランは手を差し伸べた。その手を取るか躊躇っていたミーアだったが銃でラクスを狙う瀕死の女を見て駆け出した

 

 

 

 

パーッン!!!

 

 

 

 

銃声が鳴り響く

 

「ッ!!!」

 

ラクスが声を上げる。そして銃弾を受け倒れた人物に駆け寄り抱きかかえた

 

()()!!!」

 

しかしその名は駆け出したミーアの名ではなく、彼女を庇って倒れこんだレオの名だった

 

「クッ!!」

 

すぐさまアスランが銃を撃った女を撃ち殺した

 

「レオ!レオッ!!」

 

「レオさん!」

 

「レオくん!」

 

「...!」

 

レオを抱きかかえるラクスの元にメイリンとニコルも駆け寄った

 

「だい、じょうぶだ...」

 

「ッ!」

 

レオは掠った左肩を押え痛みに耐える顔をしながらも体を起こした

 

「レオ、本当に大丈夫か...?」

 

「あぁ。なんとかな」

 

「そうか」

 

アスランが本気で心配そうに起き上がろうとするレオに手を貸す

 

「レオ...」

 

「ごめんなラクス。また泣かしちゃったな」

 

レオはまだ座り込んでいるラクスの目元に浮かぶ涙を前かがみになって拭った

 

「さ、戻ろう」

 

まだ泣き止まないラクスだがレオから差し出された手を取った

 

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