ガンダムSEED 〜守るための戦い〜 作:てこの原理こそ最強
「お会いしたことはありましたがこうしてお話するのは初めてですわね。改めてラクス・クラインですわ」
「あ、ルナマリア・ホークです。よろしくお願いします」
「そう固くならないで大丈夫よ。私はフレイ・アルスター。よろしくね」
「ミリアリア・ハウよ。いろいろあったけど今日は楽しみましょ」
ルナマリアが目を覚ましたのと料理が完成したため全員で改めて自己紹介。ルナマリアはラクスとは戦争終了後に会、フレイともオーブで会ったがミリアリアとは完全に初対面、まだどんな感じで接すればいいかわからず少し戸惑っているようだった
「わ、私はミーア・キャンベルです。偽のラクス様だった者です...」
「あなたがあの時のラクス様」
「はい...その節は申し訳ありませんでした」
ミーアは以前に失礼な態度を取ったこともありルナマリアに頭を下げる
「いえ。私はなにも...」
「じゃあ次は私だね。メイリン・ホークです」
「マユ・アスカです!」
「あんたらは知ってるわよ!」
メイリンとマユがおふざけで自己紹介をするも案の定ルナマリアからツッコミが入れられる
「ほらステラ」
「ん?」
「自己紹介」
「ステラはステラ」
「あ、はい...」
「もう...ごめんね。彼女はステラ・ルーシェ。レオの妹なの」
「そうなんですね」
「ちょっと人見知りでね。悪気はないの」
ステラは自己紹介そっちのけで目の前のご飯に一点集中だったところを隣に座っているラクスから注意を受けている
「そういえばルナマリアさんはオーブでラクス達と会ったんだって?」
「あ、はい。たまたまですけど」
「話は聞いたわよ。っていうか敬語もいいわよ?」
「あ、すみません...もう少し慣れたらで...」
「そう?まぁいいけど」
「お姉ちゃんまだ緊張してるの?」
「ッ!あんたらが溶け込みすぎなのよ!」
まぁ誰にだって初対面の人とタメ口をしろというのが難しい話
「キラとのデートはどうだったのよフレイ?」
「なによその質問。普通に楽しかったわよ」
「ふうん」
「な、なによ...」
「別にー。この前聞いちゃったのよね。フレイがキラのことマリューさんに相談してたこと」
「ッ!?アンタ盗み聞きしてたの!?」
「そんな人聞きの悪い。たまたま通りかかったら聞こえちゃったのよ」
「まさかみんなにバラすつもりじゃないでしょうね!?」
「そんな野暮なことはしないわよ。まぁみんなの顔を見てフレイが耐えられるならだけどね」
「え?うっ...!」
周りに顔を向けるとメイリンやマユがいかにも聞きたそうに目を輝かせながらフレイを見つめていた
「やってくれたわねミリアリア...覚えてなさいよ...」
「私知らないわよー」
「聞かせてくださいフレイさん!」
「今後の参考のために!」
「わ、私も!」
目を輝かせる2人に加えて意外にもルナマリアも乗ってきた
「はぁ...ちょっと寂しいのよ」
「寂しい?」
「どういうことですか?」
「みんなわかると思うけどキラって男前じゃない?」
フレイの問いかけに全員戸惑った。確かにイケメンな部類に入るものの他の面々はレオやアスランが一番と考えているため全面肯定をするのもなと考えてしまった
「ただ最近は落ち着いてきちゃって。昔みたいなかわいさというかあどけなさというか、そういうのがね...」
「なるほど」
「マユやメイリンはまだ付き合いが浅いからわからないかもしれないけど、前のキラはまだ幼くて可愛らしい感じだったのよ」
「そうだったんですね」
「想像つかないです」
最近のキラのことしか知らないマユとメイリンはしっかりしているキラの姿しか知らないためフレイの話がイマイチピンと来なかった
「なんていうか大人になったって感じよね」
「そうなのよ!」
ミリアリアの言ったことに興奮したフレイは思わずミリアリアを指差してしまう
「大人になってかっこよさが増すのはいいのよ。でも昔のかわいらしいキラもたまには見たいのよね〜」
「ふふっ、キラは愛されていますわね」
「そうよ。愛しているもの」
「はいはいごちそうさま」
自分から煽っておいてなんだがここまで熱くなるとは思わなかったミリアリア
「すごいですね。確かに大人っぽい方でした」
「本当に途中からよ。2年前フリーダムに乗って戻ってきた辺りからかもね」
「そうですわね。いろいろ考えることがあったのだと思いますわ」
「そっか。そのころは私はそこにいなかったから」
「仕方ないわよ。私達もまだまだ子供だったんだし。フレイは軍から移動って言われてたんだから」
2年前の話をされると入れないマユにメイリン、ルナマリア。そんな出来事があったんだなぐらいの感じで話を聞いている
「あ、ごめんね。ともかく今のキラに不満はないんだけど、少し寂しいって話よ」
「なるほど...」
「どうしたのよ。もしかして自分の彼氏にも大人っぽさがあればとか考えてる?」
「ッ!シンは別に!」
「言っちゃってるよお姉ちゃん...」
「はっ!」
フレイに図星をつかれて思わずシンの名前を出してしまい咄嗟に顔を隠すルナマリア
「あら、ルナマリアさんはシン・アスカさんと?」
「はい。付き合ってるんです2人」
「ちょっとメイリン!」
「いいじゃない別に」
「というかみんなもう知ってるわよ?」
「えー!!?」
まさかの周知に声を上げて驚くルナマリア
「い、いつから...」
「あのシンって子がキラやレオに話してるらしいのよ。俺の彼女が俺の彼女がって」
「まぁ!」
「あんのバカ...」
話を聞いて余計に恥ずかしくなったルナマリアは頭を抱えた
「あ、私もルナさんのことお義姉ちゃんって呼んだ方がいいですか?」
「やめて...」
「やめてよマユちゃん。シンが義理の兄って考えるの絶対嫌だもん」
「はっきり言うわねメイリン...」
「だってー!お姉ちゃんには悪いけどシンってガキなんだもん!」
「くっ...否定できない...」
「ほらー」
「ごめんねお兄ちゃん...マユもそれには同意しちゃう...」
「そ、そういうメイリンはどうなのよ!」
「え?」
「よく話してるレオさんと!」
「えー聞いちゃう?しょうがないな〜」
「ストップよメイリン」
ルナマリアが反撃とメイリンとレオのことを聞きメイリンは頬に手を当ててまんざらでもないような表情で答えようとするとフレイがストップをかけた
「ごめんなさいねルナマリアさん。でももうレオとの惚気を聞くのは懲り懲りなの...」
「なんでよフレイ。別にいいじゃない」
「よく言うわよミリアリア!アンタとラクスに付き合わされていったい何時間惚気を聞かされたと思ってるのよ!」
「あらあら。お聞きになりたいのでしたらいくらでもお話できますのに」
「だからやめろって言ってんのよ!」
「むぅ〜。私とレオさんの話聞いてほしかったのに...」
「わ、私だってメイリンさんの知らないエピソードあるもん...」
「え...待ってよマユちゃん。レオさんといったい何したの...?」
「へへーん。実はね〜」
「させないわよ!アンタら話したいなら帰ってから個別にやりなさい!」
「「はーい」」
フレイの慌てようから本当に物凄いんだと察するルナマリア
「じゃあミーアさんは最近どうなんですか?」
「わ、私!?」
「アスランさんと何かいいことありましたか?」
「え...ミーアさんてザラ隊長と!?」
「違います!!アスランとは別に何もないですよ!」
「えー。でも前に一緒の部屋で」
「ッ!?その話は!」
口が滑ったルナマリア。しかしそれを見逃す者はこの場にはいなかった。南無ミーア...
「ちょっとどういうことよミーア」
「えっと...」
「そうよ聞いてないわよ」
「その...」
「ミーアさん?」
「話して楽になっちゃいましょ?ね?」
「あぅ...」
「ふふっ、アスランも隅に置けませんわね。ステラさん、そろそろレオから預かっているケーキを出しましょうか」
「お兄ちゃんのケーキ...!食べる!」
その後ミーアは干からびるかってほど骨の髄まで話を聞き出された
夕方になりレオはキラやアスラン、そしてシンを連れてラクス達が女子会をしているクライン邸に帰ってきた
「悪いなシン。まさかシンに話が行ってないなんて思わなくてな」
「いえ!むしろレオさんのお手を煩わせてしまってすみません!」
「お前...レオやキラと俺じゃだいぶ態度が違うよな...」
「別に普通です!」
「まぁまぁ2人とも。みんな待ってるみたいだから行くよ」
ルナマリアの時と同様家に着くまで目隠しをされたシンのそれを取り、入り女子会が行われている部屋のドアを開けた
「お兄ちゃん!」
「ただいまステラ」
「んふ〜」
レオの帰りにいち早く気づいたステラが勢いよく抱きつく。抱き止めたレオはすぐさまステラの頭を撫でた
「シン!なんで!?」
「わたくしがお呼びするようレオに頼んだのですわ」
「なんで連絡しても全然返さないんだよ!」
「え...あ、本当だ」
すぐに端末を確認してシンから大量に連絡が来ていることに気づいたルナマリア
「おかえりなさいレオ」
「ただいまラクス。楽しんでるか?」
「えぇ。それはもう」
「みたいだな」
「ッ!ミーア!」
「アス、ラン...」
「おい!どうした!何があった!?」
「ごめん、なさい...」
「ミーア!」
ソファーにぐったりしているミーアを見て駆け寄るアスラン
「やりきったわ」
「いい仕事したわね」
そんなミーアとは反対にやりきった感が出まくっているフレイとミリアリア
「どういうことだ...?」
「なんとなく察したわ...ミーアも災難だったな」
「手加減できなかったんだろうね」
「キラ!お帰りなさい!」
「うん。ただいまフレイ」
キラに気づいたフレイがソファーを飛び越えてやってくる
「おかえりレオ。早かったわね」
「ステラから早く帰ってきてほしいって電話もらったからな。別にやることもなかったし帰ってきたよミリィ」
「まったく...本当にステラに甘いんだから」
「そうか?」
「そうよ」
「もうすぐクッキーが焼きあがりますので手を洗ってきてくださいな」
「わかった。ほらアスラン、ミーアが心配なのはわかるが行くぞ」
「あ、あぁ...」
「ではわたくし達も参りましょうか」
「そうね」
「どこか行くの?」
「お色直しよ」
「と言ってもラクスが用意してくれたパジャマに着替えるだけなんだけどね」
「部屋着からまた着替えるのか」
「ラクス様がみんなお揃いのを用意してくれたみたいなんです」
「みんなでお揃いなんてすごく楽しみです」
「じゃあまた後で集合だな」
「ステラはこっちよ」
女性陣全員で着替えと言っているのにレオについて行こうとするステラをミリアリアが捕まえて一旦解散となった
一旦解散し再び集合した面々。男性陣の目の前には女性陣が動物の着ぐるみパジャマに身を包んだ姿で登場した
「どう、ですか?」
「うん、似合ってるよメイリン」
「ちょっと子供っぽい気もするけどたまにはこういうのもいいわね」
「あなたは素直に喜んだりとかできないわけ?」
「ふふっ、アスランのペンギンはかわいらしいですわね」
「言わないでくれラクス...自分でも似合っていないのはわかっている」
「そんなことありませんわ。ね、ミーアさん?」
「は、はい...」
「似合いすぎててガキっぽいわね、シ・ン」
「うっさいなぁ!」
かくいう男性陣も同じく着ぐるみパジャマを着させられ特になにも感じていないレオやキラとは違いアスランとシンは羞恥が見て取れた
「ん?」
「電話?どこから?」
「お、終わったみたいだな」
唐突に電話が鳴りそれをレオが取り大画面モニターで全員が相手を見れるようにした
『遅くなってすまないみんな』
「カガリ!?」
「さすがに仲間はずれはかわいそうかなって思って仕事がひと段落したら通話越しにでも参加しないかって誘っといたんだ」
「そうだったんだ」
「お疲れ様ですわね、カガリさん」
『ありがとうラクス。だいぶ落ち着いてはきたんだがまだまだやることは多くてな。本当なら私もそっちに混ざりたかったのだが』
「大丈夫よ。今度はあなたのとこで開催するから」
「その時は場所の手配よろしくね」
『そうなのか。もちろん、そのときは会場は抑えよう。しかしアスラン、いい恰好じゃないか』
「触れないでくれ...」
『ふっ。画面越しだがここからは私も参加させてもらう。急な呼び出しがなければの話なんだが』
「大丈夫だ。キサカさんに頼んでこの後の仕事は明日にでも回してもらうよう手配してもらってる」
「さすがはレオですね」
『ありがとうレオ』
「これくらいどってことない。さ、みんなグラスを持ってくれ」
レオが音頭取りとなってカガリを含め全員が飲み物が入ったグラスを持った
「この後も存分に楽しんでくれ。じゃあ乾杯!」
「「「かんぱーい!!!」」」
マユやミリアリア達が大声で復令する中アスランとシンはまだ気恥ずかしさが残っているためグラスを少し上げるだけに留まった
その後、このお楽しみ会は日付が変わってからも続いたという...