新生、レオナルド(仮)   作:ヤスダ

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どうもお久しぶりです。ヤスダです。
話に出てくるのは、オリ神器です。
何か頭に浮かんできて、書いてみたかったので、採用させていただきました。
あと、最近評価で☆9をもらいました。
意外と、凄く嬉しいものなんですね。ありがとうごさいました。
それでは、五話です。


失敗とシスター

人は努力し、成長するものだ。

成長して、努力の大切さを知って努力することもある。

もちろん、努力しても、結果が必ずついてくるわけではない。しかし、成功したものは、すべからく努力している。

 

 

いつだっけか、体育の先生にこんなことを言われた。当時中学生だった俺は、表面上は笑いながらも、この言葉に心がうたれたものだ。

 

 

その言葉を聞いた日から、俺は聖地である18禁エリアに何食わぬ顔で入るための努力を始めた。

羞恥心と戦い、年齢の壁と戦い、遂に俺は、中学三年生にして、18禁エリアで買い物ができるようになっていた。

年齢確認をされても、

「あ、すいません。保険証忘れました。」

と、どもらず華麗に受け答えができるようになった俺は、当時皆のスターだった。

俺の努力は留まるところを知らなかった。

縛られた状況下で18禁DVDを見るという快感を得るため、学校にポータブルDVDプレイヤーを持ってきたこともあった。

女子の軽蔑の視線と、男子の畏怖の念を浴びながら、男子の○○○を股の下から掴みどったりもした。

そのせいで[ショベルカー菅谷]という異名がついたこともあったっけ。

後に、体育の先生の言葉が[はじめ○一歩]の名言を少しアレンジしただけの物だったと知っても俺の気持ちは変わらなかった。

努力すれば、立派な変態になれる。

努力すれば、出来ないことはない。

努力すれば、結果は必ず付いてくる。

俺はそう信じていた。

 

 

 

……そして今、俺はこの半年間の努力の成果を発揮する時が来た。

半年前の俺とは何もかもが違う。今は自信に満ち溢れている。

大丈夫、俺ならできる。

 

さぁ、始めよう。

 

 

ボウッッッ!!

 

 

メラメラメラメラ

 

 

ゴウゴウゴウゴウゴウゴウ

 

 

ズンガラガッシャーン!!!!

 

 

「 レオナルドのやつ、またやりやがった!」

 

「これで何回目だ!?小屋を燃やすの!」

 

「アチッ、いい加減にしてくれよ!」

 

「ヒャッハー!!全て燃えちまえ!!!」

 

「気をつけろ!こいつ気が触れたぞ!!」

 

怒号が飛び交う中、俺は、その場に膝をつき、疲れきった声で、呟いた。

 

 

 

ーーああ、俺は無力だーー

 

 

 

 

 

 

はろー

レオナルド、七歳です。

相変わらずファミリーネームはありません。

 

教会の世話になってから、早くも半年ほど過ぎた。

その間に多くの神器(セイクリッド・ギア)に悩まされていた子供たちが、自分の力を制御して、親元に返されたり、一人立ちしたりしている。

 

ちなみに、神器(セイクリッド・ギア)ってのは俺たちにある不思議なチカラのことだ。

神から選ばれた人に与えられし物らしく、そのチカラは多種多様、神すら殺せる力を持った神器も存在しているらしい。

俺は何故か、神器という言葉に聞き覚えがあったが、どこで聞いたのか、とかは覚えていない。

転生してから、前世の知識が虫食いのように所々抜け落ちている箇所がある。アーシアさんの名前を聞いたときにも思ったが、最近デジャブがやけに多い。前世で神器なんて単語聞いたことがなかったと思うが……歯がゆいものだ。

 

話を戻すが、早い子で数日、どんなに遅い子でも一月ほどあれば、神器の力を使いこなし始めている。

そんな中、俺は半年間も自分の神器の力を制御できていない。

周りの子供たちから落ちこぼれとして見られているが、神器を制御できないのは、俺の神器が強力すぎるせいでもあるらしい。

 

俺の神器は、悪神の怨炎(ネメシス・マリス)という神器だそうだ。炎熱系最強クラスの力を持ち、その炎は一つの都市を灰塵とすることができるほどのものらしい。

昔、無謀にも神に歯向かい、封じられ、悪神となった哀れな神だが、その怨念は強く、所有者の命すら蝕む特性がある、呪われた神器だそうだ。

 

……とはいっても、そんな嫌な神器って感じがしないんだよな。いつも炎ばっかり出しているけど、やろうと思えば、他のも行ける気がするし。

それに、俺の出した炎からは、温もりや暖かさこそ感じるが、怨念や負の感情といったものは

感じられない。

神器を完全に識別することは不可能で、見た目や威力、効力等といった点でざっと決めているらしいので、俺の神器はもっと別の何かだと俺は思っている。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「……はぁ。」

 

俺は今、教会の裏で黄昏ている。

なんだかんだ言ってみたが、俺が神器を半年かけても使いこなせていないのは事実だ。他の子が順調に神器を制御しているのを見ると、悲しくなってくることもある。

 

「どうしたんだ?エロガキ?らしくもなく呆けて。」

 

ふいに、後ろから声がかかる。

 

「……アネットさんですか。

いや、ね。どうして俺は自分の神器を制御できないのかなぁって、珍しく落ち込んでいるんですよ。

何がいけないんですかね?」

 

「……ああ、そういうことか。確かにお前はいつまでたっても神器を制御できていないな。

いつもいつも暴走しては、訓練室を火の海にするは、建物を倒壊させるは……お前のためにどれくらいの建物が犠牲になったかわからないな。」

 

相変わらず痛いところを突いてくる人だ。

というか、相変わらず口が悪い。何でもアネットさんは元ヤンだったらしい。そして何故か、俺の前でだけ、昔の口調になってしまうそうだ。

まぁ、仕方がないか。暇さえあればおっぱいに飛び付くし、建物は燃やす。

俺が燃やした建物の数なんて…………やべぇ、十以上は覚えていないや。

 

「…………すみませんでした。

反省はしています。でもまた燃やすつもりなので、これからも後始末よろしくね☆」

 

「よろしくね☆、じゃない、エロガキ!」

 

ゴンッ!!

 

「ッッッ~~~~~~」

 

いってー!この人絶対本気で殴りやがった。

俺以外の子供たちには、赤ちゃん言葉の真似をしたり、[いないないばー]を平気でしたりするほど甘いのに……。

こんなに暴力的だと行き遅れるぞ。実はおっぱい触っただけで真っ赤になるほどの照れ屋さんなのにwww

 

「……今何か失礼なこと考えなかったか?」

 

「い、いえ。何でもありません!マム!」

 

やべーよ、アネットさん。

何故に心が読める?

漫画のヒロインみたいな能力身につけおって。恐いんだけど、マジで。

 

「……とまぁ、冗談はこれくらいにして、本題を話そうじゃないか。

どうしてお前が神器を制御できないかについてだったな。

私個人の勝手な判断で言わせてもらうと……お前の心が一番の問題だと思うぞ。」

 

「……? どう言うことですか?

瞑想もきちんと出来るようになりましたし、ちゃんと冷静な状態で、神器を発動出来ていますよ。」

 

「そういうことじゃないんだ。なんっていうかその……お前の心……いや、精神か?

ともかく、見てて凄く不安定なんだ。

子供っぽいと思ったら、妙に達観しているよう……かと思ったら、人の胸に頭を突っ込んでくる。

私はこれでも一応、何年間も子供たちと過ごしてきた。親に捨てられて傷ついた子供、明日を見失った子供、それこそたくさんだ。子供のことは大抵わかる、そう思っていたんだけどね。

私はお前という人間が、どんな性格をしていて、どういう考えを持っているか、といったことがさっぱりわからないんだよ。ただのエロガキでない。行動に一貫性もない。日によって好みすら変わっているように思える。

大人でもあり、子供でもある、そんな気がするんだ。お前の境遇からすると仕方がなかったのかもしれないがな」

 

「………………。」

 

「神器ってのは心と強く結び付いている。

もし、私のいったように、お前の心が安定していないなら、案外そこが問題だと思うんだが……どう思う?」

 

「……どうって言われましても」

 

凄い観察力だな。ここまで気づかれるとは……。

しかし、精神が不安定になっている、ねぇ。

思い当たる節はあるが……。

 

「なんにせよ、その力はお前のものだ。悪神だろうがなんだろうが、お前の神器だ。

うじうじ悩んでも仕方がない。頑張って努力するしかないだろう?」

 

「そうですね……頑張ってみます。ありがとうございました」

 

そう言って俺は立ち上がった。

そうだな、精神のせいで暴走してるにしても、他の要因があるにしても、この力をキチンと使うことができたら、蝋燭プレイがいつでも、し放題だもんな。

それだけで、活力が湧いてくる。

ヨシッ!頑張ろう!

俺は訓練所に向かって走り出した。

 

 

 

「頑張れよ……レオナルド」

 

久し振りに俺の名前を呼んでくれた、アネットさんの声は、走り去る俺には聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




話が進みませんでしたが、次回への繋ぎ回なんで、ご容赦を。こんな亀更新の駄文ですが、読んでくださってありがとうごさいました。
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