シナリオを変更しようかと迷ってます
後、高育ではお馴染み退学についてですが
個人的にカルマ君はクラス内投票で退学者が出るのは仕方ないというスタンスだと思ってます。結構ドライだし。
積極的に退学者を出すタイプではありませんが、いざという時は切り捨てるでしょうね。
浅野君は仲間には寛容ですけど敵対する生徒は猶予を与えた上で容赦なく退学にしそうですね。
放課後、俺は龍園に呼び出され特別棟の屋上に来ていた。
「何の用かな?龍園。俺のような真面目クンを呼び出して。」
「惚けるなよ。お前は理解しているだろ、この学校のシステムを。」
どうしようかな。普通に答えてもいいけど、龍園が持っている情報も知りたいからな。
ちょっと探ってみるか。
「何のことかな?この学校には何かあるの?」
「お前が坂上に質問したことも知っている。あと、お前はわざわざ特別棟を指定したのは監視カメラがないことを知っているからだろ。」
あら、そんなことまで知っているのか。
「ふふ…………悪いね。ちょっと鎌を掛けただけだよ。その様子だとかなり知ってるみたいだね。」
「やっと話す気になったか。」
そう言うと龍園はこんな提案をしてきた。
「単刀直入に言う。赤羽、俺の下につけ。」
ろくでもないことだと考えてたけど、本当だった。
初対面にいきなり下につけとは、怖いもの知らずじゃん。
「いきなり、下につけって。ずいぶんな物言いだね。」
「お前は他の有象無象とは違う。この学校のシステムを早くに理解したからな。」
「………………Aクラスになるためか?」
「そうだ。お前もわかってるだろ。卒業時の恩恵はAクラスにしか与えられない。個人の力だけでなく、クラスで上がらなければならない。」
もうそこまで知ってたの。
高圧的だけでなく頭も回るみたいだね。
「………………で自分がリーダーになるから下につけと。」
「そうだ。このクラス間の争いに勝つためにはリーダーが必要だからな。お前には俺の右腕になってもらう。すでにAクラスはリーダー争いが始まっている。奴らより先にこのクラスを支配し、クラス争いの主導権を握る。」
確かAクラスでは葛城と坂柳という生徒がリーダー争いをしているらしい。
Bクラスは一之瀬さんを中心に緩く纏まってるみたい。
Dクラスは綾小路に聞いたけど、男子は平田、女子は軽井沢が中心になってるらしい。
まぁ悪い話ではないけど、無条件に従うのも気に入らないね。
「悪いね。俺はクラス争いには興味ないから。やるなら好きにやれば。」
「俺に従う気はないと。」
面倒………といってもいいけど
「別に、君がこのクラスを仕切るのは自由だよ。だけど、クラス争いで負けて退学になるのはゴメンだから。」
「退学についても気づいていたか。」
「これだけの恩恵がもらえるからね。ペナルティもその分大きいでしょ。」
「そうだ。この学校は成績が低いものや学校で行われる特別な試験で基準を満たさなかったものは退学になる。」
やっぱりペナルティもあるのか。
……………………大方、先輩を脅して掴んだ情報みたいだね。
「従う気がないなら……………」フンッ!
近寄ってくるといきなり拳を振り上げてきた。
俺はそれを右手で受け止めた。強烈な拳だ。かなり喧嘩慣れしてる感じだね。
「従わないなら暴力で押さえつける。それが君のやり方?」
「そうだ。この世の『実力』は『暴力』の強さで決まっている。」
あ~これめんどくさい奴だ。暴力を楽しむタイプね。
まるで昔の俺みたいだ。
「もしかして怖いもの知らず?」
「そうだな、俺は恐怖なんて感じたことないんだよ!ただの馬鹿共とは違う。」
恐怖を感じたこと…………ないか。
「どうする、俺に従うか、地面を這うか選べ。」
めんどくさいやつ
「別にいいけど。後で泣いて謝ることになっても………しらないよ。」
「ハッ!大きなお世話だ!たとえ負けたとしてもな、何度でも復讐してやるよ!お前が俺に屈服するまでな!」
止まるつもりはないか。
やるつもりなら、こっちにも相応の答えを出してやろうか。
「ふ~ん。
今日はこの後、用事もあるし
手短に終わらせようかな
「せいぜい俺を楽しませろよ!」
龍園が真っ直ぐ踏み込むと共に右ストレートを顔に叩き込もうとする。
カルマはそれを左手で防ぎながら体を下げ龍園の勢いを利用し後ろに投げ飛ばす。
「ぐおっ!?」
「単純な攻撃じゃあ当たらないよ。」
「だったら何度でも叩き込んでやるよ!」
立ち上がると先ほどよりも速いスピードで何度も拳をつき出す。
普通の喧嘩なら勝ててるかもしれない
だが、相手が悪かった。
龍園の目の前に立ってるのは、ただの不良じゃない。
超生物の元で鍛え上げられた暗殺者だということを
カルマはそれを全て捌ききり、腹に拳を叩き込み、
飛び蹴りを食らわした。
「ゴフッ!…………イイ蹴りじゃねぇか!」
「けっこうタフだね。」
「こんなので倒れるわけねぇんだよ!!」
龍園は拳からさらに顔面へ膝蹴りを放つも
カルマは拳を避け、顔面への膝蹴りを掴むと
龍園を宙に浮かせ投げ飛ばした。
「くっ、糞が…………!」
ふらふらしながら立ち上がるも
追撃の蹴りを入れて倒すと
そのまま馬乗りになり何発も殴った。
「ほらほら、このままだと整形しちゃうよ!」
「て、てめぇ…………」
おかしいなけっこうぶちこんだけど、立ち上がった。
…………ゾンビかよ。
「安心して、ちょっと休むだけだから。」
カルマは龍園の顎に目掛けて右ストレートを叩き込んだ。
「がはっ!…………」
それをもろに食らった龍園は脳が揺れたのか倒れた。
「フゥー。喧嘩なんて久しぶりだったけど。」
烏間先生の護身術を見よう見まねで覚えといて良かった。
大きな怪我して問題になりたくなかったし。
あと、椎名さんや伊吹さんを待たせる訳にもいかないし。
今回は最短で終わらせた。
「(本当はもっとボコボコに殴っておきたかったけど、これでいいか。今日は気分が乗らないし。実力を測るだけで十分。)」
「くっ……………そが!………」
龍園が何とか起き上がろうとしていた。
「まあ、普通の不良には勝てるけど、まだまだだね。じゃあこれにプライベート番号書いてるから。喧嘩したいときはいつでもウェルカムだから。じゃあね~。」
俺は起き上がろうとした龍園に最後に一発叩き込むと、メモ帳の切れ端を渡してその場を去った。
「……………糞が!」
予想外の強さだ。まさか俺が手も足も出ずに終わるとはな。
あいつも明らかに喧嘩慣れしていた。
しかも手加減していたから尚更気に食わねえ。
「……………手加減したこと、後悔させてやる。」
まずはあいつより、クラスの支配が先だな。
次は絶対殺してやる。
龍園翔最初の敗北
「カルマ君大丈夫でしょうか………」
「あいつ以外と喧嘩慣れしてるみたいだし。心配するほどでもないでしょ。」
「そうですけど…………」
椎名と伊吹はカフェで待っていた。
「お待たせ~。ちょっとボコしてきた。」
遅れてカルマも到着した。
「カルマ君大丈夫ですか?!」
「大丈夫大丈夫。ちょっとじゃれあっただけだし。」
「龍園はどうなったの?」
「2回ぐらい投げてちょっと気絶させた。かなり喧嘩慣れした奴だったね。」
とりあえず2人には包み隠さず話した。
「クラスのリーダー争いですか………。」
「そう。だから俺を手駒にしたかったみたい。」
「……………あんた、大丈夫なの。龍園、かなり執念深そうだけど。」
「喧嘩は大丈夫。これでも体力はあるほうだから。」
次やって来たらわさびでも鼻にねじ込もうかな。
日が暮れて、今日はお開きとなった。
「カルマ君。また明日。」
「ああ、また明日。」
寮の前で椎名さんと別れると
「……………何であたしだけ止めたの?」
「ちょっと話があってね。」
伊吹さんには残ってもらった。
「龍園の暴力の矛先が2人に向かないとは限らないから。気をつけて欲しい。特に椎名さんのことは気に止めてくれるかな。」
「………………わかった。貸し1よ。」
「ありがとう。」
翌日5月1日
「おはようございます。カルマ君。」
「おはよ~。」
「おはよう。椎名さん、伊吹さん。」
いつものように三人で登校していると
「カルマ君。ポイント見ました?」
「ああ、確かポイントが4万9000ポイントしか振り込まれてなかった。」
「やっぱり、10万から引かれたの?」
「だろうね。俺たちの生活態度や小テストで引かれたのかも。それも今日説明されるだろうね。」
HRが始まると先生が開口一番に説明を始めた。
「皆さん、おはようございます。」
「せんせー。ポイントが4万ぐらいしか入ってません!」
「それについて今から説明します。」
石崎の疑問に答えるように話し始めた。
「このクラスのポイントが4万9000振り込まれました。これは規定事実です。間違いはありません。」
クラスがざわつき始めた。
「せ、先生どういうことだよ?!毎月10万ふりこまれるって!」
「私は一言もそう言ってませんが。」
そう言って先生は前にポスターを張り出した。
1学年 クラスポイント一覧
Aクラス 940cp
Bクラス650cp
Cクラス490cp
Dクラス0cp
それから先生は淡々と話し始めた。
授業態度や遅刻欠席など、常に監視カメラで学校側に監視されていること、クラスの成績がクラスポイントに関係すること、プライベートポイント(pp)とクラスポイント(cp)の関係の話があった。
ポイント増減の詳細について質問されたが答えることはなかった。
そして今のクラスも実力によって決まったこと。
先生がクラスを出た後
「皆すっかり青ざめてるね。」
「大方豪遊しすぎて金欠になってるかもね。」
「椎名あんたポイントは大丈夫?」
「カルマ君が気づいてくれたお陰で、余裕があります。」
「そういう伊吹さんは大丈夫なのかな~。貸してあげないこともないよ。」
「別にいらないから!」
「けどCクラスが490ポイントに対してAクラスは940ポイント。いきなり差が開いちゃったな。」
「Aクラスに優秀な人間が多いみたいですね。」
「クラス決めも学力で決まってる訳ではないみたいだし。」
プライドの高い人間からしたらこの結果は聴くに堪えないだろうね
Dクラスはいきなり0ポイント。綾小路がポイント借りにくるかもね
皆が騒ぐなか
バンッ!!
突然、教卓を叩く音がなり、静まり返る。
「よう、雑魚共少し俺の話を聞け。」
龍園が教卓の上に座り話し始める。
「お前ら、今日から俺の下につけ。俺がこのクラスを仕切らせてもらう。俺に従えば、このクラスをAクラスに上げてやるよ。」
なるほど、1人じゃ敵わないからまずクラスの支配から始めたか。
「いきなりなんだ、誰がお前に従うかよ!」
石崎以下三馬鹿が反発する。
「石崎と言ったな。お前は俺の兵隊として働いてもらう。」
「なんだと!?」
キレた石崎が龍園に詰め寄った瞬間。
バチンッ!!
石崎が殴り飛ばされた。
「キャーーー!!」
「何すんだテメェ!おい!小宮、近藤やるぞ!!」
「あぁ!!」
「舐めやがって!!」
「いいぜ!三人まとめてこいよ!!」
石崎が殴られたことで他の2人も襲いかかる。
龍園はそれを異にも返さず殴りかかる。
「皆さん、教室から出てください!巻き込まれますよ!」
金田というメガネを掛けた生徒の言葉で
皆は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
3体1の状況になるも龍園が優勢のようだ。
「おい、どうした?!もう終わりか!!」
近藤が頭を蹴られて気を失うと
小宮もノックアウトとなった。
「クッ、クソが!」
石崎に止めを刺そうとすると手を捕まれる。
「
山田アルベルトが止めに入った。
「何だお前、日本語しゃべろよ!!」
龍園がもう片方の腕で殴るも即座に殴り返され吹き飛ぶ。
「痛えなぁ!!」
今度は龍園とアルベルトの喧嘩が始まった。
三人の時とは比べ物にならないぐらいの激しい喧嘩が始まった。
俺はというと…………
「おぉ~いいぞ!やれやれ!!」
「何煽ってるのよ。てか、あの2人相当強いね。」
「伊吹さん勝てそう?」
「無理ね。あの三人には勝てそうだけど、あいつらタフだし、パワーもあるから。」
確かに喧嘩なら龍園とアルベルトは負けないだろうね。
しばらくすると決着が着いた。龍園が倒れていた。
龍園はかなり粘るも日本人離れしたパワーと打たれ強さを持つアルベルトには敵わなかった。
「ハァハァハァハァ。」
「アルベルトも相当きつかった模様だ。」
「糞が!おい行こうぜ!」
「あぁ」
三人は起きてフラフラになりながら教室を出た。
アルベルトや他の生徒もそれに続き教室から離れた。
龍園を起こす人はいなかった。
起きたら何されるかわからないからな。
教室には、俺と椎名さん、伊吹さん、倒れた龍園が残った。
「すごかったね。それにしてもどうしようか。」
「ほっとけば。自業自得だし。」
「流石に放置するのは可哀想てす。保健室に連れていくと問題になりかねませんし…………私、絆創膏と消毒液買ってきますね。2人は彼を見ててあげてください。」
そう言って椎名さんは教室をでた。
「……………とりあえず、教室を片付けるか。」
「そうね。」
龍園を端へどかすと
2人で机をキレイに並べた。
「とりあえず起こしたら。」
「そうだね…………………イイコト思いついた。」
俺はバックから水の入ったペットボトルをだすと
「えいっ!」
龍園の口をあけてペットボトルを押し込んだ。
「ゴボゴボッ!!……………ゲホゲホ、テメェ窒息させる気かよ。」
「あ、起きた。ちょっと待ってて、今椎名さんが消毒液と絆創膏持ってくるから。」
「……………あいつらは?」
「あの三人なら悪態をつきながら出ていったよ。他の奴らも。」
「チッ、なら続きは明日だな。」
「まだやるの?それだけやられて。」
「あぁ、何度負けようが、最後に勝つのは俺だ。」
懲りない奴だ。
龍園と話をしていると椎名さんが戻ってきた。
「あら、お目覚めですか。消毒するので動かないでください。」
「自分でやる、貸せ。」
「そ、そうですか。……」
「今度ポイントは返す。もらっとくぜ。」
そう言って教室を出た。
「あいつ、まだ懲りてなさそうね。」
「…………………帰ろっか。」
「そうですね。」
これ、明日も同じこと起きるだろうね。
おまけ
クラスポイント表以外にもこんなのが張り出された。
小テストの結果だった。
成績には入らないが、中間テストでは赤点になったら退学らしい。
下位の人たちから阿鼻叫喚の声が飛んでいた。
「カルマ君トップですね。」
「100点取りたかったなぁ。けど凄いじゃん椎名さんも。」
「えへへ、ありがとうございます♪」(#^.^#)
「……………私、ギリギリだったんだけど。」
「じゃあ、今度の中間テスト前に三人で勉強会しましょうか。伊吹さんもがんばりましょう!」
二年生編のアニメは来年ぐらいになりそうですね。
龍園君との喧嘩は次回も続きます