妖精の名を冠する学園   作:DD_D

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目覚めても
終わらぬ絶望
逃げ場なし


落ちてきた妖精 ナナコ

所属不明小型飛行機墜落事故

 

そう伝えられたこの事件は、とある妖精の到来と共に始まった。

 

 

「先月墜落事故を起こした小型機は、現在ミレニアムサイエンススクールのエンジニア部に預けられており、所属等の解析を行っております。

この事故により、現在墜落地点のミレニアムの1番高速道路は片側通行となっており、渋滞などが非常に多く見られます。更にはサンクトゥムタワーの機能不全による不良達による犯罪率が1000パーセントを超え....

 

 

 

 

ピッ

 

「テレビも面白くないわね・・・この子も目覚めないし」

 

そうユウカが言う目線の先には緑髪の少女が点滴に繋がれながら眠っていた。

 

「本当、いい迷惑だわ。

なんでセミナーの私がこんな看護師のような事を.....まだ仕事だって沢山あるのに....」

 

事情聴取の為に来てはいるものの目覚める気配がない。

ほかの予定も迫っているというのに、これではユウカの仕事もままならなくなる

 

「まぁ、今日もいつも通り作業させてもらうわよ、名も知らない誰かさん。」

 

先月の墜落事故だけでなく、彼女には現在原因不明のサンクトゥムタワーの機能不全による様々な問題を解決しなくてはいけないのだ。

ベッドで目覚める気配のない少女の監視をしてられる程彼女に余裕は無いのだ。

 

 

 

「・・・ダメね、やっぱりサンクトゥムタワーからの応答も無い.....

復旧もこちら側からじゃ効かないし....風力発電機諸々も機能してないわ...」

 

 

「仕方ないわね、1度連邦生徒会に話を聞きに行くしかないわ。」

 

このまま作業をしていても最終的にサンクトゥムタワーを経由する必要があるが、応答がないので作業のしようがないのだ。

 

 

「・・・この子は....うん、コユキに任せよう。」

 

 

そう言って彼女はスマホに手を伸ばした....

 

 

 

 

 

「というわけで私が来たのです!どうもー怪我人さん!

て言っても! 他にだぁれもいないしベッドで寝てるこの子しか居ないんですけどねぇ〜ニハハハハ!」

 

 

 

ここで視聴者にお願いがある、返す相手がいない状況突然で話し言葉を喋る彼女を変な目で見るのはやめてあげてくれ。

ただ彼女はセミナーでイタズラしてセミナーの重要情報のパスワード解除やクラッキング、ハッキングやらをしまくった挙句に反省の色が見えないとのことで、15分前まで気の遠くなるような単純作業を7時間ぶっ続けでやっていたのだ、だから許してやって欲しい。

 

 

 

いや、やはり許さなくてもいいだろう。

存分に笑ってやってくれ。

 

 

「うーんでもどうしようかなー、この人が目覚めてたら話し相手が出来て暇つぶしになると思ったんだけど....」

 

と、ここで彼女はとあるものが目に入る

 

「ん?この医療機器、なんか外部から接続できる場所、というかUSBとか挿せそうなものが.....ニハッ」

 

どうやら彼女、黒崎コユキには7時間では反省に足りない様子であった。

 

「ちょっと興味あるんですよねぇ〜医療機器のシステムって」

 

そう言って彼女はどこからか出してきたノーパソを開いてしまった...

 

 

 

 

 

 

 

「うぅーん....とりあえず開けられそうなパスワードとか全部開きましたけど....なーんもわからないですねコレ・・・」

 

 

(まぁ、直せば多分バレないですよね...?.)

 

グゥ〜

 

「あ、もうこんな時間! 晩御飯食べに行こ!」

 

 

 

 

 

 

「・・・?」

 

「・・・知らん天井だな。」

 

どの辺の病院だ? ていうか、なんで俺今ここにいるんだ?

 

「ミレ、ニアム?」

 

なんだその州校は....東海岸側で聞いたことねぇぞ

そもそもここは東海岸なのか?

あれ? ていうか俺西海岸側の出身なのになんで東海岸側の事を気にかけるんだ?

 

 

「とり、あえず、誰か呼ばねぇと....ナースコールは...ないのかよ」

 

 

「仕方ねぇ、歩いてっ誰かを探しにっ.....」

 

そこで初めて彼女は、自分が点滴につながれていることに気づく

 

「まじかよ.....」

 

点滴とはアニメや漫画のように簡単にブチッと外していいものでは無い

それによって投薬されていた必要な物質が入らなくなってしまうと

状況によっては死に至る可能性もある。

 

「起きることも...出来なそうだな、骨が折れてる。」

 

「おおーい! 誰かっ!いねぇのかよ!?」

 

帰ってくるのは静かな反響音と等間隔で鳴り響く心電図の音だけだった。

 

「誰もいねぇのかよ....くっそ....まぁ待つか・・そのうち人が来るだろ。」

 

 

 

 

夜9時を回った頃

 

 

「コユキィィィィアンタは本当に何度やっても反省してないみたいねぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

「囧

うぁああああぁん! なんでぇええええええ!!?

ちょっあ、アイアンクローはダメだって!ゆ、ユウカ様! お慈悲をっま、マジでし、死んじゃう! ほんとにあたまあだま千切れあぃだだだだだだだだだだだ!?」

 

 

「黙らっしゃい! あんたにはこれでも足りないくらいよ!」

 

 

 

ガラララッ

 

「ほら!さっさとあんたは自分のやったコトを全部を直しなさいッ!」

 

「は、はいぃぃぃぃっ!」

 

「って、あら?」

 

「え」

 

「おう、ようやく人が来たか。

随分と仲が良さそうだが、んでどっちがナースなんだ?

太もものおっきな嬢ちゃんか?」

 

・・・十

 

 

「な、な、え、う、うそ!?」

 

「ちょっコユキ! あんた一体何をしたのよ!? 」

 

「い、いや、なんか色んなロックがかかってたんで突破して解放しただけなんですけど.....」

 

 

「絶対それよ! 一体どこのセキュリティを開けたのよ!?」

 

「い、いや、それが....開けすぎて覚えてなかったり・・・ニハッ」

 

 

「ッコオォォオユゥゥゥゥキィィィィィイ!!!!!」

 

「なぁ、騒ぐのはいいんだがとりあえずこっちの話を聞いてくれるか?」

 

 

「えっあ! ご、ごめんなさい、そうよね、起きたんだしそっちの方が先よね。」

 

 

「ようし、んじゃあどっちがナースだとかは今はやめとくとして、まずここは何州だ?フェアリーテイルのどっかだと思うんだが。」

 

「「え?」」

 

「ん?」

 

「ちょ、ちょっと待ってね!」

 

 

 

 

 

 

・・・+

 

 

「ど、どうするんですかユウカ先輩、あの人の言ってること0から100まで全く理解できなかったんですけど?」

 

「恐らく彼女が言っているのは自分の所属だわ、私たちでも知らないマイナー校なのかも....とりあえず皆を呼ぶわ。」

 

「何を話してるんだ?」

 

 

 

 

 

「で、私たちが呼ばれたと、ふわぁ...確かに、こんな夜更けに呼び出す程の事態だね、これは。」

 

「ノア、とりあえず聞いてみて」

 

「分かりました、では。

こほん、先ず、あなたの所属や出身は何処ですか?」

 

「ん? さっきも言ったがフェアリーテイル合併校ラソベガシア州校出身だが?」

 

「???」

 

「ね、やっぱり知らないわよね、フェアリーテイルなんて所.....」

 

「う、うーんと、私たち、そのフェアリーテイル合併校について、よく知らなくて....どんなところなんですか?」

 

「は?フェアリーテイルは....フェアリーテイルは・・・あ? なんだフェアリーテイルって....?」

 

「え、自分で言ったのに何もわかんないんですか?」

 

「....記憶が混濁しているのかしら?」

 

「もしかしたら、乗ってきた物を見たら思い出すかもしれないよ?」

 

「あれ? もうあの不明機の修理終わったんですか?」

 

「完全には直ってる訳じゃないよ。

中身が終わってないだけで外装の修復は塗装以外は終わってるだけさ。

でも、何かの役に立つんじゃないかい?」

 

 

「え?こんな夜に今から見に行くんです?」

 

「いや、こんな夜更けに見に行かないわよ......」

 

読者の諸君には描写的にわかり辛いかもしれないが、現在時刻は23:30

これでもかと言うくらい深夜なのだ。

 

 

 

「あ、でも写真ならあるよ。 墜落当時ので良ければ確かスマホに

これだ、どうだい? なにか思い出せるかい?」

 

「ん? これ.....は.....

 

 

・・・+

 

 

巫山戯るな!だからといって俺たちがそんな事を俺たちがしていい道理なんざどこにもねぇんだよ!

 

 

 

お前が判断することじゃない。これはフェアリーテイルの為なのだ。

 

 

 

 

フェアリーテイルの為!?そんなふざけたことをしないと生き残れない学校なんざ俺の祖校じゃねえッ!

 

 

 

 

お姉ちゃんありがとう! あなたのおかげで私は

 

 

 

巫山戯るなッ! そんなっ有り得ないっ!?

 

 

諦めろナナコ、これは戦争なのだ。

 

 

認めねぇッそんなことッ俺は認めねぇッ!

 

 

燃料がなくても、俺はまだ飛んでいるぞ!

 

 

命は命の上に立つもの、人間は怖がりなんだよ、お姉ちゃん

 

 

あ。

地面近

 

 

 

 

 

 

「おうぇっかハッ ウッ....も、もう、大丈夫だからっ....」

 

 

 

「大丈夫に見えないわよ! 急に吐き出すんだもの! もう少し休んでなさい!」

 

「ど、どうすればいいんですかノア先輩!?」

 

「コユキちゃんはなにか水を入れられるバケツとか風呂桶とかを持ってきて!」

 

「分かりましたっ!」

 

「雷ちゃんで解析しているがどうやら身体自体に問題は無さそうだ。

済まない、私の配慮が足りなかった。」

 

 

「いや、大丈夫だ俺は、いや、それより!伝えなきゃいけないことが!」

 

 

「! なにか記憶を思い出したのかい!?」

 

「ウタハ先輩!今はそんな場合じゃないですから! 後で」

 

「いいや、俺の身体なんかに気を使ってる場合じゃない! いいか!

フェアリーテイルは!.....フェアリーテイルは.....何を.....俺は、何を言おうと....したんだ?」

 

 

「これは......」

 

「うっ、ちょっバケツ貸してくれっ!」

 

「あ、ハイ! どぞ!」

 

 

 

 

 

「落ち着いたかい?」

 

「ああ、悪ぃな急に吐いちまって....」

 

「謝ることじゃないさ、それにしても、とりあえず今日はやめておこう。話を聞くのは明日でもできる。」

 

「ほんとにすまねぇな、何から何まで....」

 

 

「じゃあ、私達も帰ります?」

 

「うーん....とりあえずナースコールは改めて置いてもらったし....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、帰る前に1つ頼みてぇことがあるんだが、いいか?」

 

「え? あぁ、いいけど、できる範囲のことしか出来ないわよ?」

 

 

「そこの青髪の美人な姉ちゃん、膝枕してくれねぇか?」

 

 

 

空気が凍りつく、とはまさにこの事だろう。

ユウカ、コユキ、ノア、ウタハ側の困惑は想像にし難いものである。

 

 

「えっと、え? ひ、膝枕?誰が? 誰に?」

 

「ん? 確か、ユウカって言ったか? その嬢ちゃんが俺に。」

 

「い、いやするわけないでしょうそんなこと!!

なんで今日起きてはじめましてのあんたにそんな事しなくちゃいけないのよ!」

 

 

全くもってその通りである。

 

 

「ええ〜めっちゃ気持ちよさそうなのになぁ〜」

 

「ふむ、確かにユウカ君の太ももで膝枕をされたらまぁ心地は良いのだろうが、まさか、いや、こんなタイミングでしかも私達もいると言うのに恥じらうことも無く直球で言うとは驚いたな....」

 

 

「何冷静に分析してるんですかウタハ先輩! いや! しないですからね!? 絶対やらないですから!!」

 

「ええ〜.....この中で1番可愛くて魅力的だと思ったんだがなぁ....?」

 

「い、いや、そんなこと言ったってやりませんから! やらないですから!」

 

チョロい女である。

 

「それにこの中で1番おっきな太ももだからなぁ、うんうん、いつ見ても素晴らしい大きさだ。」

 

「....絶対にやりません。」

 

「そんなぁ〜」

 

 

「そんな失礼なことを初対面で言う人には絶対にやりません!

行きますよウタハ先輩にノア! ほらコユキも!」

 

 

「ちょっ待ってくれ! そんなに拒絶しなくてもいいだろう!?

冗談のつもりで言ったんだが!?」

 

「知りません! さっさと安静に寝てください!」

 

ガラララララバンッ!

 

 

「やっちまったかなぁ....」

 

 

可愛かったな、あの子....ユウカって言ったか?

 

フェアリーテイルの事も、なんも思い出せねぇし....これから俺ってどうすればいいんだ....?




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