青年の異世界珍道中〜ガンダムSEED〜 作:クロイツヴァルト
さて、読者の皆様お久しぶりです。
この度は劇場版ガンダムSEEDを見て突発的に書き起こしたもので見切り発車のようなものになります。
どうか温かい目で見てください。
「スカリエッティ、急に呼び出してなんだ?」
彼の研究室に呼び出された戒翔は到着早々にそう口を開く
「何、君の能力や技術のお陰であらゆる時空を観測できる様になったので様々な世界を観測していたら面白い世界を見つけたのだよ!」
「面白い世界?」
「私の戦闘機人計画とは別ベクトルの計画だよ!私の場合は人の身に機械を埋め込み強化最適化するものだが、この観測した世界は遺伝子レベルから調整し培養し人を作るという事をしているのだよ!まさに神をも恐れぬ行為だと感心したよ!」
「興奮しすぎだ。…で、人工的に超人でも作るってのか?」
「宇宙に進出するための新人類の創造といったところだろう。」
「それだけじゃないんだろう?どうせ妬みや僻みで争いの元になりそうなことをしてるんだ。差別や格差社会になってるんじゃないのか?」
「君の言う通りさ。さらに言うと宇宙と地球の争い…所謂宇宙戦記とでも言うのかね」
「まさか…
「M S…?それは君の知識にあるものなのかい?」
「そうだ。この世界では過ぎたるモノだが…戦場が宇宙ならばな」
「ふむふむ…」
「貴様、何を企んでいる?」
「何、きみの存在は分体のようなもので意識の共有はしていると以前に聞いたものでね」
訝しむ戒翔に対してスカリエッティは楽しげに嗤う
「要はこの世界に俺が渡って調べろと言うことか?」
「流石にそのままって訳にはいかないだろうけど、私にかかれば年齢の差異はあれど持ちうる技能を損なわずに移動することが可能なのだ!」
そう言うやいなやスカリエッティは白衣のポケットから何かのスイッチを取り出すと同時に押し込む
「お前っ!」
「では転移開始!局長殿、向こうの調査をよろしく頼むよ!一時的なバカンスを過ごしてくれたまえ!」
「戻ったらしばき倒す!」
スカリエッティに対して戒翔はそう吼えるのと同時にその場から忽然と姿を消す
「…さて、私も観測を続けたいがあの子達にバレた時に危ないから雲隠れしようかね」
そう溢すと彼もその場から忽然と姿を消すのであった。
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「此処は…戦闘機のコックピットか?」
「今の所の俺は一般兵てことか…魔力も感じられるし氣も感じるから対人戦は問題無し…後は」
呟きながら戒翔は現在も飛行中の機体のチェックを始める
「システムチェック…戦闘ステータスオールグリーン、FCS問題無し。」
「機体制御システムもOK、エンジン周辺とバッテリー問題無し。武器の残弾、六連装ミサイルポッドにバルカン砲と機体下部にあるレールガン一丁って」
調べた機体の情報を読み上げながら戒翔は呆れる
「宇宙世紀の高価な棺桶のような仕様じゃねえか…機体名はメビウスII…改修機?」
「おーい、カイト。じきに戦闘空域に入るが、大丈夫か?」
確認作業をしている所に通信が入り、紫が入ったパイロットスーツに身を包んだ男性が話しかけてくる。
「問題ありません。メビウスゼロのフィードバックで組まれたメビウスIIの実践データも欲しかったので」
「しっかし、お前さんも難儀なもんだねぇ。技術士官なら大尉相当なのに一般兵に混じって行軍だなんて」
「自分が手がけて、はい終わりではだめだ。組み上げたならせめて自分で性能試験をしたのが俺なんでな。まぁ、周りからは奇妙な目で見られるけど…あなたはそうじゃない」
「ま、俺も人のこと言えんのよね」
「…後ろ!?」
「どうした、カイト」
「…背後に敵の気配」
「って、おい待て!」
会話をしていた男性との通信を強引に切るとカイトはスラスターを吹かせて艦隊の後方へと飛んで行く