基本的に「」は人の言葉・ポケモンの鳴き声
『』は技名・通信越し・"喋ってるように思えるけど実際はゲコゲコ言ってるだけ"...とお考えください
「スピ?」
「ピス、ピス」
...木の上から、スピアーどもを観察する。
今日はいよいよ、この森でも上位の強さを持つあいつらに挑む日だが...さすがに、初戦から複数相手は避けたい。
ので、獲物探し中の隊を観察、そこからはぐれた奴を狙おうとしているのだが...
...あ、キャタピーが捕まった。
で、うん? あれ、持ち帰るんじゃないの? なにか協議しているような...
あっ、スピアーのアゴが開いて───
「ギピュッ...」
...お、おぉう...中々にグロだったな。
数日は頭から離れんぞこれ...
まあいい、どうやら狩りの最中のおやつも終わったらしい。
隊が複数に分かれ、よしキタキタ。
いずれゲッコウガに進化する身として、木の上からの奇襲が常套手段になっているのは思うところがあるが...それはそれ、これはこれ。
他の奴からそれなりに離れたのを確認、周囲をひとしきり警戒して───
『っしゃ、バトルだオラァ!!』
「スピァッ!?」
先手必勝、落下加速を乗せた『ひっかく』!!
そうやって俺と、この森の頂点捕食者のバトルが始まるのだった。
...
あれから数日。
ひとしきり慌てて、ひとしきり絶望して、とりあえずきのみで腹を満たして...
なんか変な夢も見た気がするが、まあそれはこの際どうでもいい。
俺はこの世界で生き抜くため、レベル上げをすることにした。
わからんことは悩んでも仕方ない、キャタピーだのトランセルだのがサクサク狩られてお持ち帰りされているのも見たしな...
俺はまだまだ弱い、あんな風になりたくなければ自分を鍛えなければ。
というわけで。
『ようキャタピーちゃん、俺の経験値になってくれ』
「ピ...!?」
この際プライドは抜きだ、弱い奴から狩っていく!!
先攻はもらった、食らえ『ひっかく』!
「ピッ」
この森に俺の仲間といえる存在はいない、一撃でも食らえばそれは死に直結する。
故に一撃当てて離脱、ヒット&アウェイを徹底する...!!
「ピィッ!」
『いとをはく』、だが既に俺は距離をとっている。見え見えだぜ!!
前に出つつ、直線的に射出された糸の塊をスライディングで回避。
眼前に迫るキャタピーの口元、そこに二発目の糸が集まっているのを視認、だが想定の範疇だ!
糸が吐かれ、俺に着弾するその一瞬前に───
『はねる』!!
本来はなんの効果もない技、だが俺は知っている。
これは確かに『攻撃技』ではない、しかしその本当の効果は...
跳躍力の強化、一度限りのハイジャンプ!!
キャタピーを大きく飛び越え、その後ろの木に着地。
そしてもう一度『はねる』!
木を背にしていたのが仇になったな、奴はこちらの動きについてこられていない...!
鋭角なターンの勢いを乗せたまま、高速で奴に迫り───
『フィニッシュだ!!』
「ギピッ...!」
基本技、『ひっかく』。
肉体の加速が攻撃にも乗るこの世界では、たとえ『ひっかく』であってもそれなりに威力が出る。
キャタピーを仕留めた俺は、しばし命を奪った実感と、初のレベルアップの感覚にうち震えるのだった...
「ギピィィィッッ!!」
『うおっ、なんだなんだ!?』
と思ったら、なんか鳴いた、いや叫んだ!?
奴はひとしきり叫んだあとに、ようやく絶命したようだったが...
...
ああミスったな、叫びを聞いてすぐに逃げるべきだった。
この森に置いて羽を持つポケモンは二種のみ、そしてキャタピーが最期に何をしたのかなど容易に想像がつく。
...親を呼んだのだ。
『助けてほしい』、いや『仇をとってほしい』か?
どちらなのかは最早わからないが、とにかく奴の断末魔は一匹のポケモンを呼び寄せた。
振り返れば、そこには───
「...バ、タタ...」
『...二戦目から2進化ポケモンとか、ハードモードだなぁ...』
「バタフリィィィッッッ!!!」
ちょうちょポケモン・バタフリー。
この森のトップのうち片方を張る強者が、俺に襲いかかってきた───!
スピ{バタフリー戦}アー戦、でお願いします
変な構成ですみませぬ
ケロ野郎が見た夢ってのは①のあれ