ウルトラ転移したら現代だったゲコ野郎   作:壊れた炊飯器

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やっべえもうエタりそう


転生したらケロマツだった件 ③

「フリィィィィァッッ!!!」

 

『クソが...!』

 

バックステップしながら、『エアカッター』を避ける、避ける、避ける!!

 

すでに速度を見誤って何発か食らった、これ以上のダメージは死に直結するぞ...!

 

『安定行動取りすぎだろっ、がぁ!!』

 

距離を取れば『エアカッター』、近づけば全周攻撃の『むしのさざめき』......弱点なしかよ、っと危な!?

 

こちらの遠距離攻撃は『みずでっぽう』のみ、『むしのさざめき』は回避不能、どうしたもんか......ん?

 

『レベルアップ? なんで...うおっと!』

 

『エアカッター』をくぐって回避、それより今体を包んだこの感じは...先ほど味わった、レベルアップのそれだ。

 

戦いながらでも経験値は入る? それとも攻撃を当てなければならない? もしかしたら戦闘中の進化もあるのかも......ほいっ。

 

『だんだん慣れてきたぜ蝶野郎! ノーコン晒す前にとっととお家に...うぉあ!?』

 

え、なに今の速ぇ! まだまだ本気じゃなかったんかい!?

 

『だが、そう(・・)と分かれば...!』

 

今俺に足りてないのは速さ、タフネス、それに火力!

いや今現在の俺全否定じゃねーか、いやまあそれは置いといて、と。

 

戦闘中でもレベルアップができるってんなら、このままつかず離れずのチキンレースに付き合ってもらうのが最善手だろ...!

 

『オラオラ、そんなんじゃあ振り切っちまうぞこの野郎!!』

 

「フリァァァ!!!」

 

鬼ごっこ続行だ、あいにく走るのは得意中の得意なんだなこれがァ!!

 

 

...

......

.........

 

 

「フ...リィ...!」

 

『ようやく、っ...スタミナ切れか、この野郎...!』

 

俺も相手も共に疲労困憊、だが逃げまくった甲斐あって今の俺は......レベル9!

 

今にも倒れそうな体に鞭打って、使う技は当然───

 

『『でんこうせっか』!!』

 

速さは先制技のスピードで補う。

そしてゲームと違って、この世界では...威力は速度で補える!!

 

『はねる』も同時使用し、さらに加速を重ねてェ...!

 

『ぶっ飛べコラァ!!!』

 

「フリァァァ!?!?!?」

 

突進、命中(ヒット)、そして奴を踏み台に───空へ!!

 

今までの逃走劇でわかった事がもう一つ、『はねる』は空中でも使用可能!

 

ここから......最高速度で奴をブチのめす!!!

 

『滅多打ちだぜ、クソがァッッ!!!』

 

「フリッ、ブッ、フリィァッ!?」

 

『はねる』と同時に『でんこうせっか』、PP切れまでサンドバッグにしてやんよ!!!

 

殴る、蹴る、突進(タックル)、もっぺん殴る!!

 

これの繰り返しだ、加速についてこられず俺の脳みそが焼き切れるか、てめえが死ぬか!

 

『我慢比べと行こうぜェ!?』

 

「フ...リリリィィィィッ!」

 

だが奴もさるもの、羽を畳むこの構えは...『むしのさざめき』か。

 

もとよりこれは(バタフリー)が認識できない速度で攻撃し続けるという作戦、全周攻撃を使えばいいと勘づかれればそれまで。

 

ああ目まぐるしく動いていた視界が、遅く(・・)、なって...

 

 

 

◆◆

 

...なんか見える。

 

それは、まるで列車からの景色のように過ぎ去っていって...

 

なんてこった、これが走馬灯か。

 

元の世界にも帰れず、ポケモンとしてもあっさり死んで。

 

...情けねえなあ。

 

......んん?

 

これは...アニメか。

 

そうだ、俺が初めて見たポケモンの、アニ、メ...

 

今の俺と同じ、ケロマツが戦って.........

 

.............................あっ。

 

......そう、か。そうだな。

 

ゲームじゃそんな技、使えなかったから忘れてた。

 

あるじゃん、なんか防御に使えそうなもんが...!

 

◆◆

 

 

 

スローになった世界の中で、首の後ろ(・・・・)に手を回す。

 

そこにあるもの(・・・・・・・)をちぎり取って、迫り来る衝撃波への盾に───

 

 

◇◇◇

 

 

彼女(バタフリー)は、なぎ倒された木々の中で辺りを見回す。

 

敵ながら、恐ろしく速い奴だった。

 

最大出力の攻撃とはいえ、倒し切れたという確証はない。

 

亡骸を確かめねば夜も眠れぬ、と考え、それから───

 

弾け飛んだような()の残骸と、

 

次いで、空から迫る水色の影を認識した。

 

 

◇◇◇

 

 

『『とびひざげり』ってあるけどさ』

 

「フリ─────」

 

反動(・・)じゃなくて、自傷(・・)ダメージなんだよなァ!!!!!』

 

ケロムースを使って、『むしのさざめき』をしのぎ。

 

空に向かって『はね』続け。

 

自由落下の加速を余すことなく乗せ、反動を完全に殺すほどの威力を秘めた俺の疑似『とびひざげり』は───

 

一撃のもとに、ヤツを葬り去るのであった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

「スピアァァァッッ!!」

 

『クソっ、強ええなぁもう!!』

 

『どくづき』は避けられる、『エアカッター』もそこまで脅威じゃない。

 

だが、『ドリルライナー』は反則だろ!?

 

『うおおおおァ!?』

 

「スピィッ...!」

 

あれだけはヤバい、カスっただけでも死ねる!

 

さて、どうしたもんか─────

 

 

 

「フッシー、『このは』!」

 

 

 

...............................................は?

 

 

いきなりの横槍に反応しきれなかったのか、眼前の蜂野郎(スピアー)が横にぶっ飛ぶ。

 

いやそうじゃない、それも大事だがそうじゃない。

 

"フッシー"、"このは"、トキワの森、そして駆け寄ってくる女の子。

 

あっちか(・・・・)? いや、場所とその衣装を考えれば正解は......

 

 

 

『.........ウソだろ?』

 

 

「きみ、大丈夫!? 襲われてたみたいだけど...!」

 

 

 

初代ポケモン、いやFRRG版か? その主人公...リーフと呼ばれる少女と、その隣に立つポケモン......フシギバナ。

 

これが、俺の(ポケ)生における、運命の出会いだった。




筆がノらねえよお...助けてくれよお...
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