文字が震えるのとかあれどうやるん?
現代日本、とある漁村。
その内の、少し大きな家で───
ある一人の少女が、朝食を食べながらテレビを見ていた。
◇◇
『新種の植物 発見か』
『昨日、○○県の□□農園で、新種と思われる植物が発見されました』
『学会は早くもこれを新種と認定し、論文の準備に取りかかっているそうです』
『現場のリポーターに中継が繋がっています、どうぞ』
『はい、現場リポーターの○○です』
『こちら、見えますでしょうか。サンプルとして採取されたうちの一つをお借りしたものなのですが』
(手袋をしたリポーターの手に握られる、青いオレンジのような果実が映される)
『なんとこちらですね、農園を経営している□□さんも身に覚えがないそうなんです』
(□□の顔がアップで映される)
『ええ、驚きましたよ。なんせうちで作っている果物が、いきなりこれに置き換わっていた感じで』
『変なことをした覚えもないし...今はただ、これがちゃんと食べられるもので、売り上げに大きな影響が出ないよう祈るばかりですね』
『はい、ありがとうございました』
『こちらの果物、昨日を皮切りに日本各地で目撃されているそうです』
『見つけてもなるべく触らず、警察などに連絡してください』
「新種の植物...置き換わった...」
「おうい
「あ!」
祖父の声に、少女は慌てて朝食をかき込み...
「おじいちゃん、ごちそーさまー!」
「はい、お粗末様」
「でさ、おじいちゃん!」
「なんだい?」
食器を洗おうとする祖父に向けて、彼女はいい笑顔で問いかける。
「裏の木、見てきてもいい? すぐ戻るから!」
「ああ、そういえば水やりをしてなかったな。ついでに頼めるかい?」
「わかった!」
そうして、彼女は『学校』の前に、家の裏の木を見にいくのだった。
◇◇
「やっぱり...!」
ジョウロを携え、木の前にたどり着いた少女。
彼女が見たものは...
ニュースと同じく、木に実った青い果実だった。
「...とりあえずとっとこ!」
そう言って、彼女は果実をもぎ取ってしまう。
ニュースで触るなと言われたのにやってしまう所が彼女の短所であり、好奇心という名の長所でもあった。
そうこうしている内に、『学校』の時間が来て...。
少女は果実を握ったまま、階段を駆け上って自分の部屋へ消えていくのだった。
◇◇
『おはよう、彩香ちゃん』
「おはよ、先生!」
『あら、それ何?』
「あ、これ? ニュースでやってたやつ! ウチにもあったんです!」
『あー、新種の植物ってやつ? まったくキミは...』
「?」
『触るな、ってニュースで言ってたでしょ』
「...あっ」
『まあ、大丈夫だとは思うけど...それを置いて、手を洗ってきなさい。待ってるから』
「わ、わかったー!」
『あ、いやだから置いて───ああもう!』
モデルはサジョウ・アヤカじゃないよ、ほんとだよ
ヒントはアヤカって名前かもしれないって言われてる人だよ