◇◇
『よくきてくれました』
『ここは じかんもくうかんもこえたわたしのうちゅう』
『わたしはアルセウス あなたたちひとがそうよぶもの』
『あなたが これからおりたつせかいには』
『ひとがポケモンとよぶ ふしぎないきものたちがいます』
『あなたには とくべつなからだをあたえましょう』
『■■■』
『すべてのポケモンにであうのです そのときまた すがたをみせましょう』
◇◇
『ん...』
...なにか、暗いところにいる。
なんだ、これ...?
脚を伸ば...せない。
いや本格的になにこれ、え、何?
いや落ち着け俺、え? 拉致られた?え?
人間、体が自由に動かせないと慌てるもんとは聞くが、まさかここまで...!
...パリッ。
ん?
今パリッつった? 言ったよなぁ!?
そうと決まれば話は早い、思いっきり手足を伸ばして───!!
『ゲ...コッ!!』
...ぁ?
今なんか蛙みたいな声聞こえたな、いや今はいい、とにか、く...っ!!
バリッ!
ミシ、ミシミシ...!!
砕け、...ろっ!!!
バリィン!!!!!
『
またなんか聞こえた、いや今、は、......?
『...
あたりを見れば、見渡すかぎりの森、森、森。
え、いやマジでどこなのここ。
拉致って森に置いてくことある?
え? え? ...あっ泉! とりあえず顔洗ったろ!!
そんな風に現実逃避し、
そして、水面に己の顔が移り...
『...
泉には、あわがえるポケモン・ケロマツが映っていた。
『...いや、いやいや。落ち着け、落ち着け俺。ビー、クール。ステイ、クール』
もう一度、水面を見てみる。
ケロマツだ。
...もう一度、水面を見てみる。
ケロマツですね、はい。
......顔をペタペタと触ってみる。
なんかちょっとヌメヌメする、間違いなくケロマツっすね。
...よーし、落ち着け。落ち着いて、息を思いっきり吸い込んで───
『ポケモンに...なっちゃってるゥーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?』
なおこの後大音量に驚いたスピアー連中に追いかけ回された、クソがよ。
◇◇
『...よし、落ち着け。もうさっきから百回くらい言ってるが、落ち着け俺』
セルフツッコミを済ませ、状況把握に努める。
とりあえず俺はケロマツになってしまった、これはもうどうしようもないので置いておく。
であれば次は現在地の把握だ、これは恐らく、ポケモンで言うならトキワの森...だろう。
理由としては、先ほど逃げ回っている最中にビードルだのコクーンだのキャタピーだのの姿をチラホラと見たからだ。
ついでに何やらスピアーではない黄色い影もいたが、まあそれも含めてほぼ確定だろうさ。
なら、次は...
『そうだ、親はどこだよ。親呼んでこい親』
先ほどの出来事から察するに、俺はタマゴから生まれてきた。
であるならば、近くにゲッコウガなりゲコガシラなりの親...いやまあ最悪メタモンでもいいが、親と言ってもいいポケモンがいるはずだ。
なのに、近くに誰もいなかった、ということは...
『...まさか俺、捨て子なんです?』
問うても、答える声はなく。
俺は、どうしようもない孤独感に苛まれるのであった。
◇◇
『すべてのポケモンにであえ』
◇◇
捨て子です、慈悲はない
(超厳密に言うと『親』に捨てられたわけではないけど)
ケロ野郎はクソダサスマートフォンの代わりに『だいたいなんでもできる身体』を与えられました
なのでオリ技が使えるし某ニャースを真似て練習したら喋れるようになったんですね(この辺りは④くらいでやります)