バックボーン激重TSロリが流星一条《ステラ》を撃つため頑張る話 作:暇じゃない暇人
○月×日
今日はたくさん魔物を殺した。楽勝だった。
○月×日
今日もたくさん殺した。血が付かないのはいい文明(?)
○月×日
今日もたくさん殺した。だけどポイント効率が少し悪くなった気がする。
○月×日
数日ぶりに日記を開く。
最近すっかり忘れていたけど書くだけでポイントがもらえるのだから毎日やった方が良いに決まってる。デイリーミッションに何があるのかまだ覚え切れてないが、流石にそろそろ覚えられそうだ。
○月×日
やっと違和感に気づけた。
既に何日分か日記を記しているのにポイントに反映されていないのだ。一日のことを書くだけでポイントをもらえるなんて出来すぎだとは思っていたが、もしかしたら条件があるということか?
ちゃんと条件を調べたいところだが、今日はいい加減に疲れているので寝ることにする。
○月×日
説明書の開放に時間を食ったせいで既に日付が変わるぎりぎりの時間になってしまった。
先ほどまで試練をやっていたが第四試練のところで行き詰ってしまった。やはり難易度調整をミスっているとしか思えない。運営出てこい詫び石寄越せ。
文句を言っても仕方ないことは分かっているが初心者に優しくないゲームはめんどくさがられて即アンスト一直線になるモノ。
だがしかし、残念ながら今はこれが現実なのでアンストする方法なんてないんだよな~。
○月×日
やっと第四試練をクリアできた。これで説明書の新しいところが読める。
読んでみたところ色々新たに分かることが出てきたが、今はデイリーミッションの日記について書いておく。
日記はどうやらその日にあったイベントを書き記さねばポイントが反映されないらしく、最初の時に書いていた魔物を殺したの一文だけではだめらしい。という訳なので、本日から説明書に書かれてるコツを読みながら詳しく日記を書くことにした。
……本音を言うと日記を書くことは好きではないが、まあ、ポイントがもらえるのならやってもいいと思える。
今日は自身の使える能力の限界を調べるとともに、新しい使い方ができるかどうか試してみた。調べた限界は最大射程距離のことで、雑魚掃討に便利だからよく使ってるビームがどこまで行くのか調べてみた。
いつも使ってる感覚からそこまでの長距離飛ぶとは思ってなかったのでその辺の川辺で試してみた。もちろんここには人はいない。辺りにあるのは山だけで近くを通る場合でもここから大分離れた道路を車が走る程度で人が来る心配は0といえる。
結果として大体の飛距離は90メートル弱? ほどだったと思う。感覚的になってしまったが、これはメジャーなんかを用意してなかった俺のミスだから仕方ない。ショップには測定に使う道具なんて売ってなかったのだから。
武器は売っていても実用品の類が売っていないのは玉に瑕だと思う。例えば衣服とか。
距離を測るための手段は今後の課題として、次に能力で新たな移動手段を作れないか模索してみた。
何をするのかというと飛行手段として使えるか否かということである。
俺の能力は良く分からん光を出すというものなため、とりあえずビームとして使っているが実のところ防御にも使えたりと、かなりの応用が利く気がしてならないのだ(まあ、ぶっちゃけた話あと何個か能力らしきものを使っているからこの光が俺の持つ本来の能力なのか、それとも副次的なものなのか分からないがいったんは置いておく)
まずビームを逆噴射的に使えないかやってみたが。あえなく失敗。
持続性。姿勢制御に問題がありすぎた。
ほかには光を取っ掛かり的なものにして掴み、飛行は出来ずとも空中機動は出来るのかどうかやってみたがこれも失敗。そもそも手が触れることが出来なかった。
光は波の一種だがここは明らかにファンタジーな世界なのだからそういう理論ガン無視なことが出来るかと思っていたが無理だった。
触れる際に手の肉が焼けてしまったが、いい勉強になったと思おう。……今までガンガン光の能力を使っているが自分を焼くことはなかったし。狙いを外した時はともかく的に当たった時も周囲をまとめて焼くようなことはなかったから熱の移動が制限されているとしか思えないが……今はこのことは後回しにしよう。
手で掴めなかった時点で無理な気しかしないが、一応足場として利用できるか試してみた。
結果はもちろん失敗。ただ俺の足裏が焼けただけだった。
思い切り踏めば一瞬だけ足場として機能するのではないかとも思えたが、それは恐らく今の身体能力では難しいことだと思うしやるのならもっと強くなってからだろうな。
今日はまじめに書いてみたが、これでポイントは反映されるのだろうか少しだけ不安だ。
○月×日
やっぱりといったところか、無事ポイントが入っていた。本当に良かった、安心した。
だけども気になったことが一つ。本来デイリーミッションの日記でもらえるポイントは100ポイントのはずなのに60ポイントしかもらえていない。これはいったいどういことなのか。
疑問に思って説明書をもう少し詳しく見てみると、どうやら自身ことなどを始めとした前提条件を記さねばいけないらしい。正直言って手紙の手紙の書き方すらよく覚えてないダメダメ高校生にはきついことのように思われた。
やっぱこの日記クソだな~。と思いながらもポイントのことを考えるともう少しだけならやってみようかなという意欲が湧いてくる。我ながら現金だとは思うが、ガチャ石に匹敵するほど希少性の高いポイントだと考えると仕方がない。誰だって石がもらえるならもらいたいと思うだろってな。
面倒だがしかたない。まだ何を説明してないのか分からないからとりあえず、俺がこの世界で目覚めたところを抜粋して伝えることにしよう。
俺は極々平凡な高校生だった。学力的な意味では平均より下だったかもしれないが。まあ概ね普通から飛び受けていることのない量産型な高校生。
そんなどこにでもいるモブみたいな俺が朝目が覚めると見知らぬ場所にいた。そのうえ俺についてた鍛えているわけではなくともそこそこあった筋肉はどこにもなくて、代わりにあったのは明らかに地面までの距離が近くなっている目線と毛が全く生えていない真っ白な腕だった。
? とぽかんとした感じでしばし呆然と立ち尽くして、次に取った行動は自身の身体を確認すること。
その結果分かったことが俺はいま
俺はいわゆるTS転生をしてしまったのである。
普通ならそこでいろいろと慌てたりするのかもしれないが、俺は特に慌てたりすることもなく現状の把握をしようと動き出した。
そして分かっのは、俺が目覚めたところはなんか難しいことを研究している研究所であること。俺はそこで研究されている
そして一番重要なのは俺が目覚めた時点でその研究所で働く者たちは全員が死んでいるということだった。だからこそ普通に書類の類を覗くことが出来たのだが。
とにもかくにも現状を把握した俺はさっさとそこから出ていくことにした。職員らが全員死んだときに出来たのか研究所全体がひどくボロボロになっていてインフラが機能していないのは明白だったのが原因である。
出ていく前に現金なんかはないかと(比較原型をとどめている)死体を漁ったりしたがめぼしいものはなくて結局、着の身着のままで外に出ることとなったのだ。
そして誰もいない山の中を一人寂しくさまよっている最中に、目の前に突如として全身が真っ赤に染まった大熊が現れた。
それは威嚇するわけでもなく近づいてきて俺を殺そうとしてくるが、熊の手(前足?)が触れる直前に俺からいきなり光みたいなものが飛び出して熊の躰に大穴を開ける。
穴を開けられて苦悶の声を上げた後に熊の躰は塵のごとく消失した。
その熊は魔物と呼ばれているモノの一種で時折出現するものであるらしい。
直に見るまで正直信じられなかったが、研究所内を漁っているときに見た資料にあった魔物は実在するらしいことを認識し、それと同時に先ほど出たビームのようなものは一体何なのか疑問に思いながらも休めそうな場所を求めて山を徘徊した。
そして幾時間か歩き回ったところで小屋らしきものを発見し、そこを寝床として使うことにした。既に廃墟となっていたが、一応屋根と壁は生きていたのでその辺の地面で雑魚寝するよりかはマシと判断したからである。
一晩経って朝になり、俺は現状を整理した。
一つ。この世界には魔法・異能力があり、どこからともなく現れる魔物と呼ばれる存在に対抗するためには異能力か魔法しか有効な対抗策がないということ。
二つ。俺(が憑依? しているこの体)は上記の異能力開発に関する実験の被検体で芳しい成果を残せていない失敗作ということ。
その二点しか把握できていなかった。
まあ、仕方ないことだとは思うがな。だって情報源が研究所にあった資料だけなのだから、偏ったものしかないのも当然だろう。
それ以外のことも考えてみたが何かわかるわけでもなく、俺はただこれからどうしようかな~。などと思うだけだった。
そんな感じで途方に暮れてた最中ふと、脳内から
『システム起動 これから本機能はあなたをサポートいたします』
などという声が響いてきた。
一瞬呆然とした俺は何のことか良く分からなかったが、ああ、そういうやつね。と納得した。
怪しまなかったわけではないが、今はただ情報が欲しくて頭の中で『システムコール』なんて適当に念じてみたら。ゲームのメニュー画面みたいなものが目の前に表示されたのだ。
わくわく感を押さえられずに表示された画面をタップするがすり抜けてしまい。だったら念じればいいのか? と念じてみたらその通りに動く。
なにがあるのだろうかといろいろと確認した結果。ミッション・ショップ機能・ヘルプ・挑戦とある4つのコマンドだけが使えるらしく、それ以外は現状では使えないことを示すためかグレーで表示されていた。
まず気になったショップを開いてみると、武器やスキル。その他のアイテムを購入ことが出来るようでどうやら水と食料もここで購入することが出来るようだった。まあ、購入できる食料は栄養食みたいなものらしいけど生きていくにはワガママなんて言ってられないし、これがあれば食糧問題は何とかなりそうである。
ショップを利用するためには現金ではなく、ミッションから得られるポイントが必要なようでミッションの内容を見てみると。
『動物系魔物を10体倒す』 5ポイント
『植物系魔物を10体倒す』 5ポイント
『人命救助を行う 0/5人』 10ポイント
『高ランク魔物を1体倒す』 30ポイント
といったことが記載されていた。
察するに、ここに書かれていることを達成すれば右に表示されているポイントが獲得出来るシステムになっているのだろう。
ほかにも見てみるとデイリーとあるタブがあり、そこには先ほどあったものに似た内容のことが書かれていたが、隣に制限時間を示していると思われるものがある。
例を出すとこんな感じ
『魔物を計30体倒す 残り”17:37:46”』
残りとある数字の一番右から減っているので、これは右から。秒数・分・時間を表すものだろうことが分かる。
デイリーとあるところには時間制限があって、最初に見たものはそんなものなかったから。これは常設ミッションとデイリーミッションの違いということか。
まるでゲームみたいだなと思わなくもないが特に気にすることもなく。俺はミッションクリアしてポイント稼がないと餓死しかねんと判断して、ひとまずデイリーミッションはクリアしておこうと決める。
いま見れるほか二つはというと
ヘルプはシステム全体に関することを見れるらしく、詳しい説明を参照できる……まあほとんどの欄が閲覧不能と表示されているので大して役にも立たないが。
そして気になる試練はというとあまり多くは書かれていない。しかしこれをクリアするたびにシステム全体の機能が段階的に開放できるのでは予想できる。
以上のことを考慮して優先順位をつけると、ミッションクリアしてポイントを稼ぎ食料ゲット。次に試練挑戦でシステム機能を開放するといったところか。
そこまで思い至って俺は第一試練とある場所をタップ(するイメージを)する。
すると俺の体はどこから出てきたのか分からない靄のようなものに飲み込まれてしまい視界が暗転。
次に目を開くと、そこは石畳の床と数本の柱で囲まれた円形の広場に立っていた。
”これは一体”と驚く俺の目の前に一体の石像が空中から降って来た。
それは考える人みたいなポーズをとっているが俺をがっつり視界に納めており、今すぐにでも動き出しそうな気配をビンビン発していた。
というか絶対動く。ここまであからさまで動かなかったら逆に驚くわ。
俺の心配(?)は的中し、その石像は立ち上がって俺を俺を見る。石だから目としての機能があるのかは分からないがそう見えたからそうだと思う。
一応動きを見逃さないように石像から目を離さないが、相手の石像は動かない。
はて? これは一体どうしたものかと途方に暮れて居たら突然、
『第一試練を開始。プレイヤーが石像破壊成功でクリアとなります』
との場内アナウンスが響き渡る。
想像通り過ぎるが第一試練の内容とやらは目の前の石像を破壊することらしい。やり方なんてさっぱり思いつかなかったがとりあえず手の平を空いての方に向けて念じてみた。
するとあら不思議。熊の魔物を貫いたときに出た光がポーンと出たのである。
石像はその光で胴体部分に風穴があいて沈黙。しばらくしてぽろぽろと体が崩れていく。
呆気なさすぎるがこれでクリアなのか? と思わず疑問符を浮かべてしまうが『試練の達成を確認。プレイヤーを帰還させます』との音声が流れてきたので、一応これでいいらしい。
視界が闇に包まれてから目を開けると、そこはさっきまでいた廃墟(廃屋といった方が正しいかも)の中だった。
何がなんだかわからないままでクリアしてしまったが、クリアはクリアなのでメニュー画面を開いて何か解放されていないか調べてみた。
メールボックスなるモノが追加されていたので中を確認。
中には「第一試練クリア報酬」と書かれた枠が一つだけあったので開いたら、
『索敵を獲得。 このスキルを使用しますか』と出たのでとりあえず使ってみる。
すると視界が一気に広くなった感じがして、どこに何があるのか先ほどとは比べ物にならない精度で分かるようになって驚いた。
意識を集中してみると何か気になるモノが点在しているのが分かる。それは突如現れたり早く動いたり遅く動いたりしている。
これは何を示しているのか疑問に思うがそれはすぐに解消された。なぜならその気になるモノのうちの一つがこっちに接近しているからである。
俺は外に出て、近付てくるものが何なのか確認するためそばにある草むらを注視する。
しばし待つと、草むらからイノシシみたいな見た目をした黒いものが出てきた。明らかに自然に発生するようなものとは思えない体表をしているからこれは魔物であることが分かる。
どうやら索敵で魔物の位置が判明するらしい。ミッションにあった魔物を10体倒すは、倒す以前にそもそも見つかるかどうかという問題があったが速攻で解決してしまった。
あとは目の前にいる魔物を倒せるか否かだが、そこら辺は全く心配していない。なぜなら──
「Gu!? boooooo!」
こちらを見つけて突進してくるイノシシもどき。
俺はそいつに向けて手を翳し念じる。それを壊すための武器が出ることを。
そしたらどうか。念じたように光が飛び出て、イノシシもどきを貫通した。
「GUA!?」という鳴き声を上げた後に転倒。息絶えたのか動かなくなり、昨日の熊と同じように消失する。
特に感慨もなくシステムのメニューを開きミッション画面を確認。そしたら『動物系魔物を10体倒す 1/10』と表示されていた。
ではデイリーミッションはどうなっているのか見てみると。『魔物を計30体倒す 1/30 ”17:34:08”』とある。
デイリーミッションで満たした条件は恒常ミッションにも反映されるようだ。
俺はそのことに安堵しながら昨日とさっき出た光のようなものについて考える。おそらくだがあの光のようなものが転生チートに当たるモノなのではないだろうか。
一撃で屠ってたから分からなかったが魔物があそこまで弱い存在なのか疑問だし、そうじゃないならこの力は何なのかまるで見当がつかない。
念じれば出て高い攻撃力を持つ。シンプルながら強力であることは間違いないのだろう。
まあ、他の異能力や魔法を見ていないから比較できないが、少しくらいは期待しても罰は当たるまい。転生したからにはほかの人よりも強力な力を持っているという
──俺の能力と思われる光について一旦は置いておいて、ではシステムやメニュー画面は何なのか?
光が俺のチートならこのゲームみたいなシステムはいったいなんだ? これもチート能力なのか?
考えてはみたものの、分かったことはまるで何も分からないということだけ。当たり前だが情報が圧倒的に不足しているから分かることの方が少ないというもの。
考えても分からなかったから、とりあえずこのシステムはチート能力の内の一つなのだと結論づけた。
分からないものは考えてもしゃあないのだ。
そう結論付けた後、何か買おうと思った俺はショップ画面を開き商品欄をスクロール。
武器など非常に男の子の琴線をくすぐるが現状(初期ポイントなのだろう)100ポイントしか持っておらず、武器等は安くても200ポイントかかる。残念ながら後回しにせざるを得ない。
購入できるものに食品の類はないかと調べてみたらあるではないか。15ポイントで買える完全栄養食なるモノが。……どう見ても栄養バーだが、食えるのなら文句はない。
少しポイントがもったいない気がしなくもなかったが、腹が減っては戦も出来ぬということでポチっと購入。
どうやって届くのか見ていたら、目の前に突如”ポン”という擬音が似合いそうな感じで出現した。慌てて手を前に出し地面に落とさないようにキャッチする。
手の中を見てみたら、小さな手の平からはみ出るくらいのサイズをした横長の箱がそこにはあった。
俺はそれを見て”カロ○ーメイトみたいだな”と思はなくもなかったが、箱を開封して中にあった袋を取り出す。
袋を破って中を露出させればスティック状の物体が顔を出す。
既視感を感じながらも気にせずパクっと一口食べる。
──味がしない?
そう思うくらい極端に味が薄いものだった。だけども味については最初から期待していなかったからか、特に残念といった感情は湧いてこない。
自分は食について(この時食べたのは携帯食料の類だから料理の引き合いに出すには弱すぎる気もするが)ここまで無関心だったかと疑念を抱くが、特に深く考えずに一袋を空にした。
空袋はどうしよう。まさかポイ捨てするわけにもいかないし。と考えていたら空袋はまるで空気に溶け行くかのように薄くなっていき、何事もなかったかのように消滅した。
魔物といい石像といい。立つ鳥跡を濁さずを体現するかのような(意味はなんか違った気がするが)現象を何回も見てるので俺は”そういうものか”と納得するだけに留める。これもまた理論とかを考えても意味がない類なのだろうしな。
箱の中にはあと一袋入っているが、これは後で食べたいので取っておきたいがどうしよう。と悩んだのでメニューを何ともなしに開いてみた。ここまでゲームみたいなシステムならアイテムを保管するストレージ機能くらいあってもおかしくないと思ったからだ。
──結果から言うと本当にあった。本当にゲームかの如くアイテムを保管しておけるストレージ機能が存在した。
ここまで都合が良いと、チート系主人公になったかのような気がしてくる。
そんな世迷言を脳内で思った後に俺は移動を開始した。目的はもちろん索敵に引っかかる周囲の魔物を狩りつくすことだ。
感覚的にではあるが光の出し方は理解できたのでこのまま戦っても何とかなるだろうと判断した。あまりにも安易に決めすぎているようにも見えたかもしれないが、できると思ったのだからしょうがない。
そうして俺は転生二日目にして魔物を大量虐殺する快感を知ったのであった。
以上。転生初期にあったことの簡単なまとめ。
これで日記は毎回100ポイントもらえるようになるはずだが、ちゃんともらえてくださいお願いします。慣れない日記(というか回想)をだらだら書き連ねたから条件満たされてください! お願いします!
○月×日
昨日は60ポイントより20多い80ポイントもらえました。
どうやらまだ必要条件が満たされていないらしい。あんなに長く書いたのに必要なことが書けてなかったとか笑うしかないな。ああ~気分が下がるぜ。
説明書を見返した結果多分あと二つ大事なことを書かないといけないやつだと思うんだが。ホントに二つでいいのか? これでもダメだったら正直泣く。
まだ書いていなかったのは俺の容姿と名前についてだと思うからさっさと述べてしまうとしよう。
男子高校生だった俺は見た目9か10くらいのロリに転生。髪の長さは背中にかかるくらいで根元からは白髪だが肩辺りからサファイアのように輝いて見える綺麗な蒼髪。
顔も全体を見て非常に整っていて前世見たアイドルや芸能人、スーパースターでも裸足で逃げるしかないであろう程可愛らしい
──しかし、なぜか表情は何をしても動かない。出血しても体が焼けてもそれは変わらないのだから、今は自分であるため平気でも、初対面の人が見たら人形か何かと見間違えしそうではある。
目に至っては完全に死んでいる。ハイライトは常時オフで光を一切映さない。
むしろちゃんと目としての機能が生きていることを驚いてしまうほど。それくらいには死んだ目をしている。死んだ魚でもここまでではないだろう。
ちなみに目の色は澄んだ碧眼をしており、純度の高い宝石みたいにキラキラした目をしているのが余計に悲壮感や絶望感を醸し出しているので救いようがない。
もちろんこの顔も目も転生した時からこうだった。描写自体は省いたが目が覚めた研究所にも鏡はあったからそこで確認したので間違いない。
全体をまとめた評価としては、非常に整った容姿をしていて笑った顔は金よりも価値がありそうだが、何も示さない無表情と光も希望も映さない瞳がまるで世界の全てを見限ったかのような雰囲気を醸し出しており、さながらどのような選択肢、どのようなルートを進んでも絶対に救われることはない悲しきヒロインにも見えてしまう。
今の俺はそんな感じのTSロリであった。
あと言うべきことがあるとすると名前か。
研究所内で見つけた資料にあったギニーピッグは俺の名前? だったんだろうがファーストネームとしてはいまいちというのが正直な感想だったので、別の名前がないかな~。と何ともなしにポケットに手を入れると小奇麗なハンカチが入っていて、「サフィラ」と名前が書かれていた。
ネーミングセンスのない俺はもうこれでいいやと思ってそのまま頂戴することにしたのである。
そんなわけで今生の名はサフィラ・ギニーピッグと決定した。
え~とこれで全部か? ほかにはそこまで重要なものは……今の服装とか? なんの飾り気もない上下白の半袖とショートパンツだが。特にいうこともないような。
うん。ないな。今日はもう疲れたから寝るとしよう。
獲物を探して山越えしまくったから疲れたんだぜよ。
そんなんわけで、おやすみ~。
修行パートはサクサク進めていくつもりです。