今から約6年程 前、篠ノ之 束と言う当時齢14にして世界の常識を破壊するマルチフォームスーツ、インフィニット・ストラトス 通称ISの基礎理論と現実的開発案を発表した大天才がいた
篠ノ之 束は齢14の小娘と嘲笑われ机上の空論と碌に相手にされなかった事に憤慨し、持てる技術の全てを詰め込み第1号試作機 零式を開発し実用データを収集、正式型の白騎士を完成させて再度発表
当時ご高説高々にISを否定していた自称専門家の顔を泥まみれにして、それはもう方々に恨みを買ってしまったが、ワシとしても良い笑いのタネだったのを覚えている
そんな世界を一変させるISを軍事利用しようとする阿保は当然現れ篠ノ之 束へ無理難題・脅迫まがいが横行した事で彼女は家族と別れて暮らす事を選択し、表向き行方不明になった
その後、篠ノ之 束に与する勢力が台頭し表向きISの軍事利用禁止の条約や法制定がされ、厳重なセキュリティが課せられる事になり、阿保共は表立って動けなくなったのだが、阿保は何処まで行っても阿保と言う事で、彼女が溺愛する妹を誘拐・人質にして篠ノ之 束を手駒にしてISを軍事利用しようと画策した訳だ
まぁ結論を言うと、ワシが箒が誘拐されそうになってる箒を誘拐犯から救った訳だが、少しタイミングが遅くて箒が昏倒させられてしまってから突貫して、たまたま通いの研師の所へ持ち運んでいた愛刀で、誘拐犯の四肢の先を少し斬り分けて箒を救出したのだ
誘拐犯が痛みに呻いている内に箒を担ぎ上げて必死に逃走を開始し、すぐに警察と救急、そして束姉様へ一報を入れ全力で逃走している所でサイレンを鳴らしてワシの前に止まるパトカーに安心し、気が緩み後ろを振り向くと誘拐犯が運転する車が目前に来ていて、箒を警官へ投げ渡し退避させてワシは車に跳ねられて、それはもう派手にぶっ飛び 死んだなこれ と思ったが、束姉様の超技術で何とか息を吹き返したらしい
いやぁ本当に痛かったのぅ、いや本当
そんな訳でワシは束姉様の超技術を持ってしても2週間程昏睡状態だったらしく、ワシが寝てる間に箒達 篠ノ之家は要人保護プログラムで旅立ってしまっていたし、身体を動かせる様になるまで約
そんな属性マシマシのじゃロリと化したワシを箒はキチンと認識してくれた事に喜びを感じる、やはり惚れた者に認知されるのは嬉しい事なのだ
いくら後遺症で成長が止まっていて、もうすぐ妹に背が抜かれそうだろうとも、箒が居ればワシは良いのである
ワシは自身を嘲笑う者はある程度であれば目溢しする、しかし周りの者を嘲笑う者には容赦はしない、それが誰であろうともだ
「お前、まさか私が何も知らないで、のうのうと生きてきたと思うのか?」
「ちと言い方が重いぞ箒、少し落ち着くのじゃ」
「すまん・・・だが、お前が私を救い、人を斬り、そして生死を彷徨う大怪我を負った事、それが事実であり私は知っている」
「ふむ・・・」
今にも泣きそうな表情をして凄まじい気迫を纏い箒が言う、その様子を見てをチラ見するが、肩を竦めていて まるで介入する気が感じられないので、仕方なく腹を括る
「お主を無傷で救えた、その対価で有れば安かろう」
「お前は本当にバカだ、死んだらどうするんだ!」
「箒よ、人は皆いつかは死ぬ、ならばしたい事・すべき事をして死にたいとは思わないか? ワシは あの時、助けねばならぬ そう感じ、刀に血を吸わせた、後悔も何もしとらんし、ワシ以外の誰にも否定させるつもりは無い」
「リク、お前は本当にバカだ」
ワシの言葉を聞いた箒は泣きながらワシを抱きしめてくる
何というか、成長したな箒、束姉様程ではないが