ソードアート・オンライン 本能の牙-compassion- 作:Clown42
待ってないかもしれませんがお待たせしました!
まぁ、リアルが忙しかったりあーだこーだで本当に遅くなってしまいました。
特に活動報告はしませんが一応しばらくは同時進行は無しにしてSAO一本でやっていくつもりですではどうぞー
「ふぅ......まったく、とんだプレイヤーもいたもんね。サービス開始数時間で人殺しなんて......」
「......」
先程、アスナのフレンドであるシュネルと口論になって。結果シュネルとはパーティーを組まないことになった、当然と言えば当然だよね。
詳しい経緯は知らないけど、シュネルは既に二人のプレイヤーを殺している。そんな人殺しと一緒にいるなんて危険過ぎるよ、いつ後ろからやられるかわかったもんじゃないもの。
その事を知ったショックなのかアスナは呼び掛けてもさっきより目に見えて反応が薄くなってた。
「アスナー元気だしてよーそりゃ、ショックなのはわかるけどさ......」
「......違うよ」
「え?」
違う?じゃあなんでそんなに反応薄いの?
もしかして、そんなにシュネルと組みたかったのだろうか。それとも、もっと別の理由?
「リタ、なんであんなこと言ったの?」
「あんなこと?」
「『人殺しは人殺しらしく』って言ったよね。自分で言って何とも思わなかったの?」
?どういうこと?
私何かしたかな?でも大抵こういうときって、私無自覚で何かやらかしてアスナに起こられるパターンなんだけど......
「思うもなにも、私は人を殺してないし......」
「そうじゃないよ!昔、自分が何て言われてたか覚えてるでしょ!?言葉は違うけど、同じ様なことをリタはシュネル君に言ったんだよ!?」
「あ......」
今更アスナに言われて気づいた。
そうだ、さっきの私の言葉はかつて自分が学校で冷たくされてた時に言われてたのと変わらないことだった。
どんなに酷いことを言ってしまったのかはわかる。
でも......それでもあいつは人殺し、一緒にはやっぱり行けないよ。理由も無しに人を殺すなんて意味わかんない。
「おい!あんた!」
「な、なんですか?」
考え込んでいると、また知らない人が来た。
何て言うか、野武士っぽい。そんな感じの人だった。
「さっきの会話、聞こえてたぜ。お前、あいつがどうやって人を殺したのか知ってて言ったのか!?」
「いえ、知りませんけど......」
「やっぱり......いいか?あいつは......シュネルは人殺しなんかじゃない!あいつはただ、決闘で勝っただけだ!」
「......はい?」
決闘で勝っただけで人殺しじゃない?
どういうことなのか、ゲーム初心者の私にはわからなかった。おそらくアスナにもわからないと思う。
ってか決闘ってなに。
「あの、決闘って......?」
「え?そりゃあPVPのことだろうよ」
「PVP?」
「お前......もしかして初心者か!」
「はい」
「そ、そっか......えっと~決闘って言うのはだな」
野武士っぽいひとが説明しようとしている。
が、うまい言葉が見つからないのか話があんまり進みそうにない。
そんな私たちを見たのか、5人のプレイヤーを引き連れた人が話しかけてきた。
「ん、どうしました?」
「あ、ああ......ちょっと、こいつに決闘のことを説明しようと思ったんだが。うまく言葉が出なくてよ......」
「なるほど......なんなら俺が説明しましょうか?」
「ホントか!?すまねぇ、頼む」
「承った......すまないケイタ。皆を連れてそこの路地にある武器屋に行っててくれ。ああ、ありがとよ」
野武士っぽいひと......野武士さんでいいや。
野武士さんが、通り掛かった人に説明をお願いして。私はそれを聞くことにした。ついでにアスナも。
「決闘、人によってはデュエルと呼ぶ人もいるが。これはプレイヤー同士の戦いのことを言う。オンラインゲームでは、こういったプレイヤー同士の戦いのことをPVP-Prayer Versus Prayerの略でそう呼ぶ。決着の付け方はゲームによって様々だが基本的には定められた勝利条件を満たせば勝利だ」
「へぇー......プレイヤー同士の戦いかぁ......ってそれで人が死ぬの?定められた勝利条件を満たせば勝利ならHPが0にならなきゃ死なないんだから、その......PVP?では死なないんじゃ......」
決闘ねぇ......ゲームでも人は人と戦うっていうの?
考えても仕方ないことだけど、戦うのはモンスターだけじゃダメなのかな?まぁ、私はゲーム初心者だしやり込んでる人たちの気持ちはあんまりわからないけど。これがゲームにおける、切っても切れない関係ってやつなのかな?
って、そうそう。勝利条件よ勝利条件。
通りすがりのこの人が言うには決闘には勝利条件があって、それを満たせば勝ち。なんだけど......まさか、このゲームの決闘の勝利条件ってHPが関係してたりするの?冗談でしょ?でもこの予想はどうやら的中だったようで。
「『定められた勝利条件』が相手のHPを0にするだったらどうかな?」
「そんな......!そんなことするわけないじゃない!死ぬってわかってるのにそんなことするなんてただのバカよ!大体、そんな条件あるの?」
「ある。それに君のそれは、死ぬと知っているから言えることだ。知らない人はそう考えれるか?」
「............」
無理......よね......
ああもう、なんで私は......
わかってる。後悔しても仕方ないってことは。
わかってる。無知を呪っても意味なんかないってことは。
だけど言葉を信じて、聞いて、感じて。
言いたいことをわかってあげられたらよかった......
......私って、ホントばか......
「リタ......」
「............」
「わかっただろう?彼が何を言いたかったか、君がいかに彼の声を聞こうとしなかったか」
「はい......」
「じゃあ君はどうする?この先君はどう動く?」
もちろんやることは決まってる。
それで許される訳じゃないのはわかるけど......
今の私には多分これしかできないから......
「生き残って、あの子に謝ります」
「戦うことになったとしても?」
「その時は、戦ってわかってもらいます。ここは
「無茶苦茶だな、君は。だがその覚悟があるなら大丈夫だろう」
「ありがとうございます。野武士さんも、ありがとうございました」
「野武士って......俺はクラインだ、『さん』はいらないぜお嬢ちゃん」
「ありがと、クライン。私はリタ。生きてたらまた会お」
「お、おう......なんだ、お前普通に可愛いんじゃねぇか」
「誉めても何も出ないわよ?」
一人じゃないっていいことだね。いや、元々アスナと二人だけど。そういうことじゃなくて、何て言うか自分を叱ってくれる人がいるのはいいことだなぁって。だってさ、クラインやアスナが叱ってくれなかったらあの子のこと誤解したまんまだったんだし。
さてと、決めたからには必ず生き残らないとね。次に会うときに、あの子も私もどうなってるかはわからないけれど。絶対に生きて会わなきゃ。
クラインはそのあとすぐに仲間らしき人に呼ばれたから、すぐに別れた。
決闘の説明をしてくれた人も、待たせてる仲間の場所へと戻るそうだ。
でも......このままこの人と別れていいんだろうか?
邪魔になるかも知れないけど、ついていった方がいい気がする。短期間でも、その方がいいってなぜか思う。
私は理由もよくわからない想いを伝えてみることにした。
「あの!」
「どうした?まだ何か用が?」
「用っていうか、お願いです。私たちも連れていってもらえませんか?」
「ちょっと、リタ!?」
「ほう、理由を聞こうか」
「理由はありません。でも、あなたについていった方がいいって思うんです!」
「ふむ......」
「私たちは初心者で、邪魔になるかも知れません。でも、あの子に会うには少しだけでもあなたと共にいた方がいいって思うから!」
「リタ......」
「俺たちは見ての通り6人で行動している。俺以外は、ベータテストを経験してないほぼ初心者だ。非情かもしれないが、君らに構う余裕は無い。悪いな」
そうだよね......フルパーティ以上の人数で行動するなんて危険だし......
「だが、君らは二人で十分だと思う。今はそう感じないかもしれないが、いずれわかるだろう。......頑張れよ」
「......はい!ありがとうございました!よーし、行こう!」
「ちょ、ちょっとリタ!待ってよー」
こうして私たちの旅は始まる。
これから先に何が待っているのかはわからないし、そもそも生き残れるかも正直不安だ。
それでも、目的のために。あの子に謝るために。アスナを守るために。
今はがむしゃらにでも前に進もう。
それが今の私にできる唯一のことだと思うから。
次回はシュネル編です
新世界のおっさんによりハードルをかなり上げられてます。わかるかどうかはおいといて具体的言うと超天元突破グレンラガン並みに上げられてますが頑張っていきたいと思います、よろしくお願いします!