ハイスクールD×D【いつかたどり着く究極の理想R】 作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)
日本に来たは良いが知り合いは誰もいない。とりあえずその辺のトラックに乗せもらい適当な街まで来た。
く、クォー、駒王町だったかな。とりあえず駅の近くに来たがどうしたら良いか分からない。通り行く人は俺をチラ見するだけで話しかけようとはしない。
まぁ、キャソック着た外国人が日本に居たら、そりゃ目立つよな。
一応日本語とか話せるからどんどん話しかけてくれて良いのにね。
「教会の人間が私の町になんのよう?」
赤い髪の美しい女性にナンパされちゃったよ……………ていうか悪魔じゃないですかこの人。
教会的には即滅せよなのかもだけど、俺もう教会の戦士じゃないからどうでも良いよね。
「教会を追放されて彷徨ってました、このままじゃ野垂れ死ぬので養ってください」
そんな教会の戦士のプライドとか無いからね。立場的には宿敵かもしれないけど、慣れない土地で衣食住を確保する為なら俺はなんでもやるぞ。
というのは冗談で、俺がこのまま挑発したら即戦争な訳ですし、敵対する理由も無いですし、この町の権力者っぽいから養ってくれるかなと思っただけなんですよ。
「え、ちょ、周りに人がいるんだからやめてちょうだい!!」
「自分、戦う事にはそこそこ自信があります!!お金はここに来るまで路銀として使い果たしました!!もし信用出来ないならエンコ詰めるんでお願いだから養ってください!!」
「いや、だから……周りの」
「教会のお偉いさん方に喧嘩売って来たんで国に戻れば間違いなく殺されます!!なんならエージェント的な人を送り込んでるかもしれないんで養ってください!!」
「あーもう!!分かったわよ!!とりあえずついて来なさい。養う云々は置いといてすこしお話しましょう」
ふっ、デュリオ先輩との旅、そして姉さんへのおねだりと数々の修羅場を潜り抜けて来た俺の交渉術にかかればこの程度他愛もないぜ。
「経緯はどうあれ私の町、駒王町へようこそ。私は管理者のリアス・グレモリーよ、そしてこの子達は私の眷属」
「あ、ご丁寧どうも。自分はモードレッドです。元は教会の戦士だったんすけどお偉いさん方に喧嘩売って追放されました」
なんかリアスさんの眷属がめっちゃ警戒してる…………………これはちょっとでもふざけたら死ぬな。
「良かったら眷属にしてもらえると嬉しいカナーと思ったりしてるんですけどどうですかね?元々戦士なんでそれなりに戦えますしなんなら神器持ちですよ?」
「へぇ、神器持ちね。どんな神器なのかしら?」
「聖剣創造って神器なんですよ、結構なレアものですよ?…………………まぁ、落ち着こうよイケメン君」
そう言った瞬間眷属のイケメン君が俺の首に剣を突き立てていた。
「形はどうあれ君は聖剣使いという事だろ?それに君の話は嘘の可能性が高い。殺すメリットはあっても仲間にするメリットは無い」
奥の方でリアスさんが裕斗辞めなさいと言っているからこの子の名前は裕斗君なのだろう。
聖剣というワードに関してかなり反応してたみたいだけど何か関係…………………してるんだろうな。聖剣に対して感じられるこの憎悪、『あの計画』の参加者か。
「君は『あの計画』の参加者なのかな?」
「そうだよ……………死んでいった仲間たちの為に今ここで君を殺す!!」
「なるほど…………………抵抗するけどいいよね?」
「抵抗するならすればいいさ、君の神器を叩き壊してやるさ」
やり合うならそとでやれというリアスさんの言葉通り外に来たが裕斗君の殺気が尋常では無い。一応決闘という形式をとっているから殺しは無しと言っているが裕斗君はそんなのお構い無しという感じだ。
「それでは…………始め!!」
リアスさんの号令と同時に裕斗君が迫って来る。ものすごいスピードで瞬間移動でもしたのかと思った。
「僕は騎士の駒の悪魔だ‼︎騎士の特性は圧倒的なスピード‼︎人間の君には付いて来られるか⁉︎」
「自分よりも速い、強い、上手い相手と戦うのには慣れてるよ。自分より速いならそういう風に戦うだけだよ」
まさに縦横無尽に動き俺を惑わしながら攻撃してくるがそれに合わせるのは訳ない。怒りに身を任せ単調な動きしかしていないから防御するのは簡単だ。
次々と剣を取り出してる所を見るとあれは魔剣創造だろう。あらゆる属性の魔剣を作り出す事の出来る神器。俺の聖剣創造の対になっているものだ。何かしらの因果を感じずにはいられない。
俺は大量の聖剣を周囲に展開する。飛び上がり避けた裕斗君に斬りかかる。
「甘いよ、空中に逃げ場は無い‼︎」
「いや、甘いのはそっちだよ」
剣を足場に高速で移動した先、俺の背後に剣を突き立てて勝負は決した。
「これが僕の本当の敵……………」
仲間にしてもらうという事で俺が教会を追放された経緯をきちんと話した。
魔女と呼ばれた元聖女を助けた事で上層部から嫌われ始め懺悔室の一件の後呼び出しをくらって追放されたという事を。その過程で聖剣計画なるものの存在を知った事とその首謀者を裕斗君に伝えた。
「そいつはバルパーガリレイ。あの計画、聖剣計画の首謀者のクソッタレだ。聖剣ってのは人々の理想が、幻想が形を成したものだ。誰かの希望であるべき象徴が誰かの犠牲の上に成り立つものなんてのは間違ってる」
俺の言葉を裕斗君は少なからず驚いていた。聖剣への解釈は皆それぞれかもしれないけど大方は強力な武器という印象が強い。
だから俺のような考え方は珍しいのだろう。
「こいつはエクスカリバーを統合しようと何やら画策している。今何処にいるか分からないけど必ず現れる…………その時は俺が首を取る。
裕斗君、君は聖剣に…………聖剣を食い物にしようとした人間に殺された。こんな事を言うのはムシが良いと思うけど聖剣は恨まないでやってほしい」
イマイチ納得していないようだったが俺の考えにとりあえず理解は示してくれたようだ。
もう一人の眷属、姫島朱乃さんも受け入れてくれたようで助かった。
「貴方はこれから駒王学園に通ってもらうわ。書類関係は全部こっちでやっておくから安心なさい」
チェスの駒を幾つか並べながらリアスさんが色々と説明をしてくれた。チェスの駒を模したこれは悪魔の駒。それぞれに特色があり裕斗君…………裕斗の駒である騎士はスピードの上昇、戦車は力と防御力の上昇、僧侶は魔力関連の上昇、兵士は敵陣地において全ての駒になれるという特性を持っている。女王は騎士と僧侶、そして戦車の特性を持っている。
「裕斗も騎士だし、貴方も騎士にするわ」
騎士の駒を俺の前に差し出すと駒は赤く光り俺の胸の中へと消えていった。
こうして俺の悪魔化はすんなり終わった。そしてこの時の俺は忘れていた。故郷の姉貴分になんの報告もせず教会を出た事、そして悪魔になった事がどれだけやばい事かを…………
最近、喉の調子がよろしく無さすぎる。
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