脳キングダム   作:鬼爆ボン

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どうも皆さん鬼爆ボンです
この辺りからどんどん進み始めるのでどうか飽きずに見てください


いざ初陣!

秦国にたどり着いた一行だったがそこで予期せぬ問題に出くわしてしまう。

 

「おいコラ!ほへーじゃ馬は持てねぇからよこせだと?何わけわかんねーこと言ってんだ?

 

「分からないも何も無い。そういう決まりだ見たところ立派な馬じゃないか。千人将であるこの綿津様にこそ相応しいだろう。なぁに貸してもらうだけだ。この戦が終われば返そう」

 

「ふざけんじゃ「海空!落ち着いてここで反発したらそれこそ戦にも出れなくなっちゃうよ!」チッ、貸すだけだ!さっさと返せよ」

 

「もちろん、優秀な兵にはそれなりの対応はさせてもらおう」

(馬鹿め、馬などひと戦で大抵やられるわ、それよりこの立派な馬に跨るワシ。それにおののく敵の姿が目に浮かぶようだ)

 

「どれ、軽く流してみよう」

 

自信満々に御苦労丸に跨るのも束の間。認めたもの以外を載せたくない主義の御苦労丸は突如暴れ出す。

 

「ヒヒンッ!ブルル!」

(なんだこいつ、不敬だぞ。どれ遊んでやるか)

 

「お、おい待てワシはまだ何も、いや手綱すらにぎっておら」ギャアアアア

 

「お?御苦労丸の遊び時間が始まったな」

ギャアアアア

 

「いやーあれは海空以外には無理でしょー」

ギャアアアア~ウオオオオ~

 

「あ、落ちましたぜ」

「「落ちましたぜ」」

 

「ガハッう、何だこの馬は、、いや何こやつは貴様らに返そうではないか、どうもワシのような高貴な身分には荒っぽい馬は似合わんなハハッ」

 

「ブルル」

(甘いな。しかし3度の嘶きに耐えたことだけは評価しよう。やはり私が乗せるのは主しかいないようだ)

 

いつの間にか戻ってきていた御苦労丸は足を畳み海空の横に戻る

 

「なんだ、もう終わったのか?大した事ねーなオッサンよー。じゃあ俺らはこのまま戦に出ていいか?」

 

「いや、しかしな」

 

「よっしゃあ、良いってよ」

 

「まだ何も言ってないだろう!、、まぁいいだろうお前らだけは特別に許可する」

(どうせいき足だって死ぬのが落ちだ。せいぜい後悔しろ)

 

海空ようする秦国はこの度、魏火龍七師の馬統率いる軍勢5万を相手に領土を広げる侵略戦争に挑む。こちら側の総大将は司馬錯、相手側5万に対してこちらは3万と約半分の兵数であることを由来にこの戦は周囲から負け戦と揶揄されていた。侵略戦争にしては規模が小さいことから表立ってないが司馬錯六大将軍の勝手な戦争であると予想される。六大将軍ともなれば大きい戦からこういった。小競り合い程度の戦いもしばしば見られたという、しかしそんな戦でも空海にとっては初陣であることには違いなく見るまでもなく浮かれていた。

 

「おーすっげー周りどこ見ても人だぞ人!ほら零叡これ何人いんだっけ!?なぁ!?」

 

「ちょっとやめて話しかけないで。怖くて吐きそう」

 

「なんだよ情けないな初陣だろーもっと気合いれろよ」

 

「そーですぜ、ここで手柄を上げないと夢に遠ざかっちまいますぜ」

「「ますぜ」」

 

「いやいやいやいや。無理だって!なんで僕ら馬あるのに最前線なわけ?しかも僕文官志望だよ!?絶対死ぬんだ!ここで死ぬんだ!いくら頑張るったって本番になったら怖いもんは怖いよ!お願いここで隠れせて」

 

蹲る零叡。

 

「仕方ねーですよ。あんだけ初め煽った相手がまさかの上官なんですから、良くて捨て駒、なんなら口減らしですからねー」

「「ですからねー」」

 

「ねぇ海空!今からでも遅くないよ謝りに行こうそれで本陣まで下げてもらおうよ!」

 

「うるさいなー、人参でも凡人でもいいけどよー下がったら手柄取れねぇだろうが。それによここで手柄立てときゃお前もブンカン?さんにもなれんだろ??いいからお前は隠れてろって」

 

「もう聞いてくれないのはわかった、僕は今から石だからね。話しかけないで期待しないで、でも大事な石だからね。傷つかないように守ってよ!?」

 

「わかったわかった」

 

と、一行が和気あいあいとするなか後方の本陣では司馬錯が、側近らに

 

「何か前線の方が騒がしいが、何かあったか?それになぜあんなところに馬車が?」

 

「ハッ!それが綿津千人将の隊のもので、身の程わきまえないので前線で分からせることにしたとの通達が。」

 

「ふーむ?まぁ良いこちらは3万向こう型は5万だ。この戦は守りの戦をして援軍を待つのみ、それに馬統のところには蓮鬼という五千の兵を持ち前線を支える副官が居る、そやつめっぽう腕が立うらしいからな。無理に攻めても勝ち目などない。分かったらその旨を全軍に伝えよ」

 

「ハッ!」

 

全軍に伝令が行った時、どこからか馬の嘶きと銅鑼で合戦の合図が聞こえた

 

「よし分かったかお前らこの戦は守りの戦だまずは出過ぎず相手を誘い受けて数を減らす、そして頃あ「行くぞお前らー!」待て出るな!戻れ!話を聞け!」

 

一足先にと飛び出した海空達、これには味方も、いや敵ですらも呆けるほかなかった。

 

「なんだ、馬車が飛び出してきたぞ?馬にまたがるひとりに馬車に乗る3人?たった4人で何ができようか、まぁ良い…蓮鬼副官どうされましょう!」

 

「なに?戦場の気にでも当てられたか?ふん、矢を放て。まずは景気づけに千本の矢でも見せてやろう、かかれ!!」

 

ヒュンヒュンヒュン

無数の矢がただ1つの馬車に向けられた。策を講じればこの隙にと攻めるのも手であっただろうが如何せん誰の頭にもない行動である。

 

「バカが身勝手な行動をしおって!綿津千人隊!貴様ら陣を固めろ!決して前に出ようと思うなよ!」

 

「「「「「ハッ!」」」」」

 

肝心の当人達はというと

 

「ほらほら言ったじゃん戻ろうよ、ね?無謀だってば!」

 

「バカ、せっかくこの中でも強者っぽいやつの匂いが近いんだ行かねぇ手はねぇよ。」

 

「しかし、この弓の雨どうしますかい?」

「「しますかい?」」

 

「そういやお前らには戦いを教えてなかったな。聞いとけ後壱、鳳後、讚後。まず弓ってのはな自分に当たりそうなやつ以外はあたらねぇ!!だからよ、当たりそうなやつだけ落とすんだよ。」

 

「馬鹿じゃないのそれが出来たら苦労しないから盾があるんでしょ!?」

 

「成程、そりゃ腕がなりますな、俺の大太刀の見せ場ですぜ。」

「槌の」「斧の」「「見せ場ですぜ」」

 

そう戦に出るのに海空の刀だけでは不格好だということで。出る前にそれぞれ一間三尺(およそ3m)はある大太刀と、三十貫(およそ100kg)はある槌、讚後の体(180cm90kg)を隠すほどの両刃斧を買っていた。どれも扱えるものが居ないという訳ありで安値だったが。

 

「さぁ見せてやろうぜ!」シャキンシャキン

 

「ほいさ!」ブンブン

「ほいよ!」バゴンッ!「ほらよ!」ブォン!

 

「な、なんだと?弓の雨を抜けてきただと!?ええいぼうっとするな二の矢を」「遅いぜオッサン」ザンッ!「グワア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

 

「な?何とかなったろ?」

 

「案外何とかなるもんですね」

「「ですね〜」」

 

「海空はもとより、君たちも中々化け物だよね、、ハハ」

 

「さぁ。すぐそこから強いやつの匂いがするぜ突進!」

 

「うわぁ?突っ込んできたぞ!」ギャア

 

「ぼさっとするな!蓮鬼様を守れ!」グワァ

 

「ふふふ、中々勇ましいじゃないか、だがこの蓮鬼様を前に立っていられるかな?」

 

「……。」

 

急に振り向く海空

 

「どうしたの?海空まさかビビったんじゃないよね!?ここまできて!?」

 

「む?今更臆して逃げたくなったか?だが貴様らが単身で乗り込んできてくれたおかげで包囲されて逃げ場なぞないぞ?」

 

「チッ」

 

「んー?」

 

「チッ!!」

 

「なんだぁ?やけかぁ?」

 

「チッ!!!新しい虎皮の靴がどっか行っただろうが!探しに行くんだよ!」

 

「今じゃないでしょ!?絶対今じゃないでしょ!?」

 

「こ、このクソガキが!散々コケにしやがって!許さん、遺体をなぶって鳥に食わせてやるぞ!」 「え?」

 

だが振りかぶった矛は届くことなく。キンッ、甲高い刃の音と共に蓮鬼の胴が先に滑り落ちる

 

「ば、ばかな。武だけで副官まで上り詰めた蓮鬼将軍が一瞬で、、」

 

「くそーどこだよぉぉ!そんな履いてねーんだぞぉぉ」

 

「ははっダンナ流石ですぜ!残党は任せて十分探しに行ってくんなぁ」

「「くんなぁ」」

 

「お、おいこいつらも馬鹿みたいに強いぞ!」

 

「こ、ここは撤退だ!」

 

「あ、零叡さん。これ持ってくれません」

 

「うん、へ?え?こ、これってなに?」

 

「何って見りゃわかるでしょうが首ですよ。強そうなやつと副官ってやつの」

「「首ですよー」」

 

「うわぁぁぁ!!早く帰ろうよ!敵も帰ったんだからさ!」

 

「お、靴あったぜ。そうだなー腹減ったし帰るかー、あれ?強そうな匂いしたやつは?」

 

((((あんたが斬ったよ))))と戦場中に思われるのであった

その夜、本陣の天幕では

「バカな、有り得ん策のひとつも弄さずにあの蓮鬼を討つなど。首は確かに本人か?」

 

「ハッ!確認したところ綺麗に顔が残っており。間違いないかと。」

 

「むぅ。しかも連れの討った首も名のある千人将などじゃぞ。」

 

「まぁ、まぁ。いいでは無いか、まさか負け戦の初日から大勝するとはな!戦は何があるかわからんな!ガハハ」

 

「しかし殿、あやつらは守りの陣を無視し単騎で乗り込んだのですぞ?本来なら軍規違反で首を切るものを」

 

「よいよい、勝てば良い。気に入ったぞあいつらを呼べ!」

 

その頃、前線の野営地では空海たちは英雄のようにもてはやされていた。

 

「すげーな!あんちゃんあんな無謀なことして副官の首とっちまうなんて!」

 

「いやぁアンタらもすごいな!3人ともすげぇ体だぜ」

 

「はっはっはのちの三兄弟だ覚えといて損は無いぜ!」

「「ないぜ!」」

 

「それになんと言っても今回の策を考えたのは零叡さん!あんただって言うじゃないか!」

 

「え?、、ええええ!なんだってそんな話を!?」

 

「空海のあんちゃんが言ってたぜ俺らの脳は零叡だって、てことはアンタが考えたんだろう?すげーキモの座った人だぜ」

 

「やめてぇ!!」

 

笑い声が止まぬ前線などかつてあっただろうか、、

そこに司馬錯よりの使者が現れ天幕に招かれる海空たち。

一体なんの要件なのか。

 

 

【次回!褒美をくれ!】

「いやーなんかうるさいおっさんだなー」

「貴様!不敬だぞ!」




御読み頂きありがとうございます
綿津…わたつ。メンツがゆらいです
蓮鬼…はすき。ハスキーが由来です。

司馬錯さんの話し方は完全空想です。原作に裏切られたら笑います。
というわけで今回はここまででした
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