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「おれがまだ呼び返してねえじゃん……ねずっちょ……副部長……でかっちょ……天翔けるMr.ネズミ男……」
たく、最後まで締まらねえヤツだなアイツは……こっちは名前呼んでやったってのによ……
「シロン……」
!!!!!!!
「シローーーーーーーン!!!!」
…………ああ、やっぱりここはいい風が吹きやがる……。
「……私のミスでした」
……あ?なんだここ?オレは……どうなったんだ……?
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況」
ねずっちょの姿で地球に残って……オレの記憶は消えたはずだ……
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて……」
おい!おいアンタ!!何か知ってるのか!!選択に結果……6マス戻ったことと関係あるのか!!
「……今更図々しいですが、お願いします。シロン先生」
ああ?先生?オレがそんな柄かよ。先生ってのは、ハルカみたいなああいう大馬鹿野郎が似合うもんだろ
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません」
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……」
「ですから……大事なのは経験ではなく、選択」
選択だあ?はっ、何も知らずにアイツらを傷つけて、レジェンズウォーを始めちまったオレに選ぶことを迫るのかよ……とんだ皮肉だな
「責任を負う者について、話したことがありましたね」
「あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます」
「大人としての、責任と責務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択」
「それが意味する心延えも」
そうだ。オレは、子どもたちが傷つかないようにと遠ざけようとした。逆に、コイツらなら運命を、レジェンズウォーを回避させることができるんじゃないかって矛盾した期待をしたんだ。
「……ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また先の結果を……」
「そこへつながる選択肢は……きっと見つかるはずです。だから先生、どうか…――を…お願いします」
え?お、おい!なにしんみりした感じでお別れですよ〜って感じ出してんだ!こっちの問題は何も解決してねえぞ!おい!!クッソ光のレジェンズどもの仕業か?アイツらいい加減な仕事しやがって!そういや頭にタライ落とされたことにも苦情いれてねえんだった!!あ、やばい意識が……
おいアンタ!!オレの力が必要とかなんとか言うけどなあ!!オレの力を引き出せる奴は風のサーガ、シュウだけ……だ………
「う〜んや、やめろメグ……流石にこの歳になってまでメグチョップは……」
「ンガ?」
なんだここ?オレは……くそ思い出せねぇ!あの後風に還って……それで……ああたくさっきからグースカグースカうるせえな!!
「マック……待て、流石に食えない……やめろ……やめ……ああっ!!」
「ン……ガガガ………!?」
風の、サーガ……!?身体はあの時のハルカと同じくらいになってやがるが、このマヌケ面忘れるはずがねえ……。どうしてコイツが……おい!おい起きろ風のサーガ!
「ンガンガ!!」
「うげぇ!ああああはい!起きましたはい起きた!グッドモーニング朝日!!へ?」
「…………おはようございます、先生」
とと、ん?コイツ、こんなにデコ広かったか?まあいい、誰だこのねーちゃんは?頭の輪っかになげぇ耳、オレたちレジェンズが自然の力を操る時と同じような力を内包してやがる。だがレジェンズじゃねえ
「うへえい?ああはい!おれシュウ!マツタニ・シュウゾウ25歳!まあシュウって呼んでくれ、困ったことがあったらなんでも言ってくれ。これでもブルックリン1頼りになる男と言われてるんだ」
25ってーと、本当にあん時のハルカと同じくらいになったのか、そりゃあこっから見える高さも変わるか。まあコイツの能天気っぷりはあの時から変わってねーみてーだけどな。ていうかブルックリンなのかよニューヨークって言えよ。へんなとこでちいせえんだからよ
「………私は七神リン、学園都市【キヴォトス】の連邦生徒会所属の幹部です。そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが……ああ。推測形でお話したのは、私も先生が来た経緯を詳しく知らないからです」
「……………」
「先生?」
「ンアガ?」
あ〜ダメだコイツ、全っ然理解できてねー。大人になってもこう言うところは変わんねーな。オラ、起きろバカ
「いてえ!ぶたれたぁ!ねずみにぶたれたぁ!!!」
「んが!」
「あ!ああ〜!!オマエぇ!!」
!!そういやコイツの記憶がどうなってるのか確認するの忘れてたな。レジェンズが自然に還ったあの時、オレたちと関わった記憶は全部消えちまったはずだが……もしかしてこの反応、覚えてるのか?えまさか今のツッコミで全部思い出しちゃったとか?オレの時みたいに?え、もしかしてオレやっちゃった?
「……誰だお前?」
「んが〜」
ああそうだった、コイツはそういう奴だったよ。
「んんっ、お話に続きをしてもいいですか?このままだと1話で終わらせるところまで尺が足りなくなるので」
「は、はい!え〜と希望の生徒会のリンちゃん!」
「キヴォトス! れ ん ぽ う生徒会です!は〜いいです、先生にはやってもらわなければいけないことがあります、着いてきてください」
「あ〜れ〜」
そうそう、この馬鹿にはいちいち説明なんかするよりも実際に引っ張ってったほうが楽なんだよ。そういう馬鹿だからなコイツだ。
そうして一面ガラス張りにエレベーターの中まで連れてこられると、このバカは壁に顔くっつけて興奮し始めた。
「うっひょー!スッケスケじゃんめーっちゃ遠くまで見える!!あ、下見るんじゃなかったお股ひゅーってする」
学園都市【キヴォトス】とか言ってたか。コイツみたいにバカ正直に喜んだりはしないが、一面に広がる青空に揺れ動く雲を見て心が晴れやかになっていくのを感じる。ああ、あの街には及ばねえかもしれねえが
いい風が吹きそうだぜ
レジェンズ
伝説の名前を冠するモンスターの総称。風、火、土、水の4属性に加え、敵対する闇の属性のレジェンズが存在し、文明の黄昏時に現れ地球の守るためにその文明を破壊する戦うために生み出された。『レジェンズウォー』とは人の悪意により肥大し人類も地球すらも破壊する闇のレジェンズ「ジャバウォック」と文明を滅ぼし地球を救うレジェンズたちの戦いである。(光のレジェンズもいるが基本的に不干渉の存在)
現代のニューヨークに現れ文明を滅ぼすはずだったがある少年との出会いが風向きを変え文明は滅びず、ジャバウォックは消滅した。
「レジェンズウォー」の終わりと共にレジェンズに関する記憶は消えるため、シュウはシロンやレジェンズに関する記憶を持っていない。