ああ〜、青春クラブゥゥ〜   作:おちょつ

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「ひ〜怖いよ〜助けて〜かあさ〜んとおさ〜ん、マック〜メグ〜」

 

 どっから持ってきたんだか知らねえがフライパンで顔隠しながらビクビク震えやがってコイツは……。大人になってもなにも変わっちゃいねえな

一緒についてきたアイツらも呆れてんじゃねえか。

 

「本当に大丈夫なんでしょうかこの人で……」

「仕方ありません。先生がいることで私たちもここで戦えるんですから」

「だからってあれは……」

「ガガガ……」

「ていうかここ何処だよ〜。キヴォトスって何なんだよ〜なんで女の子が銃なんてこえーもん振り回してんだよ〜」

 

 コイツ本当に話聞いてない、いや聞いてても理解できないのか。ええとシャーレっつークラブ活動みたいなもんの責任者になっちまって、サンクなんとかタワーの制御権ってのを取り戻すのに部室奪還が必要、その部室の地下に行方不明になった連邦生徒会長が残したナンカがあるからそいつを取りに行かなきゃならねえ。

だが、部室の近くで暴動を起こしやがったバカどもがいるから、ここにいる4人を引き連れて向かってるってわけだ。わーったか?

 

「と、言うことです。わかりましたか先生?」

「オーケーオーケー今度こそ頭ん中に入ったからこんなバンバンしてるとこでやる必要なくない?ヒー!また飛んできたーー!!」

「先生が話を理解してないからじゃないですか!ほら下がってください、私たちは頑丈だから当たっても大丈夫ですけど、外の世界からきた先生は違いますよね?」

「うんうん、死んじゃう死んじゃう。すぐに天国に連れてかれちゃう」

 

 すげーなここの奴らは、銃弾食らっても痛いですむのかよ。そりゃあオレらレジェンズにとっちゃあ銃弾なんてなんてことねえが、やっぱこの嬢ちゃんたちから感じる力は、オレら近いのかも知れないな。

 ほら、ここはあいつ等に任せて後ろに下がるぞシュウ、前より掴める髪減ったんじゃないか?

 

「先生。あの離してくれないと危ないのですが?」

「やだよ〜一人なんてもっとこえーよ〜おれも連れてってくれよ〜」

「だから!先生の命の危険があるか」

「そーだ!おれ指示出す指示!あそこから敵が来てるー!とかあっちから来てるー!とか言うからさ!ねっ!ねっ!これでも視力には自信あるんだぜ!」

 

 真っ黒なねーちゃんの脚に抱きついてそんなことを言い出すバカ。弱虫泣き虫のくせに妙に自信に溢れてるのなんなんだコイツは……。

 

「ンガガ、ガガガ……ガガガ」

「え?諦めたほうがいいってこと?」

「わかりました、先生の指示に従いますので離れてください」

「はぁあ〜〜。くれぐれも私たちより前に出ちゃだめですからね!」

「了解であります!ユウカ大佐!」

「大佐じゃありません!!」

 

 なんか見たことあるなこんなやり取り……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんとかなった……」

「先生の指揮のおかげですね」

 

 あれ指揮って言えるのか?「あっちあっちあっち!ほらそこだって!そっちから来てる!!なんかバーンってなるやつ!!ああ次はドカーンってやつ!」だぞ?コイツらもよくあれで理解できたな。

 

「私たちは周辺の警護を続けますので先生は先に地下へと」

「建物の中のほうが安全ですから」

「そういうことなら、みんな!あとは任せたーーー!」

 

 ああ待て地下はそっちじゃないだろたくっ、案内板出てるんだからそっち見ろそっちを!ほらこっちだこっち。

 

「いで、いででで。ねずっちょお前おれの大事な髪の毛引っ張るんじゃないよハゲたらどうするのハゲたら」

「ンガガガガ」

「あ?こっち?おお、あれか。フンフフンフフーン♪っと」

「あら?」

「へ?」

 

 あいつはさっき不良どもを指揮してやがった仮面被った女!いつの間にここに入り込んでやがったんだ!やばい!今こいつを狙われたら

 

「アナタは……」

「おれ?おれはシュウ!今日からここシャレーの先生になった男!シュウだ!」

「は、はあ(あら?先ほどのことを覚えていない……?)」

「ていうかなにそれ狐のお面?ちょーかっけーじゃん!え?この先端にあるカタナって本物?ひょー!あ手ぇきった」

「え、ええ……触ったら切れますよ?」

 

 …………さっき必死過ぎて目の前の女がいたことに気づいてないのか?あっちも妙にフレンドリーに近づかれて困ってるじゃねえか。ああこら危ないから触るなっての。

 

「…………これが何なのかもわかりませんでしたし、一度退かせていただきますね。それではシュウ先生」

「おう、じゃあな〜。…………そういや名前聞き忘れちゃったな〜」

「ガガガ〜」

 

 そう言って仮面の女はシュウに板みたいなものを渡して立ち去っていった。何だったんだアイツは……?一瞬感じた殺気は嘘じゃなかったみてーだが……。

 

「うーん。これがリンちゃんの言ってたある物ってやつか?うんともすんともいわねーぞ?」

「ンガガ?ガガガ」

 

 ああお前すげー大切なものみたいに言ってたんだからそんなわけねーだろ。ほら貸してみろってほら、ほら!

 

「あおいねずっちょなにすんだよ。ああ〜乗っちゃだめだろ〜?」

「ガガガ?ンガッ!?」

「うおっ!なんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん…………。なんだ?ここは?」

「zzzz」

 

 あの板みたいなヤツが光ったと思ったら、変な所に飛ばされたみたいだな。シュウのヤツはいないみたいだが……。ん?あれ?

 

「ねずっちょじゃなくなってる!?いつのまに??」

「ん……むにゃむにゃ……」

 

 なんだかわかんねーが、この子だけが頼りか。気持ちよさそうに寝やがって……。ほいっと

 

「へっ……うわ!!ななななんですか?」

「起きたかい?お嬢ちゃん」

「ふえっ!大きな怪物!!」

「怪物じゃない。オレはウインドラゴンのシロンだ」

「シロン…………ええ!シロン先生」

 

 先生……か。つまんで持ち上げたこの子が目を覚まして、オレのことを先生って言ったってことは、まあそういうことだろうな……。

 

「私はアロナ!この【シッテムの箱】に常駐しているシステム管理者であり?メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!】

「箱、あの板みたいなヤツのことでいいんだよな?」

「はい!そうです!私はここで先生のことをずーっと待っていました!」

「ふっ、居眠りしながら……か?」

「うう……そういうこともありましたけど……。まずは生体認証です!先生の指を出してください!」

「あ?指?」

 

 アロナの指とオレの指をくっつけると生体認証できってコイツがオレ専用になるってことか…………。

 

「ほらよ、コイツでいいか?」

「ん、シロン先生の大きくて太いですね……。指一本じゃ足りなそうです、えい!やー!」

 

 グローブ外してやったら両手で掴んで来やがった。生体認証ってのはそれでいいのか?

 

「んじゃあまっ、コイツでこのタワーの問題は解決できるんだな?」

「はい!アロナに任せてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んへ〜ま〜ぶしかった〜。ん?おお〜起動してるじゃん!なんだよ壊れてんのかと思っちまったじゃないかよ〜」

『へ?あれ?先生?』

「おう!おれがシュウ先生だ!よろしくな!え〜っと……?」

『あ、アロナです!』

「おーう!よろしくなアロナちゃん!」

「ンガンガ!」

 

 戻ってきたと思ったらまーたねずっちょかよ。たくっ、こっちでデカくなるにはどうしたらいいんだ?見た所タリスポッドを持ってるわけじゃねえし。いや、デカくなんないほうがいいのかもな……

 

「ああリンちゃんリンちゃぁ〜ん。ここのタワーの権限報連相生徒会に移ったっぽいぜ!いや〜すごいねこれ!」

「連邦生徒会です。無事に起動できたのですね、私からは黒い画面だけしか見えませんのでよくわかりませんが……ご協力感謝します」

「「え(ガ)?」」

 

 もしかして所有者にしか見えないとかそういうヤツなのか?じゃあなんでコイツにアロナが見えてるんだ?

 

 

 




シロン(ウインドラゴン)
 4大レジェンズと言われる風の属性を司るウインドラゴン。レジェンズウォーのはじまりを告げる存在にして、戦いを終結に導く存在という特別な存在。 風のサーガであるシュウとの出会いによりその運命を変え文明を滅ぼさずに終結へと導いた。

 レジェンズウォーの終結と共に風に還ったはずだったが……?
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