超A級スナイパーは口下手すぎて周囲に誤解を与えてしまうのをなんとかしたい   作:Yuri_____

6 / 8




大規模侵攻②

と、かっこよく皆の前でトリガーを起動してトリオン体に変身。

すんません…私みたいな陰キャが陽キャの真似をしてしまった。

やばい、後から羞恥心がやってくる。戦地に赴いたはいいもののサイドエフェクトによって頭がかち割れそうになる。

 

トリオン体によって少しは緩和されているけれど、今回現れた大規模侵攻時並のトリオン兵の数に頭が割れそうだった。

私のサイドエフェクトは利点もあれば欠点もある。

 

いくらサイドエフェクトによって他の人より脳の処理速度が速いとはいえ、人・物を見つけやすいが逆に多ければ多いほど人を把握するために脳を尋常じゃないほど回さないといけない。

四年前の大規模侵攻なんて近くに匡貴くんが居なければきっと死んでた。

 

いつもくどくど煩いけど、人として尊敬してるし感謝もしてる。

ただ度々射手に勧誘してくるところは頂けない。

ワタシ、ゼンセン、キライ。

 

 

「本部、こちら瀧原。狙撃ポイントに現着。これより近界民を殲滅を開始します」

 

『了解した』

 

『あーちょっと待って。立香、今大丈夫?』

 

「迅さん?」

 

 

内線で本部に連絡すると、そこに割り込むように迅さんが私に連絡してきた。

迅さんからということは何かある。

 

 

「どちらに移動しますか」

 

『話が早くて助かるよ。立香には本部の屋上に向かってほしい』

 

 

本部の屋上…?

そこから狙い撃つ、とか…あるいはもっと別の…まあ迅さんの言うことには従っておこう。

なぜなら迅さんはとっても信頼できて強くてかっこいい先輩だから!

 

 

「わかりました。最短ルートかつ迅速に向かいます」

 

『助かるよ』

 

「────グラスホッパー」

 

 

内線通話が終わると脹脛の裏に垂直になるようグラスホッパーを前に空中で進めるように配置し、踏む。

そして急いで本部まで向かいながらサイドエフェクトを活用して状況を少しでも脳内に入れる。

以前イレギュラー門にて確認されたイルガーと呼ばれているトリオン兵が接近していると。

なるほど、だから迅さんは私を本部に呼んだのか。

本部の屋上に着くと視界に黒のロングコートが目に入った。

 

 

「お、瀧原も来たのか」

 

「…太刀川さん」

 

「よ。お前は学校からか?」

 

「まあ…太刀川さんは?」

 

「俺? 俺は学校休んで餅くってた」

 

「……だからあなたはダメなんです」

 

「突然のディスり」

 

 

とは言え、本部長からの指示だろうから仕方ないのかもしれないけど太刀川さんは餅食べてるよりレポートしないとでしょ。

しかも私はいつも暇だからと決めつけられてレポートの手伝いをさせられる羽目になっている。

そして断れない私自身が憎い…!!

 

次こそはサイドエフェクトをフルに使って太刀川さんが近づいてきたら逃げよう。

 

 

「ところで瀧原ぁ、今度のレポート手伝ってくれよぉ~」

 

きた…!

てか、こんな緊張する場面でレポートのこと聞くか普通。

断らないと。私だってレポートなんてしたくない…!

どうしてまだ高校生の私が太刀川さんの課題を手伝わないと行けないんだ…まあ、大学に行った時の復習になるからちょっとしたwin-winな関係───いや違う。飲み込まれるな立香!!

 

相手は頭ポンコツの太刀川さんだぞ!

「どうせ瀧原なら手伝ってくれんだろ~」という魂胆があるに違いない。

ここで断らなきゃ女が廃る。マキリサ様にも言われたじゃん。

 

「……匡貴くんを通してください」

 

「そんな事務所を通してくださいみたいに言うなよー。てか、匡貴って誰だ?」

 

 

あなたの同級生なんですけど???

って、そんなことより目の前の敵が優先だ。

どうやら太刀川さんも課題のことより、敵を見据える。

 

 

「行くぞ瀧原」

 

「はい」

 

 

 

ドン、ドン、と二発追い撃ちで放つとイルガーに命中し、砲撃によりイルガーは落下。

こういう時トリオン多くて良かった。

千佳ちゃんなら私の2、3倍の攻撃力なんだろうけどね。

 

 

 

『瀧原隊員は近界民の排除を頼む』

 

「瀧原了解」

 

 

太刀川さんは先程イルガーを斬り終わると、そのまま新型だと言うラービットを見つけワクワクしながら戦っている。

戦闘狂ってどうしてああも楽しそうに戦えるのか謎だ。

勉強もあのくらい頑張ればいいのに。だから風間さんにいつもシバかれるんだ。

 

 

「スターリング。ビッドモード、起動」

 

 

【ビッドモードON】

 

 

その瞬間、トリオンで生成された二十個の浮遊砲台が私の周りに現れる。

これこそ、鬼怒田さん達エンジニアが今持ちうる技術を使って作られた私専用のトリガー。

 

私のサイドエフェクトと連携し、グラスホッパーを使い地上に降り敵を捕捉。

そして、放つ。

 

 

「────メテオラ」

 

 

今回スターリングにセットしているのはメテオラ。

ビットから放たれるメテオラによりトリオン兵が次々と破壊され粉々に。

 

……………お、オーバーキルやしませんかね???

 

三輪くん風言うならば「近界民死すべし。慈悲は無い」状態である。

っていけないいけない。トリオン兵に同情は無い。

たとえオーバーキルしてしまったとはいえ、四年前の光景を思い出させるコイツらに慈悲は無い。

多くのトラウマを残してくれやがってコッ、コノヤロー。

 

匡貴くんが星に変わってお仕置よ☆ ってしてやるんだから!!

 




お久しぶりです!!!
大変長らくお待たせして申し訳ありませんでした!
私自身まだ学生でして、この約一年ずっとバタバタしていたので中々続きを書くことが出来ず、ちょっとずつ書いてやっと投稿出来ました。
次のお話は出来るだけ早く投稿するつもりですので今暫くお待ちください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。