超A級スナイパーは口下手すぎて周囲に誤解を与えてしまうのをなんとかしたい   作:Yuri_____

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大規模侵攻③

 

 

 

 

 

 

「…これが、トリオンキューブ」

 

 

今倒したラービットの中から出てきたキューブ。

身を呈した木虎サンによって分かったことだけどラービットは民間人ではなく隊員…しかも緊急脱出できないC級隊員が主な目的だということが伝わってきた。

 

 

ある一体のラービットの体内に何かあると倒したものの、どうやら私のサイドエフェクトはラービットの中に取り込まれてしまった隊員の反応も分かるようだ。これは便利。頭痛いけど。

本部の方に私のサイドエフェクトで分かる範囲の情報を共有し、他の隊員達にも伝えて貰ったことで情報共有前よりかなりの数のトリオンキューブが助け出されているとの事。

 

 

いい事をしている仲間たちが近界に連れ去られるなんて言語道断。絶対に全員助け出さないと。

このスターリングのおかげでトリオン兵をサクサク倒せられる。

ちょっと普段から使ってるグラスホッパーが使えないのが痛いけどトリガーの構成上仕方ない。

 

 

一度スターリングからグラスホッパーにチェンジして移動していくと、ラービット相手に苦戦している隊員達を見つけた。

あれは…吉里隊だ。

 

グラスホッパーで一度高く飛び上がり、瞬時にスターリングに切り替えてメテオラを放つ。

 

 

「メテオラ」

 

「っ……え!! ラービットが一瞬で…って、瀧原先輩!?」

 

「なに苦戦してるの(訳:苦戦してたみたいだから間に合って良かった…)」

 

「す、すみません!!」

 

「瀧原先輩、なんですかそのトリガー」

 

「……それ、関係ある?(訳:トリガーより、今は敵の方が大事だよ)」

 

「ナイデス!ゴメンナサイ!!」

 

「そこの2体、ラービットにトリオンキューブがある。救出をお願い」

 

「わ、わかりました!」

 

 

怖がらせるつもりないのに、なんでみんな私のこと怖がっちゃうんだろう。泣きそう。

私ただのコミュ障陰キャだから話すの下手くそってだけで…今度鈴鳴の皆さんに協力してもらおうかな。

 

私のことを受け入れてくれてる優しい人達ばっか…って、これ私これ中々酷い思考なのでは!?

鈴鳴の皆さんを利用するみたいな…だ、だめだ。

あの仏の皆様の手を煩わせる訳にはいかない。

自分で解決出来る範囲は自分で解決しろって匡貴くんにも言われてるんだし。

 

 

「………よし」

 

「(瀧原さん怖い! 兄ちゃんよく仲良くできるな…)」

 

「へぇ、楽しませてくれそうなのがいるじゃん」

 

「「!!」」

 

 

突如、見知らぬ声が聞こえ私達は顔を上げるとそこには頭から角を生やし、黒のマントを羽織った人物がいた。

見慣れない恰好に、極めつけは主張の激しい角。

 

 

「あ、あれって…」

 

「ひ、人型、近界民…!?」

 

「…」

 

 

レプリカさんによる情報共有で角色が黒ではないと普通のトリガー使い。

そして黒だと、なんと黒トリガー使いだという。

さて、ここで敵の人型近界民の角を見てみましょう。

 

はい、なんということでしょう。真っ黒ではありませんか。

 

 

・・・。

 

 

あばばばばばばば。

 

嘘やん。黒トリガーとかなんの冗談ですか。

こっちノーマルトリガーなんですけど。勝ち目あるかこれ。いいや、ない。

黒トリガーなんて迅さん+嵐山隊おまけで私との対決で証明? されたか分からないけどほぼ無双してたじゃん。

っていうか私普段後方支援だし。

何でか分からないけど鬼怒田さんにトンデモトリガー渡されただけだし!!

 

ああ、怖くて逃げたい。

でも人を守るボーダーとして逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!!

私の中のシンジくんがそう叫んでいる。

 

 

「吉里隊は退避、トリオンキューブの奪還に行って」

 

「俺達も戦います!」

 

「足でまといにはなりませんので!」

 

「戦闘の(際、私が連携出来なくて)邪魔(になると思うので)」

 

「そんなっ、」

 

「私が食い止めるから」

 

「…!」

 

「行って」

 

「…っ、吉里了解! 他の部隊と合流します」

 

 

吉里くんは返事をし、他2人の隊員を連れて速やかに離れてくれた。

 

 

「おや、お仲間に邪魔だなんて…玄界の人は非道だねぇ」

 

「そう」

 

 

え、邪魔なんて言っ………あ”あ”あ”あ”あ”!!!

もしやまた言葉が抜けッ…この大規模侵攻が終わったら吉里隊の皆に謝ろう。

違うの、私連携取るのがまだ苦手だから私がいると隊の連携を乱してしまう。

あと言ってしまうと、まだB級なりたての吉里隊が人型近界民の相手は無謀すぎる。

 

ここで緊急脱出されてしまうより、他の隊と合流してキューブ化されてしまった隊員達を助ける方が良いはず。

こ、これでもA級になったことあるので足止めくらいはできる! 多分!

 

 

「まあ、あんな弱そうなのより僕は君に興味があったからいいんだけどね」

 

「攻めてきたそっちよりはまだマシ」

 

「…そう言われると反論の余地ないね。そういえば自己紹介がまだだったね、僕は」

 

「メテオラ」

 

「はぁ!?」

 

 

なんか言っていた気がしたが、私は構わずスターリングでメテオラを放った。

 

 

「ちょ、普通自己紹介って待つものじゃないの!?」

 

 

知るかぼけ。

私達の町を襲ってきた奴を待ってられるか。

近界民倒すべし、慈悲はない!!

 

 

「こちら瀧原。人型近界民と接触、処理を開始します」

 




どなたか、良ければ黒トリガーの案を恵んでください(土下座)
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