問題児だけの部活の部長をやれってマジすか!? 作:やはり暴力…
んだば、今回も楽しんでくれると良いなぁ。
「ど、どういうことだ、アカシ!」
運転席に身を乗り出しながら耳元で叫ぶ破山。
「うるさっ...どういう事も何もそのまんまの意味だ。鬼怒川もうちのリストに居る」
鬼怒川カスミ、温泉開発部の部長を務め、温泉開発と称し様々な施設を破壊して回ってる問題児だ。そんなことをすれば当然捕縛されるのだが結構な頻度で脱出している。
こんな問題児当然うちのリストに入っているわけだ。
「そ、そうか...だがしかしカスミが居る場所が分かるのか?」
「ん?お前知らないのか?アイツ今投獄されてるぞ?」
「なんと!捕まっていたか!」
「まぁそれはそれとして素直に牢屋に居るとは思えないけどな」
それはそうだと同意する破山。そこで荒尾が目を覚ましたようだ。
「んあ?」
「起きましたか?」
日辻が荒尾に質問しているのをバックミラーで確認しつつ荒尾に話しかける。
「今運転中だからな。暴れるなよ」
「暴れらんねぇよこれじゃ」
見せびらかすようにぎちぎちに縛られた体を少しよじらせながら返答する荒尾。思った以上に強く縛ってるな...
「んで、言ってた話ってのは?」
「あぁ、お前は今日からこの…名前決めてなかったな。まぁ反省部(仮)でいいか。として活動してもらうって話だ」
「んだよカッコ仮って…んな話聞いてねぇぞ」
「既に連邦生徒会によって決められたことだ。あきらめろ」
それを聞いてため息をついてふて寝をした。
ちなみにソファを完全に占領されて破山は若干拗ねていた。
- - - - - - -
「ついたぞ」
風紀委員会の本部近くに車を停めて未だにふて寝している荒尾以外の二人を連れて中に入る。
入り口に居た警備の子に止められたが例の件だと説明するとすんなり通してくれた。
「いやはや、久しぶりで正直楽しみだ」
「いると良いですね」
「だな」
牢までたどり着き、中をのぞくとそこはもぬけの殻だった。
「脱獄...しているな」
呆然としていると入口の方からコツコツと足音が聞こえてきた。そちらに目を向ければ荒尾よりもさらに小柄でその身の丈ほどある銃を持っているボリューム抜群の白髪を持った【
「来ていたのなら言ってくれればよかったのに」
「いえいえ、空崎委員長の仕事を増やすわけにはいかないですよ」
「そう言わず頼ってくれていいのに...」
いや、あの量の仕事を見てなお頼るという選択肢が出てくるわけないだろ。マジで何やってんだ他の奴ら。
「ちょ、ちょっと待ってくれ...」
空崎委員長と私の会話に割って入って来る破山。
「何故我輩にはため口で空崎ヒナには敬語なんだね!?」
「お前に尊敬できる部分があるとでも?」
「ぐふぅ...」
あっなんかorzの姿勢になってる。
「っとそうだ、鬼怒川脱走してますよ」
それを聞いても一切冷静さを崩すことなく...っていうかいつもの事なんだろうな。
インカム越しに指示を送る。
「無駄足になってしまったみたいでごめんなさい」
「いえいえ平気ですよ」
そう言って立ち去っていく空崎委員長。それに続いて破山を引きずりながら車に戻っていく。
「よう、どうだった?」
車に入るといつ起きたのか知らんが全身をぎちぎちに縛られたままこちらに今回の様子を訊く荒尾。
「脱走してたしお迎えはまた今度って感じだ」
「そうか」
「と言うかお前思ったより大人しいな」
資料通りならもっと暴れる物だと思っていたんだが...
「負けたからな。敗者は勝者に従うもんだ」
「そういうもんか?」
「そういうもんだ。まっ!絶対下克上してやるけどな」
まぁ一先ず納得してゲヘナから出発する。その際にしっかり暴れないという約束の元、荒尾の拘束を解いて武器を返した。しばらく車を走らせていると日辻が声をかけてきた。
「次はどのような方なのでしょうか?」
「百鬼夜行所属の変人だな」
「変人...ですか?」
「なんでも銃ではなく刀を使っているらしい」
「珍しいですね」
「そうだな」
ちなみにこれがどれほど珍しい事かと言うとキヴォトスでは銃を持っていない人よりも全裸で徘徊している人の方が多いらしい。そういえばこれって全裸だけど銃持ってる奴が居るって言う事だよな...コエーよ色々と。
などと割とどうでもいい事を考えていると破山から声を掛けられる。
「ということは次に向かうのは百鬼夜行かね?」
「いや、こいつ...【
「放浪...本当に変人ですね」
「んで、どこにいるのかわからないから適当に走ってるってわけだ」
「・・・なぁ、そいつって袴着てたりするか?」
いつの間にか武器のメンテナンスを終えた荒尾が会話に参加してくる。
「ん?まぁ資料ではそうだな」
「緑髪のポニーテールで、タッパはそこそこ」
「なんでそこまで分かる?」
「張り付いてんぞ、そいつ」
「は?」
「車の背面に引っ付いてんな。今死にそうな顔してる」
「早く言え!」
ブレーキを踏んで停車する。するとぐえっと言う声と共に何かが落ちた音がする。
急いで車の後方に行くと少々汚れているが資料で見た通りの女が倒れていた。
「汚れと少しの擦り傷がある程度で目立った傷はありません」
即座に簡単な診察をした日辻から報告される。
「なんで車の背面なんかに...」
「いやぁ...ゲヘナなら切れ味を試すのによいものがあると思ったのでござるよ。それでいい相手が居ないか歩いていたらこの車が目に入ったのでござる。まさに一目惚れでござった...直ぐにでも斬りたいと思った拙者は持ち主を探したのでござるがタイミングが悪くすれ違いになったのでござろうな、なかなか見つけられず諦めかけていた時にそなたらが乗って出発するのが見えて思わず飛びついてしまったというわけでござる」
・・・めっちゃござるござる言ってるなこいつ。
「という事でその車斬ってもよろしいでござるか?」
「ダメに決まってんだろ」
分かってはいたがやはりとんでもない事を聞いて来たので爆速でNOを突きつける。
「な、何故でござるか!?」
「私が自腹で買った物をなんで試し切りに使わせなきゃ行けんのじゃ」
「そ、そんなー...でござる」
と言って付けたみたいな語尾の使い方...
ガックシと肩を落とした刃はトボトボと去って行った...
「いや、待て待て待て」
「どうしたでござるか?」
引き留めた私の顔を見ながら不思議そうな顔をする刃。
「え~...お前は連邦生徒会の決定により今日からこの反省部(仮)の一員になった。ちなみに拒否権は無い」
「何でござるかそれ...まぁいろんなものが切れるなら良いでござるよ」
「・・・善処しよう」
と言った具合で刃が仲間になった。
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