問題児だけの部活の部長をやれってマジすか!? 作:やはり暴力…
先生の見せ場を盗った。
「そういえば、適当に発車したがどこか行きたいところあるか?」
先生と別れた車内にて未だのびている荒尾を除いた3人に訊いてみる。
破山はムムムと唸るばかりで日辻は何処でもいいと言う、刃は先ほど斬れたのでどこでもいいらしい。
「なら「そうか!!」・・・」
私が提案をしようとしたところで破山が突然大声を出した。
「いかがいたしましたか?」
「あのヘルメット団の基地ならば誰も文句を言わないのではないか!!」
さすが我輩と言いたげな表情で無い胸を張る破山。
「まぁ...ヘルメット団一掃できるなら文句はないだろうな」
「ならば決まりだアカシよ!今すぐに奴らの拠点へ向かうのだ!」
それでいいのか二人を見るが特に嫌そうな顔もしていないのでヘルメット団の基地へ向かう。
「ところで目星ついてんのか?」
「ついていない!だから虱潰しで探したまえ!」
・・・あとで〆る。
- - - - - - -
それから本当に虱潰しに探していきそれらしいものを発見した。
「では我輩は爆弾を設置してくる。くれぐれもバレないでくれよ?」
そう言うと破山は建物に侵入していった。最もバレないのは無理な話だが。
このめちゃくちゃ不機嫌な荒尾を止めるのは無理だろうからな。
因みに原因は破山が爆破を優先したからだ。
「良いよなぁ?ここ潰してもぉ?」
「建物崩さなければ良いと思うぞ(多分)」
「おし、行ってくるぁ」
ズカズカと建物に入って行ったと思えば数多の銃声と破山の奇声が辺りに鳴り響いた。
「さて、終わるまで時間がかかるだろうし寝るか」
「帰って来ましたら起こしますね」
「あんがと」
日辻にお礼を言ってから車内で爆睡を決め込んだ。
~⏰~
「きてください...起きてください」
身体を揺らされる感覚と日辻の声により意識が覚醒していく。
「ん、おはよう」
少し長く寝すぎたのかボーっとしている頭を動かしながら起き上がる。
「お客様がいらしています」
日辻に促されるがまま外に出て見れば先ほど別れたばかりの先生と少し傷を負ったアビドスの生徒たちが居た。
まだ少々眠い目を擦りながら先生の方へ向かう。
「なんの用ですか皆さん」
私がそう訊くと黒見が声を少し荒げる。
「なんの用ですかじゃないわよ!あんたの連れのせいで酷い目に遭ったんだから!」
「?」
何のことか分からないという表情で居ると先生が説明してくれる。
"さっきのアカシの友達が興奮しすぎたのかこっちにまで攻撃してきてね?やむを得ず倒したんだけどそしたら今度は建物全体が爆発しだしてね。セリカ達がアカシの友達のせいだって言うから来たんだけど本当?"
うっわやらかしてやがるアイツら...なんでちょっと目を離しただけでこれなんだよ。
「えぇ、まぁ恐らくそうですね。申し訳ありません。あいつらにはきつく言っておきますのでどうかご容赦を」
深々と土下座をすると黒見が動揺しだした。
「ちょっ!流石にそこまでしろなんて言って無いわよ!」
「うわ~セリカちゃんサイテー」
「ホシノ先輩!?」
「セリカ、やりすぎは良くない」
「シロコ先輩まで!?」
うぅ~とうねった後とりあえず顔をあげるよう言われたので言われた通りにする。
「許すから!今後は無いように気を付けてね!」
「はい、今後は無いよう暴れそうになったらぶちのめしておきます」
「そ、そこまでしなくても...」
「そうですか。ではやめておきます」
「あ、うん」
立ち上がり車に戻ると先ほどは気付かなかったが首から[私は不良以外も巻き込んで爆破しました]と書かれたプラカードを下げながら正座している破山と簀巻きにされ[私はアビドスの生徒に迷惑を掛けました]と書かれた紙が顔面に貼られている荒尾が居た。
「本当に、失礼しました」
窓から先生方に改めて謝罪をして走り出す。
「で、今度こそゲヘナか?」
「いや、拙者やり残したことがあるでござる」
走行中に次の目的地を聞くと満足したと思っていた刃がやり残したことがあると言った。
「あのヘルメット...まだ斬れておらんでござる!」
「ヘルメットぉ?」
そう訊き返すと刃はそうでござる!とはっきりと言う。
「被っているせいもあるのでござろうが...拙者の刃が当たった記憶が無いのでござるよ!」
「そうか...興奮しすぎてヘルメット団以外に斬りかからないと約束するならいいぞ」
「承知でござる!」
「もし斬りかかったら石抱き10分な」
「何でござるかそれ!?」
「準備は出来ていますのでいつでも」
ツッコむ刃の横で日辻が石抱きに必要な道具を準備していた。
「拷問ではござらぬか!!」
「まぁ、流石に冗談だが。それくらいは覚悟しとけ」
「分かったでござる...」
そうしてヘルメット団の居そうなところを虱潰しに探していった。
そして、市街地の端の方に大きめの基地を見つけたのでそこで刃を降ろした。
「たのもー!でござるー!」
拠点の前に立ち、律儀に宣戦布告をする刃。それに答えるように大量のヘルメット団が建物から現れた。
「なんだてめぇは!」
「拙者、刃キョウと申すでござる。いざ尋常に戦でござるぅ!」
刃は刀を抜き、その大群に突撃していく。
「何言ってっか分かんねぇけどやっちまえ!」
ヘルメット団はその一声を皮切りに刃に向かって一斉に発砲する。遮蔽物も碌に無いこの場所ではそのままハチの巣だろうと誰もが思っていたのだろうが、こいつはそんなもんじゃない。
自身に当たるであろう弾丸を一寸の狂いもなく正確に斬っていき無傷で本隊と乱戦に持ち込んだ。
「そんな攻撃当たらんでござるよ!!」
「何だこいつ!?」
「なんで銃弾切れんだよ!」
「さぁ今度こそそのヘルメット斬らせるでござる!」
「何なんだよお前ぇ!」
ヘルメット団は数が多く、その中心辺りに入り込んだ刃を狙うも、同士討ちを躊躇して中々撃てずにいる。
その間も刃は次々にヘルメット団を斬っている。しかし転がっているのを見ても一つもヘルメットを斬れていない。
「やっぱり斬れないでござるな」
「何の話だぁ!」
数が減り、同士討ちの心配が減ったヘルメット団は少しずつ刃を捉えていった。
それでもなお無傷で斬り続けていたが突然ヘルメット団ではなく置いてあったヘルメットを狙った。
そのヘルメットは豆腐を斬るかのようにスパっと真っ二つになった。
「???置いてあるのは斬れるのになぜ着けているのは斬れないでござるか?」
「何言ってんだお前!」
そう叫んでヘルメット団は何かを投げる。刃は反射的にそれを斬った。その瞬間それは爆発した。
「ハハハっ!よそ見してたのが悪い!」
「痛いでござるなぁもう!」
「え?アベシっ!」
いつの間にか背後に回っていた刃によってその意識は刈り取られた。
「いたた~油断してしまったでござる」
そしてそいつが最後だったようで立ち向かう者は居なくなり、少しボロボロになった刃だけがそこに残っていた。
やりたいこと全然できなくてイラついているマイちゃん...可哀そうにね。
まぁアビドスと交戦で来たからもう結構満足してますが。