アグネス先輩!よろしくお願いします!~コンパス新人隊員の華麗なる(?)日常~ 作:クスクス
あと…生体CPUは治療できなかったはずですが、本編より少し後の時系列なので治療法はあるという事でお願いします。
明日のない生体CPUを説得する方法がどうしても思いつかなかったので…改めて考えると本当に非道ですね…生体CPUって。
私達の眼前でデストロイが起動する。
狙いは…ミレニアム!
モニターに大気圏から降下するミレニアムが映る。
デストロイの巨大な砲塔「アウフプラール・ドライツェーン」で狙い撃ちにされればいくらミレニアムでも持たないかもしれない…!
でも、あれは連合製の機体!
こっちにもデータがある!
リフレクターの防御があっても接近さえしてまえばビームサーベルで落とせる。
「アグネス先輩!あれには近接武器以外は通りません!まずは砲塔を!」
「この機体は近接戦用よ!任せなさい!」
だが、ネフェルテムが起動され巨大な緑色のビームが私達に向けられる。
慌てて回避する私達を後目にMS形態へと変形するデストロイ。
そして…その巨大な拳が私めがけて射出される。
私はあわててレイダーをMA形態に変形させて回避するが…
空が…狭い!
指先のビーム砲を自在に操り、私を絡めとろうとするデストロイ。
巨大な拳がモニターを埋め尽くす様に吐き気を感じる。
「レイダーのおねえちゃん…どうして?どうして家族のためにたたかわないの?」
戦場に場違いな幼い声。
デストロイのパイロット…アンナさんの声が聞こえる。
「パパがいってくれたの!あいしてるって!パパとママのためにたたかってほしいって!だからわたしはたたかうの!」
デストロイの口から巨大な閃光が放たれる。
愛機と同じ武装で撃墜されたくはない。
やむなく機体を急降下させる。
「このっ!雑魚のくせにうっとうしいのよ!」
アグネス先輩の切羽詰まった声。
見るといったんは武器を捨てたはずの旧型機達が再度武器を手にギャンを襲っている。
本来はアグネス先輩が遅れをとるような相手ではないが…
デストロイから放たれるネフェルテムの緑の閃光がアグネス先輩を襲う。
アグネス先輩は跳躍して回避したが、周囲の敵機は巻き込まれて爆散する。
だが、それに全く頓着せずに新手がアグネス先輩を攻撃する。
デストロイの砲火に巻き込まれる事を全く考慮しない捨て身の攻撃がアグネス先輩を追い詰めていた。
私も機体を上昇させて、背中の高エネルギー砲「フラムベルク」を起動。
アグネス先輩に襲いかかる敵を一掃する。
だが…
「おねえちゃんもお父さんを殺されたんでしょ!?あなたのお母さんはたたかってほしいっていわなかったの!?」
アンナさんの叫び。
ロックオン警報。
デストロイに装備された巨大なミサイルランチャーが私を狙っている。
次の瞬間、無数のミサイルが射出される。
再び機体を急降下させる。
振りきれない。
咄嗟にMS形態へと変形し、腕部のCIWSで迎撃。
空に無数の火球が生まれる。
だが…数が多すぎる!
迎撃をすり抜けたミサイルが至近で起爆。
激しく揺さぶられる。
『リズ…お願いだからお父さんの仇を討ってね』
母の声が聞こえる。
言われましたとも。
だから私はユーラシア軍に入って。
憎いコーディネーターを殺すために訓練を受けて。
ああ…でも…私にはそれがどうしても正しい事だとは思えなくて。
デストロイの拳から放たれたビーム砲が私を捉えようとする。
咄嗟にシールドで防ごうとするが…シールドごと腕が吹き飛ばされる。
機体が制御を失い、そのまま地面に叩きつけられる。
意識が薄れるとともに過去の思い出が溢れてくる。
走馬灯って本当にあるんだな…と私はひどく場違いな事を思っていた。
『行ってくるよ…心配するな。戦争はすぐに終わる。終わったら仲直りさ…リズ忘れるんじゃないぞ。敵はプラントでコーディネーターの人達じゃない。ハンス君と仲良くな』
追いすがる私を抱き締めて頭を撫でる軍服姿の父。
ハンス君は私の幼馴染で…頭が良いのに馬鹿な事ばっかりやってる子で…コーディネーターだった。
やがて1週間で終わると言われた戦争は2ヶ月が過ぎても終わらず…Nジャマーが降ってきた。
私達の家にも太陽光発電装置があったけれど…それも使えなくなって困った時に助けてくれたのはハンス君とそのお父さんだった。
「困った時はお互いさまって言うだろ!…プラントのやつらもまいるよな!俺達もいるのにこんなもの落としてきて!」
機械油でその端正な顔を汚しながら笑うハンス君。
その頃には反コーディネーター感情が高まってきていてハンス君の家族は物も満足に売ってもらえなくなっていたから、私とお母さんが代わりに生活用品や食料を融通していたのだ。
早く戦争が終わればいい…そしてお父さんの言った通り、仲直りできればいい。そう思っていたのに。
その日は朝からお母さんの様子がおかしかった。
郵便の人から手紙を受け取った後、いつも優しく笑っているお母さんが無表情のままずっと家の中を歩き回っていた。どうしたのって聞いても首を振るばかりで何も教えてはくれなかった。
そんな時だった。
激しく扉が叩かれて、ハンス君のお父さんとハンス君の悲鳴が聞こえたのは。
『かくまってください!グレイさん!ブルーコスモスの奴らが!』
『リズ!お願い!助けて!』
…そして人々の怒号。
私はすぐに扉を開けに行こうとしたが、お母さんが私を抱き締めて離さなかった。
どうして?早く開けてあげないと!そう騒ぐ私をきつく抱き締めながらお母さんは言った。
『お父さんが…殺されたの。…コーディネーターがお父さんを殺したのよ』
それからの事はよく覚えていない。
いつしか群衆の怒号が近づき…ハンス君とハンス君のお父さんの声は聞こえなくなっていた。
翌朝…ハンス君とハンス君のお父さんの死体が見つかったと聞いた。
それからもお母さんは優しくて私の大好きなお母さんだったけれど…毎日繰り言のようにお父さんの思い出を語ってはきまってあのフレーズを繰り返すのだった。
私はお母さんを愛していたから学徒兵としてユーラシア軍に入って。そこで努力してパイロットに選ばれて。
頑張って結果を出すたびにお母さんは優しく褒めてくれて…決まってあのフレーズを繰り返した。
『お父さんの仇を討ってね』
でもその度に私はハンス君の声を思い出す。
…彼はあんな風に殺されるような悪い事をしたのだろうか。
そうこうしているうちに世界は大きく変わっていった。
ロゴスの陰謀が明るみに出て。デュランダル議長のデスティニープランが発表されると同時に破綻したり。
ファウンデーション動乱が起きてモスクワが消滅したり。
その間も変わらずあのフレーズを聞かされ続けた私はもう…うんざりしていた。
だから、コンパスへの参加が表明された時に私は志願する事にした。
もう一度、コーディネーターの人達と会ってみて、憎むかどうかは自分で決めようと思ったのだ。
これまでずっと母の言う通りにしてきたのだから、一度くらいは背いてもいいだろうって。
敵情視察と言えばいい…そう軽く考えていた。
でも…私がコンパスへの派遣パイロットに選ばれたと聞いた母は、父の形見の銃で頭を撃って死んだ。
それから私はコンパスの理念を頭に詰め込む事にした。
自分の決断で母を殺してしまったのだから…私にはもうそれしかすがるものがなかった。
アグネス先輩は私の平和への想いは本物と言ってくれたけど…私の想いなんて実際はそんなものだった。
薄目を開けるとおぼろげな視界の中でデストロイが悠然とこちらを見下ろしていた。
「どう?おねえちゃん?これがわたしの愛なの!」
勝ち誇るアンナさんの声。
「私が…お父さんの仇をとらないから…お母さんが死んで…」
思わず私は呟く。
アグネス先輩やルナマリアさん、シン先輩にキラ隊長にラクスさん。
そうした人達を殺したくはないけれど…私があの子のようになっていれば母は生きていてくれただろうか。
「だから…もっと殺すの!もっと愛してもらうの!」
アンナさんの叫びとともに再び私めがけてミサイルが射出される。
お父さんの仇もとれず、軽はずみな判断で母を殺してしまった私にはこれがお似合いの結末なのかもしれない。
ああ…でもアグネス先輩がこの子に殺されてしまうのは嫌だな…
ぼんやりとそんな事を思う。
そんな私の前に白銀のMSが立ちはだかる。
「ふざけないで!そんなの愛じゃないわ!愛ってこう…もっとあったかくて!良いものよ!」
アグネス先輩のギャンがバルカンでミサイルを迎撃している!
「私だったらしない!愛する人を復讐の道具にして戦場に送りだしたりなんてしない!」
ミサイルが眼前で爆発するがアグネス先輩は怯まない。
そしてギャンのモノアイが私を振り向く。
「リズ!大切なのは今よ!愛なんてこれからいくらでも探せばいいじゃない!私はそうして来たし!これからも…そうするわ!」
盾を掲げて撃墜しきれなかったミサイルを防ぐアグネス先輩。
「ちがう!パパはわたしを愛しているから!だからこの機体をくれたの!」
激昂するアンナさん。
デストロイの拳がアグネス先輩を挟み込むように飛ぶ。
アグネス先輩は回避しかけて…こちらを振り返るとそのまま盾を構えて防御の態勢をとった。
私をかばうつもりなのだ。
このままだとアグネス先輩は死ぬ。
大好きな先輩が死んでしまう。
時間の感覚が極端に鈍くなる。
突然視界がひらけたような感覚。
『リズ!お願い!助けて!』
ハンス君の声が脳裏に去来する。
『大切なのは今よ!』
先ほどのアグネス先輩の言葉を思い出す。
そう…大切なのは今。
私は…もう2度と。
大切な人を目の前で死なせたりしない!!
脳内で何かが爆ぜるような感覚。
「ごめんなさい…お母さん」
そうつぶやくと一気にスロットルを押し上げる。
体勢を整えるとそのままMA形態に変形。
そのままアグネス先輩のギャンをクローで捉えると急上昇。
「まったく…遅いのよ」
憎まれ口をたたくアグネス先輩。
デストロイの拳が目標を見失って硬直。
「行きます!アグネス先輩!」
私はクローを振ってアグネス先輩を投げ落とすとMS形態に変化し、ビームサーベルでデストロイの拳を切り裂く。
「利用されているだけだっていい加減気づきなさいよ!」
アグネス先輩のギャンももう一方の拳にビームアックスを突き立てる。
「そんな…どうして?わたしは愛して…愛されているのに!?」
アンナさんの叫び。
スーパースキュラが私めがけて放たれる。
それを回避して私は軽く目を閉じる。
大好きだったお母さん。
決して愛されていなかったわけじゃない。
だけど…私の選んだ道を認めてくれなかった。
今なら…自信をもって言える。
お母さん。コンパスに来たのは間違いじゃありませんでした。
「確かにそれも…愛だとは思います。でもそれは冷たくて暗い愛です!!きっと私とアンナさんにも見つけられるはずです。もっと温かい愛を!」
ラクスさんの言葉を思い出す。
『リズさんにもきっとあらわれますわ…あなたの全てを愛してくれる人が』
愛を無くしてしまったなら…また探せばいい!
「わたしにはもう時間がないの!おねえちゃんと違ってわたしにはこれしかないの!」
悲鳴のような声で叫ぶアンナさん。
「私が…きっと助けます!私一人では無理でもコンパスのみんななら!」
私も叫びかえす。
「リズ!助けたいのか!?デストロイのパイロットを?…くそっステラみたいな子なんだな!?」
シン先輩が私の通信に割り込む。
「これを!ここを攻撃すれば助けられるはずだ!」
シン先輩からデータが送られてくる。
そういえばデストロイのパイロットを殺さない方法をシン先輩が研究していたのを思い出す。
「ありがとうございます!シン先輩!これなら!」
シン先輩のデータを表示させる。
デストロイに対する攻撃方法が詳細に書かれたデータ。
それを見ていると突然私の前に金髪の女性の顔が現れる。
「えっ!ええ!?」
綺麗な人。第一印象はそれだった。
ただし半透明で全裸でさえなければ!!
”ステラも手伝うよ”
えっへんと胸を張る女性。
…さっき頭を強くぶつけた時、どこかおかしくなってしまっただろうか。
無事帰れたら精密検査を受けよう。
私は強く心に誓った。
”ステラね…シンに昨日をもらったの!だからね…あなたもあの子に明日をあげてほしいの!”
優しく微笑むステラ(?)さん。シン先輩の大切な人ならきっと大丈夫だと…思いたい。
操縦桿にそっと手が添えられる。
「アンナさん!きっと助けます!私があなたに明日をあげます!」
「どうして?わたしとあなたは敵なのに!」
ツォーンが私めがけて発射される。
まるでデストロイを操作した事があるかのようにステラさんがどう避ければいいか教えてくれる。
「敵じゃなくなる事だってできます!」
”がおー!!”
ツオーンをかいくぐって接近。
そのままクローと短距離プラズマ砲「アフラマズダ」でスーパースキュラを破壊する。
MS形態に変形するとビームサーベルを構える。
”そーっと、そーっと、だよ”
注意してくるステラさん。
慎重にコクピット前面の装甲を切り開く。
コクピットがあらわになり痛々しいほど華奢な少女の姿が見える。
それを見ていたステラさんは笑顔で”またね”と手を振って消えていった。
またってどういうことなのかすごく気になるけど今はアンナさんだ!
私もレイダーのコクピットを開く。
「あなたは私なんです!コンパスに来られなかった私!だから…私と一緒に来て、自分で自分の明日を選んでください!」
「敵と話すな!忘れたのか!母の恨みを!自爆しろ!あのレイダーを落とせ!」
エミール中佐からの通信が入る。
アンナさんは黙って私を見つめていたが…やがてその顔を涙が伝い始める。
「わたしは悪い子です…ママにはやさしい子になってって言われたのにたくさんひとを殺して…パパに自爆して敵を殺せっていわれているのに…わたしは死にたくない!愛されないわたしでも生きていていいの…!?」
アンナさんの慟哭。
「なら私も悪い子です!お母さんの期待に応えられなくて…お母さんを殺してしまった。でも!これから探しましょう!愛してくれる人を!…だって私達は今生きているんですから!」
私のコクピットに飛び込んでくるアンナさん。
その身体の軽さがかえって心に痛かった。
「やったな!リズ!」
「無茶しすぎよ!リズ…」
喜色に溢れたシン先輩と心配そうなルナマリアさんの声
「アンナ…!エマ…私は間違っていたのか?」
呆然とした声で話すエミール中佐。
「全部間違ってるわよ!さっさと降伏しなさい!」
と戦艦の艦橋にとりついたアグネス先輩の声。
「…だが覚えておくといい…憎しみは消えない!」
妙に確信ありげなエミール中佐…今度は一体何を?
そこにアスランさんから通信が入る。
「すまない!シン!ユーラシア軍が出撃する!さすがにズゴックでユーラシアの正規軍を攻撃する事はできない!」
アスランさんのズゴックの視界映像。
ユーラシア軍基地から無数のウィンダムが一斉に出撃するのが見える。
同時にメイリンさんがハッキングしたらしいユーラシア軍の無線。
「ベルリンを焼いたブルーコスモスどもを生かして返すな!」
「しかし、コンパスが介入するとの通告が…基地へのハッキングも継続中でこのまま攻撃するのは危険です!」
「構わん!司令部がやっと正気に戻ったのだ!あの連中を見逃せなどと何度煮え湯を飲まされたか!ユーラシアに巣食う害虫どもを一掃する!」
どうやら末端の部隊にはこれが口封じのための攻撃とは知らされていないらしい。
でも…それなら!
「くそっ!アスラン!あんたは偉そうなくせに肝心なところでえぇ!!」
シン先輩が叫ぶ。
「シン先輩!彼らはこれが口封じの攻撃だとは知りません!彼らに呼びかけましょう!」
そこでアンナさんを乗せている事を思い出す。
彼女の顔を見ると、笑顔で頷いてくれた。
先ほどの戦闘でルナマリアさんのインパルスとアグネス先輩のギャンは飛行能力を失っている。
私とシン先輩でユーラシア軍部隊に向かう。
「こちらは世界平和監視機構コンパス!ブルーコスモスはすでに戦闘能力を失いました!進軍を中止してください!」
ぐるぐると旋回して彼らに呼びかける。
戦闘隊形を取ったウィンダムは私達を無視しようとするが…
「うるさい!貴様らの指図など受けん!生ぬるいんだよ!お前らは…待て!そのレイダー…とんびちゃんか?」
隊長機から思わぬ反応があった。
どうやら演習で私と一緒に飛んだ事のある人らしい。
部隊の進軍が停止する…非常に心外な理由で。
「とんびじゃありません!ユーラシアの黒鷲と呼んでください!」
「とんびちゃんここは戦場だ!とっとと基地に戻れ!それに隣の機体は…デスティニーか!?」
「ヤマト隊隊長代理のシン・アスカです!あのブルーコスモスの部隊は組織の重要な情報を握っています!攻撃をやめてください!」
シン・アスカ!?ロゴス狩りの英雄!!ベルリンのデストロイを止めてくれたパイロットだ!
ウィンダム隊の中から歓声が上がる。
しばらく沈黙のあと、隊長機が指示を出す。
「…司令部に確認する。待機しろ!」
どうやら戦わなくて済むかもしれない。
その事に安堵していたが、やがて隊長機が興奮した声を上げる。
「馬鹿な!?核だと!?」
空に無数のミサイルが見える。
数百発。
ブルーコスモスの工作員がミサイル基地を乗っ取ったらしい。
反乱自体はすでに鎮圧されたが…その前に基地にあったミサイルを全弾撃ち尽くし、その中には核ミサイルも含まれている。
「くそっ!ルナ!」
「アグネス先輩!」
私達は歯噛みする。
損傷した私達2機では全ては落とせない。
地上にいる2機が危ない。
「何をやってる!撃ち落とせ!ユーラシア魂を見せてやれ!」
隊長機が激をとばしウィンダムが果敢に迎撃に向かう。
だが、ウィンダムでは全てを撃墜するのは難しいだろう。
絶望に目の前が暗くなるのを感じる。
その瞬間世界が金色に染まる。
「シン…みんな頑張ったね。後は任せて」
聞きなれた穏やかな声が聞こえてくる。
金色の光を纏う機体…マイティストライクフリーダムだ!
「こちらはコンパス総裁ラクス・クラインです。核兵器の誤射による被害を回避するため、自衛権を行使いたします」
ラクス総裁の声。
「キラ・ヤマト准将!ディスラプター使用を申請!」
「総裁ラクス・クライン、承認します」
世界そのものを切断するような力が放たれ、核ミサイルが切断される。
そして…マイティストライクフリーダムから全方位に雷撃が放たれ、それ以外のミサイルが爆散する。
「馬鹿な…憎しみの炎がこうも簡単に…」
悄然とつぶやくエミール中佐。
「お父さん…もうおわりにしませんか?わたしはまだ…お父さんを愛しています。わたしが明日をいきられるなら…お父さんともまたお話したいです」
アンナさんが呼びかける。
がっくりと膝をつくエミール中佐。
降下して来たミレニアムから3色の信号弾が放たれる。
帰還命令。
「さて…帰るわよ!私達の艦に!」
アグネス先輩の声に私も満面の笑顔で答える事ができた。
「はい!アグネス先輩!」
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回のエピローグで本当に完結となります!
今回の話について…オリキャラVSオリキャラでSEEDの二次創作でやる意味ある!?と思われるかもしれないのですが私なりに映画の好きなポイントを組み合わせて話を作りました。それについて少し解説させてください。
SEED FREEDOMですごく好きなポイントはアグネスが生きているところだったりします。愛で間違い、愛を失った子でも生きていていい…ルナマリアのように心配してくれる人がいて、また立ち直ってたくましく愛を探せるというのは優れたメッセージ性があると思います。(アグネスは監督のXによると次はアスランを狙うらしいので、それはやめた方がいいと思いますが…)
またアコード達とアウラの間にも歪ではありますが愛はあったと思います。
だからこそ優れた人類を自負していて心の読めるアコードが旧人類である母の望みを叶えるために命がけで戦ったのでしょう。
でもそれは子どもの意思を認めない愛だった。
だから私はアコード達がとても純粋で可哀そうだと思うのです。
なので…アコード達のように歪な愛で縛られた子が、アグネスのように愛は自分で探してもいいと気づいて、愛から自由になってもいいんじゃないかなと思って今回の話を書きました。(筆者の文章力のせいでぜんぜん表現できていませんね…)
読者の皆さまのお陰でどうにかこのお話を終わらせる事ができました!
お礼は次回のあとがきで詳しく述べさせていただければと思いますが、本当に感謝の念でいっぱいです。