アグネス先輩!よろしくお願いします!~コンパス新人隊員の華麗なる(?)日常~   作:クスクス

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ラクス・クラインがこんな事するか~!傷が疼くだろうが!という気持ちとうるせえ!俺のコズミックイラではするんだよ!という気持ちに挟まれて書きました。
とにかく総裁の可愛さを伝えたかった

あと…よろしければ評価をいただけると励みになります!


VS(?)ラクス・クライン

ランジェリーショップで過激な下着を持って逡巡する不審者(ラクス・クライン)。

世界一意味のわからない状況にフリーズしていると

 

「あら私ったら…お邪魔でしたでしょうか?」

 

不審者…いやこれ100%ラクス総裁ですね!声でわかりますって!の方から声をかけてくる。

 

「ラクス・クライン総裁ですよね?」

 

「えっ」

 

心底驚いた声で固まるラクス総裁。

 

「な…なんの事でしょうか?私はラクスクラインではありません!」

 

「ミトメタクナイ!ミトメタクナイ!」

 

なぜか決めポーズする総裁の後ろから転がってくるピンクのハロ。

ブルー!っと鳴き声を上げて総裁の肩から飛び立つ小鳥型ロボット。

 

「ピンクちゃん!?もう…!隠れていなきゃだめですのに…」

 

めっ!とピンク色のハロを叱った後、がっくりと肩を落とす総裁。

 

いや…あんなコテコテの不審者スタイルでは私に注目してくださいと叫んでいるようなものですよ!

 

心中でツッコミをいれながら見ているとラクス総裁は手に持っていた下着を棚に戻しマスクとサングラスを取る。

妖精のような儚げな美貌があらわになり思わず目を見張る。

 

私が思春期だったら「どうして私をコーディネーターにしてくれなかったの!」と両親に叫んでブルーコスモスに参加してしまうかもしれない。

 

 

「上手に変装できたとおもったのですけれど…あら?リズさん?」

 

「リズ・グレイ少尉です!ラクス総裁!お会いできて光栄であります!」

 

直立不動で敬礼をする。

 

ラクス総裁は優しく微笑むと私の手にそっと触って手を下げさせた。

 

「私も本日はお休みですから…ただのラクス・クラインですわ」

 

ふわりと花のような匂いが香り、触れた手は驚くほどに滑らかだ。

真近で見ると本当に童話の中から抜け出してきたお姫様って感じがする!

 

「し…しかしそういうわけには!」

 

ユーラシアから派遣されてきた身なので下手な事はできない。

万が一にもラクス総裁の機嫌を損ねてコンパスからユーラシアが追放!なんて事になっては困る!

 

「それでしたら…ふふ…こんなのはどうでしょう?コンパス総裁としてラクスクラインが命じます!私をただのラクスクラインとして扱ってください♪」

 

いたずらっぽく笑ってそんなことを命じるラクス総裁。

 

「そ…それでしたらラクス総…ラクスさん?こんなところで何をされているんですか?」

 

総裁と呼びかけたところでラクスさんがめっ!とジェスチャーをしたので切り替えて話す。うう…慣れない…

 

ぱあっと目を輝かせたラクスさんが私から身体を離すと、軽やかな身のこなしで先ほど置いた下着を手に取って見せてくる。

 

「キラに見せるために新しい下着を買いに来たのです!リズさんはどちらが私に似合うと思いますか?」

 

見せられたのは黒い下着と薄桃色の下着。

 

黒い方はいかにも煽情的でレースの装飾がこてこてとついてる大人な下着。

 

薄桃色の方はところどころ透けているものの全体のデザインとしては上品な感じがする。

 

正直なところラクスさんという素材が良すぎて世の男どもならどちらでもイチコロだろう…

 

だがわくわくした顔でこちらを見ているラクスさんを見ているとどちらかを選ばざるを得ない。

 

「薄桃色の方ですかね…」

 

「あら?…私にはこちらは似合わないでしょうか?」

 

選ばれなかった下着を見てしゅんとするラクスさん。

 

意外と面倒くさいぞ!この人!というかあれ着たかったんだ…

 

「私はキラ隊長とそんなにお話した事がないので推測なんですけど」

 

私が説明を始めるとラクスさんが顔を上げて再び目を輝かせる。

 

「キラ隊長ってふとした拍子にラクスさんの話が出るとすごく優しい顔するんですよね。ああ…愛しているんだなって。ここに来て日が浅い私でもわかるぐらいに」

 

まあっ!と両手を頬に当てるラクスさん。

いちいち可愛い動きをしないでいただきたい!

 

「…だから隊長はラクスさんのありのままが好きだと思うんですよね…そう考えるとこっちのほうがラクスさんのイメージにあっているかなって」

 

「買います」

 

迅速果断ですね!?

 

ラクスさんは選んだ下着を店員さんに渡すと両手で私の手を取る。

 

「リズさん!まだお時間ありますか?よろしければまだ私に付き合っていただきたいのですが…」

 

上目づかいで私を見るラクスさん。

 

残念でしたね!

男なら何でも言う事聞いちゃうだろうけど私は女!

そんな泣き落としが通用…通用…

 

「いくらでもお供します」

 

私もチョロい女でした…

 

ヒルダ大尉の幻影が「あんたも来るかい…女の世界へ…」と手招いてくる。

まだその気はないです!

幻影を振り払うと、アグネス先輩とルナマリアさんと一緒だった事を思い出す。

 

「あ、でも私ルナマリアさんとアグネス先輩と一緒に来てたんですよね…」

 

振り返ってルナマリアさんとアグネス先輩を探すと演習前のブリーフィングより鬼気迫る顔で勝負下着を選んでいた。

 

あの中に混じると悲惨な末路を迎える事が容易に想像できるので見なかった事にする。

 

「それでしたら無理強いはいたしませんわ…またの機会に」

 

「いえ大丈夫です!まだかかりそうなので!」

 

「ありがとうございます!…こうしてお友達とお買い物なんて…嬉しいですわ!」

 

花が咲くように笑うラクスさん。

 

「お友達…私がですか?」

 

「私はそう思っているのですが…お嫌でしたか?」

 

また上目遣いになるラクスさん。

それ無限にこすっていい技だと思ってませんか?

まあ効いてるんですけど!

 

「いやいや!とっても嬉しいですけど!私なんかがラクスさんのお友達でいいんですか?」

 

「”私なんか”なんて言わないでください。お友達になるのに資格は必要ありませんわ」

 

それに…とラクスさんは微笑んで言葉を続ける。

 

「私もただのラクス・クライン。あなたと何の違いもありません」

 

いやいや…リニアタンクとストライクフリーダムぐらい違いありますけど!

でも友人と思ってもらえるのは嬉しいです!

 

 

それからは…結構大変だった。

色々試着してみよう!となったまではよかったのだが。

 

「リズさん!こんなのはいかがでしょう?」

 

「メイド服風!?」

 

なぜかメイド服っぽいエプロンのついた下着で二人でポーズをとらされたり…

 

歌姫もやってたしラクスさんって意外とコスプレ好きなのかな?

 

 

「リズさん!とってもお似合いですわ!」

 

「うう…下着はかわいいですけど…こんな貧相な身体では需要なんてありませんよ…」

 

訓練で鍛えてはいるけれど…そのせいで筋肉質になっていてラクスさんの柔らかな身体とくらべると無骨な機械のように思えてくる。

 

「そんなことありませんわ。すらっとしていてとても素敵だと思います」

 

そっと慈しむように私の身体に触れながらラクスさんは言う。

それに…とラクスさんは優しく微笑んで続ける。

 

「キラからも聞いています。あなたはとっても頑張り屋さんで優しい子だって。リズさんにもきっと現れますわ。あなたの身体だけじゃなく、あなたのすべてを愛してくれる人が」

 

そう言ってラクスさんが自分の手にはめた指輪を眺める。

 

「わあ…!キラ隊長からの指輪ですか!?」

 

ラクスさんの手に嵌っている指輪はシンプルだけど実直で優しい輝きを放っていた。

 

ラクスさんが愛おしそうに指輪を撫でる。

 

「ええ。最初はキラが『僕の両親は給料3ヶ月分の指輪を送ったらしいんだよね』って自分で探してプレゼントしてくれようとしたのですけれど…ちょっと日常では使い難くて…」

 

ラクスさんがおかしそうに笑う。

 

准将のお給料ってお高いうえにOSのパテント料もあるから…確かにすごい指輪になりそうだ。

 

「結局…キラと二人で相談して選んだのです。どんな事も二人で話し合ってわかちあいたい…あの日そう決めましたから」

 

そう惚気るラクスさんはさっきまでの妖精のような印象はなく…どこにでもいる恋する乙女の顔をしていた。

 

でも私にはそれがとても尊いものに見えた。

 

というか良いなあ~!

私もそういう人ほしい!と身もだえていると一転して良い笑顔になったラクスさんが迫ってくる。

 

「というわけでリズさんも将来の愛しい殿方のために良いものを買いましょう!まずは先ほど私が持ってきたこの山から試しましょう!」

 

「山単位!?」

 

楽しかったけれどとても疲れてしまった。

 

結局、私は自分が気に入ったものとラクスさんからのおすすめを何点か買い…

 

ラクスさんは私がおすすめしたやつと結局過激なやつも買い、さっきのメイド風の下着や天使や堕天使をイメージした下着など幅広く買っていた。

 

もしかしてキラ隊長あれ全部試させられるんじゃ…

 

果たして隊長は休暇明けまで生き延びる事ができるのか?

 

ラクスさんの会計を待ちながらミレニアムの方を向いて合掌していると

 

「あ…いたいた!良いの買えた?」

 

「何選んだの?ふうん…あんたにしては悪くないわね」

 

ルナマリアさんとアグネス先輩がやってくる。

お二人とも入念に選び抜いた戦利品を持っているようで心なしかつやつやしている。

私が選んだやつを説明するとアグネス先輩も満足気にうなづく。

よかった…お眼鏡にかなったようだ。

とそこに

 

「リズさんお待たせしました!これでキラも…ふふふ」

 

ラクスさんがやってくる。

 

「ラクス・クライン総裁!?」

 

ルナマリアさんはさっきの私と同じように敬礼する。

 

そしてアグネス先輩は…

 

「嘘でしょ…」

 

さっきまでの勢いはどこへやら…

死んだ魚のような目をしていた。

 

これは一波乱ありそうだ…

 

 




ラクスさんは普通の女の子らしい事…友達とショッピングに行ったり遊ぶ事に憧れてると思うんですよね。
あと去り際のロマンティクスした後なので少々色ボケしているかと。

日曜日更新って言ってたのですが…書きたい欲求が止まらないのでこのまま投稿します。
定期投稿したほうがいい…それはわかっているんですが…いいや!もう限界だ!押すね!(投稿ボタンを)

多分あと何話かは2~3日で不定期に投稿すると思います。
次も引き続きラクスさんのターンです。

タイトルにしてるのにアグネス先輩の出番が少ない…
どこかでがっつりメインの回をやりたいですね…
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