転生W社整理要員、キヴォトスに落ちる   作:ねじれ信奉者

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お久しぶり
8章終わったと思ったら9章終わってたん出すよね。不思議だなぁ〜

誤字確認してますが何回か間を開けて書いてるので誤字多いかもです。申し訳ない


整理要員と便利屋

W社ニキことリナはW運送の社長室で突っ伏していた。会社は軌道に乗り金の心配が無くなった。とても喜ばしい事であったが目的が早々に無くなってしまった事が原因である。

 

都市での生活を思い出してみれば常に生きるのに必死で、夢だとか目的だとか考えたこともなかった。翼に入社してからも延々と目の前に流れて来る仕事を追いかける日々。どれも明日も自分の命が繋がるためにがむしゃらに追いかけていたに過ぎない。

行動の基本が生活の安定と余裕のある暮らしを得ることに集約し、その後を考えたたことが無かった。

 

趣味、という物が何だったかはもう自分でも分かっていない。確かに趣味と呼べる物があった事は分かるしそれをして楽しいと思えたはずだ。ただもうとっくに都市で壊れてしまっていた彼女に趣味を探す能力は無かった。

 

「腹減った…」

 

…しかし、いつ何時であれ、人は腹が減る。生存本能だけは高い彼女なら尚更。

社長室の椅子からずり落ちて、這いずりながら立ち上がり、よたよたと歩きながらドアに手をかける。

ほぼ死人のように歩くその姿は、この青春の学園には似つかわしくない。

 

キヴォトスは相も変わらず澄み渡る青い空模様である。

 

・・・

24:W社ニキ@キヴォトス

うめ…うめ…

 

25:名無しの転生者

壊れてる…

 

26:名無しの転生者

見なさい、アレが限界社畜が温かさと充足感を久しぶりに感じてしまったがため完全に壊れてしまった人間の末路よ…

 

27:名無しの転生者

これほんま大丈夫?

 

28:名無しの転生者

E.G.O侵食が収まったとはいえそのうちこれ再発するでしょ…

 

29:W社ニキ@キヴォトス

べうべう

 

30:名無しの転生者

人の言葉すら喋れなくなってる…

 

31:名無しの転生者

最初のうちは笑ってみててたけど流石に心配が勝つ

 

32:名無しの転生者

嫌だな俺、こうはなりたくねぇよ

 

33:W社ニキ@キヴォトス

ラーメン、オデ、タベル、ウマイ

 

34:名無しの転生者

死んだ目で伸び切ったラーメンずっと啜ってるのはもはやホラーだろ…

 

35:名無しの転生者

ニキの周りだけ彩度低いんだよな…

 

36:名無しの転生者

圧倒的"負"のオーラ感じるんでしたよね?

 

37:名無しの転生者

負というより虚無では?

 

38:W社ニキ@キヴォトス

『一人につき一杯…こんな贅沢してもいいんですか?』

なんか他に生徒がいる…めずらし

ワイには関係ないことやけどね

うめ…うめ…

 

39:名無しの転生者

便利屋68で草

 

40:名無しの転生者

ネームドやでそれ。W社ニキ

 

41:W社ニキ@キヴォトス

こっちかしたらモブ生徒もネームドも等しく一緒に見えるんやで

ラーメン好きに悪いやつはいねぇ

うめ…うめ…

 

42:名無しの転生者

おっそうだな

 

43:W社ニキ@キヴォトス

『こんなに美味しいのにお客さんがいないなんて』

『場所が悪いんじゃない?廃校寸前の学校近くだし』

ワイトもそう思います

談笑ってええよな。アレが青春ってもんか___

うめ…うm

『じゃない…』

『友達なんかじゃないわよぉーーー!!』

うっせ

『社長、近くに他のお客さんもいるって…』

 

44:W社ニキ@キヴォトス

『問題はこの店、この店よ!!』

『私たちはこの辺りに仕事しにきてるのよ!ハードボイルドに!アウトローっぽく!』

口で言っちゃもうハードボイルドでもアウトローっぽくもないと思うんですけど(名推理)

そもそも和気あいあいとしたラーメン屋がハードボイルドに似つかわしくないというイメージは捨てるべきやね

ホンモノはここもカッコよく決めるもんや

リウ協会とか凄かったなぁ団体で仲良く入ってきたと思ったら依頼が入ったからと足早に片付け颯爽と出ていくあの立ち姿…

やべ都市の事思い出したら吐きそうになってきたら

頭おかしくしなきゃわははh

 

45:名無しの転生者

ひぇ…

 

46:名無しの転生者

突然語りだしたと思ったら発狂してて怖い

リアルでもなんか突然ニヤけだしてて本当に怖い

 

47:名無しの転生者

普通に怖くて語録で茶化せないのやめてもらっていいですか?(憤怒)

 

48:W社ニキ@キヴォトス

『それって…こんなお店ぶっ壊してしまおうってことですよね、アル様?』

へーアルってこなんやあのピンク髪

ん?

 

49:名無しの転生者

W社ニキが横回転かましてて草

これ生きてるんです?

 

50:名無しの転生者

いやよく見ろ、回転しつつ瞬時に防御体制をとり、華麗に5点着地をキメているぞ…

 

51:名無しの転生者

>>50

それを目で追える動体視力を持ってること前提で話進めないでもらえます?

 

52:W社ニキ@キヴォトス

ッスーーーーーーーーーーー

全身の細胞が「敵対」を選んだKMR

普通にラーメン無駄にされて『殺』なんですけど

なんで命の危機迫ってるのにコッチは殺を選んではいけないのか

 

53:名無しの転生者

かなりガチギレでいらっしゃる…

 

54:名無しの転生者

普通に爆破されるのはネタじゃすまないからね仕方ないね

 

55:W社ニキ@キヴォトス

とりあえず爆破したヤツ、えーっとなんやっけアルだっけ?は死ぬ寸前まで痛めつけてやるからなぁ~?

もう先生を敵に回すとか敵に回さないとかどうでもいいわ

俺を殺そうとした奴を殺す。シンプルな事やったんやなって…

 

56:名無しの転生者

しれっとアルに矛先向いてて笑っちゃうんですよね

これが『都市』の人間ちゃんですか…

 

57:名無しの転生者

都市に染まった思想をキヴォトス民に押し付けていけ~?

生徒解体ショーの始まりや

 

58:名無しの転生者

>>56

監督不行届定期

 

59:名無しの転生者

この場合『殺』されるの便利屋一味なんですけど

 

60:名無しの転生者

生徒の曇らせは好きだけどリョナはちょっと…

 

61:名無しの転生者

>>60

リョナあってこその曇らせなんだよなぁ

軟弱者は還って、どうぞ

 

62:名無しの転生者

>>61

土に還れたら苦労しないってそれ一

転生者は満足に死ぬことすら許されない

 

63:W社ニキ@キヴォトス

私はリョナも曇らせも好きじゃないんです

生徒の笑顔が、大好きです

 

64:名無しの転生者

>>63

血管浮き出てますよ

 

65:W社ニキ@キヴォトス

真面目な話、さすがに死ぬ寸前まではやんねぇけどお灸は吸えねぇと気がすまんわ

俺はてめぇ様ほど頑丈じゃねぇんだぞ~?殺すぞ~?

 

66:名無しの転生者

まぁあの世界民間人に流血沙汰出てないのが奇跡だよね

 

67:名無しの転生者

今しがた出てるんですけど、いいんスかこれ

 

68:W社ニキ@キヴォトス

私は一般民間人じゃなくてただの違法滞在者だからヘーキヘーキ

おっやるんか?やるんか?

 

69:名無しの転生者

砂煙の中から臨戦態勢で悠然と姿を現すのはまさしく強者のソレっすね

 

70:名無しの転生者

まぁガチで殺しに行くポーズじゃないからまだマシ

 

71:W社ニキ@キヴォトス

とりま自己紹介しとくか

オッス、オラW社ニキ!ヨロピクね

てめぇ様は何をやってくれちゃったんスギ?

こんな風に挨拶すればいいか

 

72:名無しの転生者

唐突に自己紹介すな

 

73:W社ニキ@キヴォトス

挨拶は大事ってそれ一

日本書紀にも書かれて

 

74:名無しの転生者

>>73

なんか語録、違う…違くない?

 

75:名無しの転生者

魂のボケが来てるんでしょ

 

76:名無しの転生者

おっ大丈夫か大丈夫か?

無為転変で魂修復しとく?

安くしとくよ?

 

77:名無しの転生者

ゲッ野良真人いるよ…

 

78:W社ニキ@キヴォトス

>>76

特級呪術師に帰れ

 

79:名無しの転生者

 

80:W社ニキ@キヴォトス

『ゴホッ、ゴホッ…うわぁ、建物がなくなっちゃったよ?』

『ケホッこれはいったい…たしか、私たち以外にもお客さん居たんだけど…』

『ゴホッ?ゴホッ…う、うあああ?え、何??』

 

さてとお遊びは終わりだ

 

ドーモ、便利屋68=サン___

W社整理要員兼、W運送代表のリナ…スチューデント・スレイヤーです

 

 

~~~~~~

 

「情に絆されるからって、あんなに優しくしてくれたラーメン屋さんを吹っ飛ばしたの?やるじゃーん!!」

「これぞ、血も涙も無い大悪党!そんじょそこらのザコには到底できない鬼畜の所業!悪人中の悪人じゃん!」

 

柴関ラーメンをぶっ飛ばした(約1名の暴走により)便利屋68は爆心地ではしゃいでいた。

跡形もなく吹き飛んだ店舗の瓦礫が哀愁漂う

 

「え…あ?」

「これがハードボイルドなアウトローってヤツだね!すごいよアルちゃん、見直したよ!」

「へ…あ、あはははは!と、当然でしょう!冷酷無比、情無用!金さえ貰えればなんでもオッケー!それがウチのモットーよ!」

 

爆心地周辺には彼女たち以外にはいない…はずだった。

土煙の中からゆっくりと歩み出てくる一つの巨影。

並みの生徒よりも高い身長。地面に着くほどのロングヘア。傷ついた青みがかったジャージの上から独特のアーマーを着込んでいる。目は虚ろで隈がひどい。

高い背に見合わず、その体つきは華奢に見える。

極めつけに頭の上にはヘイローは浮いていない。

 

「…ラーメン、無駄になっちゃった」

 

「!?だッ誰!?」

「さっき私たち以外で柴関でラーメン食べてたお客さんじゃない?」

 

腰の次元鞄から鎮圧用のスタンバトンを取り出す。

次元屈折系武器は本気振るうとオーバーパワーすぎる。

このバトンなら多少本気の力入れたりしても生徒を破壊することはないだろうとW社ニキことリナは考えた。

以前までは次元移動による反動で本調子では無かったようだが、この数ヶ月で身体の調子は急速に回復傾向であり、頼る必要もなくなってきたのも大きい。

 

それに、久しぶりに命の危機を経験したせいか沸々と湧き出る生存本能が無意識下に命を穫る行動をするかもしれない。

 

彼女は都市に向いていなかったが生存本能だけは異常に高かった。

思考よりも先に手が出る。そうでなければ彼女は生きられなかった。極限の疲労によりそれをする気力すら削がれていた彼女であったが、今は万全であるが故にそれは悪い方向に転ぶことは間違いない。

 

「急いでやってきたと思ったら…」

 

「運送のおねぇさんですね〜」

 

『大将の無事確認できました!!幸い軽傷だったので近くのシェルターに案内済みです!!あの…W運送の人は大丈夫なんですか?』

 

声のする方に目を向けるとアビドス御一行。どうやら丁度到着した所らしい。

リナの傷の心配をしているがピンピンしてそうなのを見て一安心といった所である。

 

「…あ、まぁ…その大丈夫…ちょっと…死にかけたけど

 

掠れた覇気の無い声で応答する。

先生は吹けば壊れそうなほど儚い声に本当に大丈夫か心配そうに見ているが、「たまに会う時いつもあんな感じ」というシロコの発言でなら大丈夫…かなと納得する。

 

「大将だけじゃなくお客さんまで巻き込んで…!!何考えてんのよ!!」

 

「ふ、ふふふ!!見た!?これが泣く子も黙る便利屋68よ!!恐れ慄きなさい!」

 

「なんかそれアウトローってよりただの悪役っぽくない?」

 

どう見ても動揺しまくりで発言がままならないアルは必死に気持ちを落ち着かせようと頑張る。

 

(あ、アビドスだけならまだしも…あの青い人の、雰囲気怖すぎるでしょ…なんというか世界観が違う?っていうか、と、取り敢えずオーラが違いすぎるし何してくるかわかんないし、何故か銃持ってないし!!)

 

W社ニキことリナの放つ圧倒的な場違い感に気圧され思考が纏まらない。

異質OF異質。何か手を出してはいけない者のような気がしてならない。

 

「え、あーと、取り敢えずっ」

 

「…確保していた傭兵をこっちに呼ぶ。ここで消費したくなかったけど…多分ウワサの…」

 

「あ〜『青』だっけ?なんか不良連中が話してたの聞いたことある」

 

アルの思考が一瞬で冷え切る。

 

「あ、『青』!?あの、う、ウワサの生徒の身包みはいで所持品を全部かっぱらっていく…あの!?戦車をいとも簡単に、簡単に切り倒したっていう…あの!?銃も持たずに!?」

 

だったらあの雰囲気も納得である。

そして納得できた所で危険度が想像の10倍まで膨れ上がった。

 

「…うわぁ私たち比較にならないぐらいの悪党じゃない?そういえばアル社長、ひと目会ってみたいとかいってたよね。叶ったじゃん?」

 

アルはワナワナと震える。いろんな事が押し寄せてきている、脳が処理しきれていないのだ。

身包み剥がされたという話だが、襲ってきた不良を返り討ちにしただけという話も聞く。

なにより銃も使わず単身で不良集団を鎮圧するその腕。その素性のミステリアスさや不良でウワサされる異名の『青』。

 

自分の目指す姿に限りなく近いその孤高の存在を、ひと目見たかったのは事実である。

 

…が

 

「でも…アレ完全に私たちと敵対してるじゃない!!て・き・た・い!!次身包み剥がされるの私たちじゃない!!」

 

「もう、腹くくるしかなくない?ここで勝てばこっちがホンモノのアウトローってことで」

 

「いや、結構なやり手だと思うよあの人…実戦経験とかもなんていうか私たちの比じゃない気がする。アビドスはともかくあの人は確実にこっちに近づけさせちゃいけない気がする」

 

呼ばれた傭兵達がゾロゾロと歩いてくるが、自分達が何と戦わせられそうなのかわかった瞬間に青ざめた。

 

一般生徒には知られていなくても、傭兵だとかそういうちょっと裏側に踏み込んだ人間は誰しもが聞いたことのある異名。

 

実際に不良相手に起こした大規模な行動は指で数えるほどしかない。

 

しかしその規模のおかしさは人づてに広まるには十分であった。

 

銃という絶対的な武装も用いず集団を鎮圧し、戦車2両撃破という功績は戦意を削ぐには十分であった。

 

「え、私達アレと戦るんですか?」

 

「ちょっと自分タイミーなんで分かんないんで帰ってもいいです?」

 

「すみません持病のハライタイイタイ病が…」

 

「今から入れる保険ないの?ねぇ」

 

口々に弱音を吐くが、報酬は前払いでもらっている以上動かないわけにもいかない。

 

「取り敢えず傭兵は全部『青』に回してあげるわ!アビドスは私達が直々に相手をしてあげようじゃない!!」

 

「…大分ヤケになってない?」

 

「なってない!と、とにかくかかってらっしゃい!まとめて追い返してやるわ!」

 

真のアウトローならばおそらくここでは引かない。逆境乗り越えてこそのアウトロー。ならばやるしかない。

 

「なら心置きなくやれるわね…あんたたたち、ぜーったい許さないんだから!!」

 




生徒滅ぼしゲージ:50

ブラックマーケットにW社ニキを召喚しようと色々練ってたんだけどこの人強情すぎるし安定志向すぎて何やってもブラマに行ってくれないので凄い困ってたし
元々刀も使う黒雲会から昇進したガンカタ親指の金髪グラマスおねぃさんを登場させる予定だったんですけど、8章で刀使う某親指出てきたしなんなら9章で性格面もドンピシャのグラマスおねぃさん出てきたので、もう社ニキ一本にまとめたほうがいいなぁ〜と練り直しを繰り返してたらめっちゃ遅くなった

☆追記
誤字修正とついでに小泉構文になってた部分を修正
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