怪しさMAXの陰陽師は、むしろ一級陰陽師になりたいようです。 作:S・DOMAN
勇者ヒンメルの誕生から103年。冬。中央諸国、野営地でホットミルクを飲みながら。
「そういえばフリーレン様。ドーマン様は一体何歳なのでしょうか?」
「さあね。多分本人に聞いても知らないって返されると思うよ。そういうの興味ないんじゃないかな」
「でもフリーレン様と同じぐらい長生きされているんですよね?エルフではないのに」
「そうだね。エルフじゃないのに年を取らないんだよ……フェルンは、なんでだと思う?」
「……不老不死ですか?それとも影武者とか」
「多分どっちもだろうね。確実に死んでるだろう場面に何回か出くわしたことがあるけど、次見た時には何事も無かったみたいにけろっとしてるから。ヒンメルたちと旅をしてたときはよく先走って、ダンジョンのトラップに引っかかって串刺しにされてたね」
「フリーレン様が覚えるレベルで串刺しにされておいてなんで死んでないんですか……じゃあ、いつ頃知り合ったんですか?フリーレン様ぐらい長生きされているなら、どこかで歴史に名を残すような発見をしていてもおかしくないと思うのですが」
フェルンは『勇者ヒンメルの冒険譚』読んだことないの?
はい…ハイター様は恥ずかしがって置いておられませんでしたから…
うーん…
ドーマンと初めて会ったのは、私が住んでたエルフの集落が魔族に襲撃された時だよ。
その時は将軍級の魔族もちらほらいてね。危うく村が壊滅する所だったんだけど、その時に偶然師匠が―――いや、そう、フランメ―――フランメが助けてくれたんだ。お陰で村は今でもあるし、死人も出なかったんだけど、私は特に怪我が酷くてね、先に治療されることになったんだ。
それでね。時間が無いって言うからとりあえず、バッサリ切られたお腹の部分を治してもらうために服を捲ったんだ。
それで気付いたらフランメが二人に増えてたんだよ。
「―――えっ。ちょ、ちょっと待ってくださいフリーレン様。展開が急すぎます」
「そうかな?……そうかも」
「その偽物のフランメ様が…」
そう。ドーマン。それで逃げようとしたドーマンの襟首を掴んで引き倒し、顔面が陥没するまで殴りつつ、同時にお腹も治してくれたのが師匠だよ。あの時のドーマンはずぶ濡れになった猫みたいで面白かったね。
「今では考えられないですね」
「アイツは今も変わってないよ」
「失敬な!拙僧も歳を重ねれば性格だって変わりますぞ!」
「ほらね?おちょくられるとすぐに出てくる所とか」
「言われてみれば確かに…」
驚きの短さだ
でも会話形式だと書くの楽しいぞ
これは小説だろうか、いや違う(反語)