まんが日本バーンブレイバーンばなし   作:PureFighter00

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拙者、BL系はミリしら故に不調法御容赦。

尚、重ねて申し上げますが……チャーハン作ってるだけですよ?!(困惑)


四月馬鹿ボンド【後】

ライジング・サン作戦よりも真面目な顔をしたATF自衛隊組が勢揃いしました。隊長はサタケ2等陸佐だ。

 

「スズナギ2等空尉、資材の状況は?」

「陸自第一師団がかき集めてくれています。16:00到着予定!」

「カトウ3等陸曹、カマドはどうか?」

「火力調整中ですが、班長が調整に当たっております。烈華残存機体全て4種ボディカバー装着済み、いつでも行けます!」

 

【4種ボディカバー】

調理作業用。機体からの埃や油の落下を防ぐ。

 

ブレイバーンは、焦っていた。

イサミとチャーハン作ってキャッキャウフフしながら士気を鼓舞しつつ、夢の様な時間を楽しむ腹づもりは早々に爆散した。陸自の皆様がガチ過ぎる……ブレイバーンは知らなかったのだ、自然災害や基地際で触れ合いや気遣いに死ぬほど本気になる陸自の本気を。

更に申せば、海軍カレーが流行った余波で、陸海空全てで「なんか象徴となるメシ作るべ」の機運が高まり、彼らは独自にメシの研究をしているのである。海軍カレーに対抗して空自では唐揚げを「空揚げ」として推して参っている(ほんとう)

 

そもそもだ、自衛隊のミリメシが不味いと被災者支援の際の重大な問題になってしまう。そこで美味い温かい飯を被災民の皆様に喫食頂き、冷えて固い(マジで割り箸が折れるぐらい固い!)赤飯の缶飯を涙でほぐしながら食べる……これが陸自隊員の生きる道。

 

【缶飯の赤飯】

諸般の理由で取り扱わなくなりました。なんでも被災時に赤飯食うという謎の風習がJ隊に残ってたらしいのだが、食うのが大変で隊員からも苦情はあったらしい。被災時にめでてぇ赤飯食うな!と言うクレーム話は別班辺りの暗躍による高度な情報戦であろうか?

陸自の連中が食事という「隙」を一般人に見せるとは考え難い。

 

「……油の調達量的に1000食が限界か……」

「お米はあったんだけどねぇ」

「仕方ない、この状況下では潤沢にとは言えないさ」

「1000人分か。野外炊具1号2機で一気に行けるな」

1000人分を一気に! ブレイバーンは俄かに活気ついた。あのえもいわれぬ快楽責めが一回で……待てよ? 1000人分のコメって、フライパーンに入るのか? ブレイバーンはその高度なハッキング能力を駆使してググった。1000合の米が……炊飯後の1合が340g……(計算中)……

 

340kg(約750ポンド)?!

 

注意:スミスはヤード・ポンド国の人です。

 

「何を驚いてるんだブレイバーン?」

「イサミ……流石の私も340kgのコメを自在に浮かす自信は……」

「「「は?」」」

 

陸自の皆様は困惑顔だ。まだ未来の精神が降りてきて居ないルルはガガピ?と不思議そうな顔をしている。

 

「やれやれ、ブレイバーンが鉄鍋のジャン未履修とはな……」

「一気にそんなに作れませんよう」

「危ない所だったな。ジャンと同じミスをやらかす所だったぞ……」

 

無印鉄鍋のジャンでも語られている話だが、大人数向けの調理とは材料を人数分使えば完成するわけでは無い。一度に大量のチャーハンを作ると火力不足でパラっと仕上がらないのである……が、陸自ではそれ常識なの?

「スズナギ2等空尉、ブレイバーン・フライパーンでの適切な調理単位は?」

「うーん……ブレイバーンさん(身長9m)サイズのフライパンだから……(ポチポチ)……最大250人前、余裕を見て200人前ぐらいでしょうか?」

 

【計算式】

ブレイバーンの身長は成人男性の約5倍。体積換算で5の3乗で125倍。一度に通常サイズのフライパンで作るチャーハンが2人前程度。余りに多過ぎるとパラパラにならないので余裕を見て200食。

 

「作戦遂行時間は余裕を見て40分というところかな?」

「サタケ2佐、30分でイケます!」

俺は30分間イケないんだが?とブレイバーンは涙目だ。イサミィ!(涙)

「当然だが、我々の実力を披露する意味合いもある。ミスは許されんぞ、アオ三尉」

「私とブレイバーンなら!」

「イサミ! 頑張ってね!」

「例の物も調達済みであります!」

 

つまりこういう事だ。ATFの仲間が見護る中、イサミの超絶技巧にひたすら耐える快楽責め。失敗るとイサミの名誉に傷が付く。ブレイバーンは特大の墓穴を掘った!

「よし、16:00より資材積み下ろし。16:30から資材加工開始だ。各部隊から要員を抽出して作業に当たれ。ブレイク!」

「「ぅぃっす!」」「「「……へ?」」」

ミユとホノカとアキラはキョトンとしている!

 

「……隊長?」

「あ、すまんすまん。わかれ!」

 

 

【ブレイク】

自衛隊(特に陸自)では、命令伝達後に各人行動する際「わかれ」の号令をかけるのだが、習志野のとある部隊だけは「ブレイク」と号令する。

イサミ達ダイダラ組は慣れているのだが、他の人からするとはぁ?なのだ。

 

 

【夕暮れの格納庫前】

 

(保ってくれ、俺のメンタル……)

おかしい、本編ではこれはアオ三尉のセリフだった筈だ。何故ブレイバーンがこの独白(モノローグ)を?(すっとぼけ)

「どうしたんだブレイバーン? らしくもない──」

「──完璧にやり遂げないといけないからな。戦闘とは別のプレッシャーを感じるよ、イサミ……」

「大丈夫だって、これでもTSで散々やってるから慣れてる」

(!!!)

思わず勇気ではなく嫉妬の炎が大爆発するブレイバーンであった。

「そ……そんな、フシダラな……」

「? 何言ってんだ、お前? ……気楽にしてろよ、俺が全部上手くやってやるから」

ブレイバーンをコンボイ司令官の亜種だと考えているイサミは今のブレイバーンの気持ちが全く分からない。ブレイバーンからするとボンテージSMの公開調教にも似た感覚なのだが、イサミにすると基地祭の余興だ。ロボにそんな感覚があると思う方がおかしい(断言)

 

違うんだイサミ、ブレイバーンフライパーンを振る事がこんなに気持ちが良い物だと……いや違う、イサミに私の身体を自由にさせて「何かを作る」ことがこんなに快楽を引き出すとは私も知らなかったんだ! その間私は身体の自由が一切効かないんだぞ?! こんな切ない気持ちになるとは思わなかったんだ……

思えば、快楽の高鳴りを共に叫ぶ必殺技で【処理】して居たのかもしれない。

エネルギーを……いや、気持ちを昂らせるだけ昂らせて発散出来ないのは本当に辛いんだイサミィっ!

 

「スミスもきっと応援してくれるさ。頑張ろうぜ、ブレイバーン……」

──それ、俺なんだ……ブレイバーンはその場のノリで「ヒーローは正体を隠すもの」ムーブを選択した過去の自分を死ぬほど恨んだ。

まぁ、実際死んだ訳だが(無情)

 

 

【ほんばん】

 

チャーハン作りの、ですよ?(念押し)

 

ルイス・スミスは幼き日に見た某ガンダムを思い出していた。明鏡止水、明鏡止水だっ! 高まれ俺のZen Mind! 静まるんだ俺の心!

イサミに、イサミに恥をかかせる訳にはいかないっ!

マリンコ(海兵隊員)の精神力恐るべし。身体をイサミに自由にさせるという事は、自身は集中して精神統一出来るということ。輝け俺の黄金の魂!

ヒーローは決して屈しない!

 

しかし、ブレイバーンの脳裏に「我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く~」は鳴り響かなかった。

 

ぴちゃん

 

いや、正確に描写しよう。それはドボンだ。ていうかドボンドボンドボンと塹壕で頭を抱えて敵の迫撃砲の爆発に耐えるがごとき有様だった。今のブレイバーンの脳内風景は明鏡止水どころかノルマンディー上陸作戦だ。

頭の中ではSabatonのPrimo Victoriaがフルボリュームで流れ、ブレイバーンの思考は明鏡止水どころか荒れた冬の日本海であった。

イサミは慣れた手つきでフライパーンを翻し、小気味良くお玉でコメを鍋肌に焼き付けて行く。そのトントンという優しい響きに甘い痺れを感じている最中に突然フライパーンを返す荒々しくも繊細な動きが加わり、アキラのTSが振りかける大量の塩コショウ、ヒビキのTSが振り撒く醤油、そしてサタケ隊長が注ぐ焼肉のタレ(陸自最高機密の一つ)その僅かな重みも、鍋肌を伝う感覚も、ねっとりとした焼き肉のタレの具合までもがブレイバーンを激しく動揺させた。

ブレイバーンの脳内が激しく桜花を思わせるピンクとアメリカンチェリー色に明滅する。散れ! クーヌス成分! 三三七拍子踊ってる場合か! バカ! ライジング・オルトス! 和太鼓叩いてんじゃない!

脳内のイマジナリールイス・スミスは全身脂汗でヌルテカだ。今筆者の脳内に浮かんだイメージはちょっと筆舌にアレで文章化を控えたい。レーティング入れてないし。R-18チラ裏にすれば良かった。

 

際限なく高まる気持ちの高揚につれて、ブレイバーンの各部が妖しく金色に輝く出す。今この場で唯一「もっとも正確に」ブレイバーンの心情を把握しているミユ・カトウは鼻血により貧血になりかけながらも必死にキャメラを回し続けて居た。もうちょっと絵面が21歳乙女として許容し難い状態になりつつある。

 

 

【ミユ・カトウ】

筆者の見立てでは、彼女の腐の力をESPと等価交換出来たなら、彼女の力は超人ロックに比肩する。

 

 

「行くぞブレイバーン! 火力爆発だぁ!」

イサミがブレイバーンフライパーンの縁を叩いてチャーハンを受け止めると、遂にブレイバーンの意識が限界を突破した。Oh, Jesus! そこに居られたのですか……

 

(OP開始、前奏15秒)

 

ブレイバーンが法悦に身を震わせていたその時、不思議な光が溢れ出し、チャーハンのコメの一粒一粒に溶け込んでいった。

そう、果実。

果実だったのだ。

チャーハンの隠し味、サタケが入れた焼き肉のタレには各種フルーツの成分が含まれていて、それが味に深みを与えていたのだ。

何でかその鮮烈なイメージを受け止めつつ、ブレイバーンの中のルイス・スミスは旧約聖書の様々なシーンを幻視していた。

 

【法悦】

一種のエクス◯シーであるが、神や真理に触れてなんか凄い気持ちになる奴。決してギリシャ語で言うエロース方面のアレではない(重要)

 

 

【全裸時空】

 

「あなたは良く、父の戒めを守りました……」

「違う……違うのです! 私は快楽に身を委ねました。戒めを破ったのです……どうか私に負うべき罪を負わせてください。私は汚れてしまったのです!」

「貴方はその身体を誰が作ったと聞いたのか?」

「勿論知っています! その身体を私は汚しました!」

「では、その罪を……その汚れを誰が贖ったか忘れたのか?」

「忘れません! 忘れませんとも! 貴方がお救いになられたのです!」

「ここに来て座りなさい。ルイス・スミス。汝【二つの木の実(Apple)】を食した存在(もの)にはその資格がある。まだ貴方の旅は続くが、ここで私の肉を食べて行くと良い」

出されたパンは、何故かチャーハン味がした。

 

「あなたが彼らの救い主になるのです。あなた方は2種のいのちを共に救う救い主になるのです。全てを愛し、慈しみなさい。たとえそれが身を焼き荊を踏んで進む道であったとしても。あなたはいずれきらめいて回転する炎の剣を手にするでしょう」

 

 

【げんじつせかい】

 

「頭がフットーしちゃったかなぁ?」

「おいブレイバーン、しっかりしろ! 起きろ!」

イサミに操縦されて飛び散った油でテカテカな頬を自らぺちぺち叩いたブレイバーンは、法悦から帰還した。

「……美味かったな、チャーハン……」

「大丈夫かブレイバーン? チャーハンならみんなで全部食っちまったぞ? それにお前……チャーハン食えるのか?」

「ふふっ……イサミ……私は【今はまだ】食べれないっ!」

「今はまだって……???」

 

まぁ、ブレイバーンが訳のわからないことを言い出すのは今に始まった事ではない。

 

「それに何だったんだ? いきなり光り出して……?」

「いずれ君にもわかるさ、イサミ・アオ……」




ちょっと大盛り過ぎたかな?

四月vagabond(放浪者)でした。
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