5月からは本格的にオッサンが動いていきます。
事の発端は偶然だった。
登校中に尿意を催し、普段は使わない階層のトイレを使った。その結果、教室に向かう順路と時間が何時もとほんの少しだけズレたのだ。
そうして普段は使わない階段を何処か新鮮な気持で登りながら教室へと向かう最中。踊り場に溜まるようにして話し込んでいる一組の男女を見つけたのだ。
「櫛田、か?」
「あ、おはよう綾小路くんっ。」
「あぁ、おはよう」
Dクラスが誇る大天使である正統派美少女、櫛田。
「それから、えーと……」
始めて見かける長身金髪の青年。少なくともDクラスの人間では無いのは確かだろう。
こちらから自己紹介するべきだろうか。コミュニケーション能力が不足しているせいだろう。オレが固まりつつも逡巡していると、目の前の青年がニヤリと口角を上げながら気軽な様子で声をかけて来た。
「櫛田ちゃんと同じDクラスのやつかい? 俺は『橋本 正義』っつーんだ。宜しくな」
長めの金髪を後頭部に纏め、大胆に刈り上げたツーブロックが洒落ている。
高い身長、キラリと耳に光るピアス。無造作でありながら決して下品には見えない制服の着崩し。
「……ああ。オレは綾小路 清隆だ。宜しく頼む。橋本」
伸ばされた男の右手を軽く掴んで握手を交わす。
ひょうひょうとしていながらも、どこか人好きするような世渡り上手で明るい性格。
柔らかそうな微笑みを浮かべていながらも、どこか相手をバカにしたような冷たい目付き。
総じて、計算高い人誑しの伊達男。
オレが橋本という男に抱いた印象はこういうモノだった。
「橋本はAクラスなのか。櫛田は本当に顔が広いな」
「そんなこと無いよっ。まだまだ知らない人も多いから一人でも多く友達になりないんだけどね」
「いや、実際に櫛田ちゃんは相当な有名人だぜ? Dクラスで名前を挙げろって話になったら、いの一番に櫛田 桔梗の名前が挙がる程だからな」
「お、大袈裟だよ橋本君」
クラスのアイドルに加え、初対面の他クラスの男子。どうにも珍妙な組み合わせのまま始まった談笑は意外な事に想像していた以上に話が弾んでいた。
コミュ力抜群の櫛田の存在は勿論だが、こうして戯けた様子で櫛田を持ち上げている目の前の青年、橋本はかなり聞き上手なだけで無く話自体も上手い。
オレのようなコミュ障男がいてもスムーズに場を回す力は、平田とはまた違った話しやすさを感じさせる。
「で、神室ちゃんの話だっけ? そもそも綾小路はどこまで知ってるんだ? 神室ちゃんとそのカレシ君の話は」
朝のホームルームまではだいぶ余裕がある。手探りの様子で互いのクラスについて、ああだこうだと話をしていると、思い出したかのように橋本が見知らぬ人名を挙げた。
「神室? っていうのは、話の流れから察するにAクラスの生徒の名前だよな?」
「そうそう。Dクラスの男子と付き合ってるんじゃないか。って疑惑が出てる女の子だよ。ちなみに、かなり美人だぜ?」
「あのね。昨日、池君が話してたでしょ? 佐城君と仲良く歩いていた女の子のこと。見た目の特徴から言って、その人が神室さんなんじゃないか。って思って橋本君に話を聞いていたのっ」
櫛田の言葉で昨日の会話を思い出した。
我がクラスのとある男子生徒。
その陰鬱な雰囲気と不気味な見た目から『貞子』という不名誉極まりないあだ名が広まりつつある『佐城 ハリソン』と言う目立たない生徒が、正体不明の女子生徒と仲睦まじく歩いていたのをオレの友人である池が目撃したらしい。
それを面白おかしくオレと山内に告白したのだが、同級生のゴシップ情報に山内が。否、正しくは常から見下していた陰キャ男が自分より早く彼女を作ったのではないか。という疑惑に謎の怒りと危機感を覚えた山内が暴走した。
今の今まで話どころか名前すらまともに覚えていなかったクラスメイトの色恋沙汰の、果たして何が面白いのかは世間知らずのオレには分からなかったが、それでも山内とそれに引き摺られる池は結果的に大盛り上がり。
最終的にクラスで一番友人が多いであろう櫛田に、その見知らぬ女子生徒についての情報提供を呼び掛けたのが、昨日の話なのだ。
「池の見かけた女の子はAクラスの女子生徒だったのか。間違い無いのか?」
「うん。それは間違い無いみたいだよ。ね? 橋本君」
櫛田本人も、普段は他人との関わりの一切を拒絶している佐城が他クラスの彼女を作っているかも知れない。と言う突拍子も無い話に好奇心を刺激されたのか、独自の情報網を使って昨日の放課後からずっと調べ回っていたらしい。
「まあな。実はAクラスの方でも神室ちゃんが別クラスの男と仲良くデートしてる。って話は結構、有名なんだよ。多分、Aクラスに在籍してる奴ならみんな知ってるんじゃないかな?」
その結果、Aクラスでも顔の広い橋本からの情報提供を得て、今に至るのだとか。
女子が恋バナに向ける執念は凄まじいものなのだ、とオレは新たに学びを得た。
「神室さんって可愛いもんねっ。そんな人に彼氏が出来たのかも。って話がでたら確かに直ぐに話が広まるかも」
「いや、確かに櫛田ちゃんの言っている事も間違いじゃない。間違いじゃないんだが……その、な? こう言う言い方をしたらアレだけどよ」
明るい笑顔を浮かべる櫛田とは対照的に、橋本はどこか気不味そうな苦笑いを浮かべていた。
どうやら噂があっという間に広まった理由は櫛田の話とは別にあるらしい。
橋本は心なしか声の大きさを抑えながら、申し訳なさそうな声色で言った。
「狙ってた男も何人かいるくらいには人気がある美人な神室ちゃんのお相手が、だぜ? よりによって、ほら。『あんな見た目』をしている訳だから、な?
いや、勿論。外見だけが人間の全てとは言わねーけど。やっぱりカップルなら釣り合いとか、あるだろ? Dクラスの平田君のとこみたいな、さ」
「あ、あはは。な、なるほどねー。確かに、佐城君はちょっとだけ個性的な見た目をしてるからね」
「個性的。うん、まあ。個性的だよな。少なくとも初見の時はちょっとだけビビったぜ、俺は」
やれやれ。と言わんばかりに肩を竦める橋本の言葉に、ふとオレは考えてみる。
櫛田はオブラートに包むように個性的。という言葉で誤魔化したが、貞子という賤称が勝手に広まりつつある佐城という男子生徒の見た目は、まるで厭世感というものをドロドロに煮詰めたような、年若い少年とは思えない程におどろおどろしく不審なものだ。
「釣り合い、か」
俗に言う顔面偏差値や、ルックスというものが周囲に与える影響とその効果等は知識としては当然知っている。オレだって見目の良い女の子を見ると仲良くなってみたい。などと淡い欲望を抱く事だってあった。
だが容姿の良し悪しや美形か否かなど、そんなモノは総じて評価の対象外であった『あの部屋』で長年育ってきた身としては、見た目の釣り合いというものが、果たしてどこまで重要なモノかは今一、実感し難い。
「神室さんは確かに綺麗な人だもんね。クール系っていうか、雰囲気だけで言えば少しだけ柔らかくなった堀北さんみたいな感じかも」
「いや、そもそも柔らかくなった堀北なんて想像もつかないんだが」
虚空を見上げながら何かを思い出すようなジェスチャーを浮かべる櫛田のまさかの言葉。
オレは思わず「おはよう。綾小路くん」と春風のような優しい微笑みを浮かべながら挨拶をする堀北を思い浮かべてみるも、どうにもコレジャナイ感が凄い。何だかんだ言ってもう直ぐで一ヶ月近くも隣人をやっていると言うのに、未だに堀北の笑顔一つ見たことが無い事に今気付いて、オレは地味に落ち込んだ。
「噂が広まって来た時にさ、たまたま食堂で見掛けたんだよ。その、佐城君をさ。隣に座って、五分くらいかな? 色々話し掛けてみたんだけど、受け答えが全部しどろもどろって感じで。あ、こりゃ人と話すの苦手なタイプだわ。って」
どうやら橋本は既に佐城と接触した事があったらしい。尤も、いくら優れたコミュニケーション能力を誇る橋本からしても、佐城を取り巻くドンヨリと重苦しい人嫌いオーラを突破する事は叶わなかった様子だが。
「うーん。クラスでも平田君や私が声をかけたりしてるんだけど、確かに反応はあまり良くないかな。だからこそ、そんな佐城君と仲良くしてる女の子が居る。って聞いて私達もビックリしてたんだけど。ね? 綾小路君っ」
「ああ。特に池と山内はやけに気にしてたな」
「成る程ねぇ。ウチのクラスじゃ知らない人間なんか居ないレベルの噂になってるからな。まあ、やっぱ華の高校生活。恋バナはみんな聞きたがるよな」
確かに平田と軽井沢が付き合った時も、Dクラス全体で大盛りあがりだった。主に平田を狙っていたであろう女子生徒の悲鳴や、いち早く彼女を作ったイケメンに対するモテない男子達の怨嗟の嘆きばかりだったが。
やはり、ごく普通の高校生を目指すならばそれなりに他人の恋愛事情に関心を持つべきなのだろうか?
「見た目はともかくとして神室っていう娘はどんな娘なんだ? そもそも佐城と本当に付き合ってるのか?」
「あっ、それは私も気になるかもっ。橋本君、良かったら教えてくれないかなっ?」
オレ自身もあの暗澹とした佐城と付き合いのある女子生徒に対し、全く関心が無い。という訳でもない。
取り敢えず事情に一番詳しいであろう橋本に神室という女の子について尋ねてみると、櫛田が身を乗り出すようにして橋本との距離を詰めた。
「いや、まあ。俺もそこまで神室ちゃんと親しいってわけでも無いから、大した事は知らないんだけど。それでもいいか?」
「勿論だよっ。ありがとう橋本君」
やはり大天使クシダエルも年頃の女の子だろう。クラスメイトの恋愛事情に好奇心がウズウズと刺激されているように見える。
が、彼女がこうまでして神室について知りたがっているのは、それだけでは無かったようだ。
「実は私、神室さんと一回だけお話したけど冷たくあしらわれちゃったの。だから、佐城君の事を抜きにしても、どんな人なのか詳しく知りたいんだよね」
櫛田曰く、他クラスの生徒とも友達になる為に入学して一週間程経った頃に一年生の全ての教室に突撃。友達をたくさん作りたい。という旨を伝え、数多くの生徒達と連絡先を交換したらしい。
改めて聴くと櫛田の行動力はちょっと強迫観念を感じるレベルで凄まじいモノがある。
抜群のルックスに明るい笑顔。人好きのする性格と優しい語り口。そんな櫛田の魅力のおかげか結果的に男女問わず多くの生徒達と連絡先を交換する事に成功し、友達となったらしい。だが数少ない例外も幾つかあったそうで櫛田の申し出を素気なく断った人間も何人かいるらしく。
その中の一人がAクラスの『神室 真澄』という女の子なのだそうだ。
「まあ、神室ちゃんはあのキャラだからな。さっき櫛田ちゃんが言ってたクール系ってのはあながち間違いでは無いぜ。そもそも大勢で連んだりするのが苦手っぽくてな……」
橋本曰く、神室という女子はその整った容姿もあってか主に様々な男子生徒から何度も話し掛けられて来たらしい。
連絡先の交換。昼食への誘い。放課後の遊びの誘い。クラスメイトの親睦会。等々。
様々な理由をつけて幾人もの人間が仄かな親切心とそれなりの下心を孕みつつ何度も誘いをかけて来たのだが、まさかの全スルー。
教室内では常に一人でいる彼女を見かねてか、心優しい女子生徒が何回かお友達グループに誘いをかけた事もあったそうだが、それもキッパリと拒否。
「嫌われてる。ってわけじゃ無いけどAクラスの中では浮いてるな。Aクラスには二つの大きな『仲良しグループ』なんかも出来て、それぞれから色々声をかけられてるのに、全部スルーしてるし。全く、勿体無い話だぜ」
「……?」
どうにも橋本の語る『仲良しグループ』という単語のアクセントに何処か明確な意図の匂いを悟ったが、それはこの話に大きく関わりそうも無いのでオレはあえてスルーした。
話を戻し、件の少女は、基本的に人付き合いそのものを好まない質らしい。それをAクラスの人間がしっかりと理解した現在、神室という女子はAクラス内において、はっきりと浮いている存在になっているのだとか。
尤も、堀北とは違い他者に対し過剰な攻撃性を見せたり、他人を見下したような態度を取る訳では無いので周囲の人間から嫌われている訳では無いのが救いである。
神室 真澄という少女は決して群れない一匹狼型の孤高の美少女なのだ。
そう、つい最近までは、思われていたらしいのだが……。
「で、先週辺りだったかな? ウチのクラスの女子が見ちゃったんだとさ。仲良さげに見知らぬ男子生徒と買い物した挙げ句、学生寮のエレベーターでも連れ添うようにして男子の階に降りて行く神室ちゃんの姿を、ね」
クラスで浮いていると思われていた孤高の美少女が見知らぬ男と。それも、どっからどう見ても不審者丸出しで、女に縁の無さそうな非モテ男と親しげに歩き回り。おまけに状況証拠から察するに男の部屋に上がり込む程に、深い仲にまで発展している。
当然、恋バナに飢えているAクラスの女子や今まで神室に冷たくあしらわれていた男子達が騒ぎだした。
「女友達から聴いた話だけどさ、神室ちゃんって昼飯はいっつもオニギリなんだよ。で、そのオニギリは自分で用意した訳じゃなくて、件の男子生徒が毎日神室ちゃんの為に用意してくれてる手作りのものなんだとか」
それは凄い。池の話では隣合って歩いている距離感が非常に親しげではあった。と聞いてはいたが、佐城と神室という少女の関係性は想像以上に深そうだ。
「なぁ、櫛田。恥ずかしながらオレはまともな恋愛経験が無いから聞きたいんだが、付き合っても無い男女が部屋に上がり込んだり、相手に昼飯を作って貰ったり。と言うのは普通じゃ無い。よな?」
「さ、流石に普通じゃ無いと思うよ。う、うわぁ……そう、なんだ。佐城君と神室さんって付き合ってたんだ。うわぁ……ちょっと意外。いや、ちょっとどころじゃないよっ」
あまりの衝撃に櫛田が両手で口元を覆っては何やらブツブツと言っている。恐らくは、それ程に衝撃的な話だったのだろう。その気持も理解出来る。
例えば先日、山内が訴えていたように佐城が恋人を作る事に対して、オレ自身の劣等感や危機感を刺激されるような事は無い。
勿論、無いのだが、何と言うか。やはり、ひたすらに意外である。
恋愛どころかまともな交友関係を築く事すら放棄し、心無い女子からは死霊扱いされて一部の男子からも徹底的に見下されている。
本名すら殆どの人間から知られていない程に影が薄く、圧倒的に孤独な存在である佐城という少年。
そんな彼がまさか友人を通り越して恋人を作っているとは。想定外、予想外。こんな言葉以外の感想が見当たらない。
可愛らしい瞳を見開き、思わず絶句している櫛田の反応も無理は無いだろう。
「いや、ソレがさ……付き合ってる訳じゃ無いらしいんだよ」
だがしかし。ここで話は終わったわけでは無かったのだ。
「「は?」」
まさか真逆の橋本の発言に思わずオレと櫛田の声が重なった。
何だろう? ちょっと言ってる意味が分からない。
「さっき、俺は食堂で佐城君と話した事がある。って言っただろ? その時にさ、佐城君は神室ちゃんの彼氏。っていう前提で色々と話を振ってたんだけど。全然、話が噛み合わなくってさぁ。
これは可笑しいと思って確認の意味を込めて神室ちゃんと付き合ってるんだよね? って尋ねたんだよ。そしたら、さっきまで吃っていたのが嘘みたいに、はっきりした口調で言われたよ。『神室さんとはただの友人です』って」
ポリポリと人差し指で頬を掻きながら語る橋本の顔はどこか気不味そうだった。
「Aクラス側でも何人かが神室ちゃんの方に佐城君と付き合ってるのか? って聞いてみたりしてるんだけど。肝心の本人が否定も肯定もしないで、のらりくらり。周りの疑問なんか総スルーって感じだし。
いや、第三者から見たらその距離感で付き合って無いは無理がある。とは思うんだが」
いや、流石にその話はおかしくないか?
いや、オレの勘違い? オレの反応がおかしいのか?
「なあ櫛田。お前なら付き合っても無い男子の部屋に二人っきりで上がり込んだり、毎日の昼食を作ってくれるよう頼んだりって、出来るか?」
「い、いやぁ。私にはちょっとハードルが高いかなあ? って言うか、普通は有り得ないんじゃ……」
うん。だよな。オレの反応がおかしい訳じゃないよな。下手な人間の一生分よりも膨大な知識を学習したこの身とは言え、生憎恋愛沙汰はほぼ未知数。全く経験の無いド素人の身だ。
そんなオレからしても、その距離感で恋人じゃない。は無理があるだろう。としか思えない話な訳で……。
「まだ仲の良い親族だったり、それこそ幼馴染だったら。部屋に遊びに行ったりとかはあるかも知れないけど」
「成る程。なら、同じ小学校や中学校の出身で入学する前から付き合いがあったとかか?」
絞り出したような櫛田の言葉にふと考えてみるも、確かに入学前からの知り合いという可能性はある。
前例としては、本人に確認を取った訳では無いが苗字と目鼻立ちから判断して、堀北の親族と思われる先輩がこの学校に在籍しているのはこの目で確認済みだ。
「いや、これでも高育は全国から優秀な生徒をかき集めている超名門の進学校だぜ? 俺も結構、顔が広い自信はあるけど今のところ同じ学校出身の人間は見たことが無いけどな。櫛田ちゃんはどうよ?」
「う、うん。私も聞いた事ないかな? やっぱり日本全国から進学してくる訳だし、同じ学校出身っていうのは、ちょっと非現実的かも、ね?」
「だよなー。となると、やっぱり神室ちゃんと佐城君はこの学校に入学してからの付き合い。って事になるんだけど」
?? 気の所為だろうか。橋本の言葉に同意した櫛田の様子が一瞬だけおかしかった気がする。
動揺、よりも緊張だろうか。ほんの僅かに身体が固まり、声が掠れて震えた気がするのだが……。
僅か一瞬だけ脳裏に浮かんだ違和感に。オレが気を取られているその時だった。
「さっきから勝手に人の名前出して、何好き勝手に言ってるわけ?」
剣のように鋭い声が鼓膜に突き刺さる。
振り向いたその先には、風にたなびく藤のような、色鮮やかな長髪をサイドテールに結びつけた女子生徒が、階段の上から鋭い目つきでオレ達を見下ろしていた。
いくら初対面のオレでも流石に察した。
目の前でオレ達を睨みつけているこの美少女の名前を。
成る程、確かに。
櫛田の言葉は正しかったようだ。
「橋本と、櫛田さん。だっけ? あとそこの覇気の無い顔した茶髪男子。私に言いたいことがあるなら目の前でハッキリ言ってくれない?」
『神室 真澄』という少女は、堀北を連想させる凍りつくような声色のまま、不機嫌さを隠す事無くオレ達に詰問した。
感想嬉しい!感想嬉しい!感想嬉しいいいいい!!
原作を読んでいる方にお聞きしたいのですが、よう実で『生徒会に入るとCPが支給される』みたいな設定をどこかで見た覚えがあるのですが、それが原作なのか二次創作なのかうろ覚えでして……。
もし原作設定ご存知の方がいらっしゃったら感想、DMで教えて頂けたら幸いです。
今後の展開について
-
オッサン視点でストーリー重視
-
他者視点重視。イベントの裏側を解説