シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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竜に挑むは騎士の誉れよな

 

正直……最初のエリアボスがあんなに簡単かつ早く倒せてしまい、次のエリアモンスターも弱かったから完全に舐めていたけど……

 

「そんなことねぇな……!結構キツイ……!!」

 

「ゲゲゲゲゲゲッ!」

 

「グギゲッ!!」

 

「ゲキャキャキャキャッ!!」

 

とりあえず……整理していこう。

まず、昼と夜で出現するモンスターが変化するのはわかった。

夜行性のモンスターは凶暴で危険な奴が多いのも武器屋のおっちゃんの言うとおりだ。

おかげでかなりレベルが上がって新しいスキルも覚えることができた……だが。

コイツ、レッドキャップゴブリンは明らかに運営からの悪意を感じる。

 

「───ッチ!まさか朝に思った相手が夜に現れるとはな!?」

 

いやマジでコイツらだけ強さの調整を間違えてるとしか思えない。武器も打製石器から磨製石器にランクアップした手斧や、錆びた直剣を持って俺を包囲する。

 

遭遇した時、最初は一匹しかいなかったのだ。それでもゴブリンとは思えない素早さで、避けることは出来るが、時折背筋が冷えるような殺意高めのフェイントを絡めて来たりと、明らかに一定以上のレベルがなければ逃走一択な調整がされたモンスターだな。

 

だがそこはフルダイブVR、レベルのディスアドバンテージはプレイヤースキルでカバーできるのがこの手のゲームの良いところであり、かつてのディスプレイ型ゲームにおけるゲームの上手いプレイヤー達が淘汰された悪しき点でもある。

そして自慢じゃないが確定命中や全体即死攻撃でないかぎり俺は大抵の攻撃は回避できると自負している。

新調した武器の攻撃力も中々のもので、俺の見立てでは三分の二程度は無傷でレッドキャップのHPを削ったのだが……そこで仲間を呼びやがった。

 

結果、現在俺は四匹のレッドキャップに囲まれている訳だが……

 

(さて、どうする……?)

 

俺は別にリスポーンを縛っているわけでもなければ、一度も死なない制約を自分に課しているわけでもない。だが、今のところノーダメージだし……倒した奴らとコイツら以外にも夜限定モンスターがいるはず。そいつらのモーションとドロップアイテムを確認しておきたい。

 

なら逃げるか……いや………

 

「ギャッ!?」

「「「!?!?」」」

 

 一体のレッドキャップが背後の岩から跳んで奇襲を仕掛けてきたが、俺はすぐに剣先を背後に向けレッドキャップの喉を串刺しにした。

 

「……やっぱりな……テメェらなんぞ、俺が経験してきた奴ら(死にゲー)に比べれば大したことねぇ。さぁ……まだまだこれからだろ!全力で相手してやるから、そっちも全力で俺を楽しませろ!!」

 

 

 

 

 

 

『クハハハハハハ!!よくぞ吠えたな小僧!!」

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

突然聞こえた声の後、轟音と共に目の前のレッドキャップが消し飛んだ。もしかして親切なプレイヤーが見兼ねて助けてくれたのか?

 

『我が名はジークヴルム、神代の守護者にして世界を灼くモノ。来たる災禍にて英雄を待つ者……さぁ、英雄へならんとす小さきタマゴよ。我にその可能性を魅せるがいい………!!』

 

四枚の翼を輝かせ、左に二本、右に三本の角を持つ輝けるドラゴン……。天が降り立つが如く凄まじい風圧を伴いながら降り立ったそれは……俺に向かって挑戦を叩きつけてきた。

 

『ユニークモンスター「天覇のジークヴルム」に遭遇しました』

 

「────────ッ」

 

『どうした?今更やめるとは言わさぬぞ』

 

ユニークモンスター……サンラクの会った七つの最強種の内の2体目……

 

「────クフッ」

 

『む?』

 

「ハハッ……アハハハハハハ……!!いや悪い。まさかこんなところで竜に出会うとは思わなかったんだ。」

 

『ふむ、確かに(われ)が「気宇蒼大の天聖地」以外に降り立つことはあまりない。しかし、何故笑うのだ?』

 

あぁ……まさかこのゲームで、このセリフが言えるなんて……

 

「俺は嬉しいんだよ……ジークヴルム……何故なら、「竜に挑むは騎士の誉れ」だからなぁ!!」

 

 

 

 

 

『……ククッ………クハハハハハハハハハ!!そうか!我に挑むことが誉れか!!?面白い……面白いぞタマゴよ!!」

 

そんじゃ……

 

「行くぞ!!」

 

『来るがいい!!』

 

まずはコイツがどれだけの強さなのか調べる!

 

「インペイルスラスト!!」

 

インペイルスラスト、バフ無しでも貪食の大蛇の鱗を貫き、かなりのダメージを与えたスキル!これで少なくとも一ダメージでも与えられたらいいが……

 

 

しかしそんな考えも弾かれた音と衝撃によって杞憂に終わった。

 

「なっ!?!」

 

『クハハハハハハ!!その程度の攻撃で我が鱗に傷がつくとでも思ったか!!』

 

 そう言って俺目掛けて叩きつけようとする剛腕。

 それをフラッシュカウンター……いや、夜のレベリングで変化したジャストパリィでカチ上げたのを目撃したジークヴルムの目が見開かれる。

 

『ッ!我が腕を逸らすか……!』

 

「……ハッハハッ、その程度か最強!!」

 

大嘘です、ジャストパリィ覚えてなかったら確実に終わってました。

 

————————————

PN:アラジオ

LV:15→20

JOB:騎士(片手剣)

2,970マーニ

HP(体力):40

MP(魔力):10

STM (スタミナ):30→50

STR(筋力):20

DEX(器用):15→20

AGI(敏捷):20

TEC(技量):20

VIT(耐久力):5(2)

LUC(幸運):50

スキル

・インペイルスラスト

・アニマルロア

・ループスラッシュLv.1→2

・タップステップ→スライドステップ

・キャットウォーク

・フラッシュカウンター→ジャストパリィ

・プリサイススロー

 

装備

右左:湖泥の直剣

頭:戦の壺兜(VIT+2)

胴:無し

腰:無し

足:無し

アクセサリー:無し

————————————

 

 

————————————

EN:天覇のジークヴルム

LV:???

HP(体力):?????

MP(魔力):?????

STM (スタミナ):?????

STR(筋力):?????

DEX(器用):?????

AGI(敏捷):?????

TEC(技量):?????

VIT(耐久力):?????

LUC(幸運):????

スキル

???????

???????

???????

???????

???????

???????

————————————





 ジークヴルムが気宇蒼大の天聖地以外で降り立って、アラジオ君に会った理由はたまたまで、決して諦めないという意志を見てコイツええやんってなったからです。
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