シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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貴公らに、アラジオの龍狩りを見せてやろう

 

 天覇のジークヴルム……天を覇する龍の王。俺が倒してきた龍達とは比較にならない程の強さだ。

 

 だが、だからこそ……!!

 

「うおおおおお!!」

 

楽しい……楽し過ぎる……!!

 

『その程度か、貴様の全力とやらは!!』

 

ジークヴルムの喉が何やら光り始めたんだが……ッ!?

 

「えちょッ!?ソレは無理ィィィッ!!!!!?」

 

 なんちゅうブレスを撃ってんだこのドラゴン!!?

余波だけでさっき立ってた場所一帯がマグマみたいになったぞ!!

直撃なんてしたら………考えたくねぇ……

 

『クハハハハハハ……!!コレも避けるか!!』

 

「……チッ!」

 

さっきからクリティカルを出してるんだが……この様子からして、一向にダメージを与えられている気がしない。インペイルスラストも弾かれたし………一か八か……試してみるか……

 

「……!」

 

『む?』

 

 急に後ろに振り向いて走り出す俺。さぁ、追ってくるか…それとも……

 

『ほう?我から距離を取るか……だが、離れたところで無駄である!!』

 

「よっしゃ!」

 

 予想通り、ブレス発射待機状態になった。

 この瞬間に急旋回、今度はジークヴルムの方に走り出す。

 

「キャットウォーク!!」

 

『むっ?」

 

 そして、敏捷の補正が入るキャットウォークで更にスピードアップ。ジークヴルムの真下まで移動する。

 

『貴様……何が狙いだ……?』

 

「……それはお前が一番よく知ってんだろ?」

 

『ッ……なるほど、逆鱗か』

 

ジークヴルムは逆鱗を隠すよう俯く。

 

『敵に狙いを教える、それが騎士道というやつか?…まぁいい、このまま焼き尽くす!!』

 

 そのまま口を開き、再びブレスを撃とうとするジークヴルム。

 

 やっぱり、ここからならよく見える!!

 

「プリサイススロー!!!」

 

『なッ!?……ぐおッ!?!』

 

 プリサイススロー、ゴブリンの手斧をとにかく投げまくっていたら覚えたスキルだが、効果が普通に投げるより正確な位置を狙えるというかなり優秀なスキルだ。

 

 口の中は流石に無防備だろ…!!

 

 そして投げたのは、作ってもらったばかりの湖沼の直剣だ。

 耐久性がかなり高い武器だからな、吐き出すにはそれなりに掛かるだろう。

 

今のうちに……

 

『ゲホッ!貴様………どこに行った!?』

 

「こっちだよ」

 

『ッ貴様、いつの間に我が背に……!?』

 

 俺はコイツが口の中に入った剣を吐き出そうとしている間に尻尾へ移動。そこから背中に登ったのだ。

 

「やっぱりここからだと……」

 

 致命の鋸剣を装備しスライドステップで首元へ一気に近づく。

 

「逆鱗がよく見える!!」

 

『ッ!?しまっ!!?』

 

 もう遅い!!

 

「アニマルロアァァァァァ!!からの、インペイルスラストぉおおおおおお!!!!!!」

 

『グッ、ぬおおおおおお!!?』

 

 アニマルロアのバフと致命の鋸剣(ヴォーパルソード)によるインペイルスラスト、俺が今出せる最大火力だ!!

 

「砕けなァァァァァァァァァァ!!!」

 

ピシッ

 

『ッ!?舐めるなァァ!!!』

 

 なんか逆鱗が光りだしたけど、なんかする前に砕く!!

 

「『うおおおおおおおおおお……!!!』」

 

ピシピシッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あー……負けたよチクショウ。」

 

 現実は甘くないねぇ。なんだよあのビーム、喉元にも判定あるってどんだけだよ………

はぁ……、突然覚醒して強力な技を出したり、高レベルなプレイヤーが助けに来てくれたりとか……ないな。

 

「……ん?」

 

 いや、今そんな奇跡が起きてるな。あんなのを受けても何故かHPが残ってる。

まぁ、足が消し飛んだうえに火傷状態だからすぐ死ぬけど……

 

『クク、ハハハハハ………。正直、我は貴様を侮っていた。まさか我が逆鱗を穿つばかりか傷痕まで残すとは……』

 

「……ちょっとだけだけどな、次会ったときは絶対ぶっ壊してやるから覚悟しとけ。」

 

 死にゲーマーは諦めが悪いんでな。

 

『ククッ、やはり貴様は面白い。……騎士よ、名を聞かせてくれぬか?』

 

「………アラジオ」

 

『アラジオ、その名、決して忘れん。また会おうぞ我が逆鱗を穿ち、傷を付けた強き者……数多の挑戦者の中で最も英雄に相応しい者よ』

 

 そう言い終えたジークヴルムは、俺に赤熱した黄金とでも言うべき朱色のブレスを放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「ジークヴルムの呪い(マーキング)」が付与されました』

『天覇のジークヴルムから認められた、条件達成』

『称号「龍の好敵手」を獲得しました』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……へ?」

 

セカンディルの宿屋のベッドの上で目を覚ました俺は、アホな声でステータス画面を開く。

 

 

————————————

PN:アラジオ

LV:32(70)

JOB:騎士(片手剣)

2,970マーニ

HP(体力):40

MP(魔力):10

STM (スタミナ):50

STR(筋力):20

DEX(器用):20

AGI(敏捷):20

TEC(技量):20

VIT(耐久力):5(1)

LUC(幸運):50

スキル

・インペイルスラスト→ピアッシングファング

・アニマルロア→ビーストロア

・ループスラッシュL.v2→5

・スライドステップ→スライドムーブ

・キャットウォーク

・ジャストパリィ→レペルカウンター

・プリサイススロー→パワーシュート

・アクセルLv.3

・ハンドクライム

 

装備

右左:致命の鋸剣(ヴォーパルソード)

頭:灼滅に焼かれた壺兜(VIT+1)

胴:ジークヴルムの呪い

腰:無し

足:無し

アクセサリー:無し

————————————

 

 

 

・ジークヴルムの呪い

天覇のジークヴルムは己を超えんとする英雄こそ好む。そこに善悪賢愚は考慮されず、ただ己の存在を示した者にジークヴルムは自身の呪いを刻みつける。

それは己に認められた強き者であるという証であり、傷跡の呪いより発せられる黄金の龍王の気配は半端な存在に大いなる力の残滓を示す。

「ジークヴルムの呪いが付与された部位は装備品を装備することができません。」

「ジークヴルムの呪いを持つキャラクターよりも低いレベルのモンスターは逃亡します。」

「ジークヴルムの呪いを持つキャラクターはNPCとの会話で補正がかかります。」

「ジークヴルムの呪いを持つキャラクターは付与された部位に対する魔力干渉に強い抵抗を得ます。

「呪いは、呪いを刻んだ存在を撃破することで解除可能です」

 

・灼滅に焼かれた壺兜

天を覇する龍の炎を奇跡的に耐え抜いた壺兜。

ジークヴルムの呪いが付与されており、外すことができず、破損もせず、何者もこれに干渉することはできない。

それはきっと、ジークヴルムなりの試練であると同時に、その者を英雄として認めた証であろう。

 

 

 

あら〜ヤバ〜





称号「龍の好敵手」
獲得条件:天覇のジークヴルムに名を覚えられる程の証を刻む。



「ジークヴルムの呪いの2部位の付与条件」
前衛職で五分間ノーダメ。
初期からノーダメノーデス。
逆鱗にクリティカルを当てる。
即死攻撃を受けてHPが全損しなかった。
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