シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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ちょっと修正
指摘あざす!


為すべきことを、為すのです

 

 ユニークシナリオ攻略のため、なんの躊躇もせずに扉の中に入ったがあまりの風景の違いに俺は驚きを隠せずにいた。

 

「な、なんじゃココ!?どこもかしこも兎だらけ……!?しかもなんかもふもふしてる!?」

 

「ようこそでありますアラジオ殿!お会いできて大変嬉しいであります!」

 

 うん?景色を見ていたらなんか後ろから声が………チラッ

 

「うおっ!!は、はいぃ?こんばんは!?」

 

 なんか軍服っぽい服を着た黒兎が敬礼してるんですけど!?

 

「いやぁ!今ラビッツではアラジオ殿と鳥の殿の話題で持ちきりなのであります!あの「天覇」に1人で果敢に挑むその勇気!逆鱗に一撃を与えるだけでなく傷をつけたその技量!!まさにヴォーパル魂の体現でありますなぁ!!憧れるであります!!」

 

「ズタボロにやられちゃったけどね。」

 

「それは相手が悪すぎるからであります。かの龍王は運動をする感覚で世界を焼くことができる最強種、神代の加護を持つ開拓者の殿達でなければ、今ここで自分と喋る事すらできないであります!!」

 

 この兎、めっちゃ喋る。

 

「それに、その身体と兜に刻まれた「呪い」は天覇の龍王がアラジオ殿のことを自身を倒すことができる英雄として認めた証!凄過ぎるであります!!」

 

 モンスターが喋るのは死にゲーではよくあることだけど……コイツ、さてはNPCだな……?

 やたらジークヴルムの話ばかりするけど、これも呪いの効果なのか……?

 

「そんなアラジオ殿におと……こほん、我輩達のオカシラがぜひ会いたいということで自分が派遣されたワケであります!」

 

「俺に……?まさか、ヴォーパルバニーを倒しまくったからケジメをつけろってことじゃないよな……え〜と……」

「おっと!我輩としたことが自己紹介を忘れていたであります!我輩の名前はダブリュアであります!!」

 

……本当に凄いAIだな……察することもできるなんて。

 

「あと、そこは安心して大丈夫であります!おと……オカシラはそんな事でケジメをしろと言う方ではないでありますし、自分達も積極的に殺しにかかってるワケでありますから、殺されてもそれは当事者の自己責任であります。」

 

 なんだか凄くシビアな死生観だなぁ………

 

「ラビッツを訪れる人間はとても多いのでありますがここ、「兎御殿」を訪れた方は夜の帝王に認められた鳥の殿に続いてアラジオ殿が二人目であります!」

 

「あ、ふーん……」

 

 最初じゃないのか……ってあれ?

 

「さっきから俺の名前を言ってるけど、どこで聞いたんだ?」

 

「ふっふっふ、兎の情報収集力を舐めるな、というものであります!」

 

 兎のパゥワってスゲー……

 

「こっちであります! この先がおと……オカシラのいるトコであります!帰ってきてるといいでありますが……」

 

 微妙に何弁か分からない訛りと「であります」が混ざってなんとも言えない言葉遣いのダブリュアが兎と比較して……いや、人と比較してもやけにデカい扉の前で跳ねながら俺を呼ぶ。

 

 では、いざダブリュアの父親と思しきオカシラとやらに謁見するとしましょうか。

 

「オカシラ!いるでありますか?例の人間を連れてきたであります!」

 

「一体どんな御仁なのか………なっ……」

 

「おう……さっき戻ったとこだぜぇ。おめぇか、あのジークヴルムに認められたって奴ァ」

 

門の先は西洋風の玉座……ではなく妙に和風な謁見の間にそれはいた。これこそがハーレムであると言わんばかりに雌兎を侍らせた、天覇のジークヴルム程ではないにしろ相当の力を感じさせる一匹の兎。

他の兎と違い人間と同じくらいの大きさでありながら、円らな瞳や全身を覆う白い毛並みはドスの効いたバリトンボイスと激しく噛み合わない……かと思いきや、片目を潰すように刻まれた傷跡や、手触りが悪そうなゴワゴワとした毛という要素で不思議と違和感なく威圧感と愛嬌を両立させている。しかしキセルのように細い人参を齧らせている辺りにこのキャラを作った人の情熱を感じる。

 

「おめぇらはすぐヴォーパル魂をなくしちまうからよぉ……仕方のねぇ奴らだと思ってたがぁな……やっぱり見どころのある奴ってのもいるもんだなぁ。………どうだい?おめぇさんの時間俺等に預ける気はねぇかい。」

 

 一応中世ファンタジーが根本のシャンフロにおいて場違いな程に極道なボス兎がにまりと笑みを浮かべる。

 

俺等(おいら)このラビッツでカシラァ張ってる、ヴァイスアッシュってぇもんだ。」





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