シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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新規メッセージ、1件

 

 ダブリュアとの協力……いや、ほぼ八割ダブリュアのお手柄で俺は半ば寄生プレイヤーに等しい醜態ではあったものの、なんとかエリアボス泥掘りマッドディグを倒すことに成功した。

 分かったことは二つ、この先ソロ殺し特定ステ殺しは普通に出てくるであろうこともう一つはやっぱりダブリュア強すぎ問題の再確認だ冷静に考えて魔法一発とスキル一発で特殊行動ラインまで削るって強すぎる。

 やっぱりダブリュアはマスコットとして頑張ってもらおう、少なくとも俺のレベルが50くらいになるまではね。

 

「とりあえずサードレマに………行く前に薬草で回復っと」

 

 俺はインベントリから薬草を束で取り出してモシャモシャと摂取することで体力の回復に努めるのだが、やはり直ぐに全回復とはいかないか。

 

「首の隙間にねじ込んでるであります……」

 

「こうしないと口まで届かないんだよ」

 

 まさかこんなところに壺のデメリットがあるとは…!これは運営の巧妙な罠に違いない……

 とはいえ、これでサードレマ入りできるわけだし今の俺が死にかけなことは瑣末な問題だまぁ今この瞬間あの龍が出てきたりとかしなければ……

 

「…………………」

 

「どうしたでありますか?そんなキョロキョロして」

 

「いや、フラグになったんじゃないかと思ってな……」

 

「?」

 

 前にレッドキャップっていうフラグを回収したばかりだからな、流石にそう何度も出てくるようなモンスターでもないかここまで来てセカンディルに戻されたら俺ぁ泣くよ、顔面崩壊レベルで泣くよ。

 

「杞憂だったみたいだ、さっさとサードレマでポイント更新したらラビッツに行こう」

 

「わぁ……! 本格的にラビッツに滞在するんでありますね!」

 

「まぁな」

 

 レベリング効率次第ではサードレマの先のエリアを優先するかもしれないが、仮定の話であるし黙っておこう俺はダブリュアと一緒にサードレマへと歩いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、あれから何事も無くサードレマの近くまで来たわけだけど……

 

「どうだダブリュア、擬態はできそうか?」

 

「フッフッフッ、もうバッチリであります!」

 

「では、行くぞダブリュア!!」

 

「はいであります!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東に死にゲーあればネットオークションでポチり、西に流通数が少なすぎる死にゲーの目撃情報あればリニア一人旅にて店を訪れ、挙げ句の果てには数々のプレイヤー達より「死にゲー愛好家」なる真っ黒な称号を拝領した俺ではあるが、NPCに二度見ならぬ四度見される経験は流石になかった。

 

「次の……人? いや、なんで壺被ってる上に半裸? そ、その火傷痕は!」

 

 と、まぁ一度にアラジオの頭おかしい点を全て指摘してくれた門番……もしゲーム内NPC人気投票とかあったら俺はお前に投票させてもらうぜベイベー、リアクション面白すぎ。

 

「あぁ、お構いなく」

 

「いや、お構いなくじゃな「お構いなく」…」

 

「しかしな「お構いなく」…」

 

「…………「お構いなく」…」

 

「そ、そうか……まぁ、昨日も半裸の開拓者さんがいたしな通っていいぞ……」

 

「あざす」

 

 

 

 

 

 サードレマの門の前にいたNPCを説得したおかげで難なく侵入できたので宿屋へ向かい、リスポンポイントの更新をした。

 

「………………よし、もう喋ってよさそうだぞダブリュア」

 

「はいであります!」

 

 どうやら周りのプレイヤーからダブリュアの存在がバレなかったようだいや〜よかったよかった……

 

「さて、早速ラビッツへ行k‥『テロリン♪』………」

 

「アラジオ殿?」

 

 何でこのタイミングなのかな……どうせ鉛筆からだろ、日程が決まったんだろうか……?

 

 

件名:この前のお誘い

差出人:鉛筆戦士

宛先:アラジオ オイカッツォ

本文:「「「あの」」」サンラク君がシャンフロやるとかいう天変地異の予兆じみた奇跡が起きたし、

せっかくだからみんなで集まって親交深めちゃう?

 

 

「……しゃーない、ダブリュア悪いけど1回休ませてくれ」

 

「了解であります!では、おやすみなさいであります」

 

「うん、おやすみ」

 

 もしくだらん内容なら対鉛筆決戦兵器(ナメクジ)を使用するほか無いな………




 ダブリュアが擬態したマントの見た目は所謂肩マントというやつです。
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