シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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死にゲーマニア、神ゲーに挑まんとす

 

結果から言ってしまうと、2ラウンド取って勝った。

勝因は、ガキャレンがR18触手アタックとの相性が良かったことと、飛び散った拳のテクスチャ全部に当たり判定があるバグにすぐ反応できたことだ。

その(あと)カッツォの奴、めちゃくちゃ悔しがってたな……

そしていつの間にか観戦していたサンラクとも()ったが……ガード判定の出ないタイミングを突かれ2ラウンド負けした。

そして今、サンラクとカッツォが()っているのだが……

 

「ぐへぇあッ!?」

 

「よっしゃー!!」

 

「砕けた拳のこと忘れてた……!!」

 

どうやらカッツォが勝ったようだな。機嫌も直ったみたいだし良かった良かった。

 

「まぁでも、最近はNPCの相手ばっかしてたから対人戦でクソゲニウムが補給できて満足だよカッツォ、アラジオ。」

 

「どう致しまして。にしてもカッツォ、あの飛び散った拳のテクスチャ全部に当たり判定があるバグ、アレ(なん)だ?」

 

「あぁアレ?アレはショットガンパンチって言うバグ。失敗するとそこら中に当たり判定が飛び散る諸刃の剣だから……そうなると拳の欠片の上でタップダンスされるだけで死ぬ。」

 

「「笑うわ。」」

 

 このゲームの独特なマナーとして観戦していたプレイヤー達から今のバトルのスクリーンショットが送られてくるのを眺めながら俺とモドルカッツォ、サンラクは雑談に興じる。

 

「で?シャンフロってゲームはどんなクソゲーなんだ?」

 

「「は?」」

 

うん?何だその「何言ってんだコイツ」って目は?

俺なんか間違ったこと言ったか?

 

「……一応聞くがシャンフロがどんなゲームがご存知で?」

 

「いや知らん。だってサンラクがやり始めたゲームって大抵クソゲーだから……」

 

「いや、クソゲー以外もたまにはやるからな……!まぁ、アラジオは生粋の死にゲーマニアだしな。こういうクソゲーもほとんど俺らの受け入りだし知らないのも無理ないな。」

 

「ちなみに言っとくと、シャンフロはれっきとした神ゲーだぞ。だからサンラクがいきなりシャンフロ始めたってメールが来たときは変な冗談かと思ったんだよ。」

 

「へぇ……」

 

「恥ずかしげも無く言うなら……かなりハマってる。」

 

「明日は槍の雨かな。」

 

「いや戦車だろ。」

 

「聞けって。掲示板からの情報なんだけどさシャンフロには「七つの最強種」っていうとんでもなく強いモンスターがいてだな、プレイヤーによって名前が判明してるのは確かまだ4体だけとか書いてあったかな。」

 

「ふむふむ……」

 

「それで?」

 

「サービス開始から今まで、そいつらを倒せたプレイヤーはいないんだと。」

 

「「へぇ……」」

 

最強……まだ倒せたプレイヤーがいない……か。

 

「で、そのうちの1体とやり合って、ズタボロにやられた。」

 

「それでハマったわけだ。」

 

「そっ、だからとりあえず、あの犬を倒すまではやめる気はないな。」

 

「……じゃあ、俺も始めようかな……シャンフロ。」

 

「俺も。」

 

「えっ、マジで!?」

 

「お前がそこまで言うなら俄然気になってきた。このゲーム、リア友誰もやってないし。」

 

「夏休み中、何するか考えてる真っ最中だったからな。」

 

なによりそのゲームの最強種がどんな奴なのか気になるしな。

うん、この(あと)すぐに買いに行こっと。

 

「あっ。」

 

「どうした?」

 

「そうそう、アイツもシャンフロやってんだよね。」

 

「えっ、それってまさk「アイツ?」」

 

「サンラクがシャンフロ始めたってメール送っといたよ?大事件だからな!」

 

「んぇえ?」

 

何て可哀想なサンラク、あのナイハンリメイクの製作陣以上に人の心がない怪物に知られてしまうなんて……そうだ!

 

「サンラクちょっと良いか?」

 

「どうした?」

 

「そのシャンフロってゲームにログインした後、いつもより周りに注意を払った方が良いぞ。」

 

「?……よく分からんが忠告あんがと。」

 

(こいつ……絶対気づいてねぇ)

 

 その後サンラクがログアウト、俺もシャンフロの購入を兼ねてこの人外魔境「便秘」からログアウトするのだった。




彼がサンラクと出会ったきっかけは、挨拶が天誅という意味わからんクソゲーからです。
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