シャングリラ・フロンティア〜死にゲーマー、神ゲーに挑まんとす〜   作:マンデラカタログ

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アニメシャンフロ最終回どうでしたか?
私はキョージュの声優さんが中田譲治さんだったことに喜びと驚きが同時に来ました。
2期は10月から日5枠で連続2クール放送らしいので気長にエルデンリングのDLCでもやりながら待とうと思います!


リアリティはクオリティに影響しないがその逆は別である

 

『遥かな太古、神代と呼ばれる時代があった。』

 

へぇ、これがシャンフロのプロローグか。

 

『偉大なる神人達は後世に命を紡ぎ、その姿を消した。』

 

『時は流れ、神人の遺志継ぐ我々は彼らが願ったように地に広がり、そして大いなる命の流れを紡いでいく……』

『今を生きる我々は、歴史と遺跡の中に息づく過去の遺産から神人達の軌跡を辿る。』

 

……………。

 

『貴方は開拓者。東よりの風と共に現れ、幾度となく膝をつき、されど進み続け……そして風と共に消えるかもしれない者。』

『あなたの生きる意味は?一振りのけ「うーん長い……頑張って見ようかなって思ったけど取説に書いてあるし……スキップだな。」プロローグをスキップしますか?』

 

「はい。」

 

 フルダイブした意識に身体の感覚が到来する。身長や体格がリアルと異なるから少し身体を動かすべく周囲を見回すと……

 

 そこには草木の生い茂る美しい森が広がっていた。

 今までは枯れ果てた自然や気色の悪い草木が生えたゲームをやってきたせいか普通はなんてことは無い緑が光輝いて見える。

 

「いや、景色に見惚れるのは後だ。まずは現状の把握をしなければ。」

 

 

 

 

————————————

PN:アラジオ

LV:1

JOB:騎士(片手剣)

9,000マーニ

HP(体力):35

MP(魔力):10

STM(スタミナ):20

STR(筋力):15

DEX(器用):10

AGI(敏捷):10

TEC(技量):15

VIT(耐久力):5(2)

LUC(運):20

スキル

・プリペアエッジ

・アニマルロア

 

装備

右:騎士の直剣

左:無し

頭:戦の壺兜(VIT+2)

胴:無し

腰:無し

足:無し

アクセサリー:無し

————————————

 

 

 

わりかし高めの体力に上質よりのステータス。そして半裸装備の壺頭。

 

「うん……理由が分かる奴には分かるはずだ。」

 

とりあえずこれからどうするか……地図を見た感じ、ここから南東方向に最初の街があるようだ。というか地図が初期持ちかつ簡易的なのは便利だな。ならそこに向かいながら動作と戦闘がどんな感じなのか確認しよう。

 

「ふむふむ………なるほどね……森だから補正が掛かってるけど、まさかここまで動けるとは。」

 

 これは開発時期の問題なのだが、フルダイブタイプのVR黎明期に作られたゲームは少々動きがぎこちなかった、だがこのゲームのアバターは極めてリアルに近い動きができる。

確かゲーム内の動きがリアルに影響を出さないよう毎回ログアウト時に現実の肉体と意識との同期をするシステムがあるが、その必要がないと感じるくらいに思い通りに動く。

 

「グギャギギッ!!」

 

「おっと。」

 

 栄えあるシャンフロの初戦闘の相手はファンタジーというジャンルにおいて竜に匹敵するメジャーモンスター。

ダークファンタジーな世界観だと見た目と強さが一気に醜悪になる緑の亜人型モンスター………

 

「さぁて、戦闘がどんなもんか試させてもらおうかゴブリン君?」

 

「ギギャギギッ!!」

 

 ゴブリンしかり……プレイヤーより背が小さめの人型モンスターはファンタジー要素のあるゲームではほぼ確実に現れるタイプの敵MOBだ。当然死にゲーにもその手のモンスターは登場するが……罠を貼る、隠れる、仲間を呼ぶ、などのデスコンボをしてくるクソMOBが多い。

 

「ギャギャギャギャ!!」

 

「……普通だな。」

 

だが、コイツは普通だ。スタート直後でも容赦なく殺しに掛かるのは死にゲーたちと同じだが、VRゲーマーなら普通に躱せるくらいの攻撃だ。

 

「何かドロップしてくれよ……オラァ!!」

 

「ギャァァア!!?」

 

 ゴブリンの顔面から血ではなく赤色のポリゴンが飛び散った。リアリティを増した分、描写はともかくただの殴りだけではダメージが出ないのが今時のフルダイブアクションゲームだ。しかし修行僧という職業があったからもしやと思い顔面を殴ってみたら案の定ダメージが入ったけど、まさかクリティカルが出るとは……

 

「さてと、何かドロップしてくれたかな……おっ。」

 

 死にゲーでは基本的に敵MOBを倒したら死体が残り、ドロップアイテムは分かりやすいように光っているのでそれを拾うのだが、シャンフロは基本的に全てポリゴンになって消滅する。つまり、その場に残ったものがドロップアイテムということになる。

 

「これは……「ゴブリンの手斧」か。」

 

ほう「切れ味が悪すぎて斬撃属性と打撃属性の両方を持つ」か……斬撃が効かない敵には良さそうなんだがカテゴリが斧だから使えないんだよなぁ……投げ物として使うとしよう。

 

LEVEL UP

1>2

 

「えっ、もうレベル上がったのか。」

 

 とりあえずゴブリンが一撃で倒せたことについて考えよう。まぁクリティカルが発生したからだな、人型の弱点は大抵頭だし。ということはモンスターによって弱点やモーション、ドロップアイテムも違うだろうな……それも考えると………やはり面白い!!

 

「ステ振りは……とりあえず50になるまで幸運に振っておくか。」

 

幸運を上げればモンスターのアイテムドロップ確率を上げ、クリティカルの発生判定が甘くなるといった効果がある。

必須ではないが振っておいて損はないな。

そういえば武器両手持ちは火力上がるのかな?

あぁ……この感覚は死にゲーも神ゲーも分け隔てなく来るものだな。

新しい世界に飛び込んで、これからどうしようかと考えるこの瞬間の高揚感はリアルじゃ滅多に得られないものだ。

 

「さぁ!エンジョイを忘れずにやっていこうか……!!」

 

俺は道なき森の中、ただ最高の気分で一歩踏み出すのだった。




半裸プレイヤーはいるにはいるけど探さないといないくらいです。
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