Angel Beats!に転生したワイ成仏出来ず、31Aに全てを賭ける   作:万能炭酸水

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所詮あたしゃ、地の文を書き始めると数ヶ月エタるクズだよ……

ヘブバンもアイリーンイベからログインゲーと化してるし、纏まった休み貰ったら消化しなきゃな……

後、ヘブバン小説なんか数減ってない?

追記:30Bおるやんけ……橋頭堡確保部隊やん……2章見返してたけど見落としてたゾ
って事はドヤ顔で30G以外全滅してるゾってイッチ言ってたの超滑稽じゃんウケる。

訂正しときました。


ゆりっぺはこれを障害物競争と言っていたが、俺たちは認めない

「という訳だから、今日は別の訓練をします」

 

 場が静寂に包まれた。31A、31Bの面々に緊張が走る。普段はあまり真面目では無い水瀬姉妹も真剣な表情であり、タマは固唾を呑んだ。そんな中、司令官と声を挙げる人物がいた。我らが31Aの隊長茅森月歌だ。

 

「何かしら? 茅森さん」

 

「という訳だからと言われても何の事か分かりません!」

 

 茅森の言葉に皆んな頷いて同意した。というのも、朝の授業が終わり訓練の為にアリーナに集まった31Aと31Bに対しての開口一番があのセリフだったのだからだ。

 

 そうだよね!? 皆んな真剣な顔してたからついあたしも真剣な顔しちゃったけど、何も話して無いよね! あたしだけが何も知らないと思って冷や汗出たわ! 

 

 和泉が何かを言っている。が誰も無反応だった。しまいにはユッキーうるさいよと茅森に注意される始末だった。なんで? 

 

「そう。伝わると思ったわ」

 

「現実ですので」

 

 茅森は若干キメ顔で答えた。

 

 アリーナにいた全員が、司令官もボケる事あるんだ……と心の中で思っていたが、このやりとり前にもやった! と蒼井だけがツッコミを入れた。変な所でハイパーサイメシアの能力が発揮された。

 

「では改めて説明します。七海お願い」

 

 手塚の隣に居た七海は、いくつかの資料が挟まっているバインダーを持って話を始めた。

 

「直近の訓練で、31Aが敵に包囲された回数が3回、31Bは6回。どちらも蒼井さんと一花さんのフォローでことなきを得ています。しかし、現状のままだと作戦成功率は低い状況です」

 

「つまり今のまま作戦当日まで行くと……YOU DEER」

 

「それを言うならDIEDだ。それだと鹿になるぞ」

 

 クレイジー度が+1されたような気がした。

 

「そこで今回は、連携強化を目的とした特別訓練に変更します」

 

「具体的にはどの様な訓練をするのでしょうか?」

 

「今までの訓練で通ったルートを一気に駆け上がってもらいます」

 

「それだけですか?」

 

 質問をした蒼井は少し拍子抜けした。

 

 自分が不甲斐無いため部隊が纏まらず、必要の無い訓練をしなければいけないと自分を責めてしまっていた。しかし、七海の説明を聞く限り普段の訓練と変わらないと感じたからだ。

 

「ただし、今回31Aと31Bは別行動を取ってもらい、目的地到達までの時間を競って貰います」

 

「つまり、競争って事?」

 

「簡単に言えばそうなります」

 

 茅森も理解したようだった。

 

「くだらん強制では無いなら私は帰るぞ」

 

 蒼井が止めようとするが、既に樋口はアリーナの出口へ向かって歩いていた。

 

 しかし、樋口はアリーナから出る事は無かった。なぜなら、いつの間にかいたイッチが塞いでいたからだ。

 

「邪魔だ。どけ」

 

「それは駄目。このままだと死んじゃうからね」

 

「ほう? それは私の事を言っているのか? それともここにいる誰かか?」

 

 数秒間の沈黙__。イッチと樋口は互いに目を逸らさず睨み合いが続く。誰の名前が上がるのか緊張感は最高まで高まっていた。

 

「僕だ」

 

 お前かよ! とユッキーとめぐみんがツッコミを入れる。どこから取り出したか分からないハリセンでイッチはしばかれた。

 

 これがお笑い番組なら最高の間の取り方だと、感想を書かれていただろう。

 

 誰が死ぬのかちょっとだけワクワクしていたが、ただのボケだとわかった樋口はマジかこいつ……とそれはもうこの世の物とは思えない汚物を見る様な目をイッチに向けた。

 

「まぁ、冗談は置いて正確にはえりかちゃんだね」

 

 また冗談かとイッチを見ると、どうやら本気の様だ。樋口からのイッチ評がゴミから、少しは聞いてやらんでも無いへと変わった。

 

「何故そう断言できる?」

 

「単純に負担がデカい。えりかちゃんのセラフは盾型だから31Bで最もデフレクターを消費する。そうなると、真っ先に死ぬのはえりかちゃんだよね」

 

「なのに31Aと31Bは、えりかちゃんに甘え過ぎ。特に31Bは各々が自由に動いている影響で、えりかちゃんの被弾が多くなっている。その闘い方が通用するのは雑魚までだ」

 

「あたしらが足を引っ張ってるって言いてぇのか!?」

 

「そうだよ」

 

 いちごがイッチに突っかかるが、全く気にする素振りを見せず答えた。

 

 彼が言ってる事は間違ってはいない。戦場で1番危険に晒されるのはタンク役である蒼井だからだ。だが、そんなちょっと考えれば誰でも分かる様な事をわざわざ言いに来た訳では無いだろう。

 

 そう考え、もう一度イッチを見た樋口は無意識に右足が一歩下がっていた。

 

 イッチの目が変わっていたからだ。先程の彼からは感じられないまるでクレヨンでぐちゃぐちゃと塗り潰したような目。その瞳を見た者は「無」と答え、ある者は「哀しい」と答えるそんな目だった。

 

「31期よりも前のセラフ隊員で30部隊より上の世代は解散している。それが何を意味しているのか……一度考えた方がいい」

 

 成程。それが本命だったか。

 

 その言葉は彼が死人である経験故か、事情を知らない面々にもズッとのしかかり、全員が息を呑む中、蒼井だけは"ぽかーん"としていた。

 

「まぁ、そうならない様にするのが今回の目的だし、この訓練(もっと過酷)を経験した身として断言するけど、終わる頃には今よりも(メンタルが)強くなってると思うよ」

 

 言い終わる頃には、イッチの目は普段の目に戻っていた。

 

「気が変わった。訓練を受けてやる」

 

 樋口はニヤリと笑い、31Bの元へ戻って行いく。

 

 別に強くなりたい、仲間を助けたいと思ったから訓練を受ける訳では無い。

 部隊長が死ぬと言われてもまぁ、そうだろうなとしか思わなかった。多少の情はあれど、死んだ所で悲しむ事も無いだろう。

 ただ、樋口は興味を持ったのだ。自分も死んだ魚の様な目をしているが、イッチの目は初めて見るタイプの目だった。

 絶望では生ぬるい。死ぬ為に死ぬ事を諦めた様な目。矛盾しているが、その例えがしっくりくる程に狂っていた。

 

 何を見て、どのような経験をすればその目ができるのだろうか三年ほどあればいけるか__。それに今回の訓練は彼も経験しているらしい。ならばと研究職である彼女の血が騒いだからだ。

 

「よし、じゃあみんな参加するって事でOK? 

 勝ったチームにはご褒美があるから、頑張ってね〜」

 

 すっかり調子が戻っていたイッチは一仕事終えたといった表情で彼女達がいる場所を後にした。

 

「一花さんと私達はゴール地点で待機しています。合図が鳴ったらスタートになりますので、31Aと31Bは今から指定する場所へ移動して下さい」

 

 そういうと七海は、茅森達のデンチョにスタート地点のマップを転送して、手塚と共にゴール地点へと向かった。

 

 数分後、お互いの準備が完了した事を確認して、七海の合図で訓練が開始された。

 

 31Bも同じ地点からの出発だと茅森は思っていたが、どうやら数百メートル離れた地点からスタートするようだった。

 

 現在、31Aは周囲を警戒しながらゴールへと目指して山道を進んでいる。途中数体の敵と遭遇したが所謂雑魚個体であった為、危なげなく撃破して普段の訓練とあまり変わらないなと感じていた。そうすると緊張感がほぐれる。

 

 心に余裕が生まれるとつい別の事を考えてしまう。茅森は先程イッチが言っていた事を思い出していた。

 

「蒼井大丈夫かな?」

 

「ルカ、心配なのは分かるが今は訓練に集中する時だぞ」

 

 和泉は茅森に少し注意をして周囲を警戒した。しかし、その表情は訓練や作戦の時よりも余裕があるように見えた。

 

「先にゴールした隊はご褒美ですしね!」

 

 タマはイッチが言っていたご褒美っていったい何でしょうか〜と言いながらほわほわとした表情で考えている。

 

「新作のコスメかしら?」

 

「きっとご当地限定ポテチ全種よ」

 

「わしは人間ぶっ殺しゾーン」

 

「甲子園の観戦チケット(巨人戦)やな」

 

「あたしはカレンちゃんの殺戮ASMR」

 

 他のメンバーも思い思いにご褒美を考えていく。

 

「人類存続の危機だぞ? プロ野球なんて既に無くなってるだろ……てか人間ぶっ殺しゾーンと殺戮ASMRって何なんだよ怖いわ」

 

「めぐみさんってやっぱり阪神ファンなんですか?」

 

「いや、ゴリゴリの近鉄ファンや」

 

「阪神ファンじゃ無いのかよ!!」

 

 和泉のツッコミが炸裂した。ツッコミ担当の和泉(不本意)はたまったものではないだろが、この緩い雰囲気こそが31Aの良い所だ。いいチームだなと思う。

 

 先の掛け合いでリフレッシュできた茅森の思考はクリアとなり、31Aの現状について考えた。

 

 31Aは今までの訓練で、蒼井の防御とイッチの援護を頼りにし過ぎてしまっていた所が幾つもあった。

 蒼井やイッチの負担を少しでも減らすには、31Bの連携強化だけでなく、31Aの全体的なレベルアップも必要不可欠。

 

 それにこの訓練は妹(男)考案だ。優秀な妹(偽)ならば、自分達が足らない部分を鍛え上げるような訓練となるだろうと結論づけた。

 

 そうと決まれば前進あるのみ。

 

「よし! じゃあみんなご褒美のために頑張るぞ!」

 

 おおー!! と全員で気合を入れて一歩進んだその時、ピンッと足に何かが引っかかったような感じがした。

 

 次の瞬間、突然横から飛んできた丸太が國見に当たり、彼女はびゃあ──ー!! と叫びと共に空へと消えていった。

 

「「「「「……」」」」」

 

「お、おタマさーん!!!」

 

 全員は慌てて國見が飛んでいった方へと走り出す。途中別の方からもにゃー!!! と叫び声が聞こえた様な気がした。

 

 障害物競走はまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




イッチ
アリーナの設定やら何やらを七海にしてもらった為、頭が上がらない。

七海
アリーナの設定をしたが内心ドン引きした。ゴール地点に配置したキャンサーに至っては現段階のアリーナでは再現不可能だった為、一から作った。一花さんは何故こんな設定にしたのでしょうか?

蒼井
お前死ぬぞとイッチに名指しされファ!?うーん(現実逃避)となった

いちご
あたしのやっていた事は間違っていたってのかよ……

訓練を経験したSSSメンバー
これが死よりも恐ろしい罰ゲームだと思ったらゆりっぺ曰く違うらしい。地雷、タレット、機銃掃射、即死トラップは当たり前。一応安置が存在しており、そこを通れば余裕でクリア出来る。しかし、それが分かる前に何回も死ぬ。
最後はノリで天使に喧嘩を売ってgg(ここでイッチがかなでに喧嘩を売らず、交流をしちゃった為、かなでが強化されていった)

ゆりっぺ
あそこまでやってもかなでちゃんの攻撃躱せないしなんか強くなってるんですけど?あいつチートよチート
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